ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • セックスボランティア(新潮文庫)

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    ある本が出てから22年後に読むことにどんな意味があるのだろうか。10年も過ぎれば世の中はすっかり変わってしまうし、20年となると生まれた子が20歳になるほどに社会の事象も千変万化する。22年前に刊行された河合香織の著した『セックスボランティア』は、痛烈な衝撃音を伴って障害者の現実を舞台の袖から覗き見るようなタッチで描かれている。舞台の中心にいるのは知的障害者や身体的障害者であり脇にいるのは著者である。当時、この本を書店で見た時、ガーンと頭を殴られたような感じを受けたのは、タイトルの意表をつくネーミングであった。刺激的であり挑発的でさえある。
    一読して、この本の凄いところは、障害者の性に対する思

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    2026年05月11日
  • スター

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    比べられないものを比べたがる感覚は、きっと誰もが当てはまる感性だと思う。
    本来見えなかったもの(世界)が見えるようになったり、好きなことが簡単に選べるようになった世の中で、我々は自分の心がわからなくなってきている。
    情報に溢れ、たくさんの人の意見を耳にし、自分の感性すら揺らいでしまう時代。
    自分の心は周りと違うんだと、間違っていると思うものを糾弾し、自分の考えが正しいんだと主張する。世間と自分を比べ、本来優劣なんてないはずの感性に口出しをしてしまう。
    朝井リョウさんはきっとたくさん悩んできたのだろう。
    誰かにとっての正しさが、誰かにとって間違いだと思われていたとしても、それを貫く強さ。自分と違

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    2026年05月11日
  • キリエのうた

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    頁は少ないけどすぐにひきこまれる!

    映画もあるの!?観てみたいし歌声聞いてみたいな!

    東日本大震災が引き起こした日常が日常ではなくなる瞬間。
    幸せが一瞬で消え失せることを知る瞬間。
    今が大切であり今この瞬間が重要で幸せであることを知る。

    みんな幸せになろう!一瞬でいなくなったひとたちのためにも。


    ぜひ〜

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    2026年05月11日
  • ヤモリさんとご褒美 れんげ荘物語

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    ネタバレ

    シリーズ10
    レイナちゃんの問題も、なんとか片付いて良かった良かった。

    そして、オトコの悪口大会っぽくもあった今シリーズ。

    まさかのぶっちゃんを飼うことになるなんて‼️‼️‼️‼️

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    2026年05月11日
  • 神様のカルテ

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    hibuさんの本棚から

    だいぶ前におすすめ頂いたのだが、すっかり遅くなってしまいました
    でもちゃんと覚えていた
    ひぶ〜にすすめてもらったのをちゃんと覚えていた
    そんな自分が愛おしい

    っていうか何よこれ!
    わいの大好きなやつじゃないか!
    もうね10ページくらい読んだところでがっつり掴まれちゃいましたよ
    だが調子にのってもらっては困る
    これが漱石先生だったら2行で掴んでくるからな

    そういえば、こないだ読んだマハさんの『晴れの日の木馬たち』に漱石先生出てたんよな
    なんかわいって知らず知らずに連続して繋がりのある物語を読むこと多いんよな
    なんか働くんだろうな霊感が

    『草枕』も久しぶりに読み直し

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    2026年05月11日
  • 海賊とよばれた男(上)

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    国岡鐵造『出光佐三』を主人公とした歴史経済小説
    上巻では鐵造の生い立ちから終戦、終戦から石油を扱えるようになるまでのお話である。

    この小説を読むまで出光興産は知っていたが創業者の話までは知らなかった…
    上巻を読む限りでは業界は違えど松下幸之助さんのような偉大な方であったことが伺える…
    物の売り方『広域小売店方式』の考え方も同じように思う…
    人間、ドン底にいる時、本当の人間性が出るのだか、鐵造は本当に凄く胆力の塊かな…と
    下巻を早く読まねば…

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    2026年05月11日
  • 美しき愚かものたちのタブロー

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    これは、西洋美術館に足を運びたくなる!
    原田マハ=「アート小説」なんて軽い単語で結びつけていた自分が、なんだか恥ずかしい。戦争の裏側を覗いてしまったような、、松方コレクションを守り続けたという当時の一般人が到底知り得ない実話を知ることができて、感動( ・∇・)

    また、わたしは翻訳モノをあまり読まないので、世界大戦中の日本以外の国の様子が描かれた小説を読んだのは初めてだったかもしれない。
    自分の視野の狭さを痛感(>_<;)

    仕事で使っている中学生の美術の資料集を引っ張り出して、本著に登場するモネやゴッホ、ピカソ、ロダンといった作品を眺めながら、読み進めました。
    中高校生に読んでほしい本リスト

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    2026年05月11日
  • 水たまりで息をする

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    夫がある日からお風呂に入らなくなる話
    読み終わったあと、こわって呟いてしまった
    高瀬先生の本はどれも救いがあるようでなくてすき
    ”それがまるで愛の証明であるような気がして安心する。
    安心していると気づき、また頭の中で自分を責める。p153”

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    2026年05月11日
  • 鎌倉うずまき案内所

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    鎌倉で「はぐれた」人が案内所に行き着き、人生を見つめ直す連作短編集

    各話は平成という時代を6年ずつ遡って展開していく
    それが物語にいい効果を齎していると思うけど、過去からの順番でもそれはそれで成り立つし、その方が人と人の繋がりを知る喜びもあるかもしれない
    最後まで読むと、また最初から読みたくなるというキャッチコピーではあるけど、逆もいいと思う


