ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 月白

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    ワタシの初 宇佐美まこと は「羊は安らかに草を食み」で、それはそれは衝撃を受けたのですが、この「月白」も羊と同じ系統です。羊ファンならおススメです。

    「戦後の混乱期に5人の男を殺した殺人鬼 北川フサ」について書くフリーライターの話ですが、この物語の主人公は、東京大空襲で親を亡くした13歳の男の子 靖男 です。戦争孤児というのかな、親を亡くした子供が生きていく環境が悲惨すぎる。
    読み終えて、表紙を見ると青白い景色の中、ベンチに座る男性一人。

    しかし、お姉さんの千代ちゃんや洋パンの清子たちの話もすごい。ワタシは自分が女なのでよく分からないけれど、男っていうのは食うや食わず生きるか死ぬかの状況で

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    2026年03月10日
  • 介護未満の父に起きたこと(新潮新書)

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    私の老母が自宅階段で転倒して骨折し、地元の病院に入院した。
    そのお見舞いの帰り道に、20年ぶりくらいに訪れた書店で見かけたのが本書。
    例によって読み始めるまでに少し時間が掛かった。

    ジェーン・スーさんは「相談は踊る」という番組の頃にポッドキャストを聴き始め、今も「生活は踊る」の相談コーナーをポッドキャストで聞き続けている。
    相談の分析とアドバイスが的確で、相談者に寄り添いつつもどこかで冷静な視線を向けているところが受けているのであろう。
    本書でも、消し去りきれない父子の情を漂わせながらも、どこかで父親を客体化して、合理的な解決策を講じていく姿を見ることができる。
    とはいえ、ラジオの生放送直前

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    2026年03月10日
  • 恋愛中毒

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    創路先生と元カレが重なりすぎた。
    私も主人公と同じく、彼に全体重預けちゃだめだって分かってて、依存しないように他のことに保険かけてたつもりだったけど、結局彼だけを頼りにして依存しちゃって、、だから別れても今でも思い出して泣いてるんだ。

    主人公は別れて突き放されたあとでも先生に数回都合よく扱われて、何度かあってた。私も同じことになる?客観的に見て、都合よく扱われてるだけじゃん。って笑えるけど、同じことになったら?ちゃんと断れる?二度と会わないって決めたら、ほんとうに二度と会わないでいられる?きっと無理。同じことになるよね。

    すごく面白かった。ラストが衝撃的だった。想像とはかけ離れた話だけど、

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    2026年03月10日
  • 夜空に泳ぐチョコレートグラミー(新潮文庫)

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    めちゃくちゃ大好きだこの本と思った。
    魚が好きなので、書店で表紙に惹かれて買ってみたけど、出会えてよかった。
    小さなすり鉢状の街のお話で、短編集になっており、それぞれのお話の中で、この人さっきの物語に出てきた人だ!と言う人が出てきたりしてなんだか楽しい。
    魚の習性を登場人物となぞらえて描いていたりして面白いなと思った。
    特に好きだったのは、波間に浮かぶイエローというお話で、ハナヒゲウツボの話が出てきた時に、物語が一転するような展開があって目がまん丸になった。
    定期的に読み返したくなるような、そんな1冊でした。

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    2026年03月10日
  • 儚い羊たちの祝宴

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    ネタバレ

    読書中知らない単語が出てきたら字引で調べる習慣は多くの読者が抱えているだろうが、本著では話に夢中になるあまりそれを後回しにしていた。して、それが幸いする話だった。

    各話それぞれに共通点は『バベルの会』以外特段無かったが仄暗い生活の中に猟奇を見出す令嬢、小間使い達に魅了された。

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    2026年03月10日
  • 君のクイズ

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    ネタバレ

    「Q -1グランプリというテレビでのクイズ大会で、なぜ本庄絆は一文字も聞くことなく正解を口にし、優勝できたのか?」に対戦相手であった三島の目線から迫っていく推理小説。
    クイズプレイヤーが主人公の一人称小説ということもあり、主人公の思考がすぐにクイズと結びつき脱線することもあるが、それがリアルに主人公の考えを追っている感覚になれておもしろい。
    なぜ本庄絆が優勝したのか?に「出題者の意図や考えていることを事前に想定し、出題される問題を予測した上で、問読の口の形から早押しをした」という一定の納得のいく答えがきちんと用意されているのもモヤっとならなくてよかった。大掛かりな仕掛けがあるわけではないが、主

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    2026年03月10日
  • まほうのアブラカタブレット いたずらコンビけっせい!?

