ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 六人の嘘つきな大学生

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    改めて感想書く。今年の6月とかにこの本を読んだんだけど、この本がきっかけで「読書」というものにハマった。最初にこれを読んで本当に良かったと思ってる。登場人物全員の感情に揺さぶられたし、何より叙述トリックが上手すぎる。後から見たら180度印象が違う文になってるのが才能の塊すぎてすごい。単純に読書経験が少なすぎるのもあって、多分こういう作品いっぱいあるんだろうけど、俺には十分すぎた。本気でミステリを書くようになった今、改めてこの作品の凄さに気づいた。本当にこの作品のプロットはすごい。プロはこれ位のレベルが求められるんだって思うと同時に絶句する。

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    2026年09月09日
  • ハサミ男

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    ネタバレ

    完全に騙された。

    殊能将之『ハサミ男』でいちばん強く残ったのは、「わたし」の異常な行動の裏に見える真犯人としての矜持と、模倣犯への嫌悪だった。自分が標的として念入りに選び、尾行していた由紀子が、自分の手口をまねた方法で殺される。「わたし」は、その模倣犯を追い始める。

    凶器のハサミを毎晩鋭く研ぎ、被害者を慎重に選び、完全犯罪に自信を持つ。もちろん犯行は卑劣であり、感情移入はできない。それでも、自分の完璧な仕事に他人が割り込み、粗雑な模倣と一緒にされることを許せない。その一点だけは共感に値すると思った。

    犯罪心理分析官・堀之内靖治の異常性も際立っている。現場や証拠から犯人を分析する一方、その裏にはサディスティックな一面がある。自分にも同じような衝動があるからこそ、犯人の心理を理解できるのだろうか。真相を知ると、それまで感心して聞いていた説明まで疑わしくなる。

    第一発見者はひとりだという思い込み、「わたし」は男性だという思い込み、そして堀之内の裏の顔。二重、三重に仕掛けられた罠によって、それまで信じていた世界が激しく揺さぶられた。残虐な描写が苦手な方には注意が必要だが、未読の方には前提知識なしで読んでほしい。仕掛けがみごとで、完全に騙された。

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    2026年09月09日
  • 今日は、自分を甘やかす いつもの毎日をちょっと愛せるようになる48のコツ

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    充実感より
    満足感より
    ちゃんとしなきゃって
    がんばらなきゃって
    毎日なにかに迫られているような
    そういうひとに読んでほしい!

    頑張ることの価値観って
    わからなくなるときってない?

    考え方をかえようよ

    ここにはいっぱいヒントがあるよ

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    2026年09月09日
  • 国宝 上 青春篇

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    ネタバレ

    映画を観てから原作が小説だということを知り、読んだ。映画を観ているためあらかじめ「ここはこのシーンなのか」というのがたくさんあるだろうと思ったが、原作と映画は全くの別物だった。
    原作には映画には登場しない人物もたくさん出てきている。幼馴染の徳ちゃんが、わりと結構最後まで出てくる。また弁天という男や万菊と双璧をなす女方など、その数は多い。
    映画版では花井白虎の死は中盤の一つの盛り上がりとして描かれているが、小説において彼はあまりにも早く死ぬ。
    このように原作とは別物なので、本当に映画が好きな人も新鮮な気持ちで楽しめるだろう。

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    2026年09月09日
  • おんぶにだっこ

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    もうずーっと昔のことだからさ、幼少期って
    思い出すこともなかったし
    忘れてるし

    でも読んでて
    たしかにこんな感情になったことあった
    今じゃなんとも思わないことも
    怖かったり、悲しかったり、楽しかったり
    あの頃しか感じられなかったことあったな

    子供にしか見えない世界って
    やっぱりあるよね

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    2026年09月09日
  • 猫を処方いたします。

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    猫ってすごい
    こんなにも治しちゃうなんて