    心に残った文章
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    親は、子どもたちのことを何も決められないんだ。ただ見守ることしか。私が、私たちが、決めることを許されたものがあるとしたらたったひとつ、名前ぐらいだ。
    ---------------
    この歳になって娘た

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    2026年05月11日
  • うたうおばけ

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    くどうれいんを大好きな本屋さんで知る。
    これまた大好きな上白石萌音ちゃん推奨である。
    萌音ちゃんのセンスと本屋titleで扱う本には絶大な信頼をもっているので、初くどうれいんはtitleで買うと決めていた。またひとり、同じ時代に生きる好きな作家さんに出会えた。行きたいなー、盛岡。私も欲しい星耕ガラス。

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    2026年05月11日
  • 海底二万里 (下)

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    わくわくした、コンセーユは相変わらずメロいが、最後のクライマックスシーンでネッド・ランドもマジで良い奴ってことが分かった、主人公の体験談みたいな小説好きだなーーー
    海好きにはおすすめ!

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    2026年05月11日
  • くもをさがす

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    まさに私が乳がんにかかり、勧められて読んだ。

    カナダで闘病した著者。
    日本とは違い、医療からすぐに放り出されてしまう。
    友人たちに支えられながら、闘病生活を送るが、かなりヘビーな体験をたくさんされている。

    私は日本で治療をうけたが、日本はなんて過保護なの。

    今は医療も進み、カナダでも日本でも適切に治療されるが、その前後にこれほどの違いがあるのかと驚いた。おかげで、西さんよりはいい環境で治療してる、それでも西さんは回復して行ったと励みになった。

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    2026年05月11日
  • 立ち上がる時 下

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    本書『立ち上がる時』は、2026年本屋大賞の翻訳小説部門で第1位を受賞しました『空、はてしない青』の著者メリッサ・ダ・コスタの作品です


    『空、はてしない青』は、若年性アルツハイマーと診断され余命2年を宣告された青年が最後の旅に出る感動作です
    死に向かっていくなかで描かれている感情や描写、その美しい静けさが印象的でした


    一方、『立ち上がる時』は荒々しい感情が感じられる一冊です

    パリ代表する舞台俳優としてキャリアの絶頂にいたフランソワ
    美術系の学生で、劇団を愛し、劇場の案内係をしているエレオノール
    激しい恋に落ちたふたりは肉欲に溺れ、周囲の心配をよそに、フランソワは妻と離婚してエレオノー

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    2026年05月11日
  • プロジェクト・ヘイル・メアリー 上

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    序盤だけ世界に没入するのに少し時間がかかったが、そこを乗り越えてからは一気に面白くなる。ロッキーはここ数年の全小説の中でもベストキャラクターだと思う。

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    2026年05月11日
  • 地雷グリコ

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    平和なイカゲーム。最初はただの高校生同士のお遊びだが、終盤へ進むにつれて賭けるものが大きくなり、最終話は結構なスリルが味わえる。作風は会話劇がメインで淡々と進んでいく形で、ルールもそこまで複雑ではなくさくっと読めるのも個人的に良かった。「坊主衰弱」は普通に友達とやりたい。

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    2026年05月11日
  • 立ち上がる時 上

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    よっこらしょ?

    それとも、よっこいしょ?

    いやいや、よっこいしょういち?

    「立ち上がる時」のかけ声はどれですか?

    メリッサ・ダ・コスタは上巻ではその答えをまだ述べていません
    はたして下巻ではその答えが分かるのでしょうか!?

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    2026年05月11日
  • クロエとオオエ

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    最近考えさせられる本を読んでいたので、休憩の意味も込めて有川さんの本を読ませてもらいました。
    宝石やジュエリーの知識がふんだんに散りばめられていますが、それ以上にクロエの才能と屈託のない姿勢にいわゆるモテ男のオオエが「初恋」に落ちる、文字通りのド直球のお仕事ラブコメでした。
    ジュエリーを求める人々の様々な背景に、彼女たちへの想いに応えるクロエの姿勢に惹かれる気持ちも分かるなぁと思いましたし、スラスラと読めてしまう有川ワールドに流石だなと感じました。

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    2026年05月11日
  • 黒い滝 下

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    深い
    イスラム教徒を主体とした移民(この小説はアラブからの移民が主体)差別、国境警備に対する国(トランプ)の政策と、そこに流れる資金
    政治がらみの人種差別の助長とその支持者の偏った宗教観(利用した商売)が、人々の分断を広げている。
    作家はトランプ一期目の選挙前、大統領じき、その後に田舎に居た事で都会では比較的低いが未だ変わらぬ差別意識を体験しこの小説を書いたそうだ、ノンフィクションでは無い分逆に実態を伝えているのだろう。

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    2026年05月11日
  • 桐島、部活やめるってよ

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    すごくよかった

    作者が同い年
    19歳でこれを書いただと…

    共学の同時多発的
    全員が全員の人生を生きてる

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    2026年05月11日
  • 回樹

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    死体を呑み込む樹の話

    最初の短編と最後の短編が繋がってる

    心の証明、感情の証明
    どこまでなら惰性でないのか
    どこからが真の愛情なのか
    「回樹」は「解呪」
    「回祭」は「皆済」に掛けたタイトルだそう

    SFという空想世界に紛れて主人公の気持ち、感情の揺れがこちらに伝わるような気がした
    自分の感情に気づかないことはままあるし、自分の感情がわからないこともあると思っている
    その感情を何かしら証明してくれるのが『回樹』という樹

    短編集6編 
    個人的には『奈辺』が好みで、アメリカ小説っぽい

    全体的に
    ハラハラ続きが気になるという訳ではなく、めちゃ面白いという訳でもないけど、今まで読んだことのない本

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    2026年05月11日