【感想・ネタバレ】永い言い訳のレビュー

あらすじ

妻が死んでも泣けない男のラブストーリー。映画化話題作

予期せず家族を失った者たちは、どのように人生を取り戻すのか――。人を愛することの「素晴らしさと歯がゆさ」を描ききった物語。

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Posted by ブクログ

自分の夫婦関係と照らし合わせるように読んだ。夫のこと愛してるかと言われると、そんな気も、そうでない気もする。けど、いなくなったらきっと幸夫のようにどこか心に穴が開き、これまで一番身近な夫に向き合ってこなかったことを後悔するんだろうな〜と、感じた。大宮家の家族描写は、こどもが母のいない生活を営む姿と陽一のいつまでも妻を失ってうなだれる姿を想像すると、甘えていいはずの子どもたちが甘えられない苦しさを考えて胸が苦しくなった。当たり前って当たり前じゃなかったんだと、自分のこれまでの人生がいかに恵まれていたかを感じた。

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2026年06月20日

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表現の巧みさに涙しそう。何十回も読みたい本。

◾️不確定なことや希望的観測を容易に口に出したりしないところが大友さんのいいところであり、そこが私は好きだった。乾いた砂漠のような、嘘のなさ。嘘と一緒に優しさも、ひとかけらも無かった。
「女のひとが優しいのは、嘘つきだからでしょ。」

→以前付き合ってた人と小説の大友さんが共通しており、自身の中で腑に落ちる感覚があった。とても信頼できる人ではあるが、寂しさを感じる。

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2026年06月16日

Posted by ブクログ

読むのに難しさはないけれど、どんどん切なくなっていく…
でも手に取るようにわかるそれぞれの心情。
何か事が起きると、それについて、肯定したり否定したり…
そうして長い一生を終える…きっと私も。

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2026年05月23日

Posted by ブクログ

大大大大好き
人は結局社会的な生き物です。

◼︎自分メモ
自分が高を括っていたものの中に、実は大いなる世界があったんだってことが

およそ父性というものとは程遠い人種だと思っていた。自己愛の度合い激しいのに、健全な範囲での自信に欠けていて、厭世観が強く、自分よりも非力な存在のために時間を割くとか、面倒ごとを背負い込むなんて到底できない人種だと。

運命の度し難さに制圧されたような、独特の敗北感が漂うものだ。

誰かにとって、「自分が不可欠である」と思えること、「自分が守ってやらねばどうにもならない」と思えることは、何と甘美なのだろう。

誰とも分かち合えぬ、鉛のように、光のない目の色を。

この悲劇の末に、何か得られるものがあるだろう、など考えたこともなく、ただ、「奪われし者」としての過酷な現実に丸腰で対峙している。しかし、そこがあのひとの勝利、先生の敗北の所以にほかなりますまい。

しかしもの書くものの葛藤だけが、人間の、解決不能の孤独や絶望に寄り添えるのだ。

しかし何か真実味のあるものに奉仕することで、過去の悲しみや失意が帳消しになったと思うのは単なる気のせいです。それはそこに在るままです。

ひどすぎる。あまりにひどい。どうしてぼくらは、大事なものを傷つける?見えてるサインを見殺しにして、掴みかけた手も、放してしまう。チャンスを常に台無しにする。どうしてこんな風に何度も踏み外して、何もかもを駄目にするの。嫌になるよ。本を読んでも、金を稼いでも、ちっとも賢くなりゃしない。いつまでこんな自分と付き合わなきゃならないの

。もう嫌だ。もう嫌なんだ。ほんとはもう、生きていく気力なんて残ってないんだ。

みんな、生きてりゃいろいろ思うもの。汚いことも、口にできないようなひどいことだって。だからって、思ったことがいちいち現実になったりするわけじゃない。ぼくらはね、そんなに自分の思う通りには世界を動かせないよ。だからもう自分を責めなくていい。だけど、自分を大事に思ってくれる人を、簡単に手放しちゃいけない。みくびったり、おとしめたりしちゃいけない。そうしないと、ぼくみたいになる。ぼくみたいに、愛していいひとが、誰も居ない人生になる。簡単に、離れるわけないと思ってても、離れる時は一瞬だ。そうでしょう?

