小説・文芸の高評価レビュー
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ネタバレいやー面白かった!一気読み!
ホロヴィッツにはずれなしとはいえ、よくまあこの入れ子シリーズで三作目もハイクオリティに作れるものだと感心した。(何目線?笑)
本編前半の何気ない情報が事件の解明の大事な手がかりになるという点では、私もちょっと分かってしまった(当たってた)部分もいくつかあり、おおむね予想通りの結末になったものの、それでもがっかり感はなく十分楽しませてもらった。星5つ。作中作の推理は本当にわからなかったし。
それと翻訳の読み易さがホロヴィッツ作品の良さを引き出してくれていると毎作おもう。
解説によると次回作の構想もあるとのこと。気長に待ちましょう。
ホロヴィッツは映像化のプロ -
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マタギは単なるハンターではない。
マタギは、万事万三郎を祖とし連綿と続く歴史の一部であり、ライフスタイル。
本書は阿仁マタギ十四世松橋時幸氏の一代記。
今の時代に、リアルに生きたマタギに直接取材したマタギの生業の記録。
ここ数年、熊による人や作物への被害が大きく取り上げられ喧しいが、秋田山間部である阿仁では、熊と闘い山と共存するのが普通の暮らしであった。
そんな生活が、まだ私たちが直接話を伺えるほど近い時まで続いていた。
野生動物との共生、共存を考えるにあたり、マタギの生き方を学ぶことは非常に参考になると思う。松橋時幸氏の子孫は現在も阿仁マタギとして暮らしている。 -
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とにかく面白かったし、すごく好きな一冊だった。
短編集の形をとりながら、それぞれの物語が少しずつ繋がっていて、別の話で見た人物や出来事がふと顔を出す瞬間がある。
「あ、これさっきの」「この人、あのときの」
その小さな気づきが積み重なって、物語の世界が静かに広がっていく感覚が心地いい。
登場人物それぞれの視点から描かれる人生を追っていくうちに、世界は思っているよりずっと狭いのかもしれない、と思った。
直接交わらなくても、どこかで同じ時間を生き、同じ出来事を共有している人たちがいる。その事実が、なぜだかとても愛おしい。
作中でふと浮かんだのは、テレビ番組のことだった。
ボクシングやお笑いなど、 -
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▪︎第一話
ブラック企業によるうつ病発症からの立ち直り。
主人子に近い経験をしたことがある身からすると、自己以外に自己同等に大切に出来るものの存在は大きい。いろんな面で解像度高くて、私まで本当に猫が処方された気分になれた。猫可愛い。
▪︎第二話
褒めるっていうのはある意味、才能なんだよね。
例えば美術作品を見た時、映画を見た時、本を読んだ時、受け手次第でそれらが美しいのか面白いのかどうかが決まる。そう考えると、その面白みに気づけず批判するっていうのは結構簡単なことで、面白みを見つけ褒めることができるっていうのは一つの才能なんだろうなって思った。猫可愛い。
▪︎第三話
親子という関係性は社会 -
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染井為人さんの作品と言えば、、、
社会派小説、ドロドロした人間ドラマ、クズが出てくるミステリーなどなど
それを楽しみに読んでいる読者も多いのではないでしょうか
それが一転、こんな作品も書くの!?
いや、書けるんですか!?
って思いました
夫婦をテーマにした物語
どれも心を温かくしてくれ、涙を流させられる物語もあり
本作は染井さんの中でも異色の作品になるのではないでしょうか
夫婦の数だけ物語があります
嬉しいことも、楽しいことも、悲しいことも、辛いことも、寂しいことも、ぜーんぶその夫婦の物語なのです
もちろん、鬼嫁を持つ夫婦、会話がない夫婦、奥様の尻に敷かれている夫婦、それも夫婦の -
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「人間は集団で生きるから、ルールを守る事を教えられるんだ。」
「それは、誰が教えるんだ?」
「渡り鳥に渡る時期を教えたやつだろうな。」
いやー、相変わらず伊坂幸太郎の描くキャラは最高。この掛け合いがたまらない。オシャレ。
洋画を見ているようだった。
誘拐を行ない身代金の代わりに、何かの行動を要求する誘拐屋とでもいうべき生業をしている兎田。
ある日、愛する妻を誘拐されてしまい、自分自身が使う誘拐の手口で嵌められてしまう。
要求はオリオリオという人物を探し出す事。
追い詰められた兎田は思いもよらぬ方法で問題解決を図ろうとする。
というあらすじ。
ちょっと、整理しないとこんがらがってしま -
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他人と接する時に、果たして自分はちゃんと理解や思いやりを持って出来ているのか、この本を読んで自分も『川のほとりに立つ者』なんだと実感させられた。
作中での篠ちゃんの言葉が印象的だった。
「ほんとうの自分とか、そんな確固たるもん、誰も持ってないもん。いい部分と悪い部分がその時のコンディションによって濃くなったり薄くなったりするだけで。」
結局、自分の中で変えられない部分は絶対にあるし、変える必要もない部分もきっとある。
だけど、少しでも想像力を持って相手と接することで変わる部分もきっとある。
少しずつトライして、明日がよい日であり続けるよう頑張ろうと思わせてくれる作品。