小説・文芸の高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
手に取ったのはヴィレバンの本棚。
美麗なイラストと表紙の「秋は夕暮れ」の現代(超)語訳。
所々ある「色」の紹介も素敵で一気に世界に引き込まれる。授業で習ったのなんて昔すぎて内容もほぼ覚えてないが「あ、〇〇の作品で使われてたな」とか「聞いたことあるな」っていう歌も多かった。
合間にある「和歌集ってなんですか」と解説があるのも普段読み慣れない人にとっては大変助かります。
個人的に22「桜なんて」在原業平の歌がイラストの美しさも相まって物悲しくも心に残る感覚になったり、 42「静御前ファンクラブ会報」の文章がまるで推しのライブへ行った人のブログなのだが、続く歌はあの頼朝の前で舞った時に歌われたも -
Posted by ブクログ
本を読んでいる最中の感覚としてこの上ないものをもたらしてくれる小説だった
冒頭一文目から情景に惹き付けられ、その後は文体や、回想から現実(?)への滑らかな繋ぎなどに堪らない心地良さを覚えながら読むことができた
記憶は不確かではあれど、不正確なものではない
取り壊しが目前に迫っている家を見て、青年は家を描き残しておこうと思い立つ
籐の巻かれた柱や白い漆喰の壁を写していくうちに、家に残る熱や湿気から「思い出される」過去の住人の記憶
震災で亡くした友人、塾の教え子、離婚した両親に思いを馳せた先には何があるのか
「家っていうのは時の幹やから」
非常に感動した
目が覚めるようなオチの強さを期待するの -
Posted by ブクログ
徳島県鳴門市にある「大塚国際美術館」(本作では鴻塚国際美術館)がなぜ、どのように作られたのかを書いた小説。実話部分も創作部分もあると思う。めちゃくちゃ面白かった。世の中で誰も見たことがない一大プロジェクトが完成するまでの試行錯誤、考えないといけないことが膨大すぎて、読み応えが半端なかった。
大塚国際美術館は、日本だけでなく世界的に見ても特殊な美術館。というのも、世の中の全ての有名な作品が一堂に介している場所なのだ。もちろん本物ではなく、全てレプリカではある。それを可能にした陶板技術についての記述から物語は始まる。
鳴門という場所、とりわけ海に感謝をする社長・鴻塚は、地域への恩返しをしたいと -
Posted by ブクログ
ブク友さん方が「読みやすくて面白い」とレビューされていたので、ずっと気になっていた一冊。
皆様のレビューに感謝です。
本当に読みやすくて面白い!
お見合いの話が出てきた頃から面白すぎて、いったん中断しても早く続きが聴きたくなる。
当時の名家のお見合いは「ここまでやるのか」と驚きの連続で、女性の生き方や結婚観など、今とは全く違うのですべてが興味深い。
性格の違う四姉妹の心理描写を聴いているうちに、それぞれの姿が頭に浮かんでくる。
言葉遣い、身だしなみ、作法、手紙、四季の行事、日常生活を整える美意識の高さ。
自分の知らない時代の古き美しき日本を体験しているようで、知るほどにこの時代に興味 -
Posted by ブクログ
ネタバレ2025/12/09 3
昭和岩窟王の岩田松之助をモデルにした話。この事件を全く知らず土地勘のある場所だったため驚いた。会えばみんながファンになってしまう岩田、反対に誰からも嘘つきと思われる沼澤。無実を証明するとは何か、戦前のずさんな調べにも刑務所内の暴行もあきれ返る。岩田が生涯やってない、と訴え続けた事はいろいろなカタチで種がまかれた。生きている間に無罪判決を得られてどんなに嬉しかっただろう。
でもガラス工場で窯と付き合う人生もあったはず、気の毒な人生としか思えなかった。
岩田が出所した昭和10年は小林多喜二の拷問死と同時期だったらしくその頃の警察には驚きしかない。
坂角のゆかりが出てくるの
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。