小説・文芸の高評価レビュー
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ミステリーでドラマティックでエンタメ。特に、推理のシーンに関しては、舞台を整えて、雰囲気を作って……と、ミステリードラマのような……映像的な盛り上がりがある。容疑者たちに緊張が走る、その空気を感じるようだ。
言葉遣いに「ん?」という違和感はあったが、たぶんそもそもの原稿が読みやすくて面白いのだろう、読み切らされてしまった(笑)
ああ、そして、ポアロが好きになってしまった。この小柄なベルギー人はキャラクターがしっかり立っていて、人をよく見ており、ちょっとお茶目だ。そして、何を考えているかは道中全然教えてくれないが、時に人を後押しし、口を閉じるべき時を知っている。
彼を信頼する一方で、私は犯人であ -
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河﨑秋子『ともぐい』新潮文庫。
以前から読みたいと思っていた河﨑秋子の第170回直木賞受賞作がようやく文庫化された。
所謂、クマ物である。
古くは苫前三毛別事件を題材にした戸川幸夫の『羆風』に始まり、吉村昭の『羆嵐』『羆』、同じく苫前三毛別事件の詳細を描いた木村盛武のノンフィクション『慟哭の谷 北海道三毛別・史上最悪のヒグマ襲撃事件』、吉村龍一『光る牙』、樋口明雄の『約束の地』、北林一光『ファントム・ピークス』、熊谷達也の『ウエンカムイの爪』『邂逅の森』、白土勉の『火の獣』、佐藤友哉の『デンデラ』、久保俊治の『羆撃ち』、増田俊也の『シャトゥーン 〜ヒグマの森〜』と数多くのクマ物を読んで来 -
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ネタバレ最高だった。「おいしいごはん〜」からの高瀬隼子さん二作目。だいすき。
この人わたしなんか?!と思うくらい全部がしみる。誰に言うでもないけど毎日わいてくるちいさな鬱憤を全部文字で晴らしてくれる。なにこれ。すごい…
◎いい子のあくび
とにかく自分すぎる。わたしもぶつかるまではいかずとも避けないようにしたことがある…← だってあまりにも割に合わないもの。
自分の中に心が二つある、というのが本当に共感できた。
日記に書く短いひとことがツボ。
「桐谷 飲み会、コンパニオン要請、今年4回目」
突然の下ネタ罵りにはわらった。
ヨシオカくんがどんな大人になるかきになる。
駅でのシーンはリアルで身につま -
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キャラクターがとても魅力的で、まだまだ読んでいたい。 できればずっとチワワにもいて欲しかったが、チワワがいなくなった途端に生活リズムが狂うというリアルさも良かった。
行天は路頭に迷っていたところ、顔見知りに出会ったからといってほぼ無理やり事務所に転がり込んで住みつくという、どうしようもない破天荒キャラかと思っていたが、多田にお世話になりながら彼なりの仕事の手伝いもしており、話が進むごとにどんどん憎めないキャラクターになってきた。
むしろこのコンビをまだまだ続けてくれ!
著者作品は、数年前に「きみはポラリス」を読んだきり、今作が2冊目だったが、他に「舟を編む」を読むのは確定として、その他にも今 -
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ネタバレ優しい、馴染みのある文章で紡がれているのでとても読みやすかったです。
人と心情の綺麗なお話なのかなと思っていたら、なんとなくどういうことだ?どうなるんだ?と思った疑問がエピローグで大っぴらに判明すると鳥肌が立って、だからこの人物はこの行動を行ったのか。と理解できた。
その行動原理や出来事を含めて結末の落とし込み方は納得いくし登場人物たちの温かい未来に繋がるのだろうなと安堵の気持ちになりました。
ワタシ、コウイッタ話、スキ。
主人公の祈りに向けた気持ちは理由があって良しと思わない視点に学びも得て、こうした作品も読んでおきたいな/著者の歴史も知っておきたいなと感じたり、
けれど一貫して伝えた -
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本屋大賞受賞作ということで手を出したが、主人公・春海がおっとりした性格で嫌なところがなく、とても好感が持てた。
導入にて、わざわざ絵馬を見に行くことに何の意味があるのかと思いきや、絵馬の中で算術の問答が行われており、いわば算術掲示板。その存在も面白いし、それら算術自体に夢中になっている算術オタクである春海も面白い。
磯村塾の壁にも同じように問答がたくさん貼られており、そこにはどの問題にも一瞥即答する故に解答さん、解くだけで問題は出さないから解盗さん、などと呼ばれる関孝和という謎の男が存在する。
読んでいて一番好きだったのがやはり、北極出地の観測隊の中での2名の老人、62歳書道家の建部昌明と、 -
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ネタバレ再読、2度目です。前回は宇野氏による旧訳の「早川SF全集13」を読みましたが、今回は伊藤氏による新訳版です。新訳の方が圧倒的に読みやすいと聞いていました。全体的にパキッとした気がします。なんせ前回はハヤカワSF全集とかいうぶっといのだったので…。
まず文章が綺麗。余計な説明0。それでいて頭にフッと画が浮かぶような人物描写。冒頭の「火を燃やすのは愉しかった。」は、旧版でも同じだったと思うんですが、圧倒的に美しい表現だと思います。人間の持つジレンマとか、楽なことに流される表現が上手なんです。2部でいきなりブチギレモンターグに変身するのは何度読んでも「もっと冷静じゃなかったかあんた」って思いますが -
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ネタバレ三津木六兵は相続鑑定人。相続財産の評価をする仕事だ。相続財産は種類が多岐にわたるため、一括して評価ができたほうが相続人も楽だろうという需要のもとに会社を立ち上げた女社長にやとわれている。六兵は不動産と宝石の鑑定が専門だ。
六兵には秘密があり、肩に人面瘡があり、ジンさんと名付けて、なにかと頼りにしている。今回六兵が指示されたのは長野の山林王 本城蔵之助の遺産相続。長男武一郎、次男孝次、三男悦三、長女沙夜子の4人の相続人。長男には妻がいて、長女には息子がいる。息子には知的障害があり、蔵之助は非常にかわいがっていた。顧問弁護士の柊、料理人の沢崎、家政婦の久瑠実が家にはいる。山林から希少鉱物があるとい
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