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    いたずら好きのこたろうっていう人がいてその子のタブレットは めくれちゃってるんだけど、そこをめくると普通のタブレットにないアプリがあって、それを開くと 例えば 写真撮ったやつにチョコレートのスタンプを使うと 写真が本物の チョコレートになる。みたいなのでいたずらしてて、いいな。ぼくもチョコレート食べたいなと思った。

    2026/03/10 小2

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    2026年03月10日
  • じごく小学校 はんにんは このなかにいる!?

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    読みたい読みたい。すぐ読みたい。
    面白かった!
    ガイコツが校長先生の家

    2026/02/28 小2

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    2026年03月10日
  • しっぽのカルテ

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    第1話 「エルザ動物病院」は院長の北川梓を含めて女性4人で切り盛りしている。子猫が一匹運ばれてきた。

    子猫を連れてきた土屋は猫を飼えない、お金も払えないと言って帰っていった。だが土屋はまた猫用ミルクを持って様子を見にきた。院長はついでなので、外の花壇の整備を頼んだ。土屋は作業の最後に手を洗ってから猫にかまって帰っていく。

    足を轢かれた犬が運び込まれた。前足の肩の付け根から、後ろ足は半分から下切断である。引き取り手は現れない。ので、土屋に猫の方を飼ってくれないかと直談判になった。

    第2話 保護犬のロビンは片側股関節脱臼の既往があり、腰が弱い。しかしある日歩けなくなった。また脱臼の上関節炎

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    2026年03月10日
  • フェイスウォッシュ・ネクロマンシー

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    フェイスウォッシュ・ネクロマンシー
    不思議な、うまく意味をつかめない物語だけど、そういう小説は結構好み
    一生懸命理解しようとするけど、ほぼ間違いなく理解できない
    トラック走でいうと、いつも2周遅れくらいで追いかけている感じ

    それでもハロー・グッドバイのエンディングとともに上っていく祖母のところは、この小説のためにこの歌が存在していたと思えるくらいとてもいい感じだった


    森と百式
    10周遅れかな

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    2026年03月10日
  • ST 警視庁科学特捜班 青の調査ファイル

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    今回立ち塞がるのは霊能者の霊障説!と、お馴染みになった川那部警視の事故説!ST初の推理小説王道クライマックス!今回は青山が一枚上手だった。シリーズを通して、百合根警部、STの面々、菊川警部補の関係も少しずつ変化しているのも魅力。

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    2026年03月10日
  • 買い物とわたし お伊勢丹より愛をこめて

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    山内さんが吟味して買ったものたち、関連するエピソードに関するショートエッセイ集。自分が必要として選んで購入したものたちが自分を構築していると。

    すごく面白かった!高いなと思いながらも思い切って憧れの品を買ったり、それを大切にしているエピソードもそうだけど、早とちりして失敗した買い物とかも面白い。
    一つ一つは日常の何気ない選択なのに、ここまで面白おかしく書ける山内さんすごい。

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    2026年03月10日
  • ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(新潮文庫)

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    人種差別の中で苦しみながらも親子でなんとか乗り越えていく!
    みたいな話を想像していたけど、全然違った。
    とにかく息子さんが賢くて、正直で素敵。
    母親との対話のシーンもすごく印象的。
    「教える」のではなく、考えを整理してくれるような、
    わざとらしさがなくてとても自然な感じがした。

    「地雷だらけの多様性ワールド」の章が特に心に残った。
    人種差別なんてしないって思っていても、何が地雷になるかはわからない。
    悪意がなくてもバイアスがかかると、悪意として受け取られる。

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    2026年03月10日
  • 騎士団長殺し―第2部 遷ろうメタファー編(下)―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    この4冊の長編小説を通して彼が我々読者に伝えようとしていることは
    事実というモノの弱さ、そして、信じることの強さ
    なんじゃないかと思った。

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    正しい知識が人を豊かにするとは限らんぜ。客観が主観を凌駕するとは限らんぜ。事実が妄想を吹き消すとは限らんぜ。

    私は揺らぎのない真実よりはむしろ、揺らぎの余地のある可能性を選択します

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    作中にもこのような文章があるように、真実というモノの価値に一石投じるような作品だと思った。

    そして主人公と免色の対比構造──確かなモノがないこの世で、信じることを望むか、その

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    2026年03月10日
  • モンキーハンティング