    猫はなにもしていないのに
    出会った人たちは猫を通して自分を見つけるのかもしれません

    患者それぞれの物語が
    自分の中にも少しずつあるような気がして
    なぜか後半、涙がでてしまいました

    これも猫の効果?
    もう不思議がいっぱいです

    そしてそこには猫がいたんです

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    2026年09月09日
  • アクロイド殺し

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    ネタバレ

    アガサクリスティは化け物だ。

    叙述トリックの始祖となった作品だが、今年で100周年。
    100年、嘘だと言って欲しい。本当に固定観念というものに囚われない人だったということだろう。
    全編がシェパード医師の手記であった、というのも上手い設定で、ある種の小説の中の小説だった訳だ。
    最終章の『弁明』だけは収録されていないはずだ。

    たいへんな古典だから、何処かでネタバレを踏む前に読めて良かった。ちょっと冗長なとこあるけどね。

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    2026年09月09日
  • よって件のごとし 三島屋変調百物語八之続

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    ネタバレ

    よって件のごとし、油断して読んでたらかなりホラーでした。真面目な農民、役に立たない役人、勇敢なもののふたち、ヒヤヒヤしながら読み進めました。
    三島屋の中も少しずつ変わってきて、これからどうなるかなー楽しみ

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    2026年09月09日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    久しぶりに純愛小説と出会いました。これは切な過ぎて泣けます。
    「真夜中の」という言葉が、とても内容と合う。2人が「光」を話題にする中身も「生と死」「希望と絶望」など対義語になっていて面白い。

    大人の恋愛って、高校や大学生とは違い、もっと深い環境が関わってきますよね。ただ会いたいとか、一緒にいたいとかそういった感情の後に必ず付いてくるそれぞれの事情。年齢が高まるにつれ、また環境が変わるから複雑です。

    お金や仕事、既婚者とか子供とか、親のことなどなど、背負うものをいっぺんに振り払えれば楽だけど、それはまた別次元のお話。

    ハッピーエンドでいいのかな?
    とにかく胸にぐっと刺さる作品でした。

    お互いが真面目で共通点が何もない中で、向き合うのが辛くなる未来があったのかもしれませんね。そんな関係が切なくて苦しい。

    全体的にみたら簡単に短く伝えられるストーリーなのに、それを軸に主人公の過去や考え方、生活などを踏まえて長編にさせる著者が素晴らしい。
    11月に映画公開ですね。観たい!

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    2026年09月09日
  • ハイパーハードボイルドグルメリポート

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    なんと言っていいのか、、
    でも、タイトル通り、ハイパーハードボイルドだった。そして、僕には真似できない。
    そして、この本読んで気持ちが揺さぶられても、僕の日常はたぶん変わらない。。。
    でも、ハイパーハードボイルドだった。

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    2026年09月09日
  • 君が手にするはずだった黄金について(新潮文庫)

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    何か大きな事件が起きているわけではないのに、日常をこんなに面白く書けるのは本当にすごいなぁと思う。
    漫画や映像ではなく、小説だからこその面白みがたっぷり詰まっているんじゃないかな。

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    2026年09月09日
  • 太陽の塔(新潮文庫)

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    「何かしらの点で、彼らは根本的に間違っている。なぜなら、私が間違っているはずがないからだ。」
    この書き出しは「太陽の塔」という物語を非常によく表していると思う。
    終わり方も、うん、良い。
    主人公やその仲間たちのひねくれ方や馬鹿さに笑いが止まらないところもあれば、どこか切なく胸がキュッとなるところもある、そんな物語だった。

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    2026年09月09日
  • 永遠の途中

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    大・大・大共感。
    私は今のところ乃梨子街道まっしぐらなんだけど、私も乃梨子と同じように不安に駆られたり孤独に震えたり。
    解説で吉川トリコさんも記していたが「どうしてもっと、自分の生き方に自信をもってこなかったのだろう」で両者互いに救われる。
    人生の分岐点に立って迷っている人に差し伸べたい1冊。

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    2026年09月09日
  • 満月珈琲店の星詠み

