あらすじ
美しい色。美しい香り。時間をかけ心を尽くして旬を集めることは、わたしの生活そのものだ――。知らない土地に古民家を買って宿のオーナーシェフとなり、各地から訪れる人をもてなすようになった著者。春はふきのとうを摘み、竹の子を掘る。夏は草を刈って桃をかじる。秋は柿を干して鹿肉を焼き、冬は薪を割って柚子を蒸す。12か月の味わい深い物語。
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Posted by ブクログ
寿木けいさんのエッセイ。『泣いてちゃごはんに遅れるよ』『土を編む日々』、けいさんのエッセイをいろいろ読んできたが、遠矢山房という紹介制のゲストハウス?のような宿泊施設を開業し、ごはんも作っていて、そこでの暮らしのエッセイ。遠矢の様子もInstagramで検索してみたが、写真もとても美しく、一度行ってみたいと思えるものであった。遠矢のメニューも載っているのだが、そのメニューを見るだけで、季節を味わえる不思議。
『泣いてちゃ〜』『土を編む日々』のエッセイは刺さり好きなのだが、今回のはいつもの寿木さんと違うように感じた。が、最後の方に、夏休みのエピソードで、こどもと過ごす時間は短く、仕事をセーブし、収入が減ることを受け入れ、こどもとの日々を大切に過ごす姿がとても印象的で良かった。(いつもの寿木さん)