ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • ガーデン

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    好きな作品だった。様々な女と、植物が自身の全てのような男。発展途上国で暮らしていた記憶をぽつぽつと語るシーンがあり、どの場面でもこの人にそういうことがあったのかと新鮮味が広がる。
    「さみしくないですか」「さびしくないよ」の会話が記憶によく残った。小説として表記を揃えるのではなく、主人公の一種の我の強さをよく表している。
    終わり方も独特だ。植物と同様に生長していってしまう女性たち、今まで子供のように見えていたのに気付いたら自分の知らないもののような恐ろしさを覚える場面。どの女性も魅力があり、雰囲気からして魅力的に見える。その点、性の薄そうな主人公との対比であったり、かと思えば寝た経験があったりと絶妙なアンバランスを感じる。羽野のガーデンはめちゃくちゃにされることはないかもしれないけど、羽野の手でまた変わることがあるんだろう。美しかったです。

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    2026年09月09日
  • あまからカルテット

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    こんなに、勇気と元気をもらえる小説があるだろうか。友情、言葉では簡単だし友達という広い世界に共通する言葉。でも、この小説は違う。友情がどれだけありがたいことか、尊いことか、生きていく源の一つになるか、自分の一部を作っているまわりの大切な人達の存在を思わずにはいられない。何度も読んで、何度もこの気持ちになりたい。星5個なんて足りない、出会えて幸せな小説でした。

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    2026年09月09日
  • 犯罪前夜

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    ネタバレ

    めちゃくちゃ面白かった!!!
    吉川英梨さんの海上保安庁ものが読みたいなって思って読み始めたけど、本当に読んで大正解でした。
    諒がどうして岸本を襲ったのか、その本当の答えはもう誰にも分からないけれど、それが現実だよな〜って。相手の気持ちなんて想像しか出来ないけど、良くも悪くも、自分にとって都合の良い結論を出して生きていくしかないよなって。
    岸本が導き出した「諒はただ顔を確認したかっただけだったのでは」って説を父親が否定したのがとても印象的だった。
    親としては、きっとその説が1番希望的だし、息子の人柄からも納得がいくんだろうけど、岸本のことを思って、その説を否定したのは、器が大きいなって思った。
    小説内では犯人逮捕後のその後は描かれていないけど、少しでも多くの人が諒が岸本を襲うためにシージャック事件を起こしたわけじゃないってことを知ってくれる世界だったらいいな〜って思った。

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    2026年09月09日
  • 大事なことほど小声でささやく

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    人は24時間365日を生きているけれど、その大部分を他人は知らない。

    一緒に過ごしたり、話を聞いたり、SNSを見たりしても、それはその人のほんの一部でしかなく、その裏には誰にも見せない苦しみや悲しみ、迷いやずるさがある。

    この物語は、そんな人には見えない部分を「ゴンママ」という存在を通して、とても丁寧に描いているように感じました。誰かに相談し、何気ない一言をもらうことで、その人の誰にも知られていない時間や気持ちが少しずつ変わっていく。

    楽しそうに見える人にも、きっといろいろなことがある。親子、兄弟、仕事、恋愛、結婚。朝昼晩、春夏秋冬、それぞれの人がそれぞれの時間と気持ちを抱えて生きている。

    そんな当たり前だけれど忘れがちなことに、改めて気づかせてもらえた一冊でした。物語も面白く、心に残る言葉も多い、とても好きな作品です。

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    2026年09月09日
  • ぼくたちの告白

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    ネタバレ

    この本を読んだ後に他のレビューを見たけど、ダイイングメッセージが無理あるって意見がいくつかあった。
    でも死んじゃった小学生は、聞き手の指を落下時に骨折していて、息も絶え絶え。利き手ではない手で、犯人の名前を書くには、字数も多い。そーなると稲妻の方が、死んじゃった小学生は書きやすかったんじゃないかなって思う、よく細部まで読めば(第二部で、美緒の検視がされているとこに描かれている)違和感が解消されると思う。
    それにしても総じていい作品だった!

