ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 余物語

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    『鳥物語』を読んで再読。「よつぎバディ」:『接物語』を読んだ今、“あの”片目を使って怪異を作った余接は二重の意味で臥煙さんの地雷を踏んだのでは。こんな急な撤退でもなんやかんやキチンと報告書あげてたのね。直接羽川翼と話すシーンがあるのは、時系列的にこれが最後?「よつぎシャドウ」:千石撫子の専門家デビュー戦。身内絡みでなくとも力を見せたのは大きい一歩。

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    2026年09月10日
  • イクサガミ 人

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    ネタバレ

    登場人物の背景に、感情移入しながら読み進め…かと思ったら戦いのシーンではハラハラし。特に最後…どうなる、どうなる⁉️と息つく暇もなし!

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    2026年09月10日
  • きよのお江戸料理日記

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    最初はどうかな?と思いながら読んでいたけど、最後まで楽しく読めた。
    ご飯を作る小説は色々あるけど、時代が変われば全てが新鮮な感じがした。
    昔は全てが手作業だし、井戸からの水汲みや火おこしもある。
    読んでいる分にはいいけど、いざ自分がやるとなったら、めちゃくちゃ大変だろうなと思う。
    少し体験してみたいとも思うけど。
    きよのがんばりを見ていると、自分自身も、もっと料理のことを学びたい気持ちにもなった。

    軽く読めるから、堅苦しい本の合間などに重宝する。
    また続きも読みたい。

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    2026年09月10日
  • 羊と鋼の森

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    ストーリーにこれといったクライマックスがある訳では無いし、常識外の登場人物も出てこない。話は静かに進んでいく。
    しかし、外村の心の動きや成長、周囲の人たちとの接点から目が離せず、世界に引き込まれた。
    何より印象に残ったのは、音にまつわる表現。
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    音楽が始まる前からすでに音楽を聴いていた気がした。今このときにしか聴けない音楽。和音の今が込められている。でも、ずっと続いていた音楽。短い曲を弾く間に、何度も何度も波が来た。

    音の伸びる方向にすうっと景色が開けるのが見えた。

    透き通った、水しぶきみたいな音でしたね。

    その辺に漂っていた音楽をそっとつかまえて、ピアノで取り出して見せているみたいだ。
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    こういう静かな本が本屋大賞になるのは意外な気もする。
    映画も良いみたいなので、すぐ観てみようと思う。

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    2026年09月10日
  • 夜の海をゆく人よ

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    外科医だった頃、学会へ向かう飛行機で急病人対応に向かったら一人っきりだった時のモヤモヤを思い出しながら読み始めました。佐原先生の作品では味わったことのない急激なギアチェンジ加速をくらい呼吸も止まった作品でした。当事者たちの途中で齟齬、行き違いが見えてなかったものが顕在化してからがもう呼吸できない。

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    2026年09月10日
  • 本屋さんのダイアナ

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    ネタバレ

    リアルに近いフィクション作品だった。
    小学校で仲良かった2人が私立と公立中学、名門大学
    に進学、そうして徐々に交わることのない二つの世界へと進む。見た目に反して一途でずっとダイアナのことを思い続ける武田くん、不器用ながら強く生きるティアラなど歪な家庭環境でも愛に溢れていることに気づき始めたダイアナ素敵。

    やがて2人の世界が混ざり合う、どんなに離れてもまた昔みたいに戻れるかもしれない、そんな旧友を振り返りながら読めた本。ありがとうまた読む

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    2026年09月10日
  • エピクロスの処方箋

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    「理屈は措いて、患者のために力を貸してくれ」
    この作品に登場する医師達は皆、立場や思想の違いはあれど、患者の為に在りたいと思う気持ちを共通して持っている。
    立場や思想を超え、患者の為に動く医師達の連帯が激アツだった。
    哲郎と花垣による内視鏡手術…聞いただけでもワクワクする。

    前作と今作を読み比べると、前作は医療の、もしくは医師としての哲学を滔々と語る作品、つまりはスピノザの哲学における前段部分、運命を変える術を人は持たない、という部分に重きを置いていた作品と感じた。
    対して今作は、後段部分、運命を変えられない中でも努力することが重要である、という部分を大々的に描いているように見えた。
    難度の高い手術の「成功がもたらすカタルシス」を哲郎が感じていたことに驚いたが、なるほど確かに、そうでなければあの高度な技術は身に付かないだろう、とこれまでの哲郎の医療に対する向き合い方を思った。

