ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 眠れぬおまえに遠くの夜を

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    読後は何とも言えない寂寥感で一杯になった。

    アメリカ留学時に才能ある若者ナダンと出会ったテミンは、以来自らが有名となった後も様々なトラブルを抱えるナダンを意識から外せないままでいた。

    急激な人気から奈落に落ちたナダンと、地味に役者を続け時間をかけて有名俳優となったテミンの対比は、2人の明暗を執拗なまでに読者に突き付けてきた。
    最後のページ場面の余韻が深く、交わされる言葉も静かな筆致でありながら、心揺さぶられる物語となっていた。

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    2026年05月12日
  • 天下の値段 享保のデリバティブ

    購入済み

    市場経済の始まり

    以前に,高槻泰郎の「大坂堂島米市場 江戸幕府vs市場経済」という新書を読んで感銘を受けたことがあったが、本書はこの新書の小説版である。小説であるから、暴れん坊将軍 徳川吉宗を資本主義経済 市場経済に理解ある将軍として描いているが実際のところは違うような気がする。まあ小説だから現実に有りえないようなことを書いても楽しめれば良い と割り切って読み進めることができた。まあ 儒教や武士道と市場経済というのは、相反するもののような気がする。
    大引けや約定という大坂堂島での取引用語が現在の東京証券取引所でもそのまま生きているのは大変に興味深い。

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    2026年05月12日
  • 百年の時効

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    大満足の読み応え!
    結末は終わってみるとわりと想像できてたとはいえ、巧妙に隠されてはいたし、鎌田・湯浅・草加・藤森とともにじっくりと考察できたので大満足です。
    佃島事件の主犯の人を巻き込んでまでの復讐の執念もエグいし、共犯の徹底ぶりはなんだか意外な冷徹さだとか、いろいろ思いました。
    折々に当時の実際の時事ネタも含まれ、それが時代感や当時の感覚を理解するのに最適でした。
    どの角度から見ても抜かりなく描かれていて、文句なし!

    いやぁ、みなさんの評価が高いのが頷ける、納得の一冊でした。

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    2026年05月12日
  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(上)

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    現在と俵屋宗達と天王少年使節団のお話。話の展開がおもしろすぎて、次へ次へと読みたくなる。マルティノと宗達の友情が熱い(サタンが襲ってきているマルティノに宗達が張り手をくらわせるところがいい)。

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    2026年05月12日
  • ジェイン・エア(下)

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    ネタバレ

    二人の結婚式のシーンで「ハッピーエンドだ!でも放火事件などの謎は解けていないし、まだまだページがのこってるなー」と思ったらまさかのロチェスター氏既婚者!不倫はだめでしょロチェスター氏!
    でもまあ私だったらロチェスター氏に「妻を置いて二人で別の場所で暮らそう」と言われたらぐらりと来そうなのに、意志がしっかりしているジェインはすごい。
    ロチェスター氏がジェインに泣いてすがりつくシーンと、最後の2人で森を散歩して切り株に座って話すシーンが好きです❥

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    2026年05月12日
  • 四色の藍

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    内容(ブックデータベースより)

    仇討ちに挑む四人の女。それぞれの愛憎の行方は……。
    藍染めを手がける紺屋の女将・紫屋環は、三ヶ月前に亭主が殺された事件の真相を知るべく、大店の東雲屋を探っていた。東雲屋の亭主・三左衛門が事件に関わっていると環は確信するが、確証が得られない。
    そこで環は、同じく東雲屋ゆかりの者に恨みを持つ女たちと出会い、四人で協力して東雲屋に挑むことに。
    しかし、四人それぞれの愛憎や思惑、環に惚れる同心、藍の産地である阿波藩のお家事情なども絡み、事件は意外な展開を見せていく……。
    「一切の始末は、やはり私の手でつけるのが筋でございましょう」と最後に覚悟を固める環。果たして環の仇

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    2026年05月12日
  • ジェイン・エア(上)

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    前半のジェインの虐待される描写は読んでいるとつらくなる。
    ジェインとロチェスター氏が惹かれ合う描写だけでなく、ゴシックな屋敷での謎の笑い声や放火事件などサスペンス要素も盛りだくさん。

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    2026年05月12日
  • 猫を抱いて象と泳ぐ

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    窮屈な場所で限りの無い思考の世界に入り込むお話。

    おばあちゃんの布巾や唇の脛毛など
    みんな少し気になるポイントがあるけど
    それが愛着に変わるのが不思議。

    響いた。

    2026.05.04-64冊目/年

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    2026年05月12日
  • フリーター、家を買う。

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    ドラマを見た記憶があったので、誠治=二宮くんのイメージで読みました。
    内容はうろ覚えでしたが、読むうちにドラマのシーンが思い出されました。

    家族と仕事のお話でした。
    私は誠治と比べて入社までの流れはスムーズでしたが、誠治ほどちゃんと働けてるか不安になりました。
    メインは誠治が成長するストーリーではあるのですが、お父さん(誠一)が成長してるのもいいなと思いました。

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    2026年05月12日
  • そして、バトンは渡された

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    2人の母親と、3人の父親に育てられた女の子の物語。
    それぞれ、真面目で、明るくて、奔放で、みんなとても優しい。
    淡々としている中で、血の繋がり、重ねた時間、それらがあたたかい絆になって、確かにそこにある。

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    2026年05月12日
  • 島はぼくらと

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    スロウハイツの神様→島はぼくらと、の順番で読むのを勧められた理由がわかったときは、思わず声が出そうになりました。
    冴島で暮らす高校生と大人たちの心情を綴ったおもしろい作品でした。
    網元の娘であり島から出ていくことができない衣花の将来を案じていましたが、結末を読んで、なるほどそう来たかと思いました。

    辻村深月先生の作品を読むたびにますますファンになります。

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    2026年05月12日
  • 髪結百花

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    ネタバレ

    良かった!