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    2026年09月09日
  • 母という呪縛 娘という牢獄

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    娘側にどうしても同情してしまう。
    私の家庭はなにかを強要されることはなかったし、やりたいことをやりたいだけやらせてもらえる家庭だった。この本の両親に愛がないって言う訳じゃないけど自分の育った家庭が恵まれていたなと思った。家族旅行は年に1回近場だけどあったし、そこまでお金がある家庭でもなかったのに、自分を卑下することもなく、友達の会話に遅れを取ることもなく楽しく生活することができていた。その物事がおきた原因には、人の感情の動きがあるのは当たり前だけど、裁判長があかりの苦しみを導き出せたのは大きかったんだなと思った。裁判官は人を裁く仕事だと思ってたけど、人を救う仕事でもあるんだなと思った。

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    2026年09月09日
  • かがみの孤城

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    ネタバレ

    面白かった。
    最後は止まらなくて一気読み。
    涙があふれて、大変だった。

    時間のことや喜多川先生のことは、はじめの方に気づいてしまったけど、ストーリーが面白かった。
    不登校という繊細な内容だけど、全員の心理描写や取り巻く環境が深くまで掘り下げられており、リアリティーがあった。
    苦しい場面も多くあるが、明るい方へ向かっていく感じが良かった。

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    2026年09月09日
  • 羊の怒る時 ――関東大震災の三日間

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    関東大震災後の3日間を、代々木付近の自宅で被災した著者の目を通して描いたノンフィクション。朝鮮人が暴動を起こしているという流言飛語がどのように市井の人々の間に広がり、自警団なるものが形成され、虐殺がそこら中で起きたかがリアルに伝わってくる。震災の翌年から発表された作品だけあって、人々の反応や心境の移り変わりが生々しく描かれている。著者が実際見聞きした範囲の描写に限られていること、声高に衆愚を批判するのではなく、眉を顰めながらも保身もあって心の中でひそかに唾棄しているのも著者が身近な人物に感じられ素晴らしい作品だった。「(震災は)不可抗な自然力の作用によって起こったことで、もとより仕方がない。(略)しかし朝鮮人に関することは全然我々の無知と偏見から生じたことで、人道の上から言ったら、震災などよりもこの方が遥かに大事件であり、大問題であると言わなくてはならない」という言葉に大きく頷いた。
    今年も9月1日の虐殺された朝鮮人追悼式に小池都知事は追悼文を出さず、虐殺などなかったとする歴史修正主義がますます跋扈している。こうした著作がもっと読まれて欲しい。
    これだけ筆力も洞察力も優れた江馬修があまり知られていないのが残念。私自身初めて読んだが、他の作品も読んでみたい。「血の九月」等の復刻を望む。

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    2026年09月09日
  • 怖い熊 傑作アンソロジー

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    「「すべて実話。戦慄!」、まさしく戦慄の連続で、一気に読んでしまった! 自然環境がどんどん変わっていく中、こういった内容の本は必読の書だと思う。

    〈本から〉
    大自然は、そのどちらの言い分も取り上げようとはしない。大自然には、大自然にだけに通ずる法律がある。その法律に触れさえしなければ、どんな侵略も、どんな殺戮も無罪なのだ。

    傷つくということが、どんな意味を持っているのか、人間は野獣の百分の一も理解していない。
    (略)
    傷つくことはそのまま死と結びついている。手当も介抱もすべてが自分でしなければいけない。傷の手当はただ柔らかい舌で舐めるということだた。鉛の玉が肉体のどこかに喰い込んだとしても、それを摘出する術はなかった。肉体が異物と闘うだけだ。闘いに勝てば即ち生きることであり、敗れれば死なのである。

    ヒグマはとても執着心が強く、このようにひとたび取得したものは、問答無用でヒグマの所有物であり、これを奪い返す行為は、危険極まりない無謀な挑戦です。




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    2026年09月09日
  • 杉の柩

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    “心に描いただけの殺人はなんらの害を及ぼしません”

    ロード医師のことばが、クリスティー読者を安心させる。クリスティー自身への弁護にもなろう。

    “人は、長いこと殺人を心にあたためていると、かならず突然その暗黒の想いから脱け出し、何もかもが、なんかばかげていたような気になるものなんです”

    当時はクリスティーのことを「読者を殺人に駆り立てる可能性がある」と批評する声があったかもしれないし、クリスティー作品を読んでいると「人殺しの本ばかり読んで」と眉をしかめられたのかもしれない。それでなくとも、誰かのことを憎み、あの人がいなければいいのにと夢想することは、誰しも一度はあるんじゃなかろうか。そんな我々の後ろめたさを、ロード医師の言葉が肯定してくれるかのよう。確かに殺人のことを考えている方が、相手への憎悪を無理に押し込めておこうとするより健全な気がする。そしてミステリを読むことで、日々の鬱憤が晴れる面もあるだろう。クリスティー作品の素晴らしさが、この言葉でメタフィクション的に語られている気がする。

    ところで遺言状を、「まだ大丈夫」と先延ばしにして書かずじまい……というのは80年前も同じだったのだな。

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    2026年09月09日
  • 月まで三キロ(新潮文庫)

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    この本好き。カバー絵もステキ。
    月、雪の結晶、アンモナイト、ギター、エイリアン、山…それぞれ散りばめられていて自然科学系好きには堪らない。

