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「男と女の、社会的な同質化現象はさけがたい」――今や当たり前にも思えることを六十年前に民族学者の立場から徹底的に論じた梅棹忠夫。発表するや賛否両論の大反響を巻き起こした「妻無用論」「母という名のきり札」を含む慧眼の書。有賀薫氏、酒井順子氏、花田菜々子氏推薦。
〈解説〉上野千鶴子
【目次】
まえがき
女と文明
アフガニスタンの女性たち
タイの女性たち
家庭の合理化
妻無用論
母という名のきり札
家事整理の技術について――家事整理学原論Ⅰ
すてるモノとすてられないモノ――家事整理学原論Ⅱ
あたらしい存在理由をもとめて
女と新文明
情報産業社会と女性
『女と文明』――追記
解説 「妻無用論」から半世紀をへて 上野千鶴子
Posted by ブクログ 2021年01月02日
梅棹先生、万歳!
時代は妻不要というより、夫不要の流れ。
なぜかと言えば、これだけ簡略化された家事すらもできない男が多いから。
そして、伝統と専業主婦たちによって無駄に高度化された家事を、男は引き継げないから。(例えば、ハロウィーン・クリスマス・おせち料理の段取りとか、きちんとやれる&やろうとする...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年11月20日
誰にでもおすすめしたい、というか、酒場に持っていってこの話題で2時間飲めるんじゃないか。
家事、結婚、育児は比較的誰でも参加しやすく物申しやすいトピックだからこそ「燃えやすい」。当時は投書欄が「燃えた」らしいが(時代を感じる)たしかに専業主婦がスタンダードの時代にあって、この内容は「自分の仕事を否...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年06月29日
かつて主婦論争というものがあった。
本書の著者梅棹氏自身は、当時自らが論争の当事者との意識はなかったようであるが、今から60年以上前に、「妻無用論」、「母という名のきり札」という刺激的なタイトルの論説を次々と発表したのであるから、賛否分かれるものだったことは推察できる。
家事や育児を外部化するため...続きを読む
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