小説・文芸の高評価レビュー
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ネタバレ長いもので、ことりは統括診断部で1年以上も働いているんですね。鷹央にビシバシ鍛えてもらって、診断を下しているというのがなんか感慨深いです。
臓器の記憶がテーマ?心臓移植で記憶が備わるってあるんだろうか?
美容外科の朝霧明日香、柊先生って、まさかまさか……『リアルフェイス』ではないですかー!わー!!!
この作品で、知念先生が好きになってずっと追いかけてます!こうやって、天久シリーズにも登場してくれてめちゃめちゃ嬉しいです!知念先生ありがとうございます!!!
組長は目が黄色で、お腹が膨らんでいるっていうことは肝臓悪い?
→肝臓癌でした。天久シリーズ読むと診断学、ミステリーを同時に学んで楽しむ -
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コロナ禍の春休み。中学入学を控えるサッカー少女の亜美とその叔父で小説家の私は、利根川沿いを歩き、千葉の我孫子から鹿島アントラーズの本拠地へ向かう。私は風景を言葉へ変換し、亜美はボールを蹴り続ける。歩く、書く、蹴る。オムライスを食べて、歩く、書く、蹴る———
日本でのコロナウイルス感染拡大による政策の影響で、外に出る人はほとんどいない。そんな中外の世界を旅する二人の様子は、比較的現実味のある夢を見ている気分になる。旅の中で遭遇するのは、常々動きを見せる自然や動物と、歴史を感じさせる人工物。語り手がペンを走らせて文字に変換された世界と、亜美と語り手が織りなす微笑ましい会話には大きな差異が見られる -
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浅田次郎により、張作霖の人柄について再評価させられる作品。
勅命を受けた日本軍人と、張作霖が乗っていた蒸気機関車の独白により進む。
蒸気機関車は、張作霖の態度について、「含羞(シャイニズム)」と評価する。確かに、張作霖の行動は、豪傑だけでは説明できないし、細心だけでも説明できないが、含羞とすれば全て説明できる。
良い塩梅の豪傑と細心をもたらす含羞を身につけることはとても難しい。少しでもバランスを違えば、それは虚無(ニヒリズム)となり、張作霖のような、誰からも愛される人物にはなり得ないからだ。いったいこの世に、質の良い含羞を持ち合わせる人物はいるのだろうか。 -
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砂に囲まれた環境の中で、意義不明な労働し続け、配給によってのみ生かされ、家族という共同体を形成するという、人生の縮図のような小説。
なぜそのような環境で人々は満足し住み続けられるのだろうか。きっと納得させられているからに他ならないからだろう。
近年では起業や副業、投資という言葉が叫ばれるようになってきたが、サラリーマンや時間の無駄となる人間関係ような砂や砂の女から抜け出すには、部落からしたら(社会からしたら)異常者にならざるを得ない。その"正常者"への引力が邪魔する。そんな理想と現実の描写。
一方で、自由と呼ばれる生活と制約のある生活、どちらが幸せに暮らせるのだろうかと考え -
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最先端半導体を製造する台湾のFSCは、米中に対する台湾の安全保障の意味合いを持っていた。
そんな状況のなかで台湾に地震が発生し、FSCの創業者が亡くなってしまった為に、米中を巻き込むFSCの争奪戦が始まった。
実際の半導体をめぐるアメリカ、中国、台湾、韓国、日本の関係を、事実と想像とを織り混ぜているので物語の進め方に説得力がある。
特に凋落する日本半導体産業に対する評価は辛辣で的を射ているように思える。
サムライキャピタル鷲津の深謀遠慮の冷徹な買収行動が通常であるのに対し、本作の鷲津の行動が台湾に対するホワイトナイト的働きとなり好ましく読めた。
現在の時事ネタも盛り込まれ、今読むべき小説だと
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