あらすじ
皇族カルマーン、貴族ヴェンツェル、騎士リドワーン。三人の学友は互いに争う運命なのか。身を焦がす野心の行方は? 剣戟と権謀に彩られたマヴァール帝国の歴史を描いた一大叙事詩(本作は1~3巻の合本版です)。
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Posted by ブクログ
「銀河英雄伝説」「アルスラーン戦記」の作者による、架空ヨーロッパ戦史。
登場人物が少なく、文量も長すぎないため、最後まで楽しく読めた。
吐血を「一筋の蛇」と表現するなどの文章力が素敵。
Posted by ブクログ
お、おもしろすぎる…
また『銀河英雄伝説』が読みたくなってしまうじゃないかあ。
田中芳樹め。
お得意の架空歴史小説。SFファンタジー年代記。
抜群に魅力的な登場人物たちが織り成す権謀録。
最終章で人がアホほど死にます。
銀英伝やアルスラーン戦記に比べると
全三章と短いためか、展開が急なのが惜しまれる。
まあ長く引き伸ばすと完結しないからな…この人の場合。
そういや、アルスラーン戦記って完結したの?
個人的にはタイタニアを完結させてほしいんですが。
Posted by ブクログ
皇帝カルマーン・金鴉国公ヴェンツェル・騎士リドワーン、
学問を共にした学友が成長して26歳となったときのはなし。
彼らの治めるマヴァール帝国の内部抗争と謀略のめぐらしあい、
そして隣国エルディ王国らとの外交と侵略。
登場人物も舞台となる国も多いけど、自然と本に入り込める内容。
オルブラヒトとラクスタが特に好きでした。
どちらも主君に忠誠を誓い、それが本当に報われて信頼される役どころ。
色々内部で気に入らないやつとかもいるけど
主君から制されれば相手への不審を露にしつつも自身を抑えることのできるあたりが・・・
特にラクスタ!
『ラクスタの目も声も、氷の甲冑におおわれていた。意識して心を武装させねば、事を実行できそうになかった』
『ラクスタは、有能で忠実な男だが、直情な武人で、エルディの曲者であるラザールに対しては、分が悪くなるであろう』
もう大好き。この甘っちょろくて一本気であるが故に皇帝の信任を受ける若者が・・・!
あとカルマーンはあまり好きじゃない設定だったにも関わらず
結構苦悶の中でじたばたしていたり、
エフェミアを寵愛する一面だったりだとかで意外と好きになれました。
あとは文章が相変わらずとっても綺麗!
『血の天蓋が大地をおおっているかのように、視界の全域が紅い。西方を顧みると、空の一部に傷口を穿ったかのような落日が、帝都の方角へゆるやかに沈みこんでゆく。中天にはあわい紫の線が引かれ、それより西は黄金のかがやきにつつまれ、東は一瞬ごとに青から藍へと移ろっていくかに見えた。それらの色彩のすべてをつつんで、視界全域が紅いのだ。凄惨で愚劣で、だが避けることのできなかった一日が終わろうとしている。』
田中芳樹さんの何が好きってこれが一番です。
目に浮ぶような鮮やかで綺麗な情景描写!
