【感想・ネタバレ】マリアビートルのレビュー

あらすじ

★2022年、ハリウッド映画化!!★
主演:ブラッド・ピット
監督:デヴィッド・リーチ(『デッドプール2』『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』)
邦題:『ブレット・トレイン』(原題:BULLET TRAIN)

★英国推理作家協会賞(CWA賞)翻訳ミステリー部門 ショートリスト作品(最終候補作)(英題『Bullet Train』)

殺し屋シリーズ累計300万部突破!
東京発盛岡着、2時間30分のノンストップエンターテインメント!

到達点幼い息子の仇討ちを企てる、酒びたりの殺し屋「木村」。優等生面の裏に悪魔のような心を隠し持つ中学生「王子」。闇社会の大物から密命を受けた、腕利きの二人組「蜜柑」と「檸檬」。とにかく運が悪く、気弱な殺し屋「天道虫」。疾走する東北新幹線の車内で、狙う者と狙われる者が交錯する――。
小説は、ついにここまでやってきた。映画やマンガ、あらゆるジャンルのエンターテイメントを追い抜く、娯楽小説の!
『グラスホッパー』『AX アックス』に連なる、殺し屋たちの狂想曲。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

とにかく終始おもしろかった…。愛らしいキャラばっかり。途中退場して減っていくにつれて悲しくなる。
特に檸檬が好きだった。
檸檬と蜜柑の軽快でユーモアある会話は楽しいし、
王子は残忍な性格をしていたけれど中二病的な可愛さがあって憎めない。
また天道虫は"ついてない"おもしろいキャラでつい笑ってしまう。あとへたれキャラに見えてめっちゃ強いというギャップがかっこいい。殺し屋シリーズに登場するキャラはみんなクセがあって魅力的で生き生きとしているように感じる。きっと誰かを好きになる。ストーリーも最後までどうなるか予想がつかなかった。

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2026年05月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

複数の殺し屋の物語が並列して描かれ、やがてカタストロフィーを迎えるといった構成が抜群に面白かった『グラスホッパー』の続編に当たるのが、本作『マリアビートル』だ。前回はタイトルに当たる”バッタ”が比喩的に使われていたのだが、本作ではズバリ殺し屋の一人のあだな”てんとう虫”で、その登場人物の名前がそのままタイトルになっているというわけだ。ちなみに本作はブラッド・ピットが主演したハリウッド大作『ブレット・トレイン』の原作・・という位置付けになっているのだが、映画版はほとんどオリジナルストーリーということで、映画を観た人でも本作は面白くみることができる。


前作『グラスホッパー』の魅力は、殺し屋という現実離れした仕事をしている人間たちが繰り広げるドタバタ劇と、それぞれの動きがやがて一本の大きな線につながるといった構成にあった。劇中では殺人の場面が多く出てくるにも関わらず、決して暗さを感じさせることはなく、どちらかというと、殺しという職業に就いているおかしみや悲しみを覗かせつつも、全体としてはむしろさわやかですらあった。

その前作に比べると、本作は手触りは変わらないものの、作品全体を包むトーンは遥かに重いものとなっている。そのような感覚を持つのは、本作のテーマを象徴する存在である中学生の王子が存在しているからだ。
前作の主人公を含めて、このシリーズに登場してくる殺し屋は、どこか人間として憎めない悲しさのようなものを持っている。殺し屋稼業を仕事と呼び、おそらくこれ以外の「仕事」では生きていくことができない、あるいは人生の進んでいく結果として、殺し屋を選んでしまったような人たちの中で、王子だけは全く別の生き物として存在している。

劇中ではほとんど彼の家族について語られることはないのだが、少なくとも祖母がいる普通の家庭で育ち、成績はこちらもおそらく悪くはなく、顔立ちは整っているらしい。身長は14歳にしてはやや小さいようだが、それも含めて多くの大人が”好ましい”と感じる外見と雰囲気を持っている。


