【感想・ネタバレ】30日de源氏物語のレビュー

あらすじ

◤ 1日10分から始める『源氏物語』入門の決定版!◢

『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』が話題の人気作家にして文学オタクの著者が、最古の傑作長編を読むコツをお教えします。
大河ドラマに、源氏物語に、平安時代に興味を持ったら、まずはこの1冊! ディープな平安世界をキャッチーにひもとく、誰でもすらすら、ポップで楽しい新感覚・古典案内。

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《紫式部がしかけた、千年の謎を解け!》

★紫式部はなぜ源氏物語を書いたのか。
★考察につぐ考察……千年続く難問を解くカギとは?
★巧みな伏線はどうすれば読み解ける?
★今と違いすぎる平安時代の人々の頭の中!
★物語に盛り込まれた実際あったゴシップネタ。

あらすじはもちろん、物語を深く味わうコツ、政治・社会背景から、秘められた意味までを1冊に!

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◉ 六条御息所の生霊な日々
◉ 明石入道の欲望道
◉ 若い子に煙たがられる源氏おじ…

◉好きな人の代わりに飼い猫を
◉仏道を求めた末に、恋
◉誠実だから添い寝だけ
◉出家で、デトックス
◉雅な貴族のマッチングアプリ
◉物の怪と悪口になると筆が乗る
◉想いが高まり過ぎて和歌

読みどころがわかれば、古典はこんなに面白い! 本当にはじめての源氏物語。

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【目次】
★はじめに
[1日目]人物がわかれば物語がわかる
[2日目]恋愛は三角関係でよむ
[3日目]人は身分が9割?
[4日目]平安の恋は恋にあらず
[5日目]実際あったゴシップネタも物語に
[6日目]平安時代と令和の恋愛はちょっと似ている
[7日目]和歌を見ればキャラがわかる
[8日目]紫式部の筆力が冴える描写
[9日目]貴族社会のうわさ拡大速度はSNS並み
[10日目]怨霊は男の罪悪感
[11日目]「結婚=幸せ」幻想をほどく
[12日目]人物のキャラはぶれない
[13日目]一途な人は幸せに
[14日目]自己肯定感も関係性のカギ
[15日目]女性の運命に容赦なし……
[16日目]人物の呼び方から、千年前の読者が見える
[17日目]デリカシーの感覚はだいたい今と同じ
[18日目]イケメンがモテないとき
[19日目]光源氏は爺さん/婆さんキラー
[20日目]文化系男子と運動部男子の勝敗
[21日目]源氏の親切に下心
[22日目]物語の急展開に要注意!
[23日目]インスタ映えする、恋の始まり
[24日目]手に入らない理想のエンドレス・ループ
[25日目]恋愛は何のためにあったのか
[26日目]女性は悪い男が好きなのか問題
[27日目]友達でいたい女子と恋人になりたい男子問題
[28日目]みんな大好き! ふつうの女の子ハーレム
[29日目]愛の陰にコンプレックスあり
[30日目]正しさから離れて読む
★おわりに

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Posted by ブクログ

〇なんと葵の上だけは、一度も光源氏と和歌のやりとりがないのです!(124p)

〇頭中将にしろ六条御息所にしろ『源氏物語』を読んでいると、「プライドが高い方が負ける」というこの世の真理を噛み締めます。(254p)

〇光源氏という非の打ち所がない貴族の美青年が、女性たちとの出会いを通して、その内側に罪悪感を抱えて生きることになる(322p)

〇光源氏へのコンプレックスを、薫は匂宮に投影していたのではないか。(361p)

★素晴らしくわかりやすい解説本。源氏物語や紫式部への愛を感じる!

★有名なエピソードのない、中盤以降の楽しみ方も教えてくれます。

★長大な源氏物語をわずか数行で総括してみせる!