    そして最初から惹きつけられて次読みたい、で最後までいける。この両立は案外難しい。

    ストーリーも人生いろいろあるよね、という人それぞれに物語があり、それを温かく見つめる視点がいい。

    『わかるための鍵は常に、わからないことの中にある。』 この言葉引っかかる〜✨️

    総じて大満足。人に勧めたい本。

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    2026年09月09日
  • 体育館の殺人

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    もちろん自分で謎を解けるわけがないが、読んでいくうちに少しずつスッキリした☺︎
    本格ミステリーながら初心者でも楽しめるし読みやすい内容となっている。
    これを読んだ人全員裏染天馬好きになる説←

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    2026年09月09日
  • マイクロスパイ・アンサンブル

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    やっぱ伊坂幸太郎さんスゴイな〜て
    おとぎ話ですけど暖かい
    そして装丁の表紙のマグカップの逆さまが
    みょうに笑える

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    2026年09月09日
  • 盲目的な恋と友情(新潮文庫)

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    話の進め方と、全ての結末にあっぱれである

    蘭花と留利絵
    それぞれの視点からみて初めて見える景色

    最後の最後まで目が離せないとはこういうこと
    全ての結末に向かって
    全てが描かれていたのだと

    スッキリともどんでん返しとも違う
    なんとも言えないこの気持ち
    腹の底から湧き上がる
    えぇ、、、、!!!という気持ち

    今まで脳内で再生されていた全てが
    事実によって現実に塗り替えられていく

    そして、素晴らしいタイトルの回収である
    盲目的な恋と友情

    なにが恋で、なにが友情で
    それぞれがそれぞれに盲目的であるこの作品

    でもきっとそれは
    決して本当の恋ではなくて
    そして、きっとそれも
    本当の友情ではないのだろう

    でないと
    この結末にはならないはず

    そして、私はハッとさせられた

    留利絵の言葉に
    "恋の前に友情は蔑ろにされても良いのだろうか"
    (意訳)

    実は私もそう思うたちである

    彼氏彼女がいない間(都合のいい時には)
    寄ってきて、友だちのふりをして(これは少し言葉が強いが)
    でも、意中の相手を手に入れて順風満帆な生活の時には、私のことなんてどこ吹く風
    そんな人、あなたの周りにもいないだろうか

    そして
    恋や、恋愛は、ふたりで向き合ってこそ
    のものであるから
    私の思いの方が重い、だったり相手が自分のことをあんま考えてくれないだったり
    思い、想い、さして言えば、重い、
    と気持ちの重さを話題にできるが

    なかなか友情に関して
    "私はあなたのことこんなに大切に思ってるのに、なんであなたは、、っっ!!!"
    だなんて、友だちには言えないのである

    さすれば
    今の時代、ただの重い友だちになってしまう

    ここがむずかしい所だよなと思うのである
    私も友だちへの愛がわりかし重いタイプなので
    気をつけようと思った笑

    そして
    あの留利絵の選択は
    どんだけ蘭花のことを思ってたことが
    それまでにこちらに伝わっていたとしても
    (それが留利絵の異様な執着であったとしても)
    最後の選択によって
    彼女の蘭花への友情の気持ちは、ただの友情だけではなかったことが露呈する
    (結局、自分自身と蘭花と比較や他の友だちとの関係値も含めた、妬み嫉みの1種??)

    でも、そこで彼女自身もハッとする
    "私も連れて行って"と

    あの2人は
    それぞれがそれぞれで
    少しずつおかしかったんだと思う

    おかしい、なんて言葉に勝手にしてもいいのかとも思うが、このおかしさを誰もがもっているものでも
    あるとも思う


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    2026年09月09日
  • むらさきのスカートの女

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    ネタバレ

     ここまで鳥肌の立つ不気味な作品は初めてだった。きっとどの街にも名物人物と言うか家族或いは地域で大体の人は知っているような少し変わった人みたいなのはいると思う。実際私の街にも居る。そんなことを小説として書き切ったような作品だった。
     しかしこの不気味さはそんな名物人物(作品内ではむらさきのスカートの女)が作り出しているのではない、それを追いかけ執着する主人公が生み出した不気味さなのだ。主人公はむらさきのスカートの女の行動全てを見届けようとする朝のバスから何から全てをだ。少しコミカルに軽快に描かれる一挙一動が逆に不気味さを増している。
     そして彼女が何を着ていても主人公の中でむらさきのスカートの女は頑なにむらさきのスカートの女なのだ。主人公は彼女をストーキングする。そして彼女もまた所長(主人公とむらさきのスカートの女の勤め先の上司)をストーキングする。いつの間にか主人公は自らを黄色いカーディガンの女と呼び、自らをむらさきのスカートの女と同化させる。むらさきのスカートの女が居なくなった時、黄色いカーディガンの女はむらさきのスカートの女の帰りを待ちながら、むらさきのスカートの女専用シートに腰を掛ける。そしてきっとこの連鎖は途切れない。次は赤いシャツの女かもしれない。まるでむらさきのスカートの女を筆頭としたその街の名物人物という概念だけが宿主を変えて生き続けているかのように思える。そしてそれは私たちも同じで、自分と同じような人間が過去にも居てこれからの未来にも生まれるのかもしれない。そんな果てしない考えに迷い込んでしまう。そしてその考えは自分という存在を曖昧にして、不安や不気味さを生み出す。
     もしかしたらこの作品を俯瞰していた自分が次のむらさきのスカートの女なのかもしれない。

