ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 大谷吉継の終わらない関ケ原

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    関ヶ原合戦で小早川秀秋の裏切りを受けて敗れ、切腹して果てたはずの大谷刑部吉継の前に、神デウスが現れ、
    何故敗れたのかと問い、さらに時を戻して復活させるから、今度は勝てと言う。
    大谷刑部は、小早川秀秋を離反させないようにしたり、毛利や前田をうごかしたり、石田三成を説得したりするが
    3年前に戻ったのでは、やはり毎回徳川家康に敗れてしまう。
    最終的に10年前に戻り、生前の豊臣秀吉の唐入りをやめさせようと試みるが、秀吉の怒りを買って殺されてしまう。
    さて、何度も刑部を復活させるデウスの思惑は・・・?
    という「関が原合戦で××だったら?」という、戦国時代好きには面白い命題に挑戦した作品だと思います^^

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    2026年09月13日
  • 春にして君を離れ

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    この小説が80年以上前に、イギリス人の物語として描かれた物語であることに驚きを隠せない。ジョーンの葛藤は現代の日本で生きる人々の葛藤そのものではないか、読み進めるうちにそう強く感じた。承認欲求を満たす為のSNS社会、効率と生産性を追求する余白のない社会、価値観の相違を受け入れられない排他的思考、私たちが行き着く先はいったいどこなのだろうか。そして後半に触れられる戦争の足音。私たちは砂漠の真ん中で立ち止まり自分自身と向き合い、他者に思いを巡らせる時間が必要なのだと、クリスティが語りかけているような気がした。

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    2026年09月13日
  • 少女

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    読み終わって「少女」のタイトルをみると、純粋故の恐ろしさを感じる。関係なさそうに思えた人物たちが実はつながっていて、おじさん達を追い込んでいく。。。
    少女が主だと、どうしても「性」の話に行きがちだけど、今回はそこまでではなく、より少女らしい動きだった。それがより一層、純粋さを強調しているように感じた。

    子どもは想像力が豊かなようで乏しいんだなと感じた。乏しいからこそ、やりたいと思ったらすぐに行動に移せるし、様々な事件を起こしてしまう。「死」に好奇心をもち、それが他人に振りかかるのを求めてしまうのも、想像力の乏しさ故なのかも。

    純粋さは想像力の豊かさとも、乏しさとも共存できるみたい。子どもみたいな犯罪者は、純粋だけど想像力が乏しいまま成長してしまってるのかな。

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    2026年09月13日
  • 謎の香りはパン屋から

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    思ったより各章が短くて、メインのターゲットは学生さんや読書のリハビリ中の方向けって感じがしました。ですが、学生向けだから〜って忌避しないでほしいなと思います。それぞれのパンにかすったような、2.5の舞台俳優、Vtuber、甲子園の少しビターなお話を読めます。

    一つの章読むのに私は20分くらいでした。それぞれの章が伏線になって最終章に繋がるというわけではないのですが、順番通りに読むことをお勧めします。

    個人的には「恋するシナモンロール」のトングバトルのシーンが好きでした。

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    2026年09月13日
  • 空、はてしない青 上

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    久しぶりに、世界に引き込まれるように週末で一気読み。若年性認知症で少しずつ記憶が混乱し、余命2年と診断され、自分らしく生きたいと旅に出る20代男性と、SNSで旅の同行者募集に応募した謎多き若い女性が、旅の中でお互いに発見をしていく物語です。物語前半なためか女性の謎は残り、これからが気になります。

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    2026年09月13日
  • ブティック

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    ネタバレ

    M&Aにおけるアドバイザリーの視点や実務から、苦労、大変さがある一方、その業務に興味がもてた。

    最終的に、コンプライアンス違反があったにも関わらず、東京中央銀行の山吹については譴責という軽い処分にとどまり、同業務を継続するという理不尽な状況や銀行の判断には疑問が残る。実際にもこんな事があり得るんだろうなと思うとやりきれない。
    面白くて、一気に読み進めた一冊。

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    2026年09月13日
  • 国宝 下 花道篇