    終末期医療の現場を描いているため、患者を看取るシーンが当然あるのだが、人が亡くなるシーンに対し、悲しさよりも、温かな、安心するような気持ちを感じるのは、哲郎の哲学に魅了されている証拠なのであろう。
    特に、元之助がこれまでの医師に対する苛立ちをぶっきらぼうに語るシーンが心に残っている。

    スピノザの哲学と歴史ある古都の在り方を思う。
    「人はいわば、大きな歴史という大河に浮かぶ流木のような存在だ」
    大きな流れの中に在る我々は、流れを変える術を持たないが、その流れの中で何をするかは選べるのだ。
    つまり、この作品に御鎌餅といううまそうな甘味が登場したのであれば、食べてみたいと思うのは当然の流れなのであり、それには抗えないのだ。

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    2026年09月10日
  • 夏休みの殺し屋

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    普通に見える人の行動の謎を、殺し屋が解く日常ミステリ。そこが好き。しかし、お嬢様学校で関係者が2人も殺されたら……。夏休みは予定が狂って殺し屋も仕事しにくい、というのは面白い。

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    2026年09月10日
  • くいなちゃんはゾンビ! 最強ゾンビちゃんは学校に通いたい!?

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    ある日。 スッキリサワヤカ~☆に目が覚めた、わたし、存美くいな。

    でも、あれれ、なんかヘン?
    なんと、わたし事故で●んじゃってて。 ゾンビとして眠りつづけてたの!

    でもわたし、気をとりなおして学校にいくことにした。
    ゾンビだってことは絶対ヒミツで…ね! でも…

    サッカーボールを、けりっ!としただけで、マンガみたいな超・弾丸シュートになっちゃったり!

    わたしのこと「おいしそーなゴチソウ」と思ってるカラスたちに、めちゃくちゃ追いかけまわされたり!

    ゾンビだってカミングアウトした友だちといっしょに、わたしのゾンビパワーで悪と戦っちゃったりね!?

    前は、ただのへなちょこ小学生だったのに。
    フツーじゃないほど、ハラハラとドキドキと爆笑だらけの毎日。

    幼なじみの頼人くん、ちびっこ天才ネクロマンサーのとわちゃんっていう、
    心強い味方や桃ちゃん黒羽くんっていう友だちもできたし。

    次になにがおきるか、ぜんぜん予想できないけど…毎日たのしいんだっ!

    超ポジティブでキュートなゾンビコメディ、スタートです!

    こんな人にオススメ( ◠‿◠ )/

    ☆おばけの本が好きな人
    ☆先の展開が予想できない本が好きな人

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    2026年09月10日
  • 鳥物語

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    シリーズ史上ぶっちぎりでヤバい捕物帳でした。接物語読んだ後の斧乃木余接語り部めちゃくちゃ良い。臥煙一味は隠すだけじゃなくてかなり周囲に嘘ついてたんだな。

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    2026年09月10日
  • 別冊ダ・ヴィンチ 有栖川有栖のミステリな世界

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    講義でやったというミステリ談義が面白い。今じゃ“ホンモノの小説”とか言う人はミステリを目の敵にしなくなったよね。書き下ろし小説も嬉しい。でも、私は〈探偵ソラ〉シリーズが好きだからもっと触れて欲しかったし続きも書いて欲しいよー!

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    2026年09月10日
  • medium 霊媒探偵城塚翡翠

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    日常の謎を解いていく霊媒師翡翠と作家の香月さん
    日常的に起きる殺人事件の裏では狂気的な連続殺人事件が繰り広げられている。最終章で2人は真相に迫る。
    気軽に読めるどんでん返しミステリー
    謎解きを楽しみつつ見えざる翡翠の美しさに見惚れた。

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    2026年09月10日
  • そして誰もゆとらなくなった

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    ゆとり三部作の三部目。
    私はこういうちょっと無茶をする若い男性が好きなのかもしれない、と気付く。
    そして、誰か朝井リョウ先生を精密検査に連れて行き、排泄に左右される人生から解放してあげて欲しい。マジで。

