小説・文芸の高評価レビュー
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自転車ロードレースを題材にしつつ、専門知識がなくてもすらすら読めた。競技ルールやチーム内の役割が物語の流れの中で自然に入ってくるから、読み手が置いていかれへんのがまず良い。序盤は「こういう世界なんだ」という発見の連続で、個人競技に見えて実は強くチーム戦でもある、という独特の構造がしっかり伝わってくる。
読み進めるほど効いてくるのは、主人公チカの価値観の揺れ。勝利至上の論理だけでは割り切れない感覚と、組織の中で役割を背負う現実がぶつかり合って、単なる根性物語とは違う苦さがある。その苦さがあるからこそ、登場人物同士の会話や態度の変化が細かく刺さるし、チーム内の空気が少し変わるだけでも緊張感が走る -
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ネタバレマヤ文明が舞台の物語。マヤ文明のことをほとんど知らないこともあり、ファンタジー小説を読んでいる感覚だった。600ページ超える長編だが、どんどん読めてしまい、長さをあまり感じなかった。
スレイ、ディノ、ヘルマス、レリイ、ファラ、シベリア、カザム・サク、フォスト・ザマ、ドルコなど、魅力的な登場人物がいっぱい。これは群像劇だ。
その中でもレリイとフォスト・ザマの生き方が対象的に感じ、面白かった。理想をどこまでも追い求めていくレリイに対し、フォストは現実的な最適解を追求。後半、レリイは現実に絶望してしまうが、フォストは最後まで逃げず戦った。組織の中で日々格闘するサラリーマンのよう。フォストはどちらか -
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ネタバレ元恋人のストーカーに付きまとわれる女性の話
この話を読んでいる最中に池袋のポケモンパークの事件(元恋人のストーカーが包丁持って暴れた事件)が起きて、重なってしまった
本書はかなり惹き込まれる内容だった
■ストーカー側の心情
ストーカーされる女性側の心情や目線だけでなく、ストーカー側のパートもあり、そこで心情やどのような動きをするかを見れる
ただ単にストーカーに苛つくだけでなく、深い視点で物語を見れる
■魅力的な登場人物
被害者と加害者だけでなく、友崎さんのような正義でも悪でもない立ち位置のキャラがいるのがかなり魅力的だった
■衝撃のラスト(かなりネタバレです)
畑野先生の小説は、現実の -
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飴村行からしか摂取できない地獄の中毒になってしまった。粘膜シリーズはこの『粘膜蜥蜴』から読んだ方がいい。『粘膜人間』はどうしてもシリーズを踏破したいコアなファン向け。
前作からは想像できない完成度の高さ。端正な文章、全く予測できない筋運び、そして思い切りの良い肉体破壊はそのまま、きちんと芯の通った真っ当な価値観の人間が数名混ざることで狂った地獄の描写がより凄惨に引き立つ素晴らしい演出。
大真面目にさらっと笑いをとりにいくスタイルも加わり、薄い文庫本というのに非常に濃密な一作となっている。
読み終わるまでの2時間弱で情緒は振り回され、最後は心地よい疲弊を覚えること請け合い。
まさか飴村行の作 -
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最高♪
ダイスキ♡
田中さん(中1、女子、クロスワードパズルを作るのが上手、意外にモテる、天文学に詳しい、話し方が成瀬っぽい、モノスゴく遠回りして家に帰る、一生食べ続けるならシュウマイより餃子、、、)は、とにかく逃げます。いろんな人から、イヌから。。。
なんで?
