小説・文芸の高評価レビュー
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匿名
ネタバレ 購入済み関ヶ原合戦で小早川秀秋の裏切りを受けて敗れ、切腹して果てたはずの大谷刑部吉継の前に、神デウスが現れ、
何故敗れたのかと問い、さらに時を戻して復活させるから、今度は勝てと言う。
大谷刑部は、小早川秀秋を離反させないようにしたり、毛利や前田をうごかしたり、石田三成を説得したりするが
3年前に戻ったのでは、やはり毎回徳川家康に敗れてしまう。
最終的に10年前に戻り、生前の豊臣秀吉の唐入りをやめさせようと試みるが、秀吉の怒りを買って殺されてしまう。
さて、何度も刑部を復活させるデウスの思惑は・・・?
という「関が原合戦で××だったら?」という、戦国時代好きには面白い命題に挑戦した作品だと思います^^
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Posted by ブクログ
読み終わって「少女」のタイトルをみると、純粋故の恐ろしさを感じる。関係なさそうに思えた人物たちが実はつながっていて、おじさん達を追い込んでいく。。。
少女が主だと、どうしても「性」の話に行きがちだけど、今回はそこまでではなく、より少女らしい動きだった。それがより一層、純粋さを強調しているように感じた。
子どもは想像力が豊かなようで乏しいんだなと感じた。乏しいからこそ、やりたいと思ったらすぐに行動に移せるし、様々な事件を起こしてしまう。「死」に好奇心をもち、それが他人に振りかかるのを求めてしまうのも、想像力の乏しさ故なのかも。
純粋さは想像力の豊かさとも、乏しさとも共存できるみたい。子どもみたいな犯罪者は、純粋だけど想像力が乏しいまま成長してしまってるのかな。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ映画を読んでから上下巻を一気に拝読。
歌舞伎の道をただひたすらストイックに追っていき、究極の段階を追い求めた故の末路がなんとも衝撃的で、言葉に言い表せなかった。
本人からしたら本望で幸せなことかもしれない。すでにおかしくなっているのに止めずに支えてきた周りは(色々思うところはあれ)よくここまで辿り着いたと、讃えずにはいられない。でもその境地までいってない人間からしたら狂気だと感じ、畏れて戻ってこいと止めたくなる。「国宝」に認定されるほど芸を追求するとそういう境地にまで至るようになってしまうのかと、狂気と尊敬、畏怖を感じた。
凡人が至らない天才の境地を垣間見ることができた気がした。その一方で晩年は孤独感を感じて切なかった。
下巻を読むことで、登場人物の心情やその後の展開をより理解することができた。歌舞伎作品のストーリーや背景を知ることができたので、改めて映画にて歌舞伎シーンを見返したい。 -
Posted by ブクログ
『ソラリス』
人間は罪を背負い、記憶に刻む。
それと向き合う孤独の先に、どんな未来があるのか?...
1. 物語
心理学者ケルヴィンは、未知の意識体である「海」に覆われた惑星ソラリスの観測ステーションに赴任する。
しかし基地は荒廃し、研究者は異様な挙動を見せていた。やがて彼の前に、10年前に自殺したはずの妻ハリーが姿を現す。
海は人間の脳から記憶や罪悪感を読み取り、実体(訪問者)として送り込んできたのだ。ケルヴィンは苦悩の末、彼女を再び失う悲劇と向き合う。
2. テーマ
本作の核にあるのは「絶対的な他者とのコミュニケーション不可能性」と「人間中心主義への批判」である。
『100分de名著』でも強調される通り、人間は宇宙の真理を探求しているつもりで、実は「自分自身の姿(鏡)」を探しているに過ぎない。
未知なる知的存在であるソラリスの海は、人間の科学や言語の枠組みをことごとく無力化し、傲慢な人間観を揺さぶる。
3. 解釈
訪問者ハリーは、ケルヴィンの無意識に潜む「抑圧された罪悪感」の具現化である。海は害意を持って人間を攻撃しているのではなく、ただ人間の脳を照射し、内面をそのまま突き返しているに過ぎない。
つまり、広大な宇宙の果てで人間が出会う最大の「未知なる異形」とは、自らの無意識の中に隠していた醜さや傷そのものだった、という皮肉で深遠な構造になっている。
4. まとめ
『ソラリス』は単なるSFの枠を超え、人間という存在の孤独と愛の限界を浮き彫りにする人間学の書である。
ケルヴィンは海との対話には失敗したが、自らの罪と不完全さを受け入れ、最後には海辺で「終わらぬ奇跡」を待ち続ける。
理解できない他者や絶望的な孤独を抱えたまま、それでもなお未来へ眼差しを向ける姿勢こそが、現代の私たちに強く響く。
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Posted by ブクログ
私にとってはとても心に残る素敵な本でした。
たまたま主人公と年齢が近く、また語られている恋の話のこともちょうど自身が1番鮮やかな色の恋をした時代と重なり、いろんなことが懐かしくなったり、そういえばこんなこともあったと自分自身の記憶を思い返しながら、その頃の切なさを本の中の在りし日のオッソーと久遠にのせながら、そっとひたすらページをめくりました。
いわゆる大どんでん返しみたいな終わりではないですが、ただ確実に流れていく時と振り返りを行き来しながら、2人の昔と今を覗き見ながら物語を知っていけるのはとても楽しかったです。
特別心に刺してやろう!みたいな表現を使われてるわけでもないのに、なぜか読んでいると涙がこぼれてしまう。
鼻の奥がツーンとして、泣いてしまう。
半分を過ぎた頃からそんな場面が何度もあって、複雑で切ない、そしてなんだか懐かしい思いをしながら読む本は、私にはとても数少ない貴重なものなので、ずっとずっと大切にしたい本です。 -
Posted by ブクログ
一気に読んじゃった感。サスペンスでもミステリーでもないのに先が知りたくて仕方ない感じ、久しぶりに味わった。あらすじも何も知らないで読んだのだけど、思いの外、日本がフューチャーされてたのも親近感が湧く。アメリカのコアなゲーマーに取っては日本のゲームデザイナーだろうがスラスラ名前が挙がるんだ。世界の小島秀夫すぎる。びっくり。
友情の話なんだな、と解釈した。仕事の話でもあるけれど。下手に帯とかキャッチを読んでたらかえって読まなかったかもしれない。ちょっと私は起承転結を求めすぎるところがあるけれど、これはそういう話じゃない。どちらかというと心の栄養とか表現される様な物語かも。
読み終わったあとのこの感じを言語化するのがとても難しい。
読んでよかった。
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