ところがその一見すると普通の中学生である王子は、陳腐な言葉になるが「絶対悪」とでもいうべき、空っぽの悪意の塊である。人間を思い通りにコントロールすることが無上の喜びであり、チャンスがあれば躊躇なく人を殺すこともできる。ただし本作で出てくる殺し屋たちとは違い、特別なトレーニングを積んでいるわけではないので、荒事を自分から仕掛けることはない。あくまでその研ぎ澄まされた知性と自らの特徴を活かして、ただ自分の楽しみのためだけに人を殺していくのがこの王子という存在だ。

本作の核となるのは、この絶対悪と言える王子と、偶然に新幹線に乗ってしまった業者(殺し屋)達との戦いだ。ただしこの戦いが奇妙なのは終盤に至るまで、殺し屋たちが本当の敵は王子であると気が付かないことにある。
正確に言えば登場人物の中で最も殺し屋らしい殺し屋である檸檬と蜜柑は、それぞれのタイミングで王子の邪悪に気がつくのだが、二人とも王子を排除する前に不運により逆に死んでしまう。そう、本作における悪の象徴である王子は、絶対的な幸運にも恵まれているというという設定になっているのだ(「幸運」に愛されている子供のような絶対悪というと、ジョジョの奇妙な冒険の第五部の大ボスであるディアブロを思い出される)。

この無敵と言っても良い存在をどう倒すのか・・というのがまさに本作の見所になるわけだが、それを可能にするのは本書巻末に収められている解説がいうような「勇気」ではない(この解説、ちゃんと読んでから書いたのか?と思うくらいピントがずれている)。七尾という自分も認める圧倒的な「不運」と、その不運を活かすことができるだけの圧倒的な暴力を持つ2人の殺し屋の力量こそが、この王子を窮地に追い込むために必要なものになる。
つまり、本作における王子を構成する二つの要素である「幸運」と「生まれ持った悪」に対して、それぞれ「不運」と「鍛え上げられた悪」をぶつけることで、最終的に生き残った殺し屋達は、新幹線から無事に生還を果たすことになるのだ。

エンタメの世界では、殺し屋というのは“悪“として描かれるだけではなく、主人公として描かれることも多い。世界一有名なスパイである007も「殺しのライセンス」を持った存在であるし、多くの映画ではCIAが主人公になり敵を倒していく。
殺人という罪を犯す彼らが我々に支持され、物語の根幹を担う存在となれるのは、彼らの犯す「悪(殺人)」が仕事として行われているからだ。彼らはあくまで自分が生き延びるために、あるいはもう少し卑近な言い方をすれば明日の飯の種として、人を殺す。そこには個人的な嗜好は介在していないし、趣味として人を傷つけることもない。

そんな彼らが、プロフェッショナルとして「純粋な悪」にどのように対峙し、そして最終的に勝利を収めるまでを描いたのが本作だとすれば、そこに隠されたテーマはむしろ「勇気」といった言葉ではなく、もっと冷徹な「結果として善」であろうと思う。そこにはヒロイズムもなければ正義感もないが、日々の積み重ねの結果の先に、良きことを成し遂げる土台が築かれていく。
そして一方で、本作において最終的に王子にとどめを指すことになるのが、息子と孫を守るために新幹線に飛び乗ることになる老夫婦であることも忘れてはいけない。彼らを守るのはプロフェッショナルとして培った能力ではあるが(劇中では伝説の殺し屋として語り継がれている)、その動機は純粋な肉親への愛だ。

とはいえ、「愛こそが悪に勝つ」といった安易な結論を導く・・というのも本作で狙ったところではないだろう。あくまで、エンターテインメントに徹している本作では、愛はキャラクターを動かす原動力ではあるものの、彼らを勝利に導くのはやはり鍛え上げられた「悪をなすためのスキル」に他ならない。

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2026年04月29日

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久しぶりに読書して読書にハマらせてくれた作品
何回も声が出そうになる展開があっておもしろかった
キャラの魅力も全員にあっだからこそのめり込めた

