小説・文芸の高評価レビュー
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辻堂ゆめ先生の作品には何度も驚かされてきましたが、今回は読み終えたあとに驚かされました。
社会的な問題を背景にしながら、その根底にあるのは家族の物語。派手などんでん返しや驚きで読ませる作品ではなく、登場人物それぞれの思いを追いながら、しみじみと読み進めました。
読了直後に残ったのは、感動と悲しい余韻。そして、少しの引っかかりでした。
その引っかかりが気になって、もう一度ページを戻ってみると、最初に読んだときには気づかなかったものが見えてきました。語られなかった先の未来で、家族の思いがつながっていくことを私は信じたいと思います。 -
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ネタバレ泣きながら読み終わりました…。胸がいっぱいです。
角野栄子さんの「トンネルの森1945」の続編です。「トンネルの森」は戦時中に、小学生くらいの主人公イコが、東京から千葉(だったっけ?)に疎開し、たくさんの辛い経験をしながら成長する物語…だったけど、こちらは戦後です。
さぁ、戦後…!新しい社会がつくられていく時代に、感受性豊かで芯が強く、好奇心旺盛な…でもある意味、ごく普通の女の子のイコが、どんな風に成長するのか…って考えただけでもドキドキする。
イコは、勉強は特に得意ではない。数学はてんでダメで、戦後、進駐軍のお金持ちの家の中をのぞいてみたい(っていうか実際にのぞく)、英語で話してみたい、外国 -
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ネタバレ今回もとても面白かった(人の日記を読んで面白いって言うのもなんかちょっと失礼だったりしないだろうか……と、ちょっとビビっているが)。
失礼ついでに……と言ってはなんだが、これを読む前、なぜか村井さんの義父母はもう……と思っていた。なぜだろう。よくわからないが、どこか違うところで介護が終わった印象を受けたのかもしれない。だから読んでいるあいだじゅうずっと、きっと日記にはついに義父母が……みたいなことが書かれているのだろうと、楽しく読みながらも身構えていたのだけれど、あれ?そんなことはなかった。それぞれ施設に入所はしたようだけど……
介護とかについて考えると、気が重くなる。もうかれこれ10年以上 -
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俺たちが、己の振る舞いも含めて、きっとどこかで直面してるようなリアルな悩み、妬み、吐き出せない本音に、ウンウンと頷きながら読み進めた。
連作ではないが、シリーズ2作目までに登場した常連たちにまつわるエピソード、常連たちも、生きづらさを抱えて、この夜カフェにたどり着き、マスター「シャールさん」の染み渡るように刺さる優しいコトバと、身に沁みるマクロビオティック料理に心のウミを出しながら前を向き始めた人たちだった。
第三話、めんどくせぇなぁ、早く折り合いつけて自由になれよ、と読み進めたら、終盤になって、なんと企業人だった頃のシャールさんも関係するエピソード、カッコ良すぎるだろ、と心の狭い俺は妬み -
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瀬尾まいこさんの本を読むのは、「そしてバトンは渡された」に続き2作目だが、どちらも人のぬくもりに触れられる素敵な本だと思った。
PMSに苦しむ藤沢と、パニック障害に苦しむ山添は、最初はお互い病気のことで諦めていたり、イライラしていたが、藤沢の思い切った行動(本人は無自覚)により関係が変わっていき、お互い素の自分を出せる気楽で居心地の良い関係を築いていく。
友情も恋愛感情もないが、おせっかいな性格から相手の事を思って行動して、それが相手にとって救われて…ということが繰り返されていて、とてもいい関係だと思った。
やっぱり、人と関わることはいいなと思った。私も大切に思ってくれる友達をとても大切に -
Posted by ブクログ
東京を離れ、亡き父の故郷・ハヤブサ地区へ移住したミステリ作家・三馬太郎。地元の消防団に入団し、田舎暮らしに馴染んでいく一方、長閑な集落では不審な火災が相次いでいた――。
田舎の風景や暮らしの描写が素晴らしい。魚釣りやゴルフ、狩猟、地域ならではの食。そんな日常が生き生きと描かれ、いつしか自分までハヤブサ地区の住人になったような錯覚すら覚えた。きっと、移り住んで間もない太郎と同じ目線で、この土地を知り、好きになっていったのだと思う。
そして何より魅力的なのがハヤブサ消防団の面々。地方コミュニティならではのクセはありながら嫌味がなく、みんな自分たちの地域を愛する熱い心の持ち主だ。その思いに触れる
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