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「戦争は平和なり 自由は隷従なり 無知は力なり」
〈ビッグ・ブラザー〉率いる党が支配する近未来では、ありとあらゆることに統制が加えられる超全体主義的な社会が成立していた。真理省記録局で歴史の改竄に従事していた主人公・ウィンストン・スミスは、奔放な美女ジュリアとの出会いを契機に、反政府地下運動に惹かれるようになっていく…。
先の見えない不安な時代に売れると言われる本作品。トランプ大統領が就任した際、アメリカ国内での売上ランキングで1位となり話題になりました。また、ノルウェー・ブック・クラブの「世界最高の文学100冊」にも選ばれ、世界中で高い評価を得ています。こんな社会はありえないだろう…とページをめくっていくうちに、『一九八四年』的未来はSFにとどまらないのかもしれない…と考えはじめてしまうでしょう。現代を生きる我々に警鐘を鳴らす一冊です。
Posted by ブクログ
読むべき小説に出会った。
『集団浅慮/古賀史健』で、「二重思考」の概念を知り、『1984年/ジョージ・オーウェル』に興味を持ったんだけど、「二重思考」はやっぱり面白かった。
この先の人生で、この小説は何度も私の思考に現れる気がする。
権力と嘘は親和性が高いよね。
権力って魅力的なんだろうな。
プロール(労働者階級)は「平等」を求めるって、この本が出版された当時と今と何も変わらないね。
「無知は力なり」
「戦争は平和なり」
「自由は隷属なり」
最後、「ニュースピーク」は過去のものとなり、ディストピアは終わったのだろうか。
それとも、別のディストピアが始まっているのだろうか。
二重の結末も最高に面白かった。
(以下、すぐにディストピアが何なのかわからなくなるのでAIに聞いた覚書。claudeより引用)
ディストピアって何?
「ディストピア」は、理想郷(ユートピア)の反対の概念で、抑圧的で望ましくない社会や世界を描いた言葉です。
特徴:
•全体主義的な支配や監視社会
•個人の自由や権利が厳しく制限される
•表面上は秩序だっているが、実は恐怖や統制で成り立っている
•格差、環境破壊、テクノロジーの暴走などが背景にあることも多い
代表的な作品:
•ジョージ・オーウェル『1984年』(監視社会・思想統制)
•オルダス・ハクスリー『すばらしい新世界』(快楽と管理による支配)
•レイ・ブラッドベリ『華氏451度』(思想統制と焚書)
現実社会への警鐘や批判として書かれることが多く、SFやフィクションのジャンルとしてもよく使われます。
Posted by ブクログ
重い!ヘビー級社会派小説。未来にあったかもしれない管理社会の設定、描写が凄い。読んでてよくこんな話書けたなと思いました。
70年程前の作品なんですが、社会構造への批判、人間の尊厳への言及はまるで色褪せる事なく、寧ろ現在の為に書かれてるんじゃないかと思わせる程。見覚えのある事例や、確かに!と頷ける論説だらけ。(エプなんとかとか、高なんとかとか)
後半はいかに人間を壊すかの描写が続いて、救いのないラストにへこんだんですが、最後の付録と解説に救われました。きっと、オーウェルも未来を信じてたと思います。だから、今を生きる我々が、こうならないように繋いでいかなきゃいけないんですよね。
Posted by ブクログ
政治的な話は得意ではないが、名著とのことで読んでみた。500ページ弱あったが、凄まじい展開に引き込まれ、3日で読み終えてしまった。
初めのうちは、海外文学独特の言い回しや、極度の言論統制によって生まれたこの世界独特の概念(ニュースピーク、二重思考、二分間憎悪など)を理解するのに少し時間がかかった。しかし読み進めるうちに見えてきたのは、要するに、特権階級が人々を徹底的に支配する悪夢のような社会だった。
驚いたのが、最初は「到底こんな世界が日本で起こることはないだろう」と感じていたのに、読み進めるにつれて、「こうなってもおかしくないのではないか」という恐怖感、あるいは部分的には既に同様の状況に陥っているかもしれないと感じたことだ。
もちろん、現在の日本に作中のような絶対的な思想統制はないといえる。しかし、作中に登場する「プロール」と呼ばれる労働者階級においては、現代の我々庶民を重ねてしまう部分があった。
「プロール」は貧民層であり、党職員ほど厳しい圧政や思想統制を受けておらず、酒や恋愛などを比較的自由に楽しんでいる。だからこそ、かれらには必ずしも強い反骨精神は生まれない。
もし「党」がかれらに対して露骨な圧政を敷けば、国家全体の人口の約85%を占めるプロールが反逆する可能性がある。しかし「党」は、そうした反乱の芽を生まないよう、教育を制限して政治的・知的思考を発達させにくくしたり、戦争を長引かせて人々の意識を党以外のものへ向けたりする。
「今が苦しい」という認識はあっても、それを変えるために団結するだけの知識や意識を持ち合わせていない。そんなプロールの姿を見ていると、現代社会において政治への関心が薄れている状況を重ねてしまった。
もし、作中の「党」のような国家が現実に現れたとしたら、果たして我々は反逆するのだろうか。それとも、ある程度の自由や娯楽を与えられている限り、それを受け入れてしまうのだろうか。
そんな問いを本書から投げかけられたように感じた。
そして何より恐ろしかったのは、党に対する反逆者を単に殺害して排除することが、党にとっての最終目的ではなかったことだ。
党の統治目的については、各自が作品を読み、行き着いてほしいと思うところであり、ここでは割愛する。
支配とは恐ろしいものである。支配されている側は、自らが支配されていることに気付かないまま、与えられた現実を現実として受け入れてしまう。
果たして自分たちは、今目の前にある現実を、本当に自分自身の意思で享受しているのだろうか。
改めて自身の置かれている状況、政治体制の実情諸々、考えさせられる一作であった。
Posted by ブクログ
初ジョージ・オーウェル
ディストピア小説とは聞いていたが予想の斜め上をいったものであった
三国体制、管理社会といった壮大なスケールのようでその人の思考がポイントになってくる
特に二重思考という概念は自分も時折やってしまっているものだと痛感した
なんだかんだ希望のある感じになると思いきや急にどん底に落とされ思考、精神を体制に合うものになるまで徹底的な教育を施す
実際の1984年とは違うような世界であったが現実と同じようなところや未来に起きそうなところがあり感心よりも恐ろしさを感じた
暗い話ではあったが読み終わった後に何故か爽快感が湧き上がってきた
また読んでみたいと思える本だった
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