ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 四日間の奇蹟

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    【作品に感じた色】
    曙光のような不明瞭な色

    夜明けに差し込んでくる太陽の光、曙光。
    赤、青、黄、緑、白、黒・・・どの色にも例えられない不明瞭で、神々しい色。
    そんな曙光を浴びた時のように、少しずつ心に温かい光が広がっていくような作品である。


    【感想】
    浅倉先生の『君の名残を』は、私の大大大好きな作品のひとつ。しかし、他の作品は読んだことがなかったので、新たな感動に出会うため、最近、先生の作品をいくつか購入した。そのうちの一冊が『四日間の奇蹟』である。

    物語の最後に収録されていた解説文の表題には、「出会えたことに感謝したくなる傑作」と書かれていたが、まさにその一言に尽きる。

    『君の名残

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    2026年06月02日
  • ナースの卯月に視えるもの

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    長期養療の入院病棟に勤務する卯月は患者の心残りにしている人が視えてしまうがゆえにプライベートな時間を使ってまで視えてしまった心残りに関わり患者さんとも関わる。それが質の高い看護にも繋がっていた。すばらしいナース。

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    2026年06月02日
  • 星の時

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    タイピストとして働くマカベーアはこれまでの履歴だけを見ると不幸であると分類されてしまう環境に生きているが、無知である彼女は不幸であることを知らず、幸福さえ感じながら日々を過ごしていた。

    物語の語り手であるロドリーゴが描く彼女の輪郭は始まりの時、絵画のように平面の人物として登場するが、「ぼくはいまこの瞬間、こんな他人ごとの、あからさまな話であなたがたの領分に入り込んでしまうことに、恥じらいを先取りしながら書いている」と宣言し、視線を先回りして読者を解剖し、用意周到に彼女を立体化させる準備を整えてゆく。

    私たちの表層で語られていたはずの物語は気づけばロドリーゴ視点に取り込まれ、肉付けされてゆく

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    2026年06月02日
  • 旅をする木

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    ポストしようとして、驚いてしまった。レビュー数がなんと823! 『イニュニック』や『ノーザンライツ』と比べても、それらの10倍以上!
    1995年8月刊。急逝するちょうど1年前に出たエッセイ集。全33篇、うち22篇が月刊「母の友」連載。
    とくに「母の友」のエッセイ群がいい。なかでも星野の出発点を書いた「十六歳のとき」――中学の時にアメリカ大陸に憧れた。旅して回りたい。そして高校生になった、どうしても夢を叶えたい。もちろん周囲は猛反対、しかし父親が許可を出した。移民船で太平洋をわたり、バスとヒッチハイクでアメリカ、メキシコ、カナダをめぐった。40日ほどのひとり旅、1969年、高校2年の夏休み。

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    2026年06月02日
  • 天と地の方程式 2

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    新たな仲間の登場。変化を厭う主人公が、関係性の変化を心地よく受け入れるという構成の巧みさ。
    敵の正体と世界観の解明。そして大きな危機を向かえて、次回最終巻に続く。
    児童書の枠で書かれることにより、SFジュヴナイルの魅力と面白さが高まり嬉しい。こういうの大好きです。

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    2026年06月02日
  • 犯人に告ぐ2 (下) 闇の蜃気楼

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    神奈川県警巻島刑事第二弾。振込詐欺と誘拐事件を、犯人・刑事・被害者の視点で描いている。展開も早く、続きが気になりすぐ読めた。今にも通じる事件で面白かった。次作も楽しみです。

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    2026年06月02日
  • 百年の挽歌 原発、戦争、美しい村

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    原発事故後計画的避難区域に指定された直後自死した大久保文雄さんの102年の重さ、その親の世代からの開拓の歴史、そして遥か昔からそこにある土地そのものまでずしりと感じさせる1冊だった。文雄さんがなぜ自死を選んだか、何を喪ってしまったかは、すべてはそこにつながるからだ。筆者の共感力、人間性なくしては描けなかったと思う。
    長い人生の中で東京に行くことすらなかった文雄さんが、硫黄島へ発つ前の弟に会いにおはぎを持って横須賀に会いに行った話にも胸が詰まる。

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    2026年06月02日
  • 竜の医師団4

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    読み終わるのが惜しくて積読していたが、5巻6巻連続刊行の報を聞きようやく手をつけた。
    世界もストーリーも、一段と広がりを見せた今巻。カランバス以外の国の描写は異国情緒に溢れ、まるで旅をしているような気分に浸れた。そしてリョウの今後に深く関わってきそうな人物・クズリも登場。彼の言葉に揺らぐ気持ちを素直に表明したリョウが良かった。失敗したり悩んだりしても、それを理由に楽な道に逃げないリョウが痛々しくもとても好き。
    それから今巻は、いつも温和で紳士的なレオの新たな側面が見られたのも非常に美味しかった。車からの奪還シーン、最高。

    話のテーマは重く、軽率に答えを出すことができないものではあるけど、最後

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    2026年06月02日
  • 永遠をさがしに

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    でっかくて深い大人になれるだろうか。
    破天荒な人にだって、脆く繊細な部分はある。それを子どもだとか大人とかに関わらず、自分が納得できるまで抱えられるその強さに、目が熱くなる。
    忘れた、捨てた情熱を思い出していく過程の描写が本当に素敵だった。

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    2026年06月02日
  • 金曜ドラマ ライオンの隠れ家(下)

