Iの悲劇

Iの悲劇

800円 (税込)

4pt

Iターンプロジェクト担当公務員が直面するのは、
過疎地のリアルと、風変わりな「謎」――。

無人になって6年が過ぎた山間の集落・簑石を
再生させるプロジェクトが、市長の肝いりで始動した。

市役所の「甦り課」で移住者たちの支援を担当することになった万願寺だが、
課長の西野も新人の観山もやる気なし。

しかも、公募で集まってきた定住希望者たちは、
次々とトラブルに見舞われ、
一人また一人と簑石を去って行き……。

直木賞作家・米澤穂信がおくる極上のミステリ悲喜劇。

解説・篠田節子

※この電子書籍は2019年9月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

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Iの悲劇 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年03月30日

    2024.03.30
    血を流さなくともイヤミスは書けるというテキストにできる秀作。些細な行動にこそヒトの怖さが現れていることを考えさせられる。
    また最後に明かされる大きな枠組みも意味深で良い。

    0

    Posted by ブクログ 2024年01月30日

    米澤穂信の作品を好きな人なら、きっとこの作品も気にいるだろうという印象。作品に散りばめられた謎は、読者として、いくつかは簡単に解けたようで、その実最終章に明かされる真実にはそう簡単には辿り着けない。してやられた感とでも言うべき驚き感が、それでいて爽やかな読後感をもたらす。相変わらず情景描写は、シンプ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年11月20日

    これはミステリーなの?と思って読み進めていたら、最後にミステリー要素のあるどんでん返し。
    あまり考えたことのなかった地方都市の実情も分かったし、なにより一つひとつのエピソードがよく捻られていて面白かった。登場人物もみな、好印象だった。
    普段見えている世界は狭いなぁと、改めて思った。

    0

    Posted by ブクログ 2023年10月08日

    今年読んだ本の中で1番面白かった。情景が頭の中で浮かぶ作品で、登場人物が多く、連ドラ化したら面白いと思った。

    0

    Posted by ブクログ 2023年10月03日

    タイトルからは想像できない物語。連続ドラマ化するのでは?今年読んで一番面白かったかもしれない。

    頭の中に映像が浮かんで、夢中になって読んだ。

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    Posted by ブクログ 2023年08月08日

    主人公の万願寺さんへのリスペクトが止まらなかった。
    ミステリーなのでもちろん事件発生と解決の過程で見せる彼の洞察力や観察力はもちろんなんだけど、それ以上に人間性に惚れた。
    周りからみたら、公務員として、指示通りに的確に仕事をこなすだけの人に見えるかもしれない。
    でも、仕事に対してちゃんとプライドもあ...続きを読む

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    購入済み

    リアルな重み

    2022年12月18日

    登場人物、ストーリー展開の中に見える、地方でのリアルな問題が印象的。地方に暮らす者の1人として、重みを感じるところだった。また、公務員のやりがいってなんだろう・・・。そんなことも考えさせられた。

    0

    Posted by ブクログ 2024年01月31日

    久しぶりの米澤穂信さん。

    仕事を奔走するお話は好きなので、
    真面目で熱心な仕事ぶりが良かった。
    しかし、度々続く不運。

    顛末にはしっかり驚かされて満足の読書だった。
    これドラマになってほしいな。

    0

    Posted by ブクログ 2023年12月24日

    テンポよく読める構成だが、話としては面白いのだが、陰鬱な展開が続いて読んでて疲れてしまった。ミステリーとしての面白みはあまり感じられなかったので、ミステリーを読みたい気分の人には他の作品をおすすめしたい。

    0

    Posted by ブクログ 2023年12月13日

    最後のなんとも言えない物悲しさや虚しさは、嫌いじゃないなと思った。
    米澤穂信さんの書くミステリーは、劇的じゃなく、すぐそこにあるのかもと思えるので好きだなと改めて実感しました。
    トラブルひとつひとつ、起こり得ることだし、実際今解決にあたっている公務員の人がいるのかな。
    フィクションのようでフィクショ...続きを読む

    0

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