小説・文芸の高評価レビュー
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ネタバレ我が分身ミーチャがたくさん出てくれてよかった! ミーチャの愚かだけど決して馬鹿じゃない性格すげーいい。1巻の「ここに破廉恥がぶら下がってるんだ」はそういう意味かー。ミーチャの「こんなふうにやってたら、三巻の本にだって収まりきりませんよ、おまけに、エピローグまで必要になります!」はメタ発言? 新潮文庫版だと3巻構成だけど、オリジナル版的なのはどういう構成だったんだろ。
まさかグルーシェニカさんがその男を選ぶとは思いませんでした。
そして謎の病が気になる。
読書ガイド、ドストは「急に」「突然」みたいな言葉が多いという指摘。私も小説書くときその手の言葉をすぐ使っちゃうんだけど、誰かにそれを指摘されたら「ドストエフスキーのリスペクトです」と言って煙に巻こうかな。
で、4巻の章タイトルをまた見ちゃった。「破局」? 誰と誰だ。個人的にはアリョーシャとリーズが怪しいのだが。 -
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イタリア在住のイラストレーターが描く、観光客向けではない「普通のイタリア」の食卓。
パニーニ、エスプレッソ、ビステッカ、ハム、ワイン、そして日本ではあまり見かけない独特の野菜たち。イラストと文章を眺めているだけで、どれもこれも美味しそうで、なんだかお腹が空いてくる。
だいぶ前に一週間ほどイタリアを旅行したことがある。何を食べても本当に美味しくて、かなり驚いた。この本を読んでいると、レストランや観光地の食事だけではない、イタリアの普通の家庭にはこんな美味しさがあるんだろうな、と想像できる。
現地に友だちでもいたらなあ。長期滞在して、市場とかスーパーとか、地元の人しか知らないようなところにも連れて行ってもらいたい。そんなことを思わせてくれる本だった。
「よんたび(読んで旅する)」というシリーズらしく、いろいろな国の本が出ているようだ。これは他の国のものも買ってみようかな。
大和書房 よんたびシリーズ
文庫 230ページ -
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ネタバレイワンの疑問はすごく刺さった。たしかにおぞましい大人だらけの世の中で、すべての他者を許すなんて無理だ。愛せなんて無理だ。
でもその疑問への答えは、2巻ラストのゾシマ長老の語りにて判明。おぞましい人々の罪が許せないなら、その罪を自分の罪として苦しむという方法もある。それだけが正解ではないだろうけど、方法のひとつ。ゾシマ長老の兄が「自分はこの世で最も罪深い人間だ」と言ったのは立派だと思った。
で。3巻。ちらっと見たけど、ミーチャが章タイトルになってるやないか! ミーチャは私の分身のような存在だと思っている。私とは真逆の存在なのに根本が酷似している。しかも犯人になっている……!? どうなる我が分身。ワクワクしちゃう。 -
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米澤穂信『可燃物 県警捜査第一課 葛警部』文春文庫。
米澤穂信は余り読んだことがない。恐らく、読んだことがあるのは『ボトルネック』という作品だけではなかろうか。本作は、『このミス』を始めとする様々なミステリーランニングで第1位を獲得しているらしく、それならば読んでみようと思った。
上司からも部下からも煙たがれながらも、高い捜査能力を持つ群馬県警捜査第一課の葛警部を主人公にした警察ミステリー5編を収録した短編集である。
いずれの短編も派手さは無いが、多方向、多面的に物事を観察することで真相に辿り着くという面白さがある。噛み締めれば噛み締める程、味が出てくるような面白さがあるのだ。そういう点では、長岡弘樹の『傍え聞き』といったミステリー短編集にも似ているが、本作の場合は推理から謎解き、結末までが素直に、ストレートに展開する。
仕事でも問題解決のためには、様々な角度から事実を見直し、幾つかの事実を繋ぎ合わせて推理することが重要であるが、それに気付くか否かは個人のセンスに掛かっているのだと思う。主人公の葛警部はこうしたセンスと推理力を兼ね備えているようだ。
『崖の下』。殺人犯は誰で、凶器はどこに行ったのかと、謎解きに挑戦するのも面白い。群馬県のスキー場で4人のスノーボーダーが遭難し、その中の2人が崖下に転落した状態で発見される。1人は重傷で病院に搬送、もう1人は既に亡くなっており、首には三角柱のような物で刺された傷があった。群馬県警本部の刑事部捜査第一課の葛警部が現場に駆け付け、鑑識と共に付近を捜査するが、犯行に使われた三角柱のような凶器は見付からなかった。★★★★★
『ねむけ』。強盗致傷事件と信号無視による交通事故と複数の目撃証言という幾つかのヒントがやがて1つの事実に繋がっていく捜査と推理の過程が面白い。群馬県藤岡市で起きた強盗致傷事件。被害者の老女は頭蓋骨陥没骨折の重傷で意識不明の重体だった。類似前科のある者を中心に被疑者を洗い出すと1人の男が浮かび上がるが、男は交通事故を起こし、病院に搬送される。葛警部は男が信号を無視して交差点に進入したという複数の証言を得て、危険運転致死傷罪の別件で男を逮捕することも考える。★★★★★