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    増田俊也『モンキーハンティング』宝島社文庫。

    2022年刊行の『猿と人間』を改題、加筆修正し、文庫化。『シャトゥーン ヒグマの森』と同様、動物パニック小説。

    ヒグマに比べたら猿など大したことないと高を括っていたら、『シャトゥーン ヒグマの森』に匹敵する恐怖を味わった。何しろヒグマより頭の良いニホンザルが850頭の集団で襲って来るのだ。しかも、ニホンザルの集団を率いるボスは体重90キロの黒猿なのだ。

    たかが猿などと思わずに心して読んだ方が良い。恐らく今夜の夢には、ニホンザルの軍団が現れるに違いない。

    動物パニック小説と言うとピーター・ベンチュリーの『ジョーズ』を思い出す。スティーヴン・ス

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    2026年03月10日
  • 「毒親」の正体―精神科医の診察室から―(新潮新書)

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    近年話題の「毒親」について、著者自身の臨床経験から定義付け、その原因や対処法まで順序立てて記された一冊。
    文中で何度も「納得できたら読み進めて」「必ず順番通りに読んで」とあり、読者が「毒親」の子であることを想定した作りになっているのがとても丁寧で良い。

    ほかの毒親本に比べて、事例を元に「なぜ毒親と呼ばれる状況になってしまったのか」が丁寧に語られていて、攻撃的な記述が無いのが、読んでいて負担を感じない。

    私自身も幼少期の体験から現在の状況、そして今後自分が子育てをしていく上で、思い当たることや参考になることがとても多く、今の時期に読めて良かったと思う。

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    2026年03月10日
  • 二木先生

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    人とは少し違う考え方を持っている田井中と田井中にとある秘密を握られた二木先生の話です。この本は何か特別な事件が起きるわけでもないけれど引き込まれるかのように読んでしまう物語でした。読後は爽快感でいっぱいです。それに、すごく感心する部分もありました。たとえば学校の授業などでじぶんが少数派になった時、私はだいたい他の人に意見を合わせてしまうのですが田井中は自分の考えを貫いています。自分の意見を貫けるのって簡単そうに見えて全然簡単じゃないと思いました。わたしもそのようなまっすぐな心を持ちたいです。

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    2026年03月10日
  • YABUNONAKAーヤブノナカー

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    ネタバレ

    タイトルから芥川と同じように一人称視点で語られるんだろうなと想像してはいたけれど、7章で折り返す構成だったのに加えて、同じ人も2回目の語りでは変化が起きていくので、読み進むのが恐ろしいけど、面白すぎて止められなかった。
    木戸や友梨奈と世代が近いこともあり、あれやこれやが分かりすぎるし怖すぎた。娘や息子との関係も思い当たることだらけ。もう誰ともかかわりたくなくなるな…と若干絶望の気持ちで読んでいたけど、最後に救われた。

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    2026年03月10日
  • そして、バトンは渡された

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    読後感がじんわり、温かい気持ちになる。家庭環境や親が何度も変わる少女のお話。読書前は家庭内での不和、心を閉ざしてしまう主人公、そんなイメージで読み始めたので間逆すぎてびっくりした。優子ちゃんの親になったすべての人が、それぞれの愛をもって、大切に思っていて、優子ちゃんもその心遣いや思惑にあとになって気付いたり、「こういう子でいなければいけない」と無意識に気を張っていたものが、たくさんの愛と優しい時間で本心から「親子」になっていく。血が繋がっていなくても存在する「無償の愛」に本当に心温まった作品。大好き。

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    2026年03月10日
  • 月曜日の抹茶カフェ

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    前作に続いてとても良かった!!
    軽く読めて心があったまる短編連作集。
    だけど、けんごさんの解説のように長編とも捉えられる。
    前作にも出てきた人たちが、今作にも出てくるからセットで読むことをお勧めしたい。
    ほっこりするだけじゃなくて、心に刺さる大切にしていきたい言葉がたくさんあった。
    ねこ視点の章もあっておもしろかった。
    そっけないねこちゃんの心の中はこんな風なのかなと思ったり。

    私は光都ちゃんと、「抜け巻探し」が好きだった!



    「縁っていうのはさ、種みたいなもんなんだよ。小さくても地味でも育っていくとあでやかな花が咲いたりうまい実がなったりするんだ。種のときは想像もつかないような。」

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    2026年03月10日