しかし甘い時間の過剰摂取は、人生を蝕んでいく。

愛するべき日々に愛することを怠ったことの、代償は小さくない。別の人を代わりにまた愛せばいいというわけでもない。色んな人との出会いや共生は、喪失を癒し、用事を増やし、新たな希望や、再生への力を与えてくれる。喪失の克服はしかし、多忙さや、笑いのうちには決して完遂されない。これからも俺の人生は、ずっと君への悔恨と背徳の念に支配され続けるだろう。

あのひとが居るから、くじけるわけにはいかんのだ、と思える「あのひと」が、誰にとっても必要だ。生きていくために、想うことのできる存在が。つくづく思うよ。他者のないところに人生なんて存在しないんだって。人生は、他者だ。

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2026年02月26日

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ネタバレ

シニカルで偏屈な幸夫くんの喪失との向き合い方があまりにも人間らしくて、大宮家の鍋パーティーで鏑木先生が気に食わなくて爆発してしまうあたりとかもう見てられなくて。だからこそ読み手が前のめりになってしまう。喪失を経験したすべての人が、その人間らしさに共感して苦しくなって一緒に生きていくための糧を培う。

帯にもあった「愛するべき日々に愛することを怠ったことの、代償は小さくはない。」そして「色んな人との出会いや共生は、喪失を癒し、用事を増やし、新たな希望や、再生への力を与えてくれる。喪失の克服はしかし、多忙や、笑いのうちには決して完遂されない。」のフレーズはこの小説の真髄だなあとおもう。
「妻(きみ)へ」の章を、わたしが失った弟の誕生日に読めたことはなんらかの縁だと思って、自分へのメッセージとして受け取りたいと思う。

本当に読んで良かったな。

幸せな夫、と書くゆきおくんの名前も、ある意味皮肉である意味真実で、この作品によく合っている。

以下各所からー

夏子にとっては「ファーの感触が好きなコート」が幸夫くん
視点では「赤いダウンジャケット」なのは、2人のすれ違いを表現しているのかな。
軽薄なようで鋭くて賢い愛人が語る、「いちばん良くないことが、いちばん良くないタイミングで起るような最悪の不幸」の描写、皮肉で苦しかったな。

警察の人の言葉
「深く愛するものを失うことと、もう確かな愛を感じなくなったものを失うのとでは、悲しみの度合いは比較にならないが、後者の嵌る失意の沼の深さもまた計り知れない。」

夏子とゆきを亡くしてからの、幸夫くんの日記、そして陽一の長距離運転の狭間の時間、どちらも対極的なようでそれぞれの苦しみ方が現実味強すぎて涙が止まらない。
陽一の「子供がいるから頑張れます!」じゃなくて、「子供がいるから生きるのが怖い」なの本当に苦しいな。でも私は幸夫くんの、当事者意識を持てず、同じお墓に入っていったら冷めた目で見られそうだって感じてしまうような「罪悪感」の辛さをなんとなく理解できる。

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2026年02月16日

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最初は、なんて淡白な人なんだろうと思っていました。でも誰かの死は、やっぱり何かしらの影響を及ぼしていくのだなと思います。途中から一気に読みました。おもしろかったです。

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2026年02月07日

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主人公の振る舞いや思いが今ひとつ好きになれず読み進めましたが、最後の「妻へ」で持っていかれました。この部分があったから、星5つにしました。
…誰にとっても必要だ。生きて行くために、想うことのできる存在が。
うん、そう思います。

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2026年01月31日

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読んで、主人公・衣笠幸夫の姿に、父を亡くして以降の自分自身を重ねてしまった。

喪失は劇的な出来事として訪れるのに、その後の人生は驚くほど平然と、何事もなかったかのように続いていく。悲しみはあるのに、泣き続けるわけでもなく、かといって前向きになれるわけでもない。その宙づりの状態こそが、この作品の核心なのだと思う。

幸夫は、他者の痛みを理解できない冷淡な人間として描かれがちだが、それは「わからなさ」の問題なのだと感じた。人の死がもたらす空白や、その後に残される感情の処理の仕方を、彼は知らないし、学んでもいない。ただ、取り返しがつかないという事実だけが遅れて重くのしかかってくる。その鈍さや遅さは、身近な死を経験した者なら、決して他人事ではないはずだ。

父を失ってから、人生は意味深い物語になるどころか、むしろやるせない出来事の連なりになった。なぜこんな形で終わったのか、なぜ自分はもっと何かできなかったのか、答えの出ない問いばかりが残る。『永い言い訳』は、その「言い訳のしようもない現実」を、美談にも救済にもせずに差し出してくる。人生は納得できないことばかりで、誠実に生きようとすればするほど、やるせなさは増えていく。それでも生きていくしかない──その不格好さを、静かに肯定する小説だった。

