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「男と女の、社会的な同質化現象はさけがたい」――今や当たり前にも思えることを六十年前に民族学者の立場から徹底的に論じた梅棹忠夫。発表するや賛否両論の大反響を巻き起こした「妻無用論」「母という名のきり札」を含む慧眼の書。有賀薫氏、酒井順子氏、花田菜々子氏推薦。
〈解説〉上野千鶴子
【目次】
まえがき
女と文明
アフガニスタンの女性たち
タイの女性たち
家庭の合理化
妻無用論
母という名のきり札
家事整理の技術について――家事整理学原論Ⅰ
すてるモノとすてられないモノ――家事整理学原論Ⅱ
あたらしい存在理由をもとめて
女と新文明
情報産業社会と女性
『女と文明』――追記
解説 「妻無用論」から半世紀をへて 上野千鶴子
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Posted by ブクログ
梅棹先生、万歳!
時代は妻不要というより、夫不要の流れ。
なぜかと言えば、これだけ簡略化された家事すらもできない男が多いから。
そして、伝統と専業主婦たちによって無駄に高度化された家事を、男は引き継げないから。(例えば、ハロウィーン・クリスマス・おせち料理の段取りとか、きちんとやれる&やろうとする男なんか、ほとんどいないだろうなぁ。。)
女性たちは、知的産業の中で女性活躍の追い風の中で働き安定収入を得つつ、こまごまとした暮らしの機微を楽しむ。
タイトルこそ過激ではあるけれど、文体は実際のとげはなく、批判的でもなく、どこまでも世界の家庭を見てきた学者視点と、商家で育った経験からの、ニュートラルかつ発展的なコメント。梅棹先生は女性たちを応援しているように聞こえる。
時代を感じる
自分が子供の頃かそれ以前の時の話だなぁ、と読みはじめて思いました。なんだか受け入れられないなぁ、と途中で飛ばして上野千鶴子さんのあとがきを読んでみました。すると"なるほどー"と少し印象が変わってきて、著者は皮肉とユーモア好きではないかと勝手に想像しつつ、また読みはじめました。それは別にして、この頃にアフガニスタン等で仕事してすごい人だなと思いました。
Posted by ブクログ
かつて主婦論争というものがあった。
本書の著者梅棹氏自身は、当時自らが論争の当事者との意識はなかったようであるが、今から60年以上前に、「妻無用論」、「母という名のきり札」という刺激的なタイトルの論説を次々と発表したのであるから、賛否分かれるものだったことは推察できる。
家事や育児を外部化するためには一定の収入が必要であり、女性も職を持って社会参加すべきということになるのだろうが、就労環境も一周廻った感もする。フェミニズムを経た現在の時点で、また、家庭の在り方や結婚、子育てを巡る環境が大きく変化した現状を踏まえて本書をどう読むか、興味深く思う。
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