小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレ1910年5月18日イングランド東部標準時午後11時
その夜ハレー彗星が地球を通り抜けた
彗星の尾には青酸ガスが含まれ、人類は死亡してしまうという噂が流れる
イングランド本土から離れた潮汐島であるワールズ・エンドに建つ“タイズ館”
5月18日の朝、前科者のスティーブンは、紹介状を手にこのタイズ館で仕事を得るために訪れる
その夜
タイズ館は、彗星の青酸ガスから身を守るために窓という窓に板が打ち付けられ、各部屋の暖炉は塞がれ、ドアは蝋と詰め物で封印されていた
館の中には館の主人コンラッド卿と、血縁者、招待客と、数多の使用人
翌朝、コンラッド卿が書斎で死体で発見される。封印された密室でクロスボウで -
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ネタバレ私はアニメからこのシリーズに入ったが、やはり小説のほうが作品のらしさが強く感じて、とても読み応えがあった。子供らしさと少年らしさと、老若男女に共通した人間らしさが、登場人物の言動とコミュニケーションから読み取ることができる。主人公は孤高の天才ピッチャー原田巧と、巧と出会った長倉豪のふたり。まだ12歳の、中学入学を目前にした小学6年生のふたりだ。
巧の野球にすべてをかけた姿勢は、自然かつ超然としていて、それに誰もが追いつくことはできないのかもしれない。しかし、巧自身はそれに深く悩むのではなく、それに追いつけないと、お前を理解できないとこぼす他者との関わり方に悩んでいるように見える。
巧の生い立 -
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今でも夢に見る。もしあのとき俺が、もう少し勇気を出して近づいていたら。暗闇の恐怖に負けず、せめて入り口の手前あたりで兄貴の帰りを待っていたら。
そのときはきっと、俺には兄貴の声が聞こえていたはずだ。
いったいどんなふうに、運命は変わっていただろう。
そのときはきっと、俺には兄貴の声が聞こえていたはずだ。
俺が無理だと、思わなければ。
俺は深呼吸した。いや、違う。弱気になること自体、間違っている。その問いは自分には無効だ。無理だと思えば、そこが限界。俺の辞書に無理という文字はない。どんな状況でも、俺は決して無理だと思ってはいけない。
でなければ俺は、兄貴の死から何も学ばなかったことになる。
兄 -
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冷え切った気持ちを晴らすためヴァカンスに出かける夫婦。
最初からつまずく旅がはじまり、大雨のなか空港からホテルへレンタカーを運転中、車に何かぶつかった。
しかし、そのぶつかった正体を確認せずに目を背け、計画した楽しい旅行を実行しようとする。
不安がどんどん募りながら状況はさらに悪い方向へ展開していくストーリー。
結末に、なるほど、そうなっちゃうわけか。
と、ゾッとする感覚にスリラー?ミステリー?
となんとも不思議な読後感を覚えた。
主人公の夫の行動に苛立ちや失望感を感じつつ、妻の行動もなんとも理解しづらい。
これこそがこの作品の特徴で、行動や状況が淡々と進むなか、キャラクターの感情が詳細に