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    2026年09月09日
  • 火花

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    ネタバレ

     読み始めた時はなんというか文章に起伏がなくて、自分の好みではないかもと思いながら読むことになったが、しっかりと最後まで読むと等身大であるからこそ描けるものもあるんだと説得された気がした。それに加えて他の芥川賞作品では終わり方がなんとなくぼんやりとして曖昧なものが多いのに対して、「火花」の終わり方は、確かに日常がこれからも続きそうだが、相対的に見れば個人的にオチがついている気もした。それはもしかしたら又吉さんが芸人であるが故のものであるかもしれない。
     芥川龍之介への手紙での、作品鑑賞に関する意見は自分も心底思っていたことだったので少し報われた。この意見がきっかけで自分も分からないからと言って考えることを放棄しないで、歩み寄って楽しもうとしようと思えるようになった。

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    2026年09月09日
  • 掟上今日子の忍法帖

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    アメリカが舞台の今日子さんシリーズは新鮮で楽しかった!
    ヤクスケがどんどん設定盛られてヤバい奴認定されてる笑

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    2026年09月09日
  • 桐島、部活やめるってよ

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    スクールカーストを題材にその世界で生きる高校生を描いた物語
    桐島はいういわゆる「一軍」に所属しており彼が部活に出なくなることで、周りの人間に影響を与え物語が動き出して行く
    高校という狭い世界でのカーストはその世界を生きる者にとっては重要な基準であり、嫌でも認識しないといけないが、それぞれの目線での悩み・葛藤が描かれている
    この作品ではある人物からの視点で、好きなことに没頭する美しさを「ひかり」と表現している
    その世界では優れてるとされている者は「ひかり」に憧れ、自身が抱える虚しさを残酷に照らし、浮き彫りにしていた
    高校だけでなく、社会に出てからも直面し、心を抉ることがある題材である
    生きるのは大変だが「ひかり」を放ちながら生きたい

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    2026年09月09日
  • さよなら、探偵

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    ネタバレ

    めちゃくちゃ面白かったー!!!
    大好きな作品です。

    最後の一文読んだ時、鳥肌が止まらなかった。
    はぁ最高。

    とはいえ、若者が病気で亡くなる物語は辛いです。。。
    まぁ泣いたよね。

    で、最後の置き土産も痺れたわー。
    流石ですわ。千早本当好き。

    ただ二階堂!!
    お前は絶対に許さんぞ!!!!

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    2026年09月09日
  • 新装版 殺戮にいたる病

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    ◯概要
    本作は殺人鬼の蒲生稔、息子が殺人を犯しているのではないかと疑いを持つ蒲生雅子、妻を先立たれた刑事の樋口の三視点から、時系列ごとに記録が綴られる形で展開される。

    序盤で一連の殺人事件の犯人は稔であることが明記されるため、犯人探しと言うよりかは、なぜこの人物が殺人を犯すに至ったのかの物語を読者が追体験する仕様となっている。

    ◯感想
    稔は異常な性癖を持つサイコパスとして描かれるのだが、その殺人の描写や性的描写が非常に生々しく、
    私の記憶に強烈な印象を与えた。
    非常にグロテスクな表現がありつつも、官能的な表現部分は稔とともに興奮を追体験できるほど文学の美しさを感じるものがあったため、改めて小説の凄さを感じる作品だった。

    本作を読む人の大半は、稔の母親が雅子であると錯覚するであろうが、それはミスリードであり、実は稔と雅子は夫婦関係にあることが発覚。
    また稔は大学生であると言うふうに錯覚させられるが、実は大学の助教授であり、40代であることも発覚。
    新聞記事にて淡々と事実が明らかになるその一節は、読者に衝撃と余韻を与える表現となっている。

    人生において読んだ小説の中で最も面白かった。

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    2026年09月09日