【感想・ネタバレ】下妻物語 ヤンキーちゃんとロリータちゃんのレビュー

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Posted by ブクログ 2023年10月22日

私もふりふりひらひらのお洋服を着る者です。ロリータとコメディって共存しうるんだ…!!こんなにかわいいのにこんなにウケる。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年04月03日

趣味が正反対でも、思想が合わなくても、学校の偏差値が天と地ほど隔たっていても人間は「ダチ」になれる。サイコーですね。人間が友達になるのに必要なのは自分の生き方に筋を通すこと……そんな友達がいるなら、絶対離しちゃだめなんだと強く思いました。

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Posted by ブクログ 2022年12月05日

嶽本野ばらは、いつも気になる作家さんだ。
私自身はロリータファッションをする人でもなく若くもないけど、嶽本野ばらの作品からはロリータはただファッションではなく生き方そのものなのだ、ということがよく伝わってくる。

「スリーピングピル」、「シシリエンヌ」、「タイマ」と読んできて4冊目。

話のテンポも...続きを読むよく、夢中で読み進めてしまった。

他の作品も一通り読むつもり。

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Posted by ブクログ 2022年08月28日

ヤンキーとロリータの女の子の友情物語…と言ってしまうと陳腐な感じがするけど、全然そんなことない。ふたりの生き様がかっこよくてしびれました。そして友情がないと言いつつもお互いの胸の裡にはたしかに友情が在って、とても胸があたたかくなりました。友情っていう安っぽい言葉がないからこその絆みたいなものを感じま...続きを読むした。ふたりが将来どうなるのか楽しみですね。

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Posted by ブクログ 2022年04月03日

野ばらちゃん(今回はそう呼ばせてもらいます)の本はこれで12冊目。私の読書遍歴の中で、野ばらちゃんほど特異な位置にある作家は居ません(ちなみに私は乙女でもなければ女のコでもありません)。これには正直、自分でもよく分からないのですが、でも結果として、私は文庫本『ミシン』を初めて読んだ時から、Vivie...続きを読むnne Westwoodなんて全く知らなかったのに、野ばらちゃんの小説に、そして野ばらちゃんの書く強い乙女たちに魅了されてきた男性読者の一人だったのです。そんなことを最近、『それいぬ』等の代表作を読むようになって強く感じます。

私話が長くなりましたが、本作『下妻物語』も『それいぬ』同様野ばらちゃんの代表作です。いよいよ野ばらちゃんが大好きになった今だからこそ読んでみました。
めちゃめちゃ良かったです。アカデミックでペダントリーな野ばらちゃん作品も大好きですが、今作みたいなギャグも、そして変わらない野ばらちゃんらしさも、すごく好きです。
ロリータに生きる竜ケ崎桃子ちゃんがロリータを語る序盤の段階で、「これぞ嶽本野ばらの描く乙女だ」「私が憧れ、自分に正直になろうと思わせてくれた乙女だ」と、早すぎる涙をほろと流したのはいい思い出です(笑)。どこか別の感想にも書きましたが、「我を貫く」ことがどれだけ勇気のいることか! 人は最後には結局1人で死んでいく。どんなに愛し合った後でも異なる夢寐に生きる。それなら自分が見つけ出した価値観を尊重せずしてなにになる! それで自分が排されるならそれでいい。一人でいい。人間じゃなくたって構わない! ……と、こう考えられる桃子ちゃんは本当にすごいなぁと、自分もそうなろうと……ウッ……
ロリータに生きることとは、超ワガママであることであり、アナーキーであることであり、パンクであることである! という思想は、『ミシン』から綿々と私の根底に備わっています。今作でそれを体現してくれたのが桃子ちゃんであり白百合イチゴちゃんでした。イチゴちゃんもとっても素直でバカだけどカッコいい子でした。高校デビューからの日々が意外と壮絶でしたが…。
ヤンキーもロリータも根底にあるのは同じ、自分を曲げないこと。それは本作の中にも様々なエピソードとなって現れています。桃子ちゃんはヤンキーを「ダサい」と言い、イチゴちゃんはロリータを「ヒラヒラ」だと言いますが、決してお互いの主義を否定することはなく、受け入れてくれます。イチゴちゃんが泣いても桃子ちゃんは言葉こそかけませんが、 イチゴちゃんが泣き終わったあとに「大人になったんだよ」と言ってくれるのです。だからこそ、このふたりがお互いに作用し合い、影響を受けあって、とうとう物語の最後の最後に「サイコーのダチ」となる瞬間は感動ものです。……それも、その辺に転がってそうな、甘ったるい「感動モノ」ではないのです。私は野ばらちゃんの作品が持つこういった側面…なんだろう、本当の物語というか、そういった感慨を含んだ小説をずっと求めてたんだと思います。だから、野ばらちゃんのお耽美な文体もも、ギャグも全部好きだし好きになりました。『下妻物語』は、決して簡単ではない感動を私に与えてくれたのです、本当に。