曽我クンは気になって仕方ありません。
だってしょうがないじゃないか。
わたしも気になりました。
みなさんもきっと。。。
田中、
いや、田中さん、
「待てーい!」
1 おじいさんから
2 同級生から
3 友だちから
4 犬から
5 黒ずくめの男から
6 天候から
7 曽我以印(そが いいん)から
8 黒ずくめ -
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とても読みたいと思っていた本でした。
読めて嬉しいです♡
「ある5秒にぎゅっと注目して200字で書く。」
興味深い試みだと思いました。
その日の日記に、どの5秒を選んで書くかは、後々日記を見返した時に、その時の自分が何に興味を持っていたかを知ることができる大切な記録だと思います。
興味は日に日に変わります。そして、しばらくするとその興味が戻ってきたりします。
長い期間で見ると、興味の移り変わりが螺旋状に循環しているのに気付いたりします。不思議です。
きっと、忘れたくない何かが意識に浮かんだり沈んだりしてるのでしょう。自分のことが分かってきます。長生きはしてみるものですw
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著者・徳田さんの暮らし方が私の理想にとても近く、引き込まれるように一気に読み終えた。
私自身も8年前から田舎で暮らしており、以前は都内まで片道2時間かけて通勤していた。都会の便利さは確かに魅力的だけれど、地元に戻ったときに感じる、自然の中で満たされる心の感覚は、ここでしか味わえない特別な心地よさがある。
徳田さんは私の倍近くの年月を重ねている方で、その境地に至るにはまだ時間がかかりそうだ。けれど、今から少しずつ庭の手入れをしたり、自分や夫にとって心地よい空間を整えていきたいと思う。その過程そのものを、楽しみながら。
元ファッション誌の編集長ということもあり、そのセンスの良さもとても印象的だった -
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(息子へ)
お父さんがこれまで読んだ本の中で、もっとも感動した本のひとつ。
金銭面で成功した人が書いた本や、道徳的に立派な人が書いた本など、自己啓発本をたくさん読んできたが、この本が一番、こころに残った。
余命を告げられてから、「生きる」ことを真剣考えた人の、「生きる」ことに対する教えは、どんなに成功した立派な人の教えより、上。
お父さんが感銘した内容を一部紹介しおこう。
①壁がそこにあるのは理由がある。
壁は、僕たちのいくてを阻むためにあるのではない。その壁の向こうにある「何か」を自分がどれほど真剣に望んでいるか、証明するチャンスを与えているのだ。
②幸運は、準備と機会がめぐりあっ -
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この読後の清涼感はSNSにいくら時間溶かしても得られないものだよなぁ…。「いい話」だけれど単純な薄っぺらい話じゃなくて、登場人物たちの情熱を感じる。フィクションとはいえ、将棋に魅せられた子供たちの生き方に圧倒された。これは強くなるはずだ…。
解説もまた変に飾らなくて素敵。「女性に好かれる人間的魅力も一つの才能」って、ほんとそう。人によっては何もかも犠牲にしてその道一本に生きるばかりが近道ではないはず。一方で「お父さんは不人情なまま、将棋に命かけていればいいのよ」と娘たちから言われる棋士人生もなるほどコレはコレで子育て成功例…(きっと奥様の功績)など多様な人生が詰まってて面白かった。 -
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途中までは、人物描写が多くなかなか読み進まなかったけど、中盤から俄然面白くなり、一気読み。
デモクラシーを学びながら成長してゆくシスターフッドの物語かなぁ、ぐらいに思ってたけど、いい意味で予想を裏切られる展開。
最後まで息もつかせぬストーリーだった。
わかりやすい悪玉キャラがいても誰も傷つかない痛快な逆転劇。
和太鼓に付いて来た師匠とかには笑った。
えっ終わっちゃうの?のラストからのホッとするエンディングで幸せな気持ちになった。
舞台は戦後なので戦争の悲惨さも描きつつ、ユーモアも交えながらの爽快な描き方は見事。
現代にも通じる民主主義の問題に考えさせられた。考え続け、話し合い続ける事が大事。
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(息子へ)
本を読むことを、お父さんは強く勧める。
時間があるとき、ちょっとしたすき間の時間、電車に乗っている間。是非、本を読んで欲しい。
本は筆者との会話である以上に、自分との会話だとお父さんは思う。本を読むペースは誰にも邪魔されない。
テレビ、テレビゲーム、携帯電話。時間を浪費するのに困らない世の中にますますなっていくと思うけど、受身の時間つぶしをしていると、なんだかむなしい気分になる。
一方、本を読むと、充実した気分に満たされる。
「竜馬がゆく」、、、
この本を読めば、本のすばらしさを実感すると思うので、君にささげたい。本の世界に引き込まれて、そして、気持ちが高ぶると思う。
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コロナが与えたこと。コロナに感染症リスクとやらに、今思えば過剰に反応して、翻弄されていた子供達。
児童養護施設で育ち夜の商売をしている母との母子家庭で育った冴。冴は明るく、前向きで、世話好きな母が大好きで、学校で陰口をたたかれたりしながらも、コロナのソーシャルディスタンスで、不快に思わずに学校生活を過ごす。
教育熱心な母をもち、比較的恵まれた環境にあり、どちらかというと少し賢い感じの心晴は、コロナの感染症のとき、ちょっとした事で、学校にいくタイミングを逸してしまい、不登校になる。
感染症で、いろいろなものを失ってしまったが、それ以上に、いろいろなものもたくさん受け取って生きていく感染症世代の子
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