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2025年10月09日

Posted by ブクログ

「『源氏物語』読んだ気になりたい!できればお手軽に!」

そうなのです
たいへん申し訳ないが、わたくしの望みはこの一点のみであります

果たして三宅香帆さんはわたくしの望みに応えられたのか?!(いや本人そんなつもりで書いてないよ!)

結論を言おう

100点

本書は書評家・三宅香帆さんが、大好きな『源氏物語』に「人に薦められる入門書がなかなかないな〜」と思い、「なければ自分で書けばいーじゃん!」という素敵な発案によって生まれました

ナイスです

いやもうとてつもなく面白かった
これ、『源氏物語』の魅力を余すところなく伝え切っているのではなかろうか
いや『源氏物語』読んだことないんだけどね
読んだことないわいにもそう思わせる説得力、つまりは

とにかくもう『源氏物語』絶対面白いよ!と思わせてくれる
だけどもうこれ読んだことで、事足りた感
読まなくてもいいか的な
なにこの諸刃の剣っぷり

『源氏物語』を読んだことある人にも、読んだことない人にも、自信を持っておすすめできる『源氏物語』入門書でございました!

読んだ気にさせてくれて、あざーっす!

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2025年08月06日

購入済み

じっくり読みました

30日de源氏物語というタイトル通り、30日(実際は+10日くらい)じっくりのんびり読みました
源氏物語自体は遥か過去に読んでましたが、正直難しかった記憶。
難しくても面白かったから読みましたが、それでも当時(高校生)にこの本があったらもっと楽しく読めたに違いないと思えるくらい、この本は面白かったで
著者様の推したい熱量がビシバシ感じられて、古典文学の解説とは思えないほどです

現代語訳の横に原文も載ってたりして、なんだか源氏物語読んだ気分にもなれます
三宅さんの訳で源氏物語を全部読んでみたいです

#タメになる #萌え

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2025年01月22日

Posted by ブクログ

30章に分けて、源氏物語の各帖の内容のざっくりとした説明と、実はこの話はこうだったという物語を読むうえで理解しておくべきエッセンスを分かり易く著している一冊です。源氏物語を読んでいない初心者の僕としては、十分に楽しめました。ただ、「こんなに分かり易く説明してもらってもまだややこしいかも」という源氏物語のハードルの高さを感じもしました。

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2024年10月30日

Posted by ブクログ

まなもんと三宅香帆さんの「私たちの源氏物語」というイベントを観たり、この一年飛ばしながらも「光るきみへ」を観てきたので、改めて勉強したくなり読みました。

三宅さんの文章は何がテーマの話でも、本当に読みやすくて、でも易しすぎず、テーマに関して網羅的に解説をしてくれるので非常に効率的に学ばせてもらえてるなと感じます。

源氏物語を30日かけて分析するというテーマが本著は書かれており、難解な源氏物語を丁寧に分析しつつも、きちんと読みどころや有名なシーンをキャッチアップしてくれ、これを読んでから源氏物語に当たってみると取っ付きやすくなると思います。

高校生、文学部の古典勉強にもお勧めしたい作品。

「あさきゆめみし」も読んでみようと思います!

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2024年10月04日

Posted by ブクログ

源氏物語のはじめの一冊目としてよくできている。源氏物語オタクがド素人に丁寧に面白さを解説してくれているような一冊。最後源氏物語がどのように扱われてきたかなどにも触れており面白かった。

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2024年10月02日

Posted by ブクログ

旅先で購入。
源氏物語は面白いぞ〜といろんなところで聞いているので、入門に…ということで読んだ。
各場面の抜粋を読むだけでも本編読みたくなるので、おすすめの現代訳があれば知りたいです。
源氏物語を読む時はこの本を片手にゆっくり読みたいな

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2024年09月23日

Posted by ブクログ

ある日書店で角田光代さん現代語訳の源氏物語の文庫を目にし、読んでみたいなぁと思ったものの全8巻とそこそこ長いことにビビり散らかし、内容もなんとなーくフワっと光源氏っていうイケメンが異性交遊無双する物語だよなあ?くらいしか知らなかったので、分かりやすい解説書ないかなーと探したところこちらの書籍にめぐりあいました。
オタク友達とお喋りしているような感覚でスルスルと入ってきてとても分かりやすかったです!
三宅さんが本当に源氏物語が好きなんだなということが文章の端々から伝わってきて、楽しみながら読むことができました(ワードセンスもバチ刺さりしました笑)。
おかげさまで大筋を理解することができたので、満を持して現代語訳も読んでいきたいと思いました!