Posted by ブクログ
面白かった。登場人物がみな個性的で、次から次へと事件が起こるので、飽きない。頭の中で地図を描いてみるが、帝国は結構隣国に攻められ、首都にすぐ迫られる。狭いのだろうか。
Posted by ブクログ
二十数年ぶりの再読。
ここのところ手持ちの日本語書籍を読み直す、というのをやっていて、これはそのうちの一冊。とはいえ、昔持っていたカドカワの分冊版ではなくて、数年前に買った創元でまとめられた版での読み返しになったけど。
最初から田中節全開なので、読んでいてニヤニヤしてしまった。そうそう、この文体。数ページで田中芳樹だってわかるよ、懐かしい。
学生時代を共に過ごした3人による友情と野心のお話、とでも言ったらよいのかな。
しかしヴェンツェルみたいなヤツは、一般庶民からしてみたら迷惑このうえない存在だろうなぁ。己の力量を試してみたい、というのはわからなくもないんだけど、やっていることは下剋上だから、巻き込まれて駆り出される農民にしてみればたまったもんじゃないだろう。人間、もう少し歳を重ねると己の限界、というのが自ずと見えてくるものなんだけど、それじゃ物語にならないしね(笑)。って、昔はこんなこと考えなかったんだけど、読み手のワタシの心境も変化したのか。
そういえば、途中からベンツェルがロイエンタールとずっとダブって仕方なかった。そのうち『銀河英雄伝説』も読み返そうかな。
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中世歴史のファンタジー。
男3人の戦い。
物語の展開が早い。特に後半は急。
国名、人物名が覚えにくい。
加えて、少しクセのある文、単語があり読みにくい。
イメージが湧きにくい地図とか欲しい。
物語自体は面白い。
男性なら絶対に好きな友情の話。
Posted by ブクログ
先に久しぶりに再会したタイタニアを読んだので、こちらも再読。古き良き作者の作風で、昔は結構よく読んだなという感で懐かしい。また、作者にしては珍しく全3巻で完結したということと、話をややこしくする妖魔だとか神様とかが登場しない、純粋な人間同士の野望と謀略の話であるので、分かり易い。ただし、完結させるが故に最後は拙速感があるのが残念。
Posted by ブクログ
田中芳樹氏の珍しく完結しているシリーズを一冊にまとめたもの。
マヴァール帝国を舞台に、三人の青年を通して書かれる戦乱と陰謀と策謀の渦巻く数年間。
アルスラーンよりノリは軽くないものの、凝縮されたぶん、ばらけた感じのないまとまった作品になっていると思う。
このころの筆者の文章と展開が、一番無駄なくいいような気もする。
Posted by ブクログ
ノベルズ全3巻。遅筆で有名な田中芳樹さんの、長編で唯一完結している作品。3人の青年の王座、権力を巡る友情と争いを描いたもの。コンパクトにまとまっているせいか、銀英伝やアルスラーンの原型のような感じを受けた。
Posted by ブクログ
田中芳樹の長編歴史絵巻はあらかた読んだけれど、これだけは読んでいなかった。相変わらず夢のようなキャラ設定と、しっかりした文体で、真剣に面白く読める。だいたい、カタカナ名前を覚えられない僕が、ほとんどのキャラを記憶できると言うだけですごい。
Posted by ブクログ
カルマーンは、積年の鬱屈から父である病床の皇帝を手にかけてしまう。病死と偽り、自分が即位したことによりマヴァール帝国は戦乱の渦に巻き込まれていく。かつての学友、ヴェンツェルは、持ち前の洞察力からその事実に気付いてしまう。そして、自分の心の奥に眠る、野心に気付いた時、ヴェンツェルもまた動き出した…
っとまあ氏お得意の宮廷劇+戦モノ。珍しく完結してるのが嬉しい(笑)
Posted by ブクログ
2022.11.5
いい最後だった〜
3人とも本当人生に翻弄されて、三者三様の生き様が◎でした。
自分がリド的な性格だから、カルマーンとヴェンツェルには憧れます。
ただ、書物としてはいいけど、こんな王様が上にいたらマジで腹立つだろうなぁ。
十二国記を読んで下々の心を少しは知りなさいと言いたい。
Posted by ブクログ
思ったより長かった…帝国の覇権を巡って争う人々の物語。ヴェルツェルの頭の良さやリドワーンの強さ、アンジェリナの格好良さは十二分に分かったのだけど、カルマーンがそんなに賢そうに見えない…
どう決着をつけるのかとわくわくしながら読み進めていたけれど、確かに彼らが帝位につくのが一番かもな。
名も無き平民たちが平穏に暮らせる日が訪れたのがなにより。
Posted by ブクログ
何に苦労したかというと、地名、名前。登場人物が多くてなかなか物語に入り込めませんでした。しかもカタカナの名前って判別がつきにくく、ただでさえ苦手意識があるのに、若い頃と違い衰退していく脳には苦行のようでした(笑)。
それにしても何と慌ただしい物語でしょう。短い間に次々と野心家が事を起こすという、アンジェリナの言葉を借りれば「時代の毒」が成せる業なのでしょうが、読んでいて少々疲れます^^; 登場人物の中で人間らしく好感を持てたのは、アンジェリナとフェレンツだけでした。
Posted by ブクログ
田中芳樹さんはこんなファンタジーも書いていたのですね。
アルスラーン戦記は読んだことあったのですが、こちらは初めて見かけました。
内容はアルスラーン戦記ほど個性的な登場人物ではありませんでしたが、『年代記』というだけあって人物よりも出来事が中心の話だったのかな?普通なら主人公3人を仲良くさせたいのに、そうしてくれないことに作者の無情を感じました;△;
でもだからこそ面白い…というかキャラが徹底していると思います。