【感想・ネタバレ】茶の湯の冒険 「日日是好日」から広がるしあわせのレビュー

あらすじ

樹木さんはじめ茶道経験の全くない人達で、お茶の映画を作る!?

作家・森下典子が映画作りのプロ集団の現場に飛びこんだ!その愛おしくも激闘の日々を綴った「日日是好日」大人気シリーズの集大成。

※この電子書籍は2021年11月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

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感情タグBEST3

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映画『日々是好日』の舞台裏、だったのね。知らずに手にした。何度も立ち消えた話が、出版されて15年以上の時を経て実現する。すごいなあ。著者が映画の「茶道指導」として携わる話も面白い。

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2025年01月03日

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森下典子の前のエッセイ「日日是好日」が映画化されることになり、思いがけず原作者自身が茶道指導としてスタッフに加わることになって過ごした日々を描いたエッセイ。映画撮影の裏側が驚きいっぱいで面白いが、若き日の自分と先生を女優が演じているのを見て、初めてその時の先生の気持ちがわかるシーンがとても好きだ。あと、「人は時々、人生を俯瞰できる見晴らしのいい場所にさしかかるのかもしれない。」作者にはそれが還暦と、半生の映画化だった。するすると3回も読んでしまった。映画ももう一度見直したいな。

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2024年11月24日

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日日是好日のメイキングエッセイ。
映画が作られる過程や、女優さん、小物のそろえ方、とにかく時間が命なこと、監督さんの仕事など、社会科見学気分で読んだ。

それと同時に樹木さんとのエピソードなどから、幸せとは、生きるとは何なのか…深く考えさせられた。

また映画が見たくなっちゃう。

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2024年09月22日

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日日是好日の映画が公開されるまでとその後を綴ったエッセイ
映画鑑賞後直ぐに聴いたので、本当にあのシーンのあれはとか、生前の樹木さんの様子などが細かく綴られていて鳥肌が立つくらい感動してしまった

中でも「俳優とは人の思いを掘り起こし、生き返らせる仕事なのかもしれない」という一説は涙してしまった

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2024年09月18日

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映画化された日日是好日。
映画化がオファーされてから撮影し、編集され、公開を迎えるまでを著者目線で描く。

当初は原作者として実際の撮影現場に関わる予定は無かったが、お茶について詳しい人が必要ということで頼まれて現場に参加することになる。
裏方と言われる沢山のスタッフ達、監督や助監督、沢山の俳優たち。撮影の合間に交わした言葉や進行など「映画ってこういう風に作られるんだなあ…」という発見があり面白い。
今は亡き、樹木希林さんとのエピソードも興味深く読ませていただきました。
また映画観ようと思いました。

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2024年08月07日

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日日是好日映画化の裏側を描いたエッセイ。
作者は茶道指導者として撮影に参加するのだが、映画に関しては全くの素人。監督の演出に意見をしてしまい現場が凍りついてしまう、などのエピソードが興味深かった。

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2024年05月24日

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森下典子『茶の湯の冒険 「日日是好日」から広がるしあわせ』文春文庫。

著者の25年間に亘る『お茶』のお稽古の日々を綴ったエッセイ『日日是好日 「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』を原作にした映画作りの内幕と怒涛の日々を描いたエッセイである。

著者と映画監督、スタッフ、樹木希林をはじめとする出演者との交流の様子、様々な苦労を乗り越えて行く過程にリアリティがあり、非常に面白い。


何度か話は来たものの立ち消えになっていた『日日是好日』の映画化が実現し、喜ぶのも束の間、著者は思い掛けず映画の茶道指導者として撮影に参加することになる。

著者は決死の覚悟で、樹木希林、黒木華、多部未華子ら役者や映画関係者などプロ集団の中に飛び込むが、映画関係者は茶道を知らず、予期しなかったことの連続ばかりだった。

そして、映画は完成するが、主演の樹木希林の遺作となってしまう。現場での女優としての魂と高い技術を見せ付けた樹木希林の姿が目に浮かぶようだ。


著者の森下典子と言えば、ドラマにもなった『典奴どすえ』を書いた方だ。それからしばらく名前を見ることがなかったのだが、ここ数年の間に『いとしいたべもの』『こいしいたべもの』『日日是好日 「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』を読み、知らぬ間に素晴らしいエッセイストになられていたことに驚いたものだ。

本体価格750円
★★★★★

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2024年05月09日

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お茶を習い始めからの25年を綴ったエッセイ「日々是好日」の作者が映画「日々是好日」の制作に茶道指導者として参加した記録である。「典奴どすえ」でデビューした作者なだけにノンフィクションは手堅く、映画作りのプロ集団と茶の湯の専門家との軋轢と学び合いの数々が丁寧に描かれている。映画に出演した樹木希林さんの女優人生最後の記録としても貴重だと思う。エッセイも映画も楽しめたが、この作品でもう一度別の角度から楽しめた。

