小説・文芸の高評価レビュー
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ネタバレ大好き雨穴先生の4作目!
若き日の栗原さんが主人公。「変な家」が好きだったら「なるほどねー!だから今の栗原さんがあるのかー!」となる感じ。
学者気質な栗原さんが「知りたい」を突き詰める、そして祖母をはじめとした家族の気持ちを理解していく情緒も面の成長と、とてもストーリーがいい!
他の人の感想をちらっと見えてしまったけれど、バディもので元気で明るい女性と謎を追っていくのはラブロマンスも期待していたしドキドキしたけど特に何もなかったとのこと、え?マジ?と思ったら、本当に何もない。しかも続編で出てくるフラグもへし折って結婚しちゃって泣いた。
ストーリーめちゃくちゃよかったけど、社長かわいそうで悲しい -
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第45回野間文芸新人賞受賞作。詩のような作品。流れるように読みやすいけれど、何言ってるのかさっぱりわからない。
神は馬だ。馬は人間に言った。乗れ。
競馬に憑かれた実況アナウンサーが、過去の名実況を検討し、練り考える。競馬場に行く前には必ず美術館に行く。そしてタクシーで競馬場に向かう。競馬場からはひと財産すった男が歩いてくる。彼は独り言を呟いていたのではなく、馬と対話していたのだった。
競馬が人生の比喩なのではない、人生が競馬の比喩なのだ。その日のレースではシヲカクウマがカイヅカを振り落としてレース除外となった。10文字の名を持つ競走馬がついに現れた。
シヲカクウマの馬主のターレンシスは -
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福島県の国見町という場所で、「地方創生の一環として、高規格の救急車を12台買い、それを近隣の自治体にリースをする」という事業に10億円近い予算が投入された。普通の人間の感覚では、賛否の前に「いったいどういうこと?」ということになると思う。私もそう思った。
この事業の目的は、「国見町の評判をあげること」であるらしい。また、財源は実際には町の経常予算が充てられるわけではなく、企業版の「ふるさと納税」により企業から寄せられたお金が使われることになる。それの何が問題なのかと言えば、全体として、マネーロンダリング的なスキームを構成しているのである。ふるさと納税を行った企業は、それを損金として参入でき、節 -
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ネタバレ主人公の「まい」は、思春期特有の揺れ動く気持ちから学校に行けなくなり、自然に囲まれた祖母の家でしばらく暮らすことになる。この祖母の人柄や家がとても魅力的で、あっという間にその世界観に引き込まれてしまった。食事や掃除、物の扱い方に至るまで一つひとつの所作が丁寧で、庭のハーブや季節の草花を愛で、洗濯や料理に使うのが「たまに」ではなく、「日常」であることに憧れてしまう。
まいは祖母との生活の中で、大切なことをいくつも学び、揺れ動きながらも徐々に視座を高め、物事や人を深く受け止める力を養っていく。何より魅力的なのは、まいと祖母の関係性である。祖母は厳しくも温かく、時には根気強くまいに寄り添い続け、歳の -
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ネタバレ多様な視点多様な語りで闇に巣食う小悪党達の活躍を描いた前作から変わって、今回はずっと山岡百介視点からの語り。中にはこんなことはないやろ? と思えるような設定もあるが、悪の造形の仕方、その解明の仕方、解決の仕方、本当によくぞこんな風に物語を構築するものだと舌を巻く。さらに! 各話物語内容と登場人物の資料を作りながら読んでいると楽しい楽しい、そして良く分かる、京極さんの世界・物語構築力の凄さよ。前作『巷説百物語』の各話との有機的結合がなされているだけではなく、すでに、次次回作『前の巷説百物語』の内容にも筆が及んでいる。ひょっとしてシリーズ七作品全体の構想を立てた上で、一作一作書いている? と思いな
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2組の夫婦が2世帯住宅での共同生活。若い時ならまだしも、歳を重ねるごとに、生活環境は変化して、少しずつ価値観が定まっていくので、ずっと続けることは難しいよね。
給料は少ないが仕事はほどほどにこなし、節約しながら生きていく。この価値観は理解できるが、30代から死ぬまでずっと禅寺の世捨て人のような生活を続けることはできるだろうか。年1回は旅行に行ったり、たまには外食したりしたいのではないのだろうか。
結局、謎の女は謎のままで終わったが、この事件がきっかけとなり、抱えていたモヤモヤが露呈していく。もしかしたら、それぞれ夫婦のみだったら、大声で本音をぶつけ合い喧嘩していたかもしれないが、別の夫婦の -
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軽井沢の老舗ホテルにある《手紙室》で開かれる手紙ワークショップ。そこを訪れた人たちが、手紙を書く時間を通して、心の奥にしまっていた“ほんとうの気持ち”に気づいていく物語。ほしお先生らしい、優しいお話だった。
手紙を書くことは、自分の感情をゆっくりと言葉にしていく時間だと思う。自分の感情が整理され、心がリセットされるのを感じる。便箋を選ぶひとときもまた楽しくて好き。インクを選びながら思い思いの手紙を書く主人公たちの姿を読んでいたら、私もまた手紙を書きたくなった。そして何より、《手紙室》という仕掛けがとても素敵。
絶対ハマるからと自制していた“インク沼”に足を踏み入れることになりそう…
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ネタバレ椿のように強気な女は嫌いじゃない。むしろ自由に好きなものだけを好きと言えるタイプな女で羨ましいと思った。そんな性格+美人だからこそ敵が多い。面と向かって、"美人だけれど魅力がない"と伝えてくれるおばあちゃんとグンゼは椿のことが本当に好きなんだろなーと読みながら思った。魚住みたいな知り合いが居たらクソみたいに自分も腹立つと思うけれど、看護師さんとしてみると完璧?なのかな?とも思った。面白くてスイスイ読めた。そして題名の意味について考えてみた。"きっと君は泣く"この君とは誰のことを指しているのだろう、、。読みながら考えていたのだが、とある記事で、主人公が泣き
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