小説・文芸の高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
妹が遺した甥っ子を引き取ることになり、大学病院を辞めて原田病院に勤務するマチ先生。普段は甘い物に目がなくてマイペースな感じなのに、内視鏡を握るとスーパードクターになるマチ先生の魅力もさることながら、同じく原田病院勤務の先生達が個性的だけど魅力的。マチ先生はイメージ通りの自転車通勤なのに対して、他の先生達は外車で通勤。そんな先生達ですが、腕は確かでお互い助け合い信頼しあってる姿がカッコよすぎて。でも、度々クスッと笑せてくれる会話も魅力的。
もちろん、患者さんとのシーンもしっかり描かれていて、辻さんの最後の場面はジーンときました。
南先生が変わっていく姿も素敵でした。
高齢者や余命短い人達に対して、どう向き合っていくかなど、考えさせられる事も多かったです。
-
Posted by ブクログ
長編映画を観終えたような、余韻のある作品。
湿地の少女カイアは親に捨てられ、村社会で疎外されながらも広大な自然や動物、それに数少ない人々との繋がりによって孤独と向き合いながらも逞しく生きて行く。
とにかく情景描写が素晴らしく、文字を追いながらも頭の中はすっかりノースカロライナの湿地帯にいるかのようで、その世界観に思い切り浸ることが出来た。
同時に、殺人事件の容疑者となるカイア。サスペンス要素を取り入れたストーリ展開の行方も気になり、ページを繰る手が止まらなかった。
究極な孤独の中に在る時でしか得られない「愛」や「希望」が作り出す美しい世界。突き抜けた才能を持つ人々もそういう孤独の中で苦悩する。(偉大な作家や芸術家も自死したりするし)
カイアが持てなかったものは、それにより得られたものを生み出した。
孤独とは辛いばかりではなく、自分を形成する為のスパイスでもある。
とっても良かった。
大切な人に勧めたい一冊。 -
Posted by ブクログ
ネタバレエッセイは小説に比べてカロリー少なく、楽しむことができるから、読書疲れの時に良いです。
このエッセイもページの上下に大きなスペースがあり、160ページほどの作品だが、実態としては100ページもあったのかと言えるほどあっさりと読むことができる。
好き嫌いは言語化しない方がいい
無理やりで言語化するとそれが本当に思っていたかどうかわからないようなこと。でも、それが真実になってしまう。自然に言葉が出てくるようになるまでは無理に言語化しなくていいのでは?
人間関係に悩むのは傲慢である
人間関係で気をつけているのは相手のことを嫌いにならないという一点だけだ。他人の感情はコントロールできないが、自分の感情はある程度コントロールできる
第1に嫌いになりそうな人と出会ってしまったら、なるべく会わない
他人の感情より自分の感情に気をつけること。
失敗は成功のもとではない
何かに成功した人はよく何度でも失敗しろ。
うまくいかなかった経験を次に行かせなどと口にする。でも、現実はそういう風に動いていない。5年間、塾講師を続けて分かったのは多くの子供は失敗を生かすことなどできず、そのままやる気を失ってしまうことだ。もちろん失敗した人にチャンスを与えることは重要だ。しかしたった1回の失敗によって縛り付けられてしまって、そのまま動けなくなる人もいるということを事実も覚えておいた方がいい。あなたが失敗を糧に生きてきたのならなおのこと。
正直者は嘘が得意
事件が発覚して解雇されたり、逮捕されたりするのは悪の中。ではどちらかというと知恵が回らない。人間で本当の悪というものは表に出ないで、ハラスメントを継続している。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ「イット・エンズ・ウィズ・アス ふたりで終わらせる」、「イット・スターツ・ウィズ・アス ふたりから始まる」に続く、3作目に読んだコリーン・フーヴァー作品。
ずっと読みたいリストにいれていたが、映画化するということでこれを機に読むことに。
コリーン・フーヴァーの初ミステリーだったが、もう設定から惹かれてどんどん読み進めてしまった。結局、ヴェリティの本音は原稿なのか、手紙なのか?こういう「読者のご想像にお任せします」な結末は普段あまり好まないのだけれど、今回は自分の中では意見が固まっているからか、終わり方も好きだった。
イット・エンズ・ウィズ・アスも今作も、彼女の作品に出てくる男性は一見イイ男なのに読み進めると暴力でどうにかしようとする男性で、主人公と一緒になって惹かれていた自分の心がぐちゃぐちゃになる気分。それも含めて新しい感情になるので新鮮だ。
相山夏奏さんの翻訳はするすると読めるので大ファン。今後もコリーン・フーヴァー作品はぜひ相山さんの翻訳で読みたい。
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。