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2026年04月29日

Posted by ブクログ

伊坂作品でいちばん好き。
殺し屋シリーズ第2弾。

前作とは違い、完全にエンタメに振り切った作品。
新幹線の車内が舞台で疾走感があり、ずっとハラハラドキドキ。
600ページほどあるのに、一瞬で読み終えた。

キャラが前作以上に魅力的で、みんな好き。
運のなさすぎる七尾にはさすがに同情
檸檬と蜜柑のやり取りは毎回クスッと笑ってしまう。

生意気な中学生・王子が後半どんどん追い詰められていく展開が爽快で最高。
中学生って、大人がバカに見える時期なんだよね…と、ちょっと自分を思い出した。

「悪」に対抗できるのは「正義」ではなく「勇気」。
「大事なのは(正しくないことを)“信じさせる側”に回ることなんだ」


「なぜ人を殺してはいけないのか」
この問いの回収がお見事。

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2026年04月26日

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前作グラスホッパーがよかったからと購入したものの、元々殺し屋とかそういったテーマにあまり興味がなく、買ってからしばらく積読していた。

しかしある日そろそろ読んでみようかなぁと思い読み始めたら、時間を忘れて没頭できる面白さで、積読していたのが嘘のように一気読みしていた。(笑)

物騒な話のはずなのにうまい具合にほっこりする場面や考えさせられる一言もあり、いまさらながらだけど満足度の高い一冊。

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2026年04月22日

Posted by ブクログ

ストーリーこそが人間の記憶に残るものだと改めて認識した。これは大統領にも会社にも当てはまる。
伊坂幸太郎は悪に対して正義ではなく、直感と勇気で戦うことが大事だと伝えている。
王子に対してすごくイライラするが、これは同族嫌悪なのかそれともこういう人間に対してイライラしているからなのかどちらなのだろうか

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2026年04月20日

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殺し屋シリーズの第2作。出てくる殺し屋たちのキャラが立ってて特徴的なので、ばんばん人が死ぬのにコミカルに読めます。
「蜜柑」と「檸檬」のコンビと前作から登場している「槿」が好きなキャラクターです。

一見すると優等生の中学生である「王子」が伊坂作品でも屈指の悪役なのは意外性がありました。
「王子」に殺し屋たちが翻弄されるのをもやもやしながら読んでいましたが、最後には……。

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2026年04月17日

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伊坂幸太郎作品20冊は読んでるが一番好きな一冊、蜜柑檸檬の二人の人気が高いようだけど私は木村父母だな。読後、映画も見たら木村父は真田広之、流石ハリウッド、ブラビやら外国人配役だけど、父は真田広之かー。別の作品になっていましたが楽しめました。

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2026年04月14日

Posted by ブクログ

○本のタイトル『マリアビートル』
○著者名 伊坂 幸太郎(いさか こうたろう)
○『殺し屋』シリーズ 2作目!
――――――――――――――
○感想
新幹線の中で繰り広げられる緊迫した殺し屋たちの戦いが描かれている。

この物語では、限られた時間の中で次々と起こる予想外の出来事に、目が離せなくなるだろう。

殺し屋たちが行っているミッションは一見簡単に思えるかもしれないが、実際にはさまざまな要素が絡み合い、単純な話ではなくなっていくから面白い。

個性豊かなキャラクターたちにどんどん引き込まれる感覚が気持ちいい。

誰が勝者となり、誰が敗者となるのか。
ミスをすれば依頼主からどんな制裁が下るのかと想像してしまい、緊張感が途切れない。
一瞬の油断が命取りとなる展開が続き、最後まで目が離せない。

ある人物から難しい疑問が繰り返し投げかけられ、登場人物たちがそれに答えるシーンが何度か登場する。
彼らの返事を聞いているうちに、自分の価値観を見つめ直すきっかけを得るだろう。私は明確な答えを出せず、難しくて考え込んでしまった。

