小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
吝嗇家の父のおかげで、食うに困らぬどころの財産を手に入れたローランド・マレットは、かつて恋心を抱いたこともある従姉セシーリアから
「同胞のための貢献なしに生涯を終えてはいけません。」
と言われていた。ちょうどその時彼女から、アメリカ・マサチューセッツ州ノーサンプトンの片田舎に住む天才芸術家の卵ロデリック・ハドソンを紹介され、彼の才能に惚れ込んだローランドは、イタリアで大成させようとする。
かつて憧れていた女性に結婚を申し込まず援助することで満足する男性の構図と言えばある婦人の肖像に登場するイザベルとラルフの関係どんぴしゃり。だが、あいにく物語における彼女の役割は、ロデリックをローランドに -
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ネタバレサクサクと軽く読めた。児童書らしくさわやかな終わりで心地いい。
『シュクラン』って蘭の花の一種か何かかなと思ってしまってたけど、アラビア語で『ありがとう』という意味だった。
高校をやめた主人公真歩が、出会ったのはアラビア書道。伶来と一緒にアラビア書道を学び、刺激を受けて真歩にもやりたいことが出来始める。
高校をやめた時点で、ひきこもりになっちゃう話??と思ったけど、単に『高校をやめた16歳』というだけで、主人公は意外と行動力がある。
16歳の硬直した価値観と、突飛な行動力……そして、周囲の人たち。バランスよくて読んでいて心地よかった。
ごちそうさまでした。 -
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897円
252P
中野京子さん映画の話もしてくれるのが良い
フェルナン・コルモン画塾
中野 京子
(なかの きょうこ、生年不詳)は、日本の作家[1]、ドイツ文学者[2]、西洋文化史家、翻訳家[3]。北海道生まれ[4]。1979年、早稲田大学大学院修士課程修了[5][6]。オペラ、美術などについて多くのエッセイを執筆する。2007年に発表された『怖い絵』を端緒とする『怖い絵』シリーズが大ヒットとなる。新聞や雑誌に連載をもつほか、テレビの美術番組にも出演する[7][8]。早稲田大学講師[9][10]。『怖い絵』シリーズの刊行10周年を記念して2017年に開催された「怖い絵」展では、特別監 -
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ネタバレ本作を読んで強く心に残ったのは、登場人物たちの言葉や心の葛藤を通じて描かれる「自分の意志で生きることの尊さ」と「人生における真の財産とは何か」という深いテーマです。
特に主人公・華の「叶うんじゃなくて、変えるのよ」という言葉には激しく共感しました。結末が分からない絶望的な状況でも、最後の瞬間まであらがい続け、大切な人たちを守ろうとする華の強い意志が数々の台詞から伝わってきます。確実な成功ばかりを求めていては新しい世界は開けません。結果が見えず恐怖に怯むことがあっても、自分を叱咤して努力を重ねることで、重要な局面だけでも変えられるはずです。「やらないで後悔するより、やって後悔したい」。今の自分 -
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医療の描写が詳しいから「医療現場や関係者に随分取材したんだな」と想像していたが著者が医学部出身で医療に従事経験ありという経歴に納得。
この本のテーマのひとつである死生観について深い洞察が感じられるのも著者が医療の世界にいた時の経験から来るものと考えると説得力がある。
哲学と医学に精通している主人公を通じて綴られる死生観にはこちらも深く考えさせられる。登場人物やストーリーが面白く引き込まれるのも没入感の一因ではなかろうか。
やたら実在のお菓子が登場するので食べてみたくて検索してしまった。
医療、死生観哲学、京都散歩、お菓子グルメ、などなど、多面的に楽しめるエンタメ小説。 -
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女として生まれてもうすぐ30歳になる。
私はここに来るまでありとあらゆる女特有の通過儀礼のようなものを果たしてきた。
胸が大きくなって、生理がきて。
異性と関係を持ったり結婚や子供を意識する。
それでも何となく、いつも自分自身に対して俯瞰的である。
女は人生でたくさん名を変える。
「幼女」が「少女」になって、
「彼女(恋人)」になって、「妻」になって「母」になる。
その流れを俯瞰的に見た時に、
この人にはあって私にないものは何で、
そのせいで私は「普通じゃない」のかもしれないと
思うこともある。
そんな30代になる分岐点に私はいる。
本作「けんぐゎい」は、
幼少期の病のせいで痘痕 -
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表題作「神様のカルテ」では若き研修医時代の栗原一止の話が入っているが、患者さんとの対話からさまざまなことに想いを巡らせてしまう。
病気との向き合い方、医療とは何か、生死の優先順位。
あまり普段の生活のなかでは目を向けない部分だが、私もこの作品が初めて世に出た頃よりは歳を重ねたこともあり深く考えていかなければいけないなと思う次第である。
この作品の魅力は話のテンポが良いのと何よりも出てくる登場人物たちの心意気や覚悟、キャラクター性に温かみがあるので読み心地が良い。
更に物語の随所に出てくる信州の大自然と、行きつけの居酒屋の描写になんだかとても癒される。
重苦しくなってしまいそうなテーマとは裏
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