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    ドラマから見てハマった。みっくんがライオンとの関わりを通して精神的に成長し自立していくと同時に、これまでみっくんと生きてきた献身性の塊のようなひろとが改めて夢に向かって歩き出す結末には心打たれるものがある。側から見たら、みっくんはひろとの足枷で、事実そういうふうにひろとが思っていた時期もあった。しかし、ひろとにとってはたった1人の家族であり、一見一方的に支えているように見えながら、自身が支えられている場面もある。みっくんとひろとの関係性に限らず、他人との関わりは、ある種足枷でありながら、同時に自身が歩き出すための原動力でもあるのかもしれない。

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    2026年06月02日
  • 余命一年と宣告された僕が、余命半年の君と出会った話 Ayaka’s story

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     題名と表紙のビジュアルからは恋愛系ライトノベルのような印象を受けたが、実際に読んでみると内容はかなりしっかりとしていた。恋愛や友人関係の描写も、きれい事だけで飾られているわけではなく、人間関係の中で誰もが抱きがちなネガティブな感情や思考まで丁寧に描かれており、とてもリアルであった。特に高校生時代の主人公は、年相応ではあるものの、自分本位で未熟な思考や論理を持っており、その描写に現実味があったため、自然と物語の世界観に引き込まれた。終盤の伏線回収については、おおよその予想の範囲内ではあったものの、それでも十分に感動させられた。また、適齢期の傷のない男女が結ばれることが一般的な幸せとされがちな価

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    2026年06月02日
  • 氷河期のゴミ

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    誰が誰か分からなくなることがあって何度もページを戻ったけど面白かった。自分と同年代で高卒なのか大卒なのかで就職に関しては明暗を分けた時代だったなぁ。

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    2026年06月02日
  • 武士はつらいよ 蔵元の娘

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    幼馴染の蔵元のお清が 要之助に相談に来る。

    鼻垂らしの子供だったのに 綺麗になって要之助は ビックリ!

    羽振がよく大きな店になった清水屋だが

    看板の酒 星泉の偽物が出る。

    要之助ひとりで考えてたが 清兵衛の助けを借りたら

    とんとん拍子に 調べが進むようになった。

    お清は綺麗になったし 要之助に気があるに違いない!

    と思っていたら 事件が解決した後 手代の幸助と一緒になるという。

    手堅い娘である。

    なんか要之助は ガックリ!

    いい人なんだろうなあ!要之助!

    毎回 美人に振られてる気もするけど

    楽しいシリーズです。

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    2026年06月02日
  • 睡蓮

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    強すぎるほどの愛を注ぐ天才男性とそれを受けた女性と妹の物語。
    今の年齢の私だから分かる、人生の人間の悲しみをとてもよく書いていて、一気に読んだ。
    女性の気持ちがよく分かる一冊。

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    2026年06月02日
  • 世界はきみが思うより

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    良かった。それぞれに生き方に悩みを抱えて、それでも自分の気持ちに正直に生きていく。どんなかたちであろうと幸せだと思えたらそれでいい。タイトルにあるように世界はきみが思うより⋯やさしくて温かいのかもしれない。

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    2026年06月02日
  • 世にも奇妙な君物語

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    世にも奇妙な物語のあの独特な世界観と社会風刺が絶妙なバランスで合わさっており、面白かったです!結構ビビりなので最初の話はちょっと怖かった!

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    2026年06月02日
  • 月がきれいな夜に、誰かに思い出してほしかった

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    本屋さんでたまたま目に入って装丁が美しくて購入。
    読みやすいのにどこか深い。即読破した。
    人の生き方は様々で色んな愛情があるんだとわかった。人が求めるものはみんな違うからそれが綺麗に当てはまることなんて奇跡みたいなもの。どこかで折り合いつけないといけないのかもしれない。けど妥協もできない。沢山の人の苦悩と愛が詰まった作品だった。自分を愛してあげたい。あと腹減る。

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    2026年06月02日
  • ライオンのおやつ

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    死が怖くなくなったとは言えませんが、死ぬことは ただ悲しくて恐ろしいだけのものではないのだとこの本を通して思いました

    死を受け入れるということは、生きたい、もっともっと長生きしたいという気持ちも正直に認めることなんだ
    という文がとても印象に残りました

    マドンナはどんな人生を生きてきたのか、すごく気になりました
    人の心にすっと入り込むことができて それでいて不快感を与えないどころか心地よさまで与えてしまう。そんなマドンナと、西の魔女が死んだのおばあちゃんをなんとなく重ねてしまいました

    人生で死が近づいてきた時に、またこの本を読みたいです

    とても素敵な読書時間になりました

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    2026年06月02日
  • 蜜蜂と遠雷(上)

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    上巻はピアノコンクールの予選から第二次の結果発表までをカバー。出場者たちの様々な背景・演奏までの曲の解釈や思いを綴りながら、根底には、音楽とは音楽家とは何かと言った疑問を呈す。一気に読んだ。出てくる作品たちを配信サービスで聴きながら、この本を読んだら生演奏で聴かなきゃ悪いような気になる。コンクールの裏事情も面白いけれど、何より面白いのはタイトルにも示唆されている自然の音に関する部分。個人的には最年長で参加の明石の部分に色々心動かされた。音楽家になるってお金にならないし、大変だろうな。

    プロの音楽家になった友人の息子さんがいるが(ピアノではなくパーカッション)、子供の頃から見て来たが、親も本当

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    2026年06月02日
  • 空、はてしない青 上

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    不思議な小説で、読むとほんわかする、幸福感を感じさせてくれる本です。若年性アルツハイマーを患い余命2年を宣告された青年が旅に出る話ですが、今までの人生を振り返ったり、旅のパートナーや新しい人との出会いを通じて成長していく過程がとても心に染み渡ります。
    まだ序章に過ぎませんが、ラストで号泣するであろう未来を期待させる筆致やストーリーで、下巻もとても楽しみです。
    本屋大賞翻訳部門は本当にハズレが無いですね。

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    2026年06月02日