そして、私のお気に入りのキャラクターの蜜柑と檸檬は、容姿が似ていて双子だと誤解されるほどだが、本人たちはそれを嫌がっている。
しかし、彼らの信頼と絆を知ることで、その関係の美しさに気づき、感動する。

そして、ある人物に対して、悪いことをしたら、しっかりと罰を与えるべきだと読み進める中で、その願いがずっと心にあった。
読後はすっきりとした気持ちになり、もやもやした感情が解消されて、かわいそうだが最高だった。


ハリウッド映画化されたこの作品は、殺し屋の魅力がたっぷりと詰まった一冊。
納得する面白さなので、ぜひたくさんの人に読んで欲しい!

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2026年04月12日

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ネタバレ

終始トラブルが起きる展開で読む手が止まらない。
七尾のヤレヤレ系の性格がとても良かった。
王子に対しては読んでて不愉快極まりなかったけどサイコパスってこういう考えなのかなと感じることができた。
ラスト王子がしっかり報いを受けるのはスッキリした笑

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2026年04月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

やっぱ私は殺人系の本とかが好きだなって思った

繋がってなさそうなのに実は複雑に絡み合ってて、あ〜あの人はこの人に殺されたんだ!とか最後の方のスズメバチの薄気味悪さとか鈴木の肝の座り方とか本当に面白かった
ただなんで殺さないんだろう?って思った場面も多かったかな〜
王子が本当に嫌いすぎてずっと王子が死ぬことだけを望んでたから木村夫妻にボコボコにされたと思うとそこまで描写して欲しかったなとも思う
王子の俺の方が優位だってずっとカーストだけを気にしてる感じが中学生特有だなとか、それを分かった上で淡々と返答する鈴木の教師らしさとか、木村夫妻の何をしても勝てない経験値の差とか、殺し屋の話で現実味ないはずなのに身近な話をされてるかのような気持ちになった
渉が無事って知るまで感情をあまり出さなかった王子はやっぱり凄いし、それまでの微かな変化を読み取ってた七尾はこんな殺し屋だらけの空間を逃げ切れるだけのスキルを持ってたんだなと思う。だからこの2人は最後まで生きていられたんだろうな。王子が木村夫妻にボロボロにされてる瞬間は爽快だったけど。
人を殺しちゃいけない理由って確かに難しいな〜久々にグラスホッパーも読みたくなった

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2026年04月09日

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東北新幹線の車内で起こる様々な出来事を描いたストーリー。伊坂幸太郎を避けていたのが残念に感じられるほど、面白かった。これは読者を笑わせようとしてるのか?って思うような痛快なストーリー。
幼い息子の仇討ちを企むアル中の元殺し屋と、幼く可愛い顔を持ちながらも、人を支配し苦痛で歪む様を楽しむ悪魔のような中学生。闇社会で仕事を請け負う凄腕の二人組の蜜柑と檸檬。他にも、殺し屋なのに気が弱く運も悪い男など、次々と殺し屋や復讐者、闇社会の業者などが現れ、互いの利害が交錯する。
疾走感のある面白さで、この分厚さでも一気に読めてしまった。

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2026年03月25日

Posted by ブクログ

面白かった!東北新幹線の車内で繰り広げられる闘争と駆け引き。全ての人物が個性的で伊坂ワールド満載。「果物」がいい味を出してました

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2026年03月07日

Posted by ブクログ

映画を先に観たため、
映画との違いに戸惑ったが、
慣れてからはスピード感を楽しみながら
読むことができた

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2026年02月21日

Posted by ブクログ

殺し屋シリーズ2作目。まさか新幹線が密室殺人のような臨場感を生み出す装置になるとは思わず、驚かされた。ページ数の多さを忘れるほど、スピード感のある殺し屋たちの群像劇に引き込まれる。そしてやはり伊坂さんの作品は登場人物たちが魅力的で、会話も抜群に面白い!

