無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
皇帝カルマーン・金鴉国公ヴェンツェル・騎士リドワーン、
学問を共にした学友が成長して26歳となったときのはなし。
彼らの治めるマヴァール帝国の内部抗争と謀略のめぐらしあい、
そして隣国エルディ王国らとの外交と侵略。
登場人物も舞台となる国も多いけど、自然と本に入り込める内容。
オルブラヒトとラクスタが特に好きでした。
どちらも主君に忠誠を誓い、それが本当に報われて信頼される役どころ。
色々内部で気に入らないやつとかもいるけど
主君から制されれば相手への不審を露にしつつも自身を抑えることのできるあたりが・・・
特にラクスタ!
『ラクスタの目も声も、氷の甲冑におおわれていた。意識して心を武装させねば、事を実行できそうになかった』
『ラクスタは、有能で忠実な男だが、直情な武人で、エルディの曲者であるラザールに対しては、分が悪くなるであろう』
もう大好き。この甘っちょろくて一本気であるが故に皇帝の信任を受ける若者が・・・!
あとカルマーンはあまり好きじゃない設定だったにも関わらず
結構苦悶の中でじたばたしていたり、
エフェミアを寵愛する一面だったりだとかで意外と好きになれました。
あとは文章が相変わらずとっても綺麗!
『血の天蓋が大地をおおっているかのように、視界の全域が紅い。西方を顧みると、空の一部に傷口を穿ったかのような落日が、帝都の方角へゆるやかに沈みこんでゆく。中天にはあわい紫の線が引かれ、それより西は黄金のかがやきにつつまれ、東は一瞬ごとに青から藍へと移ろっていくかに見えた。それらの色彩のすべてをつつんで、視界全域が紅いのだ。凄惨で愚劣で、だが避けることのできなかった一日が終わろうとしている。』
田中芳樹さんの何が好きってこれが一番です。
目に浮ぶような鮮やかで綺麗な情景描写!
Posted by ブクログ
二十数年ぶりの再読。
ここのところ手持ちの日本語書籍を読み直す、というのをやっていて、これはそのうちの一冊。とはいえ、昔持っていたカドカワの分冊版ではなくて、数年前に買った創元でまとめられた版での読み返しになったけど。
最初から田中節全開なので、読んでいてニヤニヤしてしまった。そうそう、この文体。数ページで田中芳樹だってわかるよ、懐かしい。
学生時代を共に過ごした3人による友情と野心のお話、とでも言ったらよいのかな。
しかしヴェンツェルみたいなヤツは、一般庶民からしてみたら迷惑このうえない存在だろうなぁ。己の力量を試してみたい、というのはわからなくもないんだけど、やっていることは下剋上だから、巻き込まれて駆り出される農民にしてみればたまったもんじゃないだろう。人間、もう少し歳を重ねると己の限界、というのが自ずと見えてくるものなんだけど、それじゃ物語にならないしね(笑)。って、昔はこんなこと考えなかったんだけど、読み手のワタシの心境も変化したのか。
そういえば、途中からベンツェルがロイエンタールとずっとダブって仕方なかった。そのうち『銀河英雄伝説』も読み返そうかな。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
少年・青年マンガ
小説・文芸
小説・文芸
試し読み
小説・文芸
試し読み
少年・青年マンガ
小説・文芸
試し読み
少年・青年マンガ