小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ある本が出てから22年後に読むことにどんな意味があるのだろうか。10年も過ぎれば世の中はすっかり変わってしまうし、20年となると生まれた子が20歳になるほどに社会の事象も千変万化する。22年前に刊行された河合香織の著した『セックスボランティア』は、痛烈な衝撃音を伴って障害者の現実を舞台の袖から覗き見るようなタッチで描かれている。舞台の中心にいるのは知的障害者や身体的障害者であり脇にいるのは著者である。当時、この本を書店で見た時、ガーンと頭を殴られたような感じを受けたのは、タイトルの意表をつくネーミングであった。刺激的であり挑発的でさえある。
一読して、この本の凄いところは、障害者の性に対する思 -
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比べられないものを比べたがる感覚は、きっと誰もが当てはまる感性だと思う。
本来見えなかったもの(世界)が見えるようになったり、好きなことが簡単に選べるようになった世の中で、我々は自分の心がわからなくなってきている。
情報に溢れ、たくさんの人の意見を耳にし、自分の感性すら揺らいでしまう時代。
自分の心は周りと違うんだと、間違っていると思うものを糾弾し、自分の考えが正しいんだと主張する。世間と自分を比べ、本来優劣なんてないはずの感性に口出しをしてしまう。
朝井リョウさんはきっとたくさん悩んできたのだろう。
誰かにとっての正しさが、誰かにとって間違いだと思われていたとしても、それを貫く強さ。自分と違 -
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hibuさんの本棚から
だいぶ前におすすめ頂いたのだが、すっかり遅くなってしまいました
でもちゃんと覚えていた
ひぶ〜にすすめてもらったのをちゃんと覚えていた
そんな自分が愛おしい
っていうか何よこれ!
わいの大好きなやつじゃないか!
もうね10ページくらい読んだところでがっつり掴まれちゃいましたよ
だが調子にのってもらっては困る
これが漱石先生だったら2行で掴んでくるからな
そういえば、こないだ読んだマハさんの『晴れの日の木馬たち』に漱石先生出てたんよな
なんかわいって知らず知らずに連続して繋がりのある物語を読むこと多いんよな
なんか働くんだろうな霊感が
『草枕』も久しぶりに読み直し -
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これは、西洋美術館に足を運びたくなる!
原田マハ=「アート小説」なんて軽い単語で結びつけていた自分が、なんだか恥ずかしい。戦争の裏側を覗いてしまったような、、松方コレクションを守り続けたという当時の一般人が到底知り得ない実話を知ることができて、感動( ・∇・)
また、わたしは翻訳モノをあまり読まないので、世界大戦中の日本以外の国の様子が描かれた小説を読んだのは初めてだったかもしれない。
自分の視野の狭さを痛感(>_<;)
仕事で使っている中学生の美術の資料集を引っ張り出して、本著に登場するモネやゴッホ、ピカソ、ロダンといった作品を眺めながら、読み進めました。
中高校生に読んでほしい本リスト -
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鎌倉で「はぐれた」人が案内所に行き着き、人生を見つめ直す連作短編集
各話は平成という時代を6年ずつ遡って展開していく
それが物語にいい効果を齎していると思うけど、過去からの順番でもそれはそれで成り立つし、その方が人と人の繋がりを知る喜びもあるかもしれない
最後まで読むと、また最初から読みたくなるというキャッチコピーではあるけど、逆もいいと思う
心に残った文章
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親は、子どもたちのことを何も決められないんだ。ただ見守ることしか。私が、私たちが、決めることを許されたものがあるとしたらたったひとつ、名前ぐらいだ。
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この歳になって娘た -
Posted by ブクログ
本書『立ち上がる時』は、2026年本屋大賞の翻訳小説部門で第1位を受賞しました『空、はてしない青』の著者メリッサ・ダ・コスタの作品です
『空、はてしない青』は、若年性アルツハイマーと診断され余命2年を宣告された青年が最後の旅に出る感動作です
死に向かっていくなかで描かれている感情や描写、その美しい静けさが印象的でした
一方、『立ち上がる時』は荒々しい感情が感じられる一冊です
パリ代表する舞台俳優としてキャリアの絶頂にいたフランソワ
美術系の学生で、劇団を愛し、劇場の案内係をしているエレオノール
激しい恋に落ちたふたりは肉欲に溺れ、周囲の心配をよそに、フランソワは妻と離婚してエレオノー -
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死体を呑み込む樹の話
最初の短編と最後の短編が繋がってる
心の証明、感情の証明
どこまでなら惰性でないのか
どこからが真の愛情なのか
「回樹」は「解呪」
「回祭」は「皆済」に掛けたタイトルだそう
SFという空想世界に紛れて主人公の気持ち、感情の揺れがこちらに伝わるような気がした
自分の感情に気づかないことはままあるし、自分の感情がわからないこともあると思っている
その感情を何かしら証明してくれるのが『回樹』という樹
短編集6編
個人的には『奈辺』が好みで、アメリカ小説っぽい
全体的に
ハラハラ続きが気になるという訳ではなく、めちゃ面白いという訳でもないけど、今まで読んだことのない本