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2024年09月06日

Posted by ブクログ

『30日de源氏物語』を読んで、非常に感銘を受けました。この本は、登場人物と話の流れがきれいに整頓されており、非常にわかりやすく書かれています。これにより、源氏物語の複雑な人間関係や物語の進行が非常に理解しやすくなっており、初めて読む人にも親しみやすい内容となっています。

特に、登場人物のところが非常に詳しく整理されていて、それをコピーして手元に置くことで、物語の進行中に迷うことが少なくなりました。このおかげで、源氏物語を一層楽しむことができました。

『30日de源氏物語』を読んだ後、『あさきゆめみし』を読むことにしました。これもまた源氏物語の魅力を再確認できる良い機会となりました。この本は、源氏物語を新たに学びたい人や再度読み直したい人にとって、非常にオススメの一冊です。

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2024年08月07日

Posted by ブクログ

源氏物語って、こんなに面白かったのか!と再確認させてくれる本。
古典というだけで少し敷居が高い感じがするけど、三宅香帆さんの手にかかれば、あっという間に現代のエンタメ小説に。
恋愛小説と捉えられがちな源氏物語が、実は歴史的社会的な要素をしっかり盛り込んだ本だったという解釈もなるほどなと思った。
概要が頭に入ったところで、改めて「源氏物語」や「あさきゆめみし」を読みたくなってしまった。

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2025年10月17日

Posted by ブクログ

三宅香帆さんの『30日で源氏物語』は、古典作品としての『源氏物語』を真正面から受け止めつつ、紫式部への敬意も随所に感じられる一冊です。
まずは30日=1ヶ月の読書プランで物語に親しませ、自然に興味を喚起し、やがて本編そのものを読みたくなります。そんな導き方の実に優秀な解説書だと思います。

源氏物語への素敵な誘いとして優れた解説書ですが、やはり『源氏物語』は物語として読んでこそかなと思います。短めの現代語訳からぜひ。

一度読んだあと本書を手に取ると、人間関係や恋愛事情に光が当てられており、煩雑になりがちな人物相関を楽しく整理できます。また、六条院の四季の造営や、さまざまなお祝い事に見られる貴人たちの暮らしなど、別の側面からも平安時代を楽しみたくなってしまった場合は、さらに他の資料や注釈書と併読すると一層豊かに味わえるのではと思うのです。

だがしかーし、現実的には何回読んでも忘れるところは忘れるんですよ。
そして、本当にそんなこと原文に書いてあるのって思うところもあるんですよ。
三宅さんは 朧月夜が朱雀帝から求められていてーという解釈だったけど、そのあたりは訳者によって違うし、六条院の街造りも原文ではどんな風に書いてあるかいつの日か古文で読みたいo(・x・)/

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2025年10月01日

Posted by ブクログ

わかりやすく源氏物語の事を解説してあり読みやすかったです。漫画の「あさきゆめみし」から源氏物語を読んだ口のわたしですが、漫画より三宅さんのこの著書の方が頭に入りました。

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2025年08月11日

Posted by ブクログ

源氏物語、読みたい読みたいと思ってる内に、大河ドラマは終わってしまった。
全54巻(54帖)は長すぎるので、とりあえず入門編としてこれを読む。
スス〜ッと入ってくる感じで、心地よく読めた。
本物の源氏物語を読まなくても、これだけで何となく楽しめた感じ♪

