小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
一気読み!面白くて1日で読み終わっちゃった!
「サクサク人が死んでいくサイコパス女が主人公のヒトコワ小説教えて!」ってチャッピーに聞いたらこの小説を紹介された( ̄∇ ̄)
親から虐待されて同級生からはいじめられて暗い子供時代を送った主人公フジコは、どんなに辛い目に合っても自分は蝋人形と言い聞かせて、心を殺して過ごしていた。
そんなある日、自分以外の家族が何者かによって殺される。その日から何か吹っ切れたのか、蝋人形ではなく殺人鬼フジコになった。
そこからはもう、呼吸をするようにさっさと殺人していく。特に悩む事もなく、気に入らないから殺す。悪気は一切ない。
そして気に入らない者が居なくなって -
Posted by ブクログ
ネタバレ犯罪者と同様、読み応えがあり面白い。1日で一気に読んだ。
冤罪がテーマだったが、冤罪、子供の失踪、子供の誘拐事件、関連がない人たちの殺人と、これもまた繋がりが全然わからない中進む。しかし、この話は相馬の子供の頃のエピソードが重要にからんでいて、心情の描写が心に響く。ほんのささいなタイミングの悪さでどんどん悪い方向にいく悲しさみたいなのがすごい。冤罪に巻き込まれた家族は、家族をお互いに思い遣っていて、それが余計に辛い。とにかく家族を思っての尚の行動に悲しい気持ちになる。
冤罪を生む司法制度への問題提起になっているのだけど、それ以上に巻き込まれた人々へ気持ちが入ってしまう、一作目以上に登場人物の -
Posted by ブクログ
ネタバレずっと積読してて期待値が低かったからか思いの外良かったのではないか…少ないページ数なのに物語の年月と同じ10年分の厚みがある気がする。30になったばかりの私には、「まさにこれ最近思ってたこと!」で、あと5年、10年たったらこんなことで悩んでたねって懐かしむ時が来るのかな。
主人公の梨々子が東京に居た時と田舎に移ってから、だんだんはっきりしていた輪郭がぼやけていき、考えが曖昧で加齢とともにきゅっとしていた身体も曖昧になっていくような、なんとか綺麗でいようと頑張るんだけど、頑張れば頑張るほど自分のことしか考えれてなくて、家族との関係も曖昧になっていく。
人生に意味なんてなくて、ただひたすらに生 -
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心揺さぶられる一冊。
ピカソのゲルニカは10年ほど前に実際に鑑賞することができた。中学校の教科書にも載るほどの傑作は、そこにあることが当たり前のように力強く存在していた。
あの時、必死にこの絵からメッセージを読み解こうとしていたことを思い出しながら読んだこの小説は、ピカソに心を揺さぶられた人達の物語だと思う。
そして、戦争という誰のものでもないが、僕たちの物語として、避けることのできない出来事に振り回された人々の物語でもあると感じた。
ゲルニカの作者はピカソではなく、攻撃を行ったナチスのもの。そして、ゲルニカは人類皆のもの。
ゲルニカは作者や国境を越えて今もなお、戦争に対してのメッセージ -
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ネタバレ月曜日が嫌いなあなたに読んで欲しいエッセイとあなたへのお手紙がこの1冊にある。
サザエさん症候群というのがあるくらい。
日曜日は次の日のことを考えると気が重くなる。
(学校も、仕事も、行くのが憂鬱に感じることが多かった。
そして、家でゆっくり好きな本を読んでいたり、好きなアニメやドラマや映画を観ている時間が1番幸せだなと日々、感じている。)
だからこそ、本作は、共感できる部分もかなり多かった!
私も、月曜日を迎えるのが、毎日、怖かった。
本作のエッセイには、小さな幸せがたくさん記されていた。
私も、小さな幸せと少しずつやりたいこと、夢を見つけていきたいと思った。
本作は、日々、頑張るため -
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妊娠35週頃の妻におすすめされて読んだ本
妊婦の方だけじゃなく、男性にもお勧めです。
妊娠してからの悪阻や、身体的変化、精神的変化など側から見てるだけでは決してわからないことが見事に言語化されていました。
(恐らく多くの妊婦さんはここまで言語化できないのと、目まぐるしい生活を過ごす中で忘れていくことも多いでしょう)
出産後はホルモンバランスの変化などで通常とは異なる精神状態になることもあるので、予め知っておいてよかったと思いました。
また、全体的におもしろおかしく書いてくれているので、スラスラ読めました。
生まれてくる子どもに早く会いたくなった。 -
Posted by ブクログ
親子とは何か、そして母性とは何か、この小説は強く問いかけます。
希和子のやってしまったことを自分勝手な犯罪だと断じ「希和子に感情移入できないしこの小説も好きになれない」とおっしゃる方もあります。しかし、やってはいけないと理性では分かっているはずなのに、母性の本能が理性を上回ってしまい押し留めることが出来ないのです。母性は善悪を超えたものであり、そこから得られる結果は幸福とか不幸とかを超えた、理屈では説明出来ないものなんでしょうね。
希和子と薫(恵理菜)がフェリー乗り場ですれ違う最後の場面は抑制の効いた筆致で二つの人生の交差を見事に描いていて、何度読み返しても泣かずにはおれません。