ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 倫敦スコーンの謎

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    ネタバレ

    小市民シリーズ6作目となる短編小説。
    生徒が教師の思惑に気づき謎を明かすストーリー展開は、同作者の著作古典部シリーズの「連峰は晴れているか」を想起させた。

    しかし本作で最も重大なシーンは、美術教師甲村と小鳩君の解答パートだろう。先ほど挙げた"連峰"は想像上の話として教師と主人公の生徒が会話することはなかった。対して、本作は全ての顛末が明らかになり甲村の処罰が下されたとき、主人公は真っ先に黒幕かもしれない美術教師に会いにいっている。
    これは小市民シリーズと古典部シリーズの主人公の謎に対するスタンスの違いだと私は感じた。
    古典部シリーズの折木は本人が自称するように省エネ主義を

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    2026年05月14日
  • 同志少女よ、敵を撃て

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    全くロシアの世界史的なことは知らないのに全く苦しくなく読むことができた。しかも、重量感のある長編で、どんどんセラフィマとともに積み重なっていくことで物語の深みも増して幸せだった。

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    2026年05月14日
  • きみは赤ちゃん

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    出産を経験した夫婦とは、もともと他人であったふたりが、かけがえのない唯一の他者を迎え入れて、さらに完全な他人になっていく、その過程である。

    著者が産後クライシスの不眠と出産の後遺症?で精神的にボロボロ、男性というものに対して憎しみが止まらなかった時期に残していたメモの一文らしい。

    結婚している男性としては、この一文にはゾッとするし、一方で確かになとも思わされた。
    結婚は仲のいい恋人の延長で、何があっても言うて他人だしな〜で済ませられることが大半である。
    しかし、出産というイベントを通してわかるのは、二人から生まれた生命への関わり方を通して、どうしたってこの人とは完全には分かり合えないという

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    2026年05月14日
  • 明日、あたらしい歌をうたう

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    読みながら音楽が聴こえてきた!
    文章に忌野清志郎の歌詞が盛り込まれている〜。
    メジャーな歌はすぐわかったけれど、意外とマイナーなのもあった。気が付かなかった歌もあったのかな?
    くすかと新少年の成長を見届けられて本当に良かった。
    ラストまであっという間だったよ。この小説に出会えたことに感謝!この後RC聴くぞー!

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    2026年05月14日
  • ハサミ男

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    ネタバレ

    さすがは名作本。天晴、めちゃくちゃ面白かった。読んで良かったと心から思った。

    どういうこと!?って最初から読み返したくなった。いつから女性に?この男が真犯人なの!?コイツ関係ないんかいと。
    医師との掛け合いが面白かった。死なない程度の、本当に死ぬ気のない自殺未遂を何度も行って、最終的に正しい自殺行為が行われたのも伏線回収というか気持ちの良い展開だった。
    医師が本人格かと思わされたが、父親に抑制された人格が少しだけ出てきて、掛け合っていたふたりは本物ではないというか、あとから作られた人格だと分かったのも驚かされたし、人格が作られたキッカケのようなもののチラ見せがありスッキリ。
    傍から見たら美人

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    2026年05月14日
  • ひまわり

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    新川帆立さんの小説は知らない世界を教えてくれて、いつも読んでよかったと思わせてくれます。前例を作ることの大変さ、風穴のこじ開け方、諦めない気持ちや周りのサポート、人との繋がりなどなど、勉強になることがたくさんありました。個人的にヒカルちゃんがナイスサポートで好きでした。

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    2026年05月14日
  • 人魚が逃げた

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    色んな人の人生が垣間見えた
    王子はそのまま王子でもよかったような気がするなぁ
    河童には報われてほしい
    言葉にしなければ伝わらないこともあるけど
    言葉ではない表現も読み取れる人間でありたい

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    2026年05月14日
  • ビタミンF

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    心がじんわりと温かくなって読後はちょっと優しい気持ちになれる気がする。
    父親が考えていることってよく分からないと思っていたけど、みんな言葉にしない苦しさや不安を抱えているんじゃないかと思った。
    私の父もあまり口数が多い方ではないけど、ちゃんと向き合いたい、父のいる時間を大切にしたいと思えた。

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    2026年05月14日
  • 博多豚骨ラーメンズ5

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    ネタバレ

    ジローちゃんもギアが上がるとやっぱり博多弁になるんですね。
    メケと石原息子はラーメンズと今後関わっていくのか、、、次巻も楽しみです。

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    2026年05月14日
  • コズミック・ガール 宙わたる教室

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    「宙わたる教室」のとき小学生で、メンバーの発表を見て感銘を受けた作那が主人公だけど、連作短編形式で、つぎつぎと加わってくるわけありのメンバーたちのドラマがえがかれる。

    研究材料はペットボトルロケットからデンプンを燃料にして飛ぶロケットへ。実在の研究を元にしているらしくリアリティは高い。話が後半へすすむにつれ、「伝説」の科学部のOBOGたちがアッセンブルしてくるのも胸熱。彼らもまた今の人生でそれぞれ行き詰まりを感じていたりするんだけど、現役の子たちを励ましつつ、自分も励まされて困難を乗り越えていくのがいい。ベタなところもありつつ、それも持ち味というか、素直なきもちで読める秀作。