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2025年01月10日

Posted by ブクログ

大河ドラマを見て源氏物語について知りたい!と思い手に取りました。三宅さんの源氏物語愛が所々爆発してるのが面白く、でも知識が全然ない自分にもわかりやすく丁寧に説明されていて終始楽しく読めました。
自分も正直源氏物語は恋愛の話というイメージしかありませんでしたが、政治的要素がこんなにしっかりあるとは知らずにビックリしました。自分の中で古典文学が少し身近な存在になった気がします。

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2025年01月01日

Posted by ブクログ

読もう読もうと思って何度も挫折してきた源氏物語。大枠のストーリーを追いながら、時代背景や裏話、何がすごいのか、作者の視点で興味深い解説をしてくれる。とっても面白くてあっという間に読み終わった。

次は漫画か現代語訳版かを読んでみようと思う。(いつになるかは未定)

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2024年10月27日

Posted by ブクログ

今まで知らなかった情報もあり、
あさきゆめみしや寂聴版も好きと言ってるあたり好感が持てて楽しく読めた
一点だけ、桐壺更衣が宮仕えに積極的で
自分から行きたがってたという箇所だけは
納得いかなかった
そんなこと、寂聴版にあったかな?と思って
桐壺だけでも読み返してみようかな、と思ってる
自分から希望して宮仕えした人が、
いじめられて病死するかな…そんな人は
朧月夜くらい気の強い人ではないのか?

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2024年10月14日

Posted by ブクログ

平安世界をひもとき、源氏物語が誰でもすらすら楽しく読めようになる、新感覚の古典案内。
★巧みな伏線はどうすれば読み解ける?
★今と違いすぎる平安時代の人々の頭の中!
★物語に盛り込まれた実際あったゴシップネタ。
あらすじはもちろん、物語を深く味わうコツ、政治・社会背景から、それぞれに秘められた意味までを解説。
これは凄い解説書です。
読みどころがわかればこんなに面白い源氏物語。
これを読んでから源氏物語に取り掛かるのがベストな方法です。

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2025年09月22日

Posted by ブクログ

学生時代に専攻していたので懐かしい気分になった。あくまで三宅さんの考えな部分もちらほらあるけれど、なかなかマニアックな部分も書かれていて入門として良いかも。また源氏物語読み返したい。

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2025年08月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

古典の大作『源氏物語』にとっつきやすくする本です。
当時の風習、登場人物の紹介、物語のポイント等、わかりやすく書かれていると思います。
物語の読み方は自由で良いんだと思わせてくれる本です。
本書の中でも触れていましたが、『あさきゆめみし』は本当に『源氏物語』の理解度を高めてくれました。
いろいろな方の『源氏物語』を読むことが出来るのは現代人の幸せですね。

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2025年01月11日

Posted by ブクログ

紫式部がしかけた千年の謎を解け!文学オタクの人気作家が見つけた最古の傑作長編を読むコツ。ディープな平安世界をキャッチーにひもとく誰でもすらすら、ポップで楽しい新感覚・古典案内。

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あさきゆめみしを昔読んでいたこともあり、大河ドラマが光る君へだったり。最近源氏物語がブームだとも聞いたので。
つい、手に取ってみた。細かいことはともかく、どんな話なの?という人向けかなぁ。
現代的な文章で、目の前で説明を受けているような気楽な感覚で読み進められると思う。

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2025年01月10日

Posted by ブクログ

少なくとも源氏物語への抵抗はなくなる。
著者の源氏物語とその登場人物への愛が存分に溢れていて、ついつい吹き出して笑ってしまうことも。個人的には夕霧のキャラが好き。おいおい、、となってしまう場面が多々あり、光源氏と比較されるのが可哀想なくらい。

右大臣や左大臣など役職?が多く、それらの意味がわからないままだった。また呼び名も安定しないから途中誰が誰とどういう関わりがあるのか、がごちゃごちゃになった。きっと繋がりがわかると面白い。あさきゆめみし読みたくなった。

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2024年12月09日

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