さて、ごちゃごちゃな感想だけどこのくらいにします。わたしは、自分を棄てたくなってしまった時、野ばらちゃんの本を読むことにしています。『下妻物語』も、今を生きる私にとってのバイブルと足り得る、とってもステキな作品でした。

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Posted by ブクログ 2021年05月06日

映画を見て原作に興味を持った。エンドロールの途中で、「え、原作とかあんの。」って。
シンプルに面白い。映画よりも作者の色が濃く出ていて笑える。
割と初めの方にある「(頭の悪い人、少しだけ我慢してくださいね)」で、声出して笑った。
お馬鹿さんにロココは少し難しいですわね。
桃子(の中の人、野ばら先生)...続きを読むの強気な感性が光っていて好きな部分だ。

ヤンキーの才能がある桃子と、性根が真面目なイチゴ、この対比が堪らなく愛おしくて、好きで、大切で、もはや幸せにしたい。

桃子みたいに、ブレない自分の哲学を持ちたいなあ。
彼女の飄々とした生き方は憧れるものがある。
おちゃらけていて不真面目感満載で危険な気がする。
けどそれも悪くないのかな。とか思うのは既に影響を受けてしまっているのか?

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Posted by ブクログ 2021年04月05日


面白かった!桃子の世間に対して、冷めた落ち着いたような見解で、でも生きがいのロリータに関してはあついところ、すごく好き。人生の醍醐味ってそういうところだと思う。
いちごもとても好き。まっすぐで綺麗。
手を繋がない、2人だけど1人なれる、そんな友情が最高だった。お互いの大切なものを、理解出来ずとも、...続きを読む壊さずに隣にいられるって何より居心地のいいことなんだと思う。

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Posted by ブクログ 2020年06月07日

好きな事への道を真っ直ぐに進む2人がかっこいい。ボケで桃子が大好きなイチゴ、ツッコミで何だかんだイチゴを気にかけて最後にはデレる桃子、デコボコだけど仲良しな2人が可愛くてほっこり(*´꒳`*)ロリータ服と刺繍が好き&頭お花畑な貴族に憧れる桃子が発する、庶民的で冷静なツッコミが好きすぎるww思いっきり...続きを読む笑った後の爽やかな読後感が何度読んでも良い!一番好きな小説です。

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Posted by ブクログ 2019年11月16日

酸っぱいものじゃなく、甘いのだけで生きていきたいロココ精神を貫く桃子に憧れた。貸したものは返ってこなくても文句はない。だってそれって手放していいものなのだから。きゅーとでろっくで大好き。

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Posted by ブクログ 2018年08月18日

映画を見て、すごくおもしろかったので原作を…と10年以上前に読んでからの再読。

映画と同じくらいおもしろい!!!
下妻でロココな生き方を貫こうとする桃子のシビアさ、それは筋の通ったブレない彼女の強さを感じてとても好き。
そしてヤンキーイチゴはまた義理堅くて、愛嬌のある頭の悪さでとても好き。
真逆な...続きを読むのに、だんだんと友情が芽生えてくる。
言いたいこと言いながら、お互いを尊重してる。
うん、好きとしか言えない。

桃子の一人称で語られるので、彼女の容赦ないツッコミや毒舌、お上品な物言いの中に隠しようのない生まれ育ちの環境ゆえの口汚い罵り…声出して笑いました。
なのに時折、桃子がイチゴを想う気持ちにほろり…。

とても良い作品でした。
大好きです。

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Posted by ブクログ 2017年06月05日

尼崎から下妻に引っ越してきた高校2年生の竜ヶ崎桃子は、ロリータ服を身に纏い、ロココの精神を持つが故に、孤高の暮らしを送っていた。とあることから、地元のヤンキー娘で同じく高校2年生の白百合イチゴと出逢う。まったく趣味の異なる二人だが、次第に打ち解けていく。

