小説・文芸の高評価レビュー
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シンガーソングライターの染谷達也が音楽の世界から引退する際に発表した最後のシングル「夢のうた」。
この音楽が時と場所を超えて、仕事に疲れた会社員、田舎のカメラマン、合唱祭を迎える高校生、そして染谷自身など、人生の岐路に寄り添い、時に慰め、時に励ましながら、彼らの心に希望や勇気をもたらしていく6つの連作短編集。
一つの曲を軸に、時代を超えて愛される音楽の力と、生きることに懸命な人々の姿がみずみずしく描かれている。
イジメで引きこもっていた時、仕事でうつ病にかかった時、失恋した時、学生のイベントの時、夢を諦めた時、寄り添ってくれたのは音楽だった。
なぜだか涙が何回も流れる。心が洗われる感 -
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シリーズ第8弾!
赤バッチも消えたままか…
そろそろ悪魔化がヤバくなって来たしな。
そろそろ、クライマックスも近くなって来た感じ。
赤バッチの仕業か!
四天王の生まれ代りが次々に殺される!
ちなみに、四天王とは、仏教の守護神である東の持国天、南の増長天、西の広目天、北の多聞天(毘沙門天)の4柱を指す!
ミカヅチのメンバーでは、広目さんが広目天の生まれ代り!
広目さん〜!
ミカヅチの守っている扉のことを聞きに行こうとした人も生まれ代りなので、殺されて…
仕方ないあの世に行って会おう!
でも、やはり、霊にも階層あり!
(死んでも一緒か!)
こんな階層か↓↓↓
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2025/05/21
p.128
住みついた外国人が就労しやすいのが、農業と建設業そして飲食などのサービス業です。どこもまったく人手が足りていないため、背に腹は代えられず、不法入国者も含めて雇うことになるでしょう。このように働きながら生活を始めると何が起こるかというと、子どもがどんどん生まれてくるということになります。
そうなると、この子どもや家族の面倒をどうするのかが社会問題となります。おそらく篤志家のような人たちが出てきて、空き家で寺子屋を開いて教育しようなどと言い出します。それはそれで志の高い行為ですが、結果的に不法移民が増えることになるでしょう。
2025/11/25
p.167 -
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最後の頁で涙が溢れて止まりませんでした。
互いに秘密を抱えて暮らす男女に訪れた突然の別れ……。突然失踪した同居女性と夫を探す男女の物語。恋人多実が見知らぬ男性と五島列島で水難事故で行方不明に……。
悲しくて切ない作品てすが、謎解き要素もあって、続きが気になって読むのを止められませんでした。信じたいけど不倫かと思わせるところから、テレカで過去の多実と公衆電話で話す青吾の不思議な現象や、閉鎖的な島と人々の印象。先の読めない展開の末の結末……。
随所にででくる練り上げられた比喩表現の数々
に圧倒されながらも文章力にスルスルと最後まで堪能させていただきました。最後は泣くしか出来なかった。読み応えあ -
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前に世間を騒がせた頂き女子・りりちゃん。逮捕までは知っていたものの、その後がどうなったのか気になって本書を手に取りました。
読み進めていく中で強く感じたのは、りりちゃん自身に反省の色がほとんど見えないという点です。自分を義賊のような存在だと思い込み、都合よく正当化している姿は、まさに“詐欺師”そのものだと痛感しました。
一方で、取材する筆者の心情の揺れ動きも丁寧に描かれています。序盤ではりりちゃんの独特の魅力に半ば取り込まれてしまう様子があり、終盤では距離を取りながらも冷静に向き合う姿勢へと変化していく。その対比が非常に印象的でした。
そして結局、りりちゃんという人物を生んでしまったのは -
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⚫︎受け取ったメッセージ
人は大きい問題であればあるほど認識できなくなり、考えることを諦めたり過小評価してやり過ごしてしまう。でも、それらを意識しようと思っていることと、無意識でいることとは、違う。せめて、前者であろうとすることができる人でありたいと思う。まず知ろうとすることがその一歩だ。
⚫︎本概要より転載
現代的戦争の恐怖。
ある日、突然に始まった隣接する町同士の戦争。公共事業として戦争が遂行され、見えない死者は増え続ける。現代の戦争の狂気を描く傑作。文庫版のみのボーナストラック短編を収録。小説すばる新人賞受賞作品。
⚫︎感想
「となり町戦争」ということで、始まりもとっつきやすく、ポッ