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2026年02月17日

購入済み

良すぎる

登場人物全員好き過ぎて苦しい。蜜柑と檸檬好き過ぎる。何度でも蘇って欲しい。読み始めたら止まらない。殺し屋シリーズでダントツで好き。というか伊坂幸太郎作品で1番好き。、

#ドキドキハラハラ #カッコいい

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2025年11月07日

QM

購入済み

数か月にわたってちびちび読んでて今日やっと読了~!!殺し屋まみれの新幹線なのにどこかシュールで気が抜けてるのが伊坂ワールド。マリアビートル、ふむふむそういうことか~ってなった

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2025年04月24日

Posted by ブクログ

伊坂先生の作品はキャラクターが立っていて好き、蜜柑と檸檬は特にお気に入り。車内の閉鎖された空間の中を想像するのが楽しかった。

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2026年04月03日

購入済み

相変わらず

紙でも読んだけど、売ってしまったから電子書籍で買っちゃった。
息継ぎしないで読むとはこのことだろう。

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2015年11月10日

伊坂幸太郎作品の中で一番面白いかも。

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2013年11月04日

Posted by ブクログ

マリアビートル★3.8
ブラピ主演で実写化された映画を観たことがあったが、原作は初めて。一部グラスホッパーの登場人物と被っていて懐かしさを感じた。登場人物ほぼ全員殺し屋で物語は東京から岩手にむかう新幹線の中だけで展開される。殺し屋同士も誰が敵かわからない中、お互いを牽制し合いながら戦うのがハラハラして面白かった。生意気でサイコパスな中学生王子がおじいちゃん殺し屋に全て見透かされてやられるのが爽快でした。

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2026年03月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

息子の渉に重傷を負わせた子供・王子に復讐するため、盛岡駅行きの新幹線に乗り込む木村。監禁から救出されたドラ息子と金の護送を依頼され、新幹線に乗り込む蜜柑と檸檬。金の入ったトランクを奪い途中駅で降りるよう命じられて新幹線に乗る七尾。新幹線というある意味密室の空間に居合わせる殺し屋たちのストーリーが交錯し、展開していく様は、長さを感じさせなかった。中学生でありながら木村をはじめとする大人を見下し、達観したようなことを言う王子に、読みながらフラストレーションが溜まりながらも、ハッとさせられる場面は何度もあった。「正しいとは何か」「なぜ戦争や虐殺は無くならないのか」「なぜ人を殺してはいけないのか」。悪役の子供にあえてこれを語らせることで、反論したくてもできない自分に愕然とする構図は、これらの問いに対する答えの難しさを浮き彫りにさせる。ラストにかけて、怒涛の展開を迎えていくが、きちんと読者に(少なくとも自分は感じた)カタルシスを感じさせるような結末になっているのも良かった。鈴木や槿など、前作からのキャラクターが出ているのも、続けて読んだものにとっては嬉しかった。

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2026年03月21日

Posted by ブクログ

グラスホッパーに続く伊坂幸太郎殺し屋シリーズ。映画化されることを狙ったというだけあって、頭からハリウッド的にストーリーが急展開するといえばいいのか、その狙い通りにブラッドピット主演で映画化されたとは大したものだ。
しかし殺し屋たちは手際良く仕事が出来ずにいろいろ混乱する。これでいいのか檸檬と蜜柑。腹立つ中学生も全くなんだ。ついてないやつを見守るスラップコメディーか。作者の思惑にまんまと嵌められて新幹線の進行と共にストーリーを追いかける。新幹線に追われる感じすらある。結局は人は死ぬけどそれほど酷い話でもないと思わせてしまうとは罪な作家だ。終わりのオチもまあちょっと洒落がある。
出張の途中では読みたくないか、たまたま観光旅行の飛行機の中で読み終えたが、国際線なら何か話は作れるか、いやまあそういうのもあったかも。何冊か続けて伊坂ワールドに浸ってきたからもう中毒だ。まだまだいくよ、この先も。

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2026年03月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2007年くらいにグラスホッパーを読んだきり、
時を経てなんとなくマリアビートルを買った。

