小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
何回目かの再読。最近いろいろな作家さんの本を読むようにしているけど、やっぱり自分は伊坂作品の世界観が好きだし、この本が好きだなとしみじみ感じた。
ジャンルとしてはいろんな犯罪が出てくるし、ミステリーに分類されるのかもしれない。けれど、この本は家族の話であり兄弟の話というほうがしっくりとくる。
初めて読んだのは大学生のころだったが、それから何年も経って改めて読むとお父さんの優しさと強さが胸にグッとくる。
「俺たちは最強の家族だ」
「おまえは俺に似て、嘘が下手だ」
深刻な状況でこんなことをさらっといえる大人っていいなと思った。
個人的にはお母さんの「気休め」と競馬場のエピソードも好きだ。
ま -
Posted by ブクログ
ネタバレ怖いより気味が悪いが勝る。
怖いんですけど何が怖いかと聞かれると難しいんですよね。ただ気味が悪い。
でも背後は怖い。
いたるところに気配を感じる風船男。
3人が3人とも人を間接的に殺したという意識がある。
三者三様、実際どうであれこんなに捉え方が違うのか。
幽霊を利用する精神はいいけど、人まで誘導して利用してしまうのか。
鈍感というよりどうでもいい。どうしようもないですね。
あなたの番と言われた池田さんは後少しでぐるぐるめぐって頭大きくなって風船男になったかも知れないんですかね。
他の人どんな感想書いてるんだろうと見てたら背表紙が怖いとあってから見たけど後悔した。
気付いて無かったか