ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 暗いところで待ち合わせ

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    静かで、ほんっっっとうに綺麗な物語。
    中学生の頃、乙一作品ばっかり読んでた時期があって
    (本ほぼ読まなかったけど乙一だけ読めた)、
    たしかその頃に買ったんやけど、ちょっと怖くて読めなかった(ZOOとかGOTHは読んでたのに)のが、
    20年以上の積読を経て34歳になって読んだ。

    今改めて読むと、めちゃくちゃ読みやすいし、文章表現がとっても綺麗やし、やっぱり乙一好きだなぁ〜って思った。合うんだろうな。水が身体に合う感じ。すーって入ってくる。言葉が染み込む。

    ミチル視点だと視覚情報が一気に無くなって、
    アキヒロ視点だと全てがクリアに見える感覚が、
    文章だけでこんなに対比させられるんだって驚き。

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    2025年12月16日
  • 閉鎖病棟

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    10年ぶりの再読。
    内容はほとんど覚えておらず、登場人物にすっかり感情移入してしまって、辛くて悲しくて、それでも希望も感じられる素晴らしい作品だった。
    後半、秀丸さんからの手紙以降は涙が止まらなかった。

    精神疾患のある人がもし身近にいたら、正直少し怖いとか、距離を取りたいと思ってしまう気持ちはある。
    けれど、精神疾患の人イコール悪では決してなくて、皆それぞれ懸命に生きているのだということが、読んでいてとてもよく伝わってくる。

    精神科医だからこそ描ける視点で、患者にとっての幸せとは何かを考えさせられる作品だった。

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    2025年12月16日
  • 切り裂きジャックの告白 刑事犬養隼人

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    中山七里さんのど真ん中のミステリーという感じの作品で刑事犬養隼人シリーズの第1弾!
    主人公の犬養刑事とコンビを組んだ古手川刑事が良い味を出していて好感が持てました!シリーズ全読破を目指します!

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    2025年12月16日
  • アイネクライネナハトムジーク

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    ひとつひとつが繋がって、でもその驚きが緩やかな感じなのがすごく好きです
    ドキドキする感情も、わざとらしくなくて柔らかい

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    2025年12月16日
  • 熟柿

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    読み終えたばかりなので胸がドキドキしている。
    最初の賑やかな場面から一転。思わぬ事故からどんどん坂を転がるように悪い方に向かってしまう。
    かなり自分勝手な偽善者の夫に怒りを覚える。主人公は自分の意志というものが希薄だったのがいろんな人との出会いで本来の気持ちの強さが出てきた気がする。夫に流されていたのでは。
    拓との出会いのシーンがリアルで良かった。
    晴子おばさんの不気味な熟柿のイメージがラストで一転して感動した。

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    2025年12月16日
  • しっぽのカルテ

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    机に突っ伏して声を上げて泣くほど号泣しました。自らも経験した愛犬の旅立ち。読み進む中でまざまざと蘇る心の痛みと悲しみ。別れへの恐怖。どんなに愛しくとも溜まっていく介護の寝不足…。あの子が旅立ってしまったあの日に戻って涙しました。深く心を打つ文章が溢れています。1人でも多くの人に読んで欲しいなと思った作品でした。

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    2025年12月16日
  • ガセネッタ&シモネッタ

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    米原万里さんのエッセイにハズレは無い!
    数ある中でも、この一冊は極上だと思う。
    人は人との対話を重ねていく中で
    少しはまともな人になっていくのだ!
    と米原万里さんの言葉を読むたびに
    思ってしまう言葉だ。
    彼女は通訳者である前に、哲学者でもある。

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    2025年12月16日
  • 天上の葦 下

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    警察官(半田)が警察官(山波)を追って警察官(相馬)がそれを追って、それをまた警察が追うという。島の人も困惑しただろうなあ。
     複雑な長編だったが、全体から読者に訴える、無自覚なうちに支配されることへの危機感を受け取った。

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    2025年12月16日
  • GOAT Summer 2025

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    BS番組「あの本読みました?」の文芸誌特集で取り上げられているのを見て興味を持ち、まずはこの第2号を取り寄せました。

    朝井さん、一穂さんをはじめとする既読の作者だけでなく、名前は知っていても未読の作者もずらーッと並ぶラインナップで、「もっと読んでみたい」という気持ちが駆り立てられました。

    特に今号では「悪」をテーマにした短編に引き込まれました。話の中身も紙質を含めた本の装丁も興味深く、ウキウキしながらページを捲っていきました。

    雑誌をこんな気持ちで読むのは、幼いころに手にした漫画の月刊誌以来ではないかなと思ってしまいました。第3号の方ももちろん手に取りたいと思います。

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    2025年12月16日
  • 愚か者の石

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    ネタバレ

    明治18年、初夏。囚人の瀬戸内巽が北海道の樺戸集治監へと送られる汽船のシーンから物語が始まります。同房の山本大二郎、看守の中田末吉との出会いと別れ。気泡に水をたたえた小さな石。
    生々しく重く苦しい場面もありますが、ものすごく迫力があって読み応えがありました。明治という時代や、集治監という場所で壮絶な人生を生き抜いた力強さや優しさが時に生々しく、切なく、圧倒的な力で描かれています。「絞め殺しの樹」に続いて読みましたが、私は川﨑秋子さんの作品好きです。どちらも厚みのある本ですが、あっという間に読みました。