二人とも自分の在り方に対して純粋なところが...続きを読む良い。馴れ合わない桃子、自分が決めた筋を通すイチゴ、それぞれ譲れない線をお互いに尊重しつつも、少しづつ近づいてゆく。物語としてのクライマックスもさることながら、所々に仕込まれた笑わせどころが見事。読んでいる間とても楽しい気持ちだった。

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Posted by ブクログ 2016年03月24日

桃子とイチコ。このデコボココンビがなんとも愛おしい。
似た者同士、ではなく、正直に生きるもの同士、だからこその真っ直ぐな友情。
いつ読んでも元気が出る。

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Posted by ブクログ 2015年08月04日

P.137「おう、歩きなのに早かったな」を読んだ瞬間、自然と笑みがこぼれた。素晴らしい伏線。パチンコのこのシーン大好きすぎる。映画のイメージが強すぎて読まず嫌いだったけど、単なるギャグじゃない。全てに意味がある。大好き。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2015年03月30日

嶽本さんの作品、初読みです。

大爆笑でした!電車で思わず吹き出してしまった。
冒頭のロリータの解釈というか、歴史?からしてすでに描かれ方がギャグ!

正反対の性格、趣味趣向のイチゴと桃子。なんてったってヤンキーとロリータ…どこをどう見ても交わるところがひとつもないのに、なぜかお互いのことを認めるよ...続きを読むうになって…

イチゴも桃子も自分の中に一本まっすぐ芯があるところがよいです。2人ともかっこいい!

思いっきり笑ったけれど、2人に芽生えた友情にほんのりと泣けて…まさに青春爆走ストーリー!

(ほんとに原付で爆走するんだよ…笑)

すごく元気をもらえました!映画も観てみたいです。

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Posted by ブクログ 2014年11月25日

桃子もイチゴも、誰よりもまっすぐで、自分に正直で、読んでいて応援したくなった。
とても面白かったので、野ばらさんの別の作品も読んでみたい。

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Posted by ブクログ 2014年08月19日

茨城県下妻市というド田舎を舞台にしたロリータ少女、桃子の物語。家庭の都合で越してきた彼女はロリータ服を買うために偽物ブランド品を売る過程で、地元のヤンキーであるイチゴに出会い――。
桃子の毒舌が何とも痛快。単純に青春小説としても楽しめますが、下妻周辺の事情を良く知る人にとってはさらに楽しめる内容だと...続きを読む思います。

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Posted by ブクログ 2013年08月02日

語り口のユーモアさと、「ヤンキーとロリータ」という相反する思想の間に生まれる友情に痺れる作品。こんなダチトモが欲しかった(;ω;)。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年06月04日

映画大好きだったのに今更原作読んだ。
映画だとイチゴはモデルを嫌がってたけど、ヒラヒラ着るのも悪い気分じゃない、と言ってたのが、リアルだなぁと思った。(可愛い~)

映画は映画の、原作は原作の面白さがありますね。

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Posted by ブクログ 2013年05月06日

映画も良かった!
田舎?に住む共通点が一つもない2人の女の子話。
冷めた性格の桃子がだんだんとイチゴと仲良くなり、こんなカタチの女の友情もあるんだなあと素直に感動。
文章もサクサク読めるし、たまに入るギャグも思わずくすっと笑えるもので気軽に読める。

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Posted by ブクログ 2012年11月25日

 彼が男性だと知ったときのショックを私は忘れないと思う。ロリータとフリルと「うふ」の生みの親が男性!?と呆気にとられたのは最近である。
 嫌いな人は絶対に受け付けないだろう題材だけれど、人生は短いんだからこんなに面白い話を読まないのは損だ。
 最初の一人称で合わない、と思われがちだけど、この本の主人...続きを読む公、悟りきった思考回路でやたらシビアで強烈なことを要所要所で口走る。・・・・ロリータ口調で。
 そして映画も私は凄く好きだ。アホで。

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Posted by ブクログ 2022年06月15日

いや、面白い。
若かりし頃がフラッシュバックする。

好きなものは、とことん極めるのがいい。
周りの目なんて気にしない。
今さらだけど、本作がヒットして、映画化され、その映画も話題になるのもうなずける。
そして、やっぱりこの2人の友情がいい。
うらやましいね。

映画みたくなったぞー!