    泉ゆたかさん、初めて読んだのですが、ご都合主義ではない、理不尽を描いていて、切なくてとてもとても良かった

    紀ノ川花魁の透けてしまいそうな儚さと、人としての誇りを失わなかった強さ

    真っ黒い、買われてきた汚い子どもの一人だったわかな(タネ)が紀ノ川花魁に可愛がられ、自然に吉原に馴染んでいくさま

    アサのプロ根性、梅の成長

    遊女に振りかかる理不尽の100分の一も描かれてはいないけれど、この物語の底に流れる哀しさは全体をひんやりと引き締めている気がする

    最後の紀ノ川と珠緒のやりとりが、切なくて胸を締め付けた

    「これから旅の支度で忙しくなる」と言い、産んだ子を珠緒に託す紀ノ川への

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    2026年05月12日
  • そして誰もゆとらなくなった

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    最高に楽しかった!!
    朝井リョウという新しい友達ができた気分だった。
    友達と話したいな〜って気分の時に読んで、「もう〜朝井リョウってば〜」と友人のおもしろエピソードを聞いてるようですごく良かった…!
    また朝井リョウと話したいから他のエッセイも読む!

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    2026年05月12日
  • どうすればよかったか?

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    ネタバレ

    著者としては、姉が両親から医療を受ける権利を侵害された問題を記録したドキュメンタリーだといえます、と。

    まずは問題を見つけること、ミスをしたときはミスをミスと認めることからはじまる。

    自分に置き換えると、ありがたくも意図せずに、とある家族に生まれて育ち、学校や社会との関わりを持ちつつ、大人になって自分の家族を作ってみていま15年くらい、外に開かれている部分もあるけどうちの場合は価値観は夫婦でそこそこ一枚岩、夫婦で意見が食い違って子どもを混乱させそうなときは、話し合って同じ方向を向くようにしている。
    そのあり方はこの著者のご両親とも同じかと思う。

    家族はなにかあるたびに、右か左かの選択をし

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    2026年05月12日
  • アナグマ国へ

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    ”Badgerlands: The Twilight World of Britain’s Most Enigmatic Animal”
    Patrick Barkham (Author, Narrator, Publisher)
    大変面白かった。
    古書セール350円のさらに2割引だった。ありがたい。
    ヨーロッパアナグマの保護活動家の祖母の活動の足跡をたどり、
    農家、餌付けする人、研究者、また文学作品などに取材し、
    イギリスに生息しているヨーロッパアナグマの生態と歴史を探る。
    1971年にアナグマがMycobacterium bovisの保菌動物として特定され、
    当時、イギリスの牛へのアナグマ関

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    2026年05月12日
  • グレタ・ニンプ

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    めちゃめちゃよかった。
    不妊治療、キャリア、男性育児、世間の目、変わりゆく社会的立場のなかでの自分とはなど、妊娠出産育児通しての色んなテーマに触れられてて共感するところも視点として学ぶところもあった。
    一貫して夫婦愛があるのもよかったです。

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    2026年05月12日
  • 古今和歌集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    199P

    小野小町

    レズビアンってめちゃくちゃ美人たまにいるから、世界三大美女の小野小町がレズビアンでも驚かない。

    日本古典文学読みながら、レズじゃね?って女探すの楽しい。今の所、紫式部と小野小町がレズだと思ってる。

    吉野山は今は桜のイメージだけど昔は雪の名所だったらしい。

    「【訳文】  和歌は、人の心を種として、それが生長して様々な言葉になったものである。この世の中に生きている人は、関わり合いになる出来事や行動が多いので、それらについて心に思ったことを、見るものや聞くものに託して、言葉で表現しているのである。花の枝で鳴く鶯や、川に住む河鹿蛙の声を聞くと、いったいどんな生き物が歌を詠

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    2026年05月12日
  • グレタ・ニンプ

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    いやぁーとにかく面白かった
    こんなにも変わるのかっていうくらい変わって
    そんなふうに変わっても旦那様はなんだかんだ
    受け入れていくのも凄い
    デカ文字での表現も良かった
    面白くてあっという間に読み終わりました
    大満足な一冊でした この感覚久々に味わった

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    2026年05月12日
  • 「米軍が恐れた不屈の男」瀬長亀次郎の生涯

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    瀬長亀次郎という漢が、戦後の沖縄で米軍と戦い、国会で政治家と闘い、武器ではなく言葉一つで勝負する姿に心を打たれました。
    那覇市長の時に、アメリカからの嫌がらせをモロに受けても屈せず、国会議員になっても、日本全土の安全のために犠牲になっている沖縄を守ろうと、常に真っ向から戦っていたことを、自分はあまり理解しておらず、少し自分自身を恥じました。
    観光地として遊びに行く沖縄もいいですが、歴史と現状を考え、学びに沖縄に行くのも大事だなと思いました。

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    2026年05月12日
  • モモ

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    児童文学と侮るなかれ。
    余暇を切り捨て仕事や有意義とされていることに重きをおいて生きることが是とされる風潮にある現代社会に一石を投じていると思う。

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    2026年05月12日