あらすじ
盗犯捜査を担当する警視庁捜査三課の萩尾警部補は若き相棒の武田秋穂とともに、今日もプロの泥棒と対峙する。強盗殺人で逮捕されたのは空き巣常習犯の『牛丼の松』と呼ばれる男だった。萩尾が何度も逮捕した男で人、プロの泥棒が人を殺すわけがない。真犯人は必ずいる……(「常習犯」より)。このほかに6編を収録。
「消えたホトケ」
「職分」
「正当防衛」
「目撃者」
「粘土板」
「手口」
を収録。
職人刑事の観察眼が冴えわたる「萩尾警部補」シリーズ、初の短編集!
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Posted by ブクログ
お馴染みの萩尾警部補シリーズだけに安心して読めた。
特に本作は短編集なので各話の事件解決までが短く、簡単に読み進めることが出来る。
秋穂という実直で有能な部下や、敵対する捜査一課の面々、盗品を扱う影の故買屋、盗犯それぞれにある盗みの手口など、登場人物たちのキャラクターもはっきりしていて読みやすい。
今野敏の警察小説は面白い。
Posted by ブクログ
「萩尾警部補」シリーズ4作目。短編7作。すごく簡単に読め過ぎて、もったいない。それぞれの話をもっと厚くして欲しいなあ。でも、どれもいい話ではある。しかし、未だにこのシリーズを読むと高橋克実さんと榮倉奈々の顔が浮かんでくる。もう12年以上前の話なのに・・・(2017年の吉田栄作・内山理名版は見てない)
Posted by ブクログ
捜査一課の事件が絡んでくると盗犯は子悪党くらいに思えてくる。しかも良い情報提供もしてくれるからつい肩入れしたくなる。そろそろ相棒がひとり立ちして大事件を解決してほしい。
Posted by ブクログ
萩尾警部補シリーズは警視庁捜査三課が舞台
今回は短編集となっております
捜査三課は窃盗犯が専門、そして窃盗犯の多くは複数回の犯行を手掛け高度な専門技術を操るプロたち
そんなプロたちに相対する捜査三課もプロ
プロVSプロいや職人VS職人の戦いが描かれる短編集となっており、萩尾警部補の相棒若き女性刑事秋穂も自らを「ハギさんの弟子」と称します
うーん職人
他のシリーズとはやっぱり趣きが違うんよね
三課の特徴がよく描かれている?実際をよく知らんのでもう敏さんを信じるしかない
うん、もちろん敏さんを信じる
ということで、捜査三課ならではの特色がよく出ていた短編集でした!おわり!
Posted by ブクログ
警視庁捜査第三課の萩尾警部補シリーズ第4弾の短編集
「常習犯」
「消えたホトケ」
「職分」
「正当防衛」
「目撃者」
「粘土板」
「手口」
の6編収録。
「常習犯」は他の短編集で読んだ覚えがあり15年前の作品なのに今年の短編と比べても古臭さがない。
逆にずっと同じ年齢設定なのだが違和感を抱かせないのは、ある意味すごい。
第三課単独の事件捜査ではなく他の課や署の事件に駆り出されるパターンはマンネリだが応用展開しやすそうだ。
また、二つ名の盗犯たちの個性がわかりやすくなっていてよいです。
このシリーズは長編よりも短編がいいのかな。