    そのうち藤竹

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    2026年05月14日
  • 野兎を悼む春

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    これまでさんざんアホの子扱いされてきたサンディが大人になった回。

    ロンドン出張を一人で行かなくてはならなくなって、都会にドキドキして早く帰りたくなるサンディ。
    自信もないし、勉強ができたこともない。だけどペレスを尊敬し、必死に期待に応えようとするサンディが愛おしい。

    毎回この作者の描く、家族に対する複雑な感情は、世界共通に共感できる人たちがいるのではないかと思う。上は殺人事件の犯人探しをするミステリだが、下は悩みながら生きる人たちの心理描写が流れている。
    みんな一緒だ。仕事をしながら家族や恋人のことを考える。それが当たり前で、みんな行き来しながら毎日を生きている。それがものすごく自然に描写

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    2026年05月14日
  • 看守の信念

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    これまたラストにビックリさせられました。
    その前に短編集みたいな流れで日々刑務所内のあらゆるストーリーを読ませてくれます。
    最初にハラハラさせつつジワジワと胸に刺さるストーリーと、号泣必須のストーリーからラストへ。
    宝物の1冊となりました。
    是非とも「看守の流儀」から読んで頂きたいです。

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    2026年05月14日
  • あちらにいる鬼

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    人は何故愛するのでしょうか?
    何故妻の事をこれほど愛しているのに他の女性と関わってしまうのだろう?
    何故この妻は夫の浮気を知ってもただ夫の情事を静かに眺めている事が出来るのか?
    そして著者は2人の娘なのに何故この小説を書く事にしたのか?そして作中では妻の内心や葛藤や夫の心の様子は全く最後まで謎のままなのである。
    更に言うならば瀬戸内寂聴と井上光晴の妻の視点で描かれた小説である事は映画を観て知っていた。
    しかし小説家である「みはる」の視点では白木との関係が始まって変化してやがて終わるも何某かのものは続いていく。一方「笙子」は二人の関係をつぶさに感じ取りつつもいつも心の内にとどめておく。
    不思議だ

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    2026年05月14日
  • オフシーズン

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    キングが推すだけあって、凄まじい本だった。著者は自分の伝えたいことを、読者に媚びることなく、見事に作品にしている。人生の理不尽さ、後悔、懺悔、偶然…善悪のつけようの無い「人間」というもの…。この本に書かれているような凄惨な出来事は、そうないかもしれないが、人生の理不尽さや、偶然に左右されるこの世の中は、普通に毎日生きていても、そうなのだと思う。きれいに終わるものだけではないのが、人生だ。…それにしても、怖かったぞ~。

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    2026年05月14日
  • 踊りつかれて

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    思うところ大いにあり。特に匿名で誹謗中傷を繰り返すネット社会には正義はない。社会の混乱と未来を思えば、禁止もありなんとも思うほどだ。確かに今は、コンプライアンスや個人情報保護が叫ばれるようになったが、悪用するものには瀬尾を行ったようなペナルティも許されるべきである。

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    2026年05月14日
  • ザリガニの鳴くところ

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    行ったこともないアメリカの田舎の情景が目に浮かぶ表現力が素敵。1人ぼっちで生活する少女の孤独やら苦悩やらの心情と、人を信じたくても信じ切れない葛藤と成長が面白くてどんどん読み進めれる一冊でした。

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    2026年05月14日
  • 明日、あたらしい歌をうたう

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    良かったなぁ…
    なんか、読んで良かった。
    誰しも歌に救われたことがあるんじゃないかなぁ。
    母子家庭で育ってお父さんは飾ってあるロックスターと思い、自分は隠し子?と思ってた。
    母はやっぱり強く、でも子供はやっぱり寂しい思いをしていてお友達にも劣等感を抱き疎遠になっていく。
    何も感じずに過ごしていたけど、このままではいけないと父親について調べ、なぜ母は父親について何も言わないのか…
    息子と母親。それぞれの立場で物語は書かれている。
    女性としてのくすかは辛くて悲しくて、でも母親のくすかはやっぱり強かった。

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    2026年05月14日
  • 死んだ山田と教室

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    くだらない、なんの意味もない男子高校生のテンポ良い会話が面白い。そして少しずつ真相に近づいていくのも面白かった。終わりまでテンポ良くて、一気読みにも向いていると思う。

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    2026年05月14日
  • 月の満ち欠け

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    すごく面白かった、寄稿も良かった~
    わたしも運命とか本気で信じちゃうから、すんなり入ってきたし、やっぱりこれからも信じ続けたいと思ってしまった。

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    2026年05月14日
  • ゆうべの食卓(新潮文庫)

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    料理と家族の短編集。
    私も親に感謝だし、子どもたちはあっという間に大きくなるだろうし、大切な人とのかけがえのない時間を噛み締めていこうと感じた。お腹すいた

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    2026年05月14日