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Posted by ブクログ 2021年07月23日

嶽本野ばらとの出会い
映画化してたけどそれは見ていなくて、お洋服に興味のある時期だったから余計に楽しく読めた
ポップででもしっかり芯があるキャラクターが最高

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年01月13日

甘いフリフリで身を固めていても誰よりも毒っ気のある桃子と、ヤンキーだけど可愛いところのあるイチゴ。ミスマッチなのに筋が通る関係で、こんな青春送ってみたかったなと思える素敵な2人だった。
桃子のこざっぱりした人間関係と人生観が良かった。「好き」をあまり深く知りたくないところもよく分かる。
それにしても...続きを読む、縦ロールで特攻服ってカッコよくないか?

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Posted by ブクログ 2015年03月07日

おもしろい、、、!!!
はなもげって!
めちゃくちゃ笑わされたー。
桃子の自分を貫くロココな精神がとてもかっこいい。

「きっと好きなことをお仕事にしたら、やりたくないこともやらなければいけないし、自分が好きだったものの裏側を見てしまうから。そうするときっと、つまんない」

嶽本野ばら先生に共感でき...続きを読むすぎて怖い。
野ばら先生は乙女心のカタマリなのかしらん?

ヴィヴィアンウエストウッドのロッキンホースバレリーナは永遠の憧れですね。
いつか手に入れてみせますが!

「どんな反則技を使おうと、狙った獲物は手に入れなけなければなりません。
我慢は乙女の天敵です。
自分さえ幸せになればいいじゃん。」

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Posted by ブクログ 2014年07月27日

主人公たちがそれぞれ自分の道を突き進んでるところが爽快だった。

文体が面白いくて、サクサク読めた。
こういう面白い文を書く人好きだな

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Posted by ブクログ 2013年06月06日

ロココに生きるロリータ桃子によるロリータ精神、ロリータ服語りから物語は始まる。
ロリ服欲しさに、ブランド品のバッタもんをバッタもんとして売りさばこうとした結果、ゾッキーでバリバリ伝説なイチコ(イチゴ)と出逢う。

嶽本野ばらの恋愛の国のアリスを読んだが、ナル臭で胃もたれ。落ちぶれっぷりも知っていたの...続きを読むで、下妻物語も映画の評判が良かっただけのものだとスルーしていた。
が、母から原作を勧められたので試しにと購入。色々と杞憂だった。一気に読んだ。
物語は桃子の語りで進む。が、この桃子、上品で甘くラブリーなロリータの精神を心掛けるものの、お育ちは良くない。時折化けの皮が剥がれているのが面白い。
ラストの、桃子が原チャで駆けつけるシーンが好き。ポリシーを曲げてでもイチコのところに行きたかったのだろう。
イチコは終始ブレなかった。
ヤンキーとロリータは似ているのだね。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年06月10日

正直映画がすごく面白かったので原作はどんな感じなのかドキドキしながら読み始めたのですが、最初のロリータについて読むのが辛かったです。でもイチコが出て来てからはスラスラ楽しく読みました!
映画のその後を書いた方も楽しく読めるといいなぁ

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Posted by ブクログ 2019年11月08日

再読。何も考えずに楽しめる作品。
当時も映画を見てから読んだけど、そのイメージが明確に蘇ってきて純粋に読むことはできなかったけど、可愛くて明るくて楽しくて、ファンタジー溢れる物語。当時大好きだったロリータのお洋服・世界にキュンキュンしながら一気に読み終えた。芯の通った、己の欲望に忠実な姿勢は改めて憧...続きを読むれを感じて、この気持ちを忘れないようにしたいなーと思った。

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Posted by ブクログ 2013年11月04日

文章も内容も軽めだけど、面白かった〜。
映画いまだに見てないのだけど、これ絶対映像で見た方が面白いよね。早く見よう。
下妻ジャスコは確かにバカみたいに広くてなんでもあるよね。

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Posted by ブクログ 2017年01月22日

尼崎も下妻と同じくらいに馬鹿にされましたね。

下妻も尼崎も、ど田舎ということで描かれているんだけれども、
それは、東京(ないし大阪神戸)の圏内にあるど田舎、
であって、都心から近いのに、こんなに田舎で、文化的にタイムラグがあって、というおかしさなんです。
これが、たとえば、東北の山奥には、...続きを読む下妻なんぞよりも遥かに果てしなく田んぼが広がっているけど、多分この物語は成立しないでしょう。

そのへんの、典型的な「茨城の田舎者」の本質をちゃんと掴んでる辺りがすごいですね。
<追補>
その後、下妻も着実に進化。
電車で都内まで2時間半だったのが、今ではTXの開業により1時間強まで短縮。
「何でも売ってる」スーパジャスコは、イオンのショッピングモールに。
それでも、やっぱり本質は変わってないですが。

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