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    2025年12月16日
  • 夜明けまでに誰かが

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    ネタバレ

    主人公の性格がいまいち掴めず、最初は読むスピードが遅かったけど狙撃者からの連絡が入ってからは急展開の連続で一気読みしてしまった。

    レッドのお母さんのこと、狙撃者の狙いの秘密と何か関わりがあるのかな?となんとなーく思ってたら最後にそう来る?!って!!
    確かにチャイムの音の下りがあって、でもお母さんが亡くなった現場は住宅街じゃなくて……
    マディがRVの外に出ていくまでのレッドの心情は泣きながら読んでしまった。

    海外ミステリーか〜ぐらいの気持ちで読んだけどすっごくおもしろかった!読んで良かったです

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    2025年12月16日
  • おいしいごはんが食べられますように

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    ネタバレ

    毒の痺れ感がたまらなく良かった。人の意地の悪いところを見るのが好きなので、この小説はぴったりだった。やってることは終わってるが押尾さんと考え方が近く、弱いものが肯定されてその場をおさめれるのが嫌いなのでめちゃくちゃ共感した。

    二谷さんは押尾さんも芦川さんもその他の女性も多分あんまり人間として見てなさそう。自分より弱そうな、主張がなさそうな、時間がないから孫を見せるために子供を産めそうな顔がかわいい芦川さんが選ばれただけなのかと感じた。他にも色々ありそうだけど。
    中途半端に弱い人より突き抜けた方が生きやすいし、本能か意識的かは最後までわからないが芦川さんは役を理解してて賢いと思う。近くにはいて

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    2025年12月16日
  • アフター・ユー

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    ひきづり込まれるように読んでしまった。圧倒的な筆力を感じた。すごくリアルなのであり得ない(ほどよい)設定も、なんの違和感もなく受け入れてしまう。一穂ミチさんの描く小説はどれも、登場人物がこの世界のどこかで存在するかのように思える。

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    2025年12月16日
  • 星々の舟

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    久々に、寝る間も惜しんで読みきった。
    どの章も良かったが、強いていうなら最終章が一番印象的かな。
    慰安婦のことや、戦争中の訓練の詳細が生々しく、衝撃を受けた。
    私の祖父は生前、兵役中のことを一切話したがらなかったが、理由がわかった気がする。


    謝りたい人に謝れない、
    ありがとうを伝えたくても伝えられる術がない、
    喜ぶ顔が見たくても、思い出すのは悲しそうな顔ばかり…

    そんな後悔の中を生き続けていくということ。
    これが、遺された者にとっての一番辛いことなんだろうな。


    伝えたい言葉は、ちゃんと伝えていこう。
    伝えられることは、当たり前では無いのだから。

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    2025年12月16日
  • キネマの神様

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    『本日は、お日柄もよく』以来、原田マハさんにハマっている。

    今作は映画へのラブソングと言っていい。かっこいい主人公ではなく、ギャンブル依存症で放浪癖のある父が起こす奇跡の話。

    映画を観たくなる。『キネマの神様』にも映画版があるらしい。まずはそこから観ようかな。



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    2025年12月16日
  • あのこは貴族

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    上流階級の自分が入ることもできない世界をこんな風に覗くことが出来るのは、贅沢で自由なことだと再認識できた。閉ざされた世界の中だけで生きるのはとても勿体ない。その殻を破りながら変わっていく登場人物に勇気も貰えた。
    映画も見てみたい!

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    2025年12月16日
  • 探偵小石は恋しない

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    書評家さん達がこぞってオススメしている
    『探偵小石は恋しない』。森バジルさん。
    バジリコがふんだんに効いておりました!

    当初タイトルがなめとるやないかい!
    表紙もカジュアルで気にも留めていませんでしたが、皆さんがそこまでいうなら読んでみようと。限定リバーシブル&キラキラホログラムのカバー仕様だったことも背中を押し購入。

    さてさて、作品は。とても読みやすい文体と展開のはやさなので面白くて一気読み!キャラ設定は文句なしで楽しめます。
    とくにミステリ小説を読んでいる読者にとっては
    読んできた名作小説が出てくるのは
    なんか嬉しい!4〜5時間くらいで読めちゃうので年末年始オススメですね。

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    2025年12月16日
  • 花屋さんが言うことには

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    ほっこり、とはこのことか、読後にふと漏れた。人と花と、古代からの言葉を交えた語らいは風のように心を吹き抜ける。そんなお話でとても心地よかった。

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    2025年12月16日
  • ポケットにライ麦を〔新訳版〕

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    凄くいい。ミス・マープル作品は2作目、後半の作品しか読めていないので活発なお婆さんというイメージは変わらずだが、前半の作品は一風変わっているらしいのでまた読んでみたい。

    筆者より誘導通りに騙されたし、最後のページを読んだときの震え…人物描写の巧さも重なって強いインパクトが残っている。これもまたクリスティの傑作だと思った。

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    2025年12月16日
  • 肉は美し

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    目を覆いたくなるほどのディストピア小説。
    ウィルスに侵された体で絶滅させられた動物たち。食肉に依存する人々の行き着く先の人間の飼育とカニバリズム。主人公の良心を期待しながら最後の裏切り。人間の利己主義をまざまざと見せられました。

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    2025年12月16日