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2024年05月02日

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ネタバレ

映画が製作されている裏側

監督とのやりとりや
お茶の先生のやりとりなど

仕上がるまでの日々が描かれている。
記載された内容に現代版のお茶室について、描かれた映画は初めになるという箇所から、時間ある時に映画も観ようとと思った一冊でした。

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2025年11月09日

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映画『日日是好日』の舞台裏の模様が
記されたエッセイ。

歴史と文化のある茶道をテーマにした
映画を撮るということは、並大抵のことでは
実現できないことだと実感した。
茶道の経験がないメンバーが映画を作るということに
森下さんも相当のプレッシャーと責任が
あったにちがいない。

樹木希林さんはやはりすばらしい女優であると
改めて感じた。

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2025年11月03日

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茶道を学んでいるので「あー、わかるわー」となるシーンが多数あって楽しめた。

それにしても、私が何年もかかって身につけた所作を、少し見ただけでコピーできる俳優さんってすごいなーと。

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2024年12月03日

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前作の日日是好日の続編?ではないかな?番外編?
映画になった日日是好日に携わる全ての人について、森下さんがご自分もスタッフのひとりとして関わった日々の出来事を綴っています。

エッセイというジャンルはあまり読まないのですが、森下さんのエッセイはスラスラと読める。
そして、すぐにその中へ入っていける。なんでだろう?他のエッセイでは他人事で読めるのに。

本の終盤ではやはり、樹木希林さんのご逝去について書かれていて胸が詰まる思いでした。
こんな素敵な素晴らしい女優さんだったのか。死ぬ間際まで素敵な人だったのですね。。
御冥福をお祈りします。




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2024年11月27日

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頭で考えず自分の手に従う
“今”を五感すべてで感じとり 分からない時は
お茶に聴く

無の自分と正面から向き合う
お湯と水の音の違いや季節による雨音の違い

風や雨や水の匂い
自分の周りにある自然と向き合い感じる力



普段見過ごしていた 当たり前にあるものに
対峙する心の余裕なようなものを
お茶は教えてくれること…



この世界観を ぜひ映画にしてみたい…
何気なく手に取った『日日是好日』のエッセイに
一目惚れしたプロデューサー

映画にしたいという熱い想いが
水の輪のごとく広がり
映画の依頼から
公開されるまでの裏話が語られている



原作も映画も大好きな作品だから
めちゃくちゃ贅沢なエッセイ!!



季節折々の世界を表現する
美術スタッフのこだわりや
お茶の先生を演じた樹木希林さんの人間力など
随所に映画を創る職人の 努力や拘りが感じられ
改めて原作や映画を 見返したくなりました♡

こういう世界 好きだな

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2024年09月30日

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『日々是好日』が映画化されることになり、原作者の著者が茶道の指南役としてスタッフに加わった奮闘記。
映画監督を始めとする映画人たちや、出演する樹木希林や黒木華、多部未華子たちとの交流が語られる。
現場のスタッフたちの撮影に携わる意気込みや真剣さが綴られ、映画人の矜持が伝わってくる。

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2024年09月23日

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何度も観た映画「日日是好日」の舞台裏

原作者の著者が茶道指導として
映画撮影にも参加することになって感じた
映画関係者目線ではないメイキングの裏話

とても興味深く面白く
裏を知った上で改めて映画を観たら
また違った発見と楽しさがあった。

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2024年09月14日

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ネタバレ

20240607
映画から入り、原作を読んで、もう一度映画を観ました。どちらもすごく良かったけど、やっぱり原作派かな!と思っていましたが、この本を読んで考え方が変わりました。二つは比べられるけど、同じものではないから違って当然。それぞれに良さがあるのだなと、当たり前のことに気付かされました。
演者裏方関係なく、つくり手の情熱が伝わってくるエッセイでした。俳優陣のエピソードもさることながら、裏方さんのお仕事には「ほぉ〜」と感心しっぱなし。本物の空間を作るんだという意気込みが感じられて、それはちゃんと映像に表れていると思いました。
映画のエンドロールで、森下さんが茶道監修をされていることは知っていましたが、まさかあんなにお願いされて渋々だったとは!自分の作品、しかも自分が主役で、その作品の軸の責任を追うなんて…、相当なプレッシャーだったとお察しします。
原作者の森下さんはもちろん、本、映画に関わらずこの作品を作り上げてくださったみなさま、ありがとうございましたと拝みたくなるような一冊でした。それくらい「日日是好日」は私にとって大好きな作品です。

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2024年06月07日

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現代劇として初のお茶の映画である「日々是好日」の原作であるエッセイの著者が、自分の半生の映画化に茶道指導という役割で、茶道経験者がいない撮影現場に立ち会い、そこで初めて見て、触れ、経験し、感じたことをとてもナチュラルな表現で瑞々しく記したエッセイ。自分や自分の先生を演じている様々な撮影シーンを見て、その時には分からなかったそれぞれの思いや気持ちに改めて気付く等、自分の人生の映画の撮影を通して、自分の半生を振り返るとても貴重な体験記。とても気持ちが温かくなる1冊。

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2024年03月15日

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