小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
軽犯罪まで含めたら全ての話に「犯罪」と呼ばれるものが入ってるんじゃないかと思うレベルのアンダーグラウンドなショートショート集。舞台はほとんど歌舞伎町。闇の世界を垣間見ながら、ショートショートならではの発想の飛ばし方や裏切られ方まで味わえる、あまりしたことない読書体験だった。面白い。
話によっては一行目からパンチが効いていて、笑ってしまうと同時に、本当にこんな世界あるんだろうなとゾッとする。
『立ちんぼから裏スロ店員、ホームレスにキャバ嬢ホスト、公務員からヤクザ、客引きのナイジェリア人にゴミ置き場から飛び出したネズミまで。繁華街で蠢く人々の日常を多彩なタッチで描く、東京拘置所差し入れ本ランキン -
Posted by ブクログ
1959年から開始された北朝鮮への帰還運動による悲劇をめぐる在日朝鮮人の青年二人の物語。
日本国内での、在日朝鮮人に対する執拗ないじめ、勉学に励んだところで就職先もない、健康保険に入れないから病院にもかかれないなどの、絶望的な状況があったところへ、「地上の楽園」北朝鮮への帰還事業が始まった。
これには、朝鮮総連のみならず、共産党、社会党、自民党の超党派の議員、その上、マスコミもこぞってこの事業を賛美する。
優秀な高校生である孔仁学は、北朝鮮を礼賛する本に影響を受けた上、総連にそそのかされ、この運動にのめり込み、多くの人を北朝鮮に送り込むのだった。
あまりの悲惨さにページを捲る手が止まらず一 -
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Posted by ブクログ
ネタバレやっと、、やっと読み終わった。この本は出版されて2ヶ月とかそのあたりでいつか読みたいと思ってた本です。でも私生活が忙しくて実際に手にすることができたのはその1年くらい後でした。
さらに、読み始めるまでにも時間がかかってずっと積読状態でここ3日ぐらいをかけてやっと読み終わりました。
内容はとても壮絶で、事件当時にニュースだとかそういうドキュメンタリーとかを流し見したり聴いたりはしていたので大筋は分かっていたんだけれども、実際に詳細に事件に至るまでの同期や母娘関係を読むととても胸が苦しくなりました。
同時期に、というか昨日ちょうど小学校時代のアルバムを全部デジタル化する作業してて過去を振り返った -
Posted by ブクログ
重い、とにかく重い。
本作の感想を一言で言ってしまうとこうなりますが、『重い』という言葉だけで片付けられるような話ではありませんでした。
また、このような悲惨な事案に再び人々が巻き込まれるような事があってはならない、とかやはり差別はあってはならない、などと言ってもそれはどこまでいっても綺麗事でしかない、と思わずにはいられないほどに色々と考えさせられました。
今はまだ読み終わったばかりなので色々と思うところがありすぎてうまくまとめられないのですが、とにかくまずはこの本の末尾に列記されている参考文献をいくらかでも読んでいきたい、そして日朝の歴史についてわずかながらでも理解を深めたいと思いました。