    人生のスタンプラリー、私にとってそれはカフェのポストがそれにあたるかもと思った。
    誰かの訪れたカフェのポストを見て、「自分も」とグーグルマップにピンを打ち、実際に訪問後Instagramにポストすることでスタンプ完了。

    でもそれが楽しみでもあるので、日々SNSをチェックしながら、スタンプラリーを続けます。

    そして次のエッセイ集を心待ちにしています。

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    2026年09月10日
  • 猫を処方いたします。6

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    皆さんお馴染み「猫処方」。

    今回は須田動物病院の心先生のお話が多め。

    相変わらず最終話は謎めいていて続編の匂いがしました。

    猫居るけど猫を処方されたいなあ。

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    2026年09月10日
  • めざせ!東大お笑い学部(1) 天才ツッコミ少女、登場!?

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    超優秀中学に合格したハナ。将来の夢はエリート検事になること。ところが担任の先生が「ここは東大お笑い学部をめざす選抜クラス。学ぶのはお笑いだ!」なんでやねーん! ツッコミどころだらけの毎日が始まって!?

    こんな人にオススメ( ◠‿◠ )/

    ☆笑えるもの、ギャグ漫画などが好きな人
    ☆裏表の激しいキャラが好きな人

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    2026年09月10日
  • 海辺のカフカ(下)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    クリフハンガー
    "作劇手法の一つで、劇中で盛り上がる場面、例えば主人公の絶体絶命のシーンや新展開をみせる場面などを迎えた段階で結末を示さないまま物語を終了とすることである。"

    この小説の構成として、この言葉が一番似合うであろう
    いくつかの物語が並行して進んでいく中、各章の最後にはクリフハンガーが訪れ、そして、それが回収される前にまた別の物語が進行し、そこでもまた別のクリフハンガーが訪れる。

    常に新鮮な衝撃が脳髄を駆け巡るこの経験、あまりに心地よい!!!

    世界で一番タフな15才の少年、君が幸せに生きれる保証はないが、タフに生きてくれ、と思いながらスピンを外す。

    僕は気づいたんだけど、"52ヘルツのクジラたち"のあんさんに想いを馳せ、"海辺のカフカ"の大島さんや佐伯さんをはじめとする大人たちに心酔する。
    僕は、あまりに救いを求めて本を読んでいる。

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    2026年09月10日
  • 世界99 上

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    周りに合わせて自分を作り変える空子の姿が、怖いのにどこか身近に感じられた。
    何が普通で、何が正しいのか分からなくなる不気味な世界。
    村田沙耶香らしい強烈な違和感に、ぞくぞくしながら夢中で読んだ。
    これから下巻に突入します…!

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    2026年09月10日
  • 水底フェスタ

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    ネタバレ

    救いようのないラスト。過疎地に住む高校生、広海。最初、広海と由貴美、門音の性別がわからずそれも含め不穏さを感じずっと続く。閉塞感、諦め、慣習、田舎のイヤさがこれでもか!と描かれ苦しくなる。何もかも都合悪いものは見ない聞かない言わない、水底に沈める。行ってきます、と家を出た広海がその後どうなったのか気になる。光広が言うようきっと躊躇うことなく村長をしていそうな気がする。

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    2026年09月10日
  • 永田鉄山軍事戦略論集

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     永田鉄山の各種論集と解説が主な内容。戦間期に作成された文書であるが、永田が欧州にて欧州大戦を経験しているので、国家総動員に対する解像度の高さと日本に対する危機感を感じる。また、欧州大戦の終結は恒久平和の到来にあらず、次の大戦までの準備期間であると認識し、官民の連携による動員体制の完成を目指している点に、進んだ思考と視点を思わずにはいられない。一部満州事変の正当化の思想について疑問に思う部分もあるが、永田が何を考え行動していたのかを知るには貴重な史料群である。

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    2026年09月10日
  • 向日葵の咲かない夏

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    状況が二転三転していき、真相が全く掴めないため、読み進める手が止まらなかった。臨場感が非常に感じられる文章で、自分も一緒に事件の謎に迫っている感覚だった。

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    2026年09月10日