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    ネタバレ

    映画を読んでから上下巻を一気に拝読。

    歌舞伎の道をただひたすらストイックに追っていき、究極の段階を追い求めた故の末路がなんとも衝撃的で、言葉に言い表せなかった。

    本人からしたら本望で幸せなことかもしれない。すでにおかしくなっているのに止めずに支えてきた周りは(色々思うところはあれ)よくここまで辿り着いたと、讃えずにはいられない。でもその境地までいってない人間からしたら狂気だと感じ、畏れて戻ってこいと止めたくなる。「国宝」に認定されるほど芸を追求するとそういう境地にまで至るようになってしまうのかと、狂気と尊敬、畏怖を感じた。
    凡人が至らない天才の境地を垣間見ることができた気がした。その一方で晩年は孤独感を感じて切なかった。

    下巻を読むことで、登場人物の心情やその後の展開をより理解することができた。歌舞伎作品のストーリーや背景を知ることができたので、改めて映画にて歌舞伎シーンを見返したい。

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    2026年09月13日
  • 流砂

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    とてもとても美味しくいただきました。
    悪い人が次々と登場し、次々と死んでいきます。
    詐欺グループ、闇バイト、暴力団幹部、チンピラ、美人局・・・・・
    黒川博行先生らしさが存分に発揮されています。
    そして・・・・、
    大阪府警もしっかりと仕事します。
    ・・・・・フィクションとして楽しみますが、身近に起こり得る問題と思うと、メチャ怖いです・・・・・。

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    2026年09月13日
  • あきらめません!

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    ネタバレ

    「そうじゃろ。男が造るもんは、いっつも容れ物だけ立派で中身が伴わんのだ」

    出たい人より出したい人
    選挙というものは、自ら出たいと申し出る人よりも、周りが「是非この人に出てほしい」と推薦する人が立候補するべきなのたと。

    「本来は、議会っちゅうのは色んな立場の人の意見が必要なんだわ。」

    「女性は男性よりはるかに現実主義者なんだよ」
    「そんなこと女にら誰でも知ってるわよ。で、だから何?」

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    2026年09月13日
  • 日記の練習

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    今までのエッセイはとにかく人生の中で楽しいことを集めた感じだったけど、今回のエッセイは日記で、日々大変なことがたくさんあって、今まで以上に共感できました!

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    2026年09月13日
  • 時には懺悔を

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    単純なミステリーかと思っていたがとても考えさせられる内容だった。
    読み終わった後スッキリはしないがそれはそれで大切なんだろうなと思える本だった。

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    2026年09月13日
  • ソラリス

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    『ソラリス』

    人間は罪を背負い、記憶に刻む。
    それと向き合う孤独の先に、どんな未来があるのか?...

    1. 物語
    心理学者ケルヴィンは、未知の意識体である「海」に覆われた惑星ソラリスの観測ステーションに赴任する。

    しかし基地は荒廃し、研究者は異様な挙動を見せていた。やがて彼の前に、10年前に自殺したはずの妻ハリーが姿を現す。

    海は人間の脳から記憶や罪悪感を読み取り、実体(訪問者)として送り込んできたのだ。ケルヴィンは苦悩の末、彼女を再び失う悲劇と向き合う。

    2. テーマ
    本作の核にあるのは「絶対的な他者とのコミュニケーション不可能性」と「人間中心主義への批判」である。

    『100分de名著』でも強調される通り、人間は宇宙の真理を探求しているつもりで、実は「自分自身の姿(鏡)」を探しているに過ぎない。

    未知なる知的存在であるソラリスの海は、人間の科学や言語の枠組みをことごとく無力化し、傲慢な人間観を揺さぶる。

    3. 解釈
    訪問者ハリーは、ケルヴィンの無意識に潜む「抑圧された罪悪感」の具現化である。海は害意を持って人間を攻撃しているのではなく、ただ人間の脳を照射し、内面をそのまま突き返しているに過ぎない。

    つまり、広大な宇宙の果てで人間が出会う最大の「未知なる異形」とは、自らの無意識の中に隠していた醜さや傷そのものだった、という皮肉で深遠な構造になっている。

    4. まとめ
    『ソラリス』は単なるSFの枠を超え、人間という存在の孤独と愛の限界を浮き彫りにする人間学の書である。

    ケルヴィンは海との対話には失敗したが、自らの罪と不完全さを受け入れ、最後には海辺で「終わらぬ奇跡」を待ち続ける。

    理解できない他者や絶望的な孤独を抱えたまま、それでもなお未来へ眼差しを向ける姿勢こそが、現代の私たちに強く響く。

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    2026年09月13日
  • 手紙屋 蛍雪篇 ~私の受験勉強を変えた十通の手紙~ ジュニア版