木村→果物→七尾と展開が始まるわけですが、
冒頭から木村が出てきてこれが主人公(?)と思いきや、ここで提示していたのは完全巨悪の王子の存在、そのあと七尾のコミカルさを認識して初めてこっちが主役かと気付く。

王子に関しては一から十まで不快さを覚えさせてくれた。
特に暴発拳銃や檸檬の合言葉など、前半で仕掛けた伏線を王子が全て、見事にかわしてしまう、読者からみれば不快で仕方がない。
「思惑が外れて苛立ちを感じる読者を王子というキャラクターが嘲笑っている」という意味合いもあるんだろうか。そうだとしたらうまいことやられたな、と。




さらに、自分は生まれながらにして機関車トーマスのアンチであり、トーマス関連の比喩が散見するたびむず痒さがあった。電車に顔が付いていたり、先頭車両を顔と例えるような話題も凄く嫌いで、なんならトーマスデザインの幼児服も見るだけで不快感を覚える、いわゆるトーマスアレルギーの持ち主。アレルギーのせいでマリアビートルを充分に楽しめなかったところがある。2週目を読んだらアナフィラキーショックで死んでしまうかもしれない。


スズメバチ(女の方)に関しては外見への言及的に漫画版「魔王JR」のキャラクターを逆輸入したように見受けられたのが感慨深い。一瞬で出番終わったけど、まあそんなもんだろ。


これから映画版見る。

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2026年03月06日

Posted by ブクログ

アクション映画のような緊張感と高揚感を味わえた。人を殺してはいけない理由で、「国家が困るから」は新視点。王子の最後にスカッとしました笑

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2026年03月04日

Posted by ブクログ

ページ数は多かったが展開のスピード感からかあっという間に読み終えた。やはり何でも自分の思い通りになると思ったら痛い目に遭う。

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2026年02月19日

Posted by ブクログ

映画版の派手な演出も一つの形かもしれませんが、やはり原作の持つ「緻密な駆け引き」には到底及びません。蜜柑と檸檬の軽妙な会話の中に潜むプロの矜持、七尾の不運が引き寄せる奇妙な連鎖、そして何より「王子」という邪悪な存在との息詰まる心理戦。すべての伏線がラストに向かって収束していく流れは、まさに芸術品。原作を読めば読むほど、その構成の素晴らしさに溜息が出ます。

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2026年03月27日

購入済み

新幹線の揺れ

この作者らしい、時系列をあえて入り乱れさせた技巧的な構成と軽妙な会話がとても目立つ作品である。使いつくされた舞台であるが新幹線車内という舞台は緊張感を盛り上げるのに適している。同じ作者の「魔王」でも描かれていたが、面白半分に人の心理や行動を自在に操る人物の造形が大変に際立っている。特にこの作品では「中学生」という形を取っているので悪魔的で更に目立つ。あまりにも真に迫ってうまく描かれすぎているので、嫌悪感を催してしまうほどである。
ところで新幹線の揺れが大きな役割を果たしている。東北新幹線ってそんなに揺れたっけ?

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2022年10月01日

SNK

購入済み

一気に読了。

前作の(と言っても続きものではない)『グラスホッパー』もとんでもない設定だったが、今回はさらに上をいっていたと思う。新幹線という限られた場所で物語が進むのでハラハラドキドキ。あの二人のかっこいいこと!

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2018年07月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

分厚くて読書初心者の私には少し飽きがきてしまった
最初いろんな人が出てきて覚えるまでに時間がかかった

果物ペア好きだったから死んでしまったのは
悲しかった
天道虫は生きててよかった

木村父母にはびっくり
王子嫌いだったので懲らしめられて
ざまぁだった(笑)

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2026年04月09日

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3.7/5.0

最後まであまりハマれなかった。
物語の展開も、登場人物たちのユーモアという点でも前作『グラスホッパー』の方が好きだった。

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2026年04月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