『命の恩』。謎のバラバラ殺人事件。被疑者はあっさり犯行を自供するが、葛警部は事件の矛盾点から真相に辿り着くという謎解きの面白さ。しかし、少し無理を感じる点もある。群馬県の榛名山の山麓で切断された人間の上腕部が発見される。発見されたのは成人男性の右腕の上腕部で、鋸のようなもので切断されたと思われた。山狩の結果、バラバラに切断された人体の部位が次々と見付かり、頭部の歯型から男性の身元が判明する。葛警部は男性の自宅を捜索し、突き止めた複数の関係者の聴取を行う。★★★★
『可燃物』。表題作というだけのことはある面白さだった。全くの逆方向の推理に驚愕。物の見方というのは様々あり、物の見方次第では真相に辿り着くことが出来るのだ。群馬県太田市のゴミ集積所で発生した連続放火事件。被疑者と思われた男は過去に勤務先で失火事件を起こしていた。葛警部の指示で男をマークするが、なかなか尻尾を出さず、ある日を境に放火事件はぴったりと止んでしまう。★★★★★
『本物か』。驚愕の真相に震えた。衝撃度と面白さで言えば、表題作の『可燃物』よりも上だ。伊勢崎市ののファミリーレストランでの立てこもり事件が発生する。葛警部は部下と共に現場に駆け付けるが、上司から特殊係に任せるので手を出すなと厳命される。犯人の男は早々と特定されたが、男は拳銃のような物を持ち、複数人を人質に取っていた。葛警部は店内から逃げ出した従業員と客たちから店内で起きたことについて質問する。★★★★★
本体価格770円
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言わずと知れた湊かなえさんの傑作ミステリー。有名すぎて逆に距離を置いていたけれど、どうしても気になり読んでみた。
社会人3年目の主人公は、趣味のコーヒーをきっかけに恋人と出会い、平凡ながらも幸せな日常を手に入れていた。ところがある日、「お前は人殺しだ」という告発文が届く。思い当たるのは、数年前にゼミ仲間5人で訪れた旅行先で、親友を交通事故で亡くした出来事。後ろめたい過去ではあるものの、自分は「人殺し」と呼ばれるような人間ではない。そう思っていた主人公だが……最後の1ページで物語は鮮やかに反転する。「リバース」とはそういう意味だったのかと思わず絶句した。
また、表紙に描かれている「コーヒー」が重要なモチーフとして巧みに機能している点が面白い。主人公にとっては唯一の趣味であり、こだわりであり、自身を形作るもの。とくに親友は自分が淹れたコーヒーを賞賛してくれていた。ところが、やがてそれは親友との「思い出」と「死」の両方に結びついていく…その明暗の対比が見事だった。
そして物語の終わり方も絶妙。事件の真相を明らかにしてすべてに決着をつけるのではなく、「……で、この先どうなるの?」というところで読者を置き去りにする終わり方が湊かなえさんらしいなと思った。 -
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「貴重な真珠」がとりわけ好きだった。ラウレンゾーは、脅迫されても拘束されても、真珠を預かった責任を放棄しない。かっこいい。
ラウレンゾーとジャコモの双子は、性格も願望もちがう。だけど、どんな困難があったとしても正しい道を歩もうとする点は同じ。正しい道を歩もうとするから高い壁が立ちはだかる。でも、意思と知恵の力でもって乗り越えていく。そんな兄弟の魅力が堪能できる作品がこの「ふたごの兄弟の物語」。
拘束されたラウレンゾーを、今度はジャコモが助けにやってくる。上巻の「タラムーラ城の銀のジョッキ」ではジャコモが城に捕えられ、ラウレンゾーが救出した。ここではその反対で、胸が熱くなる。上下巻通して、兄弟の固い絆が見事に描かれていて心を打った。互いを思う心の美しさは疑心暗鬼な王様の心を変えるほどで、「走れメロス」を思い出した。
子どもに必ず出会ってほしい作品で、今5年生の子どもたちに読み聞かせ中。上巻の1章、3章、4章まで読んであげようと思う。 -
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今作もアッという間の一気読み…
相変わらず面白く感情が忙しい
そしてこのシリーズ7作品目だけど、初めて泣いた…(笑)
絶対に的を外さない狙撃手が一般市民を狙う…
犠牲者は既に17人
その共通点が見つからず、人々は恐怖の日々を送る
捜査は行き詰まり、政府はかつての重大犯罪分析課だったメンバーを招集
そして再び、ポー、ティリー、フリンたちが事件に挑むことになったが…
お口が悪く型破りなポー
天才分析官だけど、空気を読まず思ったことを口にするティリー
それを絶妙にまとめるフリン
この3人の掛け合いが最高なのはもちろん、今作はドイルも加わって言う事なし
そしてラストに万歳!(笑)
私は間違いなくこのシリーズを追っていくよ
あっ!犯人?
くそみたいなヤツ(失礼…)だったけど、読んでのお楽しみ!
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