小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレものすごく重く現代人が見なくてはいけない話だと思った。
最初はただのミステリーで結末がどうなるのかに注目していたが、物語の確信は現代の報道についての啓蒙と実際にあった事実を元にした警告だった。
平和ボケしていて、まさかそんな、と思うようなことが80年前当たり前に行われていて言論の自由を奪われ戦争に駆り出されていたことを思うと、情報の大事さや、現在の戦争をしている国でも同じようなことが起こっているのだろうと思わざるを得ない。
特に情勢が不安定な現代、メディアの情報操作について改めてきちんと目を見張っておかないとまた悲劇が繰り返されるという恐怖も感じた。
そんな警告を訴えながらも物語としても -
Posted by ブクログ
翻訳らしい短編集。何となくアーウィンショーを思い出した。一貫して痛みを伴う回復がテーマ。中でも「エウロパ」は印象的だった。主人公はトランスジェンダーの男性とライブハウスで歌うイナ。2人の夜の散歩の場面は秀逸。「火とかげ」は映画を観ているようだった。主人公は事故により両手とも効かなくなった画家。そして疲れきって絶望しているその夫。ある時友人の子供が飼っているトカゲがその両手を千切られてもまた生えてくる事を知る。
主人公が少しずつ希望を取り戻し生きていこうと決意してまた絵筆を取る過程が美しい。
全ての言葉が一遍の詩のような何とも言えない透明感に満ち溢れた一冊。
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