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    ネタバレ

    すごく好きなお話だった。
    星詠みの幻想的な雰囲気や温かみを感じられて読んでいて心地よかった。
    ドツボにハマっている時って何をしてもダメな気がするし、塞ぎ込んじゃうけれど、『あなたは今こういう状態』って教えてもらうと自分のことを客観的に見ることができるのかもしれない。

    メニューの挿絵がかわいくてほっこり。

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    2026年09月09日
  • 本の背骨が最後に残る

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    表紙が好きすぎて買ったのがきっかけ。
    でもめちゃくちゃ良かった!
    今読んでいる、手に持っている本という存在がこの世界では人の形をしていて口で語られる。だからこそ同じ物語でも少し違えば誤植とされどちらかが火で燃やされる。
    その物語の矛盾点をどう洗い出すのか、自分の持つ物語に誇りを持ってそれが無残に散った時の最後。
    世界観が魅力的でなおかつ本を読むことが好きな自分たちへ刺激になるような。
    そしてそれを楽しむ狂った世界観がゾクゾクします。

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    2026年09月09日
  • 赤と青とエスキース

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    ここに出てくる物語は、メルボルンの若手画家の描いた絵が、いろいろな人の優しい想いを繋いでいく話。
    自分の生活でもきっと何気ない一言で相手を傷つけてしまうことや、逆に実は誰かの心の支えになっていたということが、自分では気が付かないところでたくさん起きているんだなと感じた。
    どこですれ違ってしまうかも分からないこの時代、大切な人に想いをちゃんと伝えるには、言葉にすることが一番かもしれない。
    この物語を通して、自分の大切にしていること・もの・ひとを改めて思い返しました。

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    2026年09月09日
  • むかしむかしあるところに、死体がありました。

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    ネタバレ

    昔話っていう設定が面白い。
    短編集で話ごとに謎やトリックのタイプが異なり、それぞれの面白さがあった。本当に違う昔話を読んでいるみたい。
    短いお話だからテンポよく進むところもわたしの好み。
    昔話マジックというか、ファンタジー要素が絡むトリックだから新鮮さもあった。昔話なのに新鮮って不思議。

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    2026年09月09日
  • ここはこどものいない国

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    この著者さんが、こういったジャンルの本を書かれることに少し驚いた。
    少子化がすすみ、社会を支えるために人間が出産ではなく人工的に生産され、食べ物や睡眠時間、性欲まで合理的に管理された未来の世界が描かれている。いまも体外受精をする人の割合が増え続けているし、ありえない未来とは思えなかった。人間とは何をもって人間なんだろうと考えさせられた。

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    2026年09月09日
  • その可能性はすでに考えた

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    ネタバレ

    おもしろかった!◎
    集団自殺や少年少女の関係……胸が痛くなる事件だったけど、登場人物がコミカルというか『キャラクター感』があって、重くなりすぎず読めた。

    重くなりすぎず読めたとはいえ、ドラマの『trick』を観た後みたいな、ずーーんとした気持ちは残る。多重解決で新しいトリックがどんどん出てきて、それが否定されて…って、ミステリとしてはとても面白かったけど、わたしにとってはなかなか重かったなー。

    この事件の1つの可能性にすぎないけれど、最後に語られた可能性は泣けた。こうであってほしいな。
    悲惨な可能性だけじゃなくて、探偵が希望を見出してくれたことがわたしにとっても救いだった。

    著者をwikiで調べたらクビキリサイクルが好きって書いてあった。確かに西尾維新っぽさを感じて納得。





     

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    2026年09月09日
  • ほかならぬ人へ

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    すっかりハマっている白石一文さんの小説。
    今回も期待を裏切らず、一気読みしました。
    50になった私でも感情移入できるような、恋愛と言いつつも、人の感情、愛、結婚、のやるせなさに、悲しさに、人の持つ優しさ、にグッとくる。ぜひ読んで欲しい一冊。

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    2026年09月09日