小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
改めて感想書く。今年の6月とかにこの本を読んだんだけど、この本がきっかけで「読書」というものにハマった。最初にこれを読んで本当に良かったと思ってる。登場人物全員の感情に揺さぶられたし、何より叙述トリックが上手すぎる。後から見たら180度印象が違う文になってるのが才能の塊すぎてすごい。単純に読書経験が少なすぎるのもあって、多分こういう作品いっぱいあるんだろうけど、俺には十分すぎた。本気でミステリを書くようになった今、改めてこの作品の凄さに気づいた。本当にこの作品のプロットはすごい。プロはこれ位のレベルが求められるんだって思うと同時に絶句する。
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Posted by ブクログ
ネタバレ完全に騙された。
殊能将之『ハサミ男』でいちばん強く残ったのは、「わたし」の異常な行動の裏に見える真犯人としての矜持と、模倣犯への嫌悪だった。自分が標的として念入りに選び、尾行していた由紀子が、自分の手口をまねた方法で殺される。「わたし」は、その模倣犯を追い始める。
凶器のハサミを毎晩鋭く研ぎ、被害者を慎重に選び、完全犯罪に自信を持つ。もちろん犯行は卑劣であり、感情移入はできない。それでも、自分の完璧な仕事に他人が割り込み、粗雑な模倣と一緒にされることを許せない。その一点だけは共感に値すると思った。
犯罪心理分析官・堀之内靖治の異常性も際立っている。現場や証拠から犯人を分析する一方、その裏にはサディスティックな一面がある。自分にも同じような衝動があるからこそ、犯人の心理を理解できるのだろうか。真相を知ると、それまで感心して聞いていた説明まで疑わしくなる。
第一発見者はひとりだという思い込み、「わたし」は男性だという思い込み、そして堀之内の裏の顔。二重、三重に仕掛けられた罠によって、それまで信じていた世界が激しく揺さぶられた。残虐な描写が苦手な方には注意が必要だが、未読の方には前提知識なしで読んでほしい。仕掛けがみごとで、完全に騙された。 -
Posted by ブクログ
久しぶりに純愛小説と出会いました。これは切な過ぎて泣けます。
「真夜中の」という言葉が、とても内容と合う。2人が「光」を話題にする中身も「生と死」「希望と絶望」など対義語になっていて面白い。
大人の恋愛って、高校や大学生とは違い、もっと深い環境が関わってきますよね。ただ会いたいとか、一緒にいたいとかそういった感情の後に必ず付いてくるそれぞれの事情。年齢が高まるにつれ、また環境が変わるから複雑です。
お金や仕事、既婚者とか子供とか、親のことなどなど、背負うものをいっぺんに振り払えれば楽だけど、それはまた別次元のお話。
ハッピーエンドでいいのかな?
とにかく胸にぐっと刺さる作品でした。
お互いが真面目で共通点が何もない中で、向き合うのが辛くなる未来があったのかもしれませんね。そんな関係が切なくて苦しい。
全体的にみたら簡単に短く伝えられるストーリーなのに、それを軸に主人公の過去や考え方、生活などを踏まえて長編にさせる著者が素晴らしい。
11月に映画公開ですね。観たい! -
Posted by ブクログ
ネタバレおもしろかった!◎
集団自殺や少年少女の関係……胸が痛くなる事件だったけど、登場人物がコミカルというか『キャラクター感』があって、重くなりすぎず読めた。
重くなりすぎず読めたとはいえ、ドラマの『trick』を観た後みたいな、ずーーんとした気持ちは残る。多重解決で新しいトリックがどんどん出てきて、それが否定されて…って、ミステリとしてはとても面白かったけど、わたしにとってはなかなか重かったなー。
この事件の1つの可能性にすぎないけれど、最後に語られた可能性は泣けた。こうであってほしいな。
悲惨な可能性だけじゃなくて、探偵が希望を見出してくれたことがわたしにとっても救いだった。
著者をwikiで調べたらクビキリサイクルが好きって書いてあった。確かに西尾維新っぽさを感じて納得。
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