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情報と共に生きる上で必要な「知的生産の技術」が、この本には詰まっています。
1969年に出版された本のため、章によっては、現代にそぐわないものもあります。そのような章は、現在と比較して読むと非常に面白いです。
現代にそぐわない章として、「ペンからタイプライターへ」の章があります。漢字が打てないタイプライターでどうにか手紙を書こうとする努力が記されています。現在のWebやパソコンの普及した社会のありがたさが身に沁みました。
反対に、現代でもそのまま参考にできる章もあります。
特に、「読書」の章は非常に参考になりました。一度読んだ本を積んでおく「つん読法」など、知的生産をするための読書の技術が書かれています。
日々の暮らしのなかで情報と関わるすべての人に読んでもらいたい一冊です。
Posted by ブクログ
読んだ本をうまくまとめたり、自分の中に消化したりできていない気がして、この本を手に取りました。
特に救われたのは、「読んだ本をすべてまとめなくてもいい」と思えたことです。興味のない部分まで要約しようとすると、それだけで読書の後が苦痛になってしまいます。全部を整理するのではなく、自分が興味を持ったこと、そこから発見したことを残していけばいい。さらに、分類も厳密にしすぎず、緩やかなほうがいいという考え方にも背中を押されました。
そして、これから実践したいと思ったのが「発見を文章にする」ことです。考えには淹れた瞬間に冷めて酸化し始めるコーヒーのような鮮度があって、その場で残さなければ驚くほど簡単に逃げてしまうというのは、実感があります。
「自分というものは、時間がたてば他人とおなじだ」という言葉にも強く共感しました。数か月前の自分でさえ、何を考えていたのかわからなくなることがあります。だから記録には、未来の自分が読める形や仕組みが必要なのだと思います。
日記について、書き続けるためには型や技法を工夫しながら、自分をなだめたり励ましたりする必要がある、という話もとても好きでした。意志の強さだけで続けなくていいのだと思えます。
読書もメモも日記も、「ちゃんとやらなければ」と思うほど苦しくなります。そんな自分に、もっと緩やかでいい、でも発見だけは逃さず残していこう、と言ってもらえたような一冊でした。
私にとっては、知的生産の技術書という以上に、救済の本でした。
Posted by ブクログ
日々の思考を記録し、結び直し、アイデアに育てる“知的生産の技術”を教える本。
著者は、記憶は当てにならず、記録こそが記憶をつくり、創造を生む土台だと説く。メモを残し、組み合わせ、言語化し、誰も教えてくれない「考える仕組みづくり」を徹底的な技術として示している。
考え続けられる人は“記録のシステム”を持っている。残すほどつながり、つながるほど理解が深くなる。この“脳の連鎖反応”が実感として腹落ち。
現代版として、Obsidianに気づきを書き残し、ChatGPTで思考の壁打ちと構造化を同時実施。記録が増えるほど、思考の糸が勝手に結び直されていくのが面白い。疲れるけど。
Posted by ブクログ
名著ということで少し前に買っていた。置いていたが気になってふと読んだ。
知的生産とは、頭を働かせて新しいことを人にわかる形で提出すること。そして、そのやり方を教わらないので、自分なりの技術を持っていない人が多い。それを考えていこうというのが主題。
フィールドワークのごとく日常の発見をカードに書き、それを後で見て複数のカードの関連をみて、自分の関心を理解したり新たな発想を得たりすることが人間らしさをもたらす。仕事ではこの流れは定着していたが、それを日常に広げていくと、視野が広くなり物事の前提から捉えるような視座の高い思考ができるようになりそう。下手な旅なんかより、カードを使った日常の記録とその振り返りの方がよっぽど自分探しだと思った。こういうのをしていると、好きな領域が分かっていきキャリアの歩み方にも良い影響がありそう。
カードは一旦買ってみたので試す
Posted by ブクログ
> かんたんにいえば、知的生産というのは、頭をはたらかせて、なにかあたらしいことがら─情報─を、ひとにわかるかたちで提出することなのだ...今日おこなわれている読書論のほとんどすべてが、読書の「たのしみ」を中心に展開しているのは、注目してよいことだとおもう。今日、読書はおもに知的消費としてとらえられているのである。(知的生産とは)
> あらゆる現象に対する、あくことなき好奇心、知識欲、包容力。そういうものにあこれていたのである。そのあこがれから、わたしたちはわたしたちなりに、手帳に書くことがらの、内容と形式とを開発していった。私たちの手帳は、単なる実用メモではなかったし、また、日常生活の記録でもなかったのだ。(ダ=ヴィンチの手帳)
本書はおもに読書とメモを手段として、そのような活動を著者がどのように知的生産に繋げているかを記述する。共感するところが多い。
> 読書においてだいじなのは、著者の思想を正確に理解するとともに、それによって自分の思想を開発し、育成することなのだ。(創造的読書)
読書を、情報の収集と整理を通じて、読み手の思考を開発する手段としてわかりやすく紹介している。それらの活動を生産にいかに繋げられるかは各人の能力の差によるのだろうが、時代によらない普遍的な頭の使い方をうまく表現していると感じた。
Posted by ブクログ
★4:学びや復習ができた。
情報の「整理」と「やりとりの技術」についての本。
後半は、時代の違いで今は効率的と思えない部分もあるが、
前半の基本的な情報の「整理」の仕方は今も使えると思う。
自分がやってきた「情報整理」の方法を見直す良い機会になった。
■今も使えると思った点
・「整頓」ではなくて「整理」
・本を読んだ後、著者が伝えたいことよりも、自分が興味を持った部分を記録する。
■今は古く、現在だったら…
・1項目を1カードで記録 → 情報整理アプリでできそう
・手紙のやりとり → SNSやメールに変わっており、テンプレも変化していると思う
・原稿用紙の話も、もはや……
・文章の項目で、『会話や仕事の働きは素晴らしいのに、その内容を文章にするのが下手な人たち』という点。これは今なら、動画やボイスで伝える方法があるので解決できそうな気がする。
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