小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレ最後まで読んでよかった。
途中まで睡眠を疎かにするほど夢中になって読み進めていたけど、テレーズとキャロルの距離が離れてから読むのが苦痛で仕方がなくて、この本との距離も離れてしまった。
今は晴れやかな気分で感想を書いている。この本はテレーズがモラトリアムを脱するまでを描いているのかな。そう思えば、テレーズの感受性豊かなところ、惚れっぽいところも納得できた。ただの恋愛小説ではなかった。翻訳が素晴らしく読みやすかったし、何よりどちらかと言うと地味で淡々としたストーリーなのに、読ませる力が凄い。情景が、温度や湿度が、感情が、全身に染み渡ってくるような文章だった。
言葉にできない感想が沢山ある。言葉にし -
Posted by ブクログ
P39:でも、自分の一生というのが、このわたしの一生という気がしない。なんだか他人事みたいで……だから、かわいそうと思っていることも、きっと他人事なのだろう。
ひょっとしてわたしたちは、イルカよりも悲惨な人生を歩んでいるのかもしれない。
P42:ワニといいところは、自分のことだけ考えて生きていることね。
P44:イルカの顔って、いつも微笑んでいるように見える。
P56:〜サンマの値段は八十九円。
付箋を忘れたので。
すごく心がすり減ってる時に読んだので、一言一言がいつもより重かったし、刺さった気がする。まず、片山さんの表現力というか、世界を見る感覚がすごいんだなって感じた。帯に、片山さんのコ -
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ピップシリーズ、完結編。
いやー、まさかの展開にびっくり。
ピップの取った判断、行動は、結果としてどうだったんだろう。
それからも、起こったかもしれない悲劇を、食い止められたのかもしれない。
連鎖を断ち切れたのかもしれない。
しかし、しかし…
よく、まぁ、作者は思い切ったストーリーを作ったもんだ、と感心する。
ただ、ただ、すごい。
ピップの仲間たちがいいなー。
みんなの愛情を感じる。
今まで、ピップがたくさんの友達を助けてきたから。
これで、ホントに終わり?
もう少し、続きが読みたい気もするし、もう静かに平和に暮らして欲しいとも思う。
とにかく、面白かった! -
Posted by ブクログ
犬養シリーズを読み終わってしまいました。寂しい。またまたの、どんでん返し、さすがの中山七里さんです。
ドクターデスの前編の「ドクターデスの遺産」を、ドラマで見たのですが、小説の方が、壮絶でした。私は聞く読書で、オーディブルなのですが、聞くのか怖くて痛い、大変な経験の描写もありました。
昔、中山七里さん、ちょっとだけ読んで、残虐的な描写が苦手で、食わず嫌いてで、読むのをやめてしまったのですが、どんどん、読み始めると、プロットが素晴らしく、楽しめる読書になっています。残虐な描写も、それがあるからこその、心の苦しみや、痛みや、葛藤や、いろんなことに、つながっていく感じです。 -
Posted by ブクログ
琴、三弦の名手であり、盲目の美女→春琴
男女関係があるも表に知られないようにし、最後まで師弟関係を貫き通した→佐助
春琴と佐助、2人の生き様と谷崎潤一郎の文章の妙に、非常に興味を掻き立てられました。こんな愛もあるのかー、とゾクゾク感ハンパなし!とても短い小説でありながら、深みがあります。文章が何しろ素晴らしいです。この小説は、句読点が結構な割合で省略されています。現在も筆でフォーマルな手紙を書くときには、句読点を省くのが通例ですので、谷崎さんは小説の原稿を筆で書かれていたのかな?と想像しました。
芸の道の厳しさ、春琴のわがままな性格と盲目である故の苦悩、佐助の徹底した春琴への敬愛、奉仕の精
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