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    手紙屋さんと文通してみたいです…!!わかちゃんとは違ってこれから中学受験だけど勉強の大切さを知れてとても素敵でした!おすすめです✨

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    2026年09月13日
  • 見えるか保己一

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    「見えないものを見ようとして、、、」というフレーズが重いんでは消えていった。

    「見ようとするほど、見えなくなっていく」
    「追いかければ追いかけるほど、遠ざかっていく」

    塙保己一という人物の生き方を通して、人とは何か。人の本質はどこにあるのか。
    「人と人は永遠に分かりあうことはできないのだろうか?」
    ページをめくるたびにその答えに近づいては、遠ざかっていく。

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    2026年09月13日
  • ジュニア空想科学読本

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    ドラゴンボールが好きな息子に活字を読んでもらいたくて。
    興味ないと言ってきたが知らぬ間に読んでいて「なんという意味?」とよく聞いてきた。

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    2026年09月13日
  • 歌舞伎町ララバイ

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    歌舞伎町トー横での夜の様子がよく描かれていた。ほんとに日本でそんなことがあるんだな、と思った。それぞれ家庭の事情があるんだろうが、この少子化時代、次を担う若者たちがそう言うことをしないと生きていけないと思っている現実がある、と言うことが本来の日本の問題なんだと思った。
    話がよく繋がっていて、15歳の七瀬が数年後愛になり復讐していく、本人は復讐ではなく歌舞伎町の浄化だと言っていたところにこの話のポイントがあるんだな、と思った。面白い小説だった。

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    2026年09月13日
  • タイム・アフター・タイム

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    私にとってはとても心に残る素敵な本でした。

    たまたま主人公と年齢が近く、また語られている恋の話のこともちょうど自身が1番鮮やかな色の恋をした時代と重なり、いろんなことが懐かしくなったり、そういえばこんなこともあったと自分自身の記憶を思い返しながら、その頃の切なさを本の中の在りし日のオッソーと久遠にのせながら、そっとひたすらページをめくりました。

    いわゆる大どんでん返しみたいな終わりではないですが、ただ確実に流れていく時と振り返りを行き来しながら、2人の昔と今を覗き見ながら物語を知っていけるのはとても楽しかったです。

    特別心に刺してやろう!みたいな表現を使われてるわけでもないのに、なぜか読んでいると涙がこぼれてしまう。
    鼻の奥がツーンとして、泣いてしまう。
    半分を過ぎた頃からそんな場面が何度もあって、複雑で切ない、そしてなんだか懐かしい思いをしながら読む本は、私にはとても数少ない貴重なものなので、ずっとずっと大切にしたい本です。

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    2026年09月13日
  • ジウX 〈ジウ〉サーガ10

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    待ちに待ったジウシリーズの最新作でしたが期待通り、いや期待以上の面白さだった。アングラな世界でこんなことあるのかというだけでなく、国際的な案件も絡む内容の中で歌舞伎町セブンの面々が活躍をしてくれた。個人的に東警部が好きでこの作品でもいい味出していた。

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    2026年09月13日
  • トゥモロー・アンド・トゥモロー・アンド・トゥモロー

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    一気に読んじゃった感。サスペンスでもミステリーでもないのに先が知りたくて仕方ない感じ、久しぶりに味わった。あらすじも何も知らないで読んだのだけど、思いの外、日本がフューチャーされてたのも親近感が湧く。アメリカのコアなゲーマーに取っては日本のゲームデザイナーだろうがスラスラ名前が挙がるんだ。世界の小島秀夫すぎる。びっくり。
    友情の話なんだな、と解釈した。仕事の話でもあるけれど。下手に帯とかキャッチを読んでたらかえって読まなかったかもしれない。ちょっと私は起承転結を求めすぎるところがあるけれど、これはそういう話じゃない。どちらかというと心の栄養とか表現される様な物語かも。
    読み終わったあとのこの感じを言語化するのがとても難しい。
    読んでよかった。

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    2026年09月13日
  • 成瀬は都を駆け抜ける

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    今回もキャラクターの設定が秀逸。
    大半が京大での話・・・思ったら、やはり作者が京大文学部出身のようでした。

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    2026年09月13日