小説・文芸の高評価レビュー
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すごい小説と出会ってしまった。
読み終えても、すぐには言葉にならないくらい。でもとりあえずメモしておこう。
まず驚かされるのが、盲目の人そのものの描写、文章の表現だ。この文体、表現力。目が見える自分には理解できないような感覚を覚える。入りから衝撃的。
盲人にとって、「見える」とは、「見えざる」とは、どういうことなのか、常人に見えているはずのものが、見えていないのはもちんのこと、他の人に見えないものが「見えて」いたりするのも盲人なのだ。
そして、「真実」か「嘘」なのか、どう見えるのか。そしてそれが、人によって様々に捉えられ、人生をも変えていく。
塙保己一の生き方や業績を辿るという筋立ての小説 -
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第28回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。余りにも最初に構築されたプロットを一生懸命伏線貼って回収に勤しむところや、行間を読ませず語り過ぎな点、主人公の実帆のキャラの統一性の無さ、力技が過ぎる舞台設定の不自然さ等々、ツッコミどころは満載ではあるが、それらのウィークポイントを差し引いても、終章のどんでん返し(ここも喋り過ぎだけど)はなかなか素晴らしく、読後の納得感もそこそこあり、完成度は低い(新人賞なので当たり前)が、今後の期待も込めて評価:5で。著者は弁護士出身の方らしいので、本格でなくてもいいので細部がひかる法廷ものを読んでみたいものだ。
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ほのぼの暮らしていた優しく世間知らずなおぼっちゃまがこれ以上ないどん底に落ち、出会った人たちの助力を得ながら現実に向き合い、成長し、這い上がっていく物語。
村を焼かれる主人公や、冤罪をかけられて追放される主人公、はたまた拷問されたり無一文で疑心暗鬼に陥る主人公などなど、主人公といえば人一倍苦労する状況に追い込まれるのが常とはいえど、このお話の主人公・夜隆ほど容赦のないどん底に落とされる主人公はなかなかいないと思う。頼りないけれど優しく朗らかなおぼっちゃんが、「すべてを失った」という表現が誇張でないレベルでどん底に落ち、他人に優しくできないほどに追い詰められた人たちや、それとは対照的に見ず知ら -
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ぶ厚かった。
登場人物、多かった。
青少年犯罪をテーマだと、この作家さん。
デビュー20周年、おめでとうございます!
新型コロナのせいで、たくさんの影響があった。
いい事も、悪い事も、数えきれない。
そんなこと、あんなこと、あったあったと頷きながら読んだ。
青春の真っただ中の青少年にしたら、どんなに孤独で鬱屈した日々を送った事だろう。
まして、家族の中で辛い思いをしている若者にとっては地獄だ。
最初は善良な心でつながり始めても、
人が集まれば、徐々にまとまらなくなってくる。
まして、そこに邪な人物が入り込み、支配しようとすれば、とんでもないことになる。
困っていそうな人を、見ず知らず -
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3巻に続き、4巻目も一気に読破。
面白かった!
平家の末裔、12歳で源氏に殺されかけ、出家してなんとか生き延び30歳まで生き残った六代。遂に斬られた。悲しい。
頼朝は自分が源氏で唯一生き残り、長年の恨みを持って平家を打倒したことが繰り返されるのが何より怖かったんだろう。どんどん頼朝が清盛の残虐さと同じさまになっていくのが恐ろしい。結局同じことの繰り返し。
最後の巻で、なんだか後白河院が良い人みたいになってるのがちょっとムカつく。お前やろ、1番の原因は。女やと思ってなにを偉そうに一緒になって悲しんでんねん。あそびをせんとや、てなんやねん。
でもこの文庫版の最後の、後白河抄はなんやかんやいうても -
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中高生とか見ると若いなとか幼いなとか感じる歳になって、これからどんどん大人になるのが嫌だったけど、歳を重なることは喪失することではないから、意義を見いだせるようになりたい。出会いと別れはきっと必然だと思うから、そのときそのときに自分と関係を築いてくれている人のことを、その時間を、大切にしたいと思った。
あと!aikoのキラキラがすごくふたりと重なった
♬遠い遠い見たことのない
知らない街に行ったとしても
離れ離れじゃないんだから あたしはこうして
羽が生えたことも 深爪した事も
シルバーリングが黒くなった事
帰ってきたら話すね
その前にこの世がなくなっちゃってたら
風になってでもあなたを待っ -
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2024年刊。『ハイスクール1968』の四方田少年もいまや古稀。これまでに付き合いのあった魅力的な女性たち、26人をめぐる回想。書名にもある通り、みな「神聖なる」女友だち。
映画つながり、韓国つながり、漫画つながり、駒場つながり、どの女性も最初の出会いからして印象的。淡い思い出も書かれている。
若桑みどり、宮田まり子、川喜多和子。岡田史子、弥永徒史子、山口淑子(李香蘭)、如月小春、矢川澄子……彼女たちへのレクイエムとしても読める。
もっとも印象的だったのは、カズコ・ホーキ(法貴和子)と寮美千子。そのパワフルな生き方。読んでいて、ため息が出る。いまも我が道を邁進中だ。 -
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団地で暮らす日本人と外国人。ちょうどこれを読みながら乗った電車を降りたところで「前のガイジンが」「いやガイジンがさー」と言っている若い身なりの良いサラリーマン二人組に遭遇し、そっちがやっぱ大勢なのか、と先日駅前でヘイトスピーチを聞いてしまったときの気持ち悪さを思い出して、ゾッとした。ヒュウのおじいちゃんが問いかける「日本は平和だろう」という言葉が私の頭の中にまで反響してくる。もちろん内戦や極度の貧困はない。けれども、心を無事に保って幸せに生きられる国だろうか。
技能実習生とボートピープルで来た人と、日本で生まれた子と。その中で最も自分の意思で選んでいないのが、最も弱い立場の日本生まれの子供達
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