おもしろかった!正直なところ、あまり期待してなかったのですが、すっごく楽しめました!どんでん返しの連続で、全く先の読めない展開。特に蜜柑と檸檬がまさかあんな終わり方をするとは思わず、呆然としました。態度と行動全てにおいて王子がムカついて仕方がなかったのですが、とりあえずすっきりかな。王子の処遇は知らぬが仏か。とにかく全く飽きることなく読み進められたので、伊坂さんの違う本も読んでいきたいです!そういえば、王子がトランクから抜き取ったカード。何の伏線でもなかったんですね?少し気になります。

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2026年03月24日

Posted by ブクログ

■殺し屋シリーズ第2作(2010年9月)書き下ろし
不運な殺し屋、七尾が主人公。
快速列車内の密室で起きる殺人事件。
10年以上前に読んだので、最新作の『777』を読んでから再読。映像版も見てみました。

シリーズで一番登場人物が多いのと、一番話が長い。海外の映像版はそのキャラクター性にフォーカスした作風で、小説とは違う海外受けしそうなエンタメアレンジ作品だった。

木村の父親(茂)が伝説の殺し屋っぽいが、何をやっていた殺し屋なんだろう。
王子のクソっぷりも、映像では悪ガキくらいに収まっている。(女の子だしw)

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■今回居なくなった業者たち
狼、スズメバチ雌、檸檬、蜜柑
峰岸、峰岸息子、王子、王子の雇われ業者

■脳内配役
七尾…高橋一生
檸檬…綾野剛
蜜柑…小栗旬

木村雄一…
木村茂…(渋めのおじさん)
王子慧…(演技派の子役)

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2026年03月10日

Posted by ブクログ

殺し屋シリーズ2作目。
1作目「グラスホッパー」よりも長く、読み応えがあります。
また、大勢の殺し屋が1つの電車に乗り合わせているため、こちらにまで緊張感が伝わってきます。
好きな殺し屋:蜜柑と檸檬

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2026年02月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

伊坂流行りに陰りが見えつつ、グラスホッパーの続編ということなので読んでみました。昆虫シリーズ(オフィシャルには殺し屋シリーズです)。
映画『ブレット・トレイン』の原作だと言うし。

読むのに結構時間がかかったのは、王子のキャラクターが苦手過ぎました。
こういう狡猾で残酷なキャラが本当にだめで、読むのが辛かった。周りがどんどん不幸になるのがきつい。
相変わらずどんどん人が死ぬし、前回はクールに大仕事をしたスズメバチすら死ぬしなんだか麻痺してしまうんだけれど、王子は死なない。可愛くない。
本当に辛かった。
でも最後の最後に王子は失敗する。
これで世の中はほんのちょっと良くなった。
そして彼が殺そうと企てた木村親子は助かった。
フィクションは作者や読者というメタ視点の存在がきちんと悪者を見ていて、最終的に悪者が懲らしめられるので現実よりはましかもな、と思ってみたり。

王子以外の語り部は憎めないところがあるので、檸檬と蜜柑が死んだのは残念だった。しかしなんと軽い死か。

前作から引き続き鈴木とスズメバチとアサガオが登場。
アサガオは前作より少し人間味がある。個人的には前作くらいクールでも良いと思うが、まあ好みの問題。

伏線回収はどうかな?
あまりそういった技巧を見つけなかったが、私が気づいていないだけかもしれない。

ストーリー以外にも細かな演出があって(章タイトルのハンコ)、面白いとは思うけれど、それを評価するのは人によるように思う。

だらだらと書いているのは、王子のせいでストーリーに没入できなかったので、断片的な記憶になっているせい。
木村おじいちゃんじゃないけど、最高に臭い。

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2026年02月11日

Posted by ブクログ

ずっと新幹線の中で風景が変わらず飽きる
馴染みの東北新幹線が舞台だったけど東北の駅名が登場する程度で強く共感するところはなかった

蜜柑と檸檬の会話劇は面白かったけど他のキャラクターたちは物足りない

読み終わってから『グラスホッパー』の続編だと知った

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2026年02月08日

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