小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
その島で起こる「消滅」とは人々から物の記憶が消えること。消滅が起こると人々は消えたモノを粛々と処分し、それについての記憶をなくしていきます。
中には記憶を持ったままの人もいますが、そういう人たちは記憶狩りの対象に。秘密警察に見つかったら彼らは連れ去られてしまうのです。
カレンダーが消えて春が来なくなり雪が降り続く。多くの島民と同じように、消滅を受け入れながら暮らす小説家の「わたし」は、古くからの付き合いのおじいさんと共に、記憶が消えない男をかくまっています。
途中に挟み込まれる、主人公の書いた小説も、だんだん趣きが変わってきてゾクッとします。
周りのモノが一つずつ消えていき…終盤には消えっぷりが加速!もう脱力のラスト。
やっぱり小川洋子さんの雰囲気ですね、静かで綺麗で、ものすごく不穏。 -
Posted by ブクログ
プロローグ
そこは、灼熱の地、ソマリア
噴き出す汗は、またたく間に気化し地に届くことはない
だが何故だろう
止め処なく流れる涙は、気化するどころか頬を伝い胸へと流れていく
それは、散っていった物語の登場人物たちに手向けた涙なのか!?
今日もソマリアの大地の頭上には、真っ赤な太陽が君臨していた
本章
『土漠の花』★Super5
第68回日本推理作家協会賞受賞作品だが、本作は紛れもなく、冒険小説の傑作である
ソマリア国境付近で活動する自衛隊の精鋭部隊に命を狙われている女性が駆け込んできた時、自衛隊の命を懸けた戦闘が始まる
果たして、行きて生還することは出来るのか!?
よくある設定なのだが、いゃ〰読ませる、読ませる
手に汗握る展開がこれでもか?これでもかと押し寄せてくる
こういうの、こういうのが好きなのよ!
どストライクな作品である
そう思った!!!
エピローグ
“土漠では夜明けを待つ勇気のある者だけが明日を迎える”
その自衛隊の勇気がソマリアを救った
乾ききった大空に“タケトンボ”が舞った
それは、土漠の中で懸命に生きる花のように見えた気がした
完 -
Posted by ブクログ
ネタバレ吉田先生の作品は国宝に続き、二つ目。
国宝が本当に面白かったからこそ、吉田先生の次の作品に手を出せず…新しい感覚…余韻がすごくて国宝の世界から外に出られないみたいな?映画ももちろん劇場でしっかりみた。
しかしながら、こちらは書店で見かけて、綺麗な青色に惹かれてついつい購入。だから前情報はほとんど入れずに読むことができた。
アラサー女にしっかり刺さるお話。たぶん主人公たちと同世代だからこそ、すごく身近に感じられた。
私にもこういう思い出欲しい。陳腐な言い方だと愛の逃避行なんだけどね。最後まで読んで、また最初の再会の場面が読みたくなった。
一番好きなのは、久遠のお兄さんかな〜!
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Posted by ブクログ
「天使のにもつ」を読んで、続編にあたるこちらを読んだ。課題図書にもなっていた「天使のにもつ」よりもっと大人向けな深刻さを感じられる内容だった。筆者の作品はこちらで二作目だが、何か強い使命感のようなものを持って保育園や親子の愛といったテーマを扱っているように思った。フィクションの小説でありながらノンフィクションルポを読んでいるような気持ちにもなった。2人の保育園児がいる私にとって考えさせられる内容であった。とにもかくにも愛情を伝えよう、自分は愛されてると思わせられるようにしよう、と改めて思った。そして夜間保育園という園があることを知り、そこで働く人々や子供を預ける人々に思いを馳せる機会となった
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