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2025年12月14日

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9年前に本木雅弘主演の映画を観たがワガママな小説家が自己嫌悪に陥りながら足掻いている印象しか残っておらず期待して遠くの映画館まで観に行ったのでガッカリしてしまったのを覚えている。原作を読み西川美和さんはすごいと感じました。物事を表現するのにあまり形容詞を重ねると薄っぺらくなってしまうのですが西川美和さんは矢継ぎ早に言葉を紡ぐのに表現に深みが増していき引き込まれてしまう。今年読んだ本で間違いなく一番の作品です。西川美和さんの他の作品も読みたいと思います。

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2025年11月15日

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津村サイドの視点が誰?ってなってわかりにくかったけど、全体的にとても好きだった。
子供達と過ごす時間がとても眩しく鮮やかに描かれていて、これはこのままで終わるわけがないという不穏な空気も纏っていて先が気になった。
ふふっとするような表現も、グサっとくる文章もあったのでまた読み返したい。

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2026年05月29日

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オーディブルにて。
タイトルや重いテーマからイメージしていた内容よりもかなりユーモアの効いた書き方で面白く読んだ。好き。

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2026年04月26日

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幸夫、ちゃんちゃら可笑しいね。失ってからじゃ、どうしようもないよ。向き合おうとしなかった罰だよね。

夫婦って社会の単位として一番厄介。家族なのに、血は繋がっていない他人。最初は自分たちが一緒にいることを選んだのにね。それでも人は1人ってのは辛いんだな。拠り所を求めている。

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2026年04月19日

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良かった。
「彼女に手を差し出すと、当たり前のように握ってきた。」頭の中で想像してぐっときた場面。
そこからは想像以上の展開が待っていた。

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2026年04月03日

Posted by ブクログ

冷め切った夫婦生活のなかで、突然訪れた妻の死。
主人公が妻と死別後に初めて他者を通じて向き合う家族愛。その心情の変化が繊細に描かれていて面白い。

人間はどうしてこうも失ってからでないと気付けない、生き物なんだろう。
どれだけ月日を重ねて、当たり前の存在になったとしても対話し続けることが夫婦関係を良好に保つ秘訣なんだ。だけど、長い夫婦生活の中で、価値観をすり合わせ続ける行為は果てしないし、対立を避けて相手と向き合わないほうがその時だけだったら楽なのも分かる。

死者とは対話ができない。過去を、自分を、正当化するために、残された主人公は一方的な言い訳をし続けるしかないのだなと思った。
すぐに忘れて感情的になってしまうこともあるけど、いまを、目の前の家族を大切にしよう。

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2026年04月01日

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妻が事故で亡くなったのを、不倫相手の家で知るというショッキングな状況から始まりますが、話が進んでいくうちに少しずつ心の変化が伝わってきます。
共感できる部分と、全く共感できない部分が入り交じりますが、人間模様が淡いようで実ははっきり描かれていて、奥深い一冊だなと思いました。

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2026年03月20日

Posted by ブクログ

映画『ゆれる』の監督、西川美和による小説。
こちらも映画化され、脚本・監督も手がけている。
多才。

この本は賛否が分かれる内容らしく、
ほとんど期待せずに読んだけれど、
すごく面白かった。

主人公は、冷め切った関係の妻が突然事故死したとき、
自分が何を感じるのかを見つめる男。

しかし彼は、
妻を失った悲しみに沈むというより、
自分のことばかり考えている、かなりのダメ男。
彼を取り巻く人たち(妻を含め)の心情や、
それぞれの思いが静かに描かれていく。
主人公・衣笠サチオの物語は、悔恨の物語でもなく、再生の物語でもない。
ただ、自己憐憫と自己愛が、延々と語られていく。
(なんせクソ夫なので。)

でも、人間だもの。
当然なのかもしれない。
人の頭の中のおしゃべりは、
たいていネガティブなものだから。
彼は本人が言うように、
結局、最後まで永い言い訳を続けていくのだろう。
◉ 他者のないところに人生は存在しない

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2026年03月04日

Posted by ブクログ

痛くて苦しい、けど光が見える気がする話だったな。面白かった。
これを映画にするのは難しそう。

オーディブルにて。

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2026年02月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

なかなかに拗らせていたけれど。
面白かった。

節々に、このままイイ感じではいられない。言い回しがありビクビクしていた。
何をやらかしてしまうんだ…。

でも、結果的には…なんだかんだ良かった。
嫌いじゃないよ、幸夫くん。

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2026年02月23日

Posted by ブクログ

妻を事故で亡くしたた男性が、いろいろな思いを抱えながら生きて前に進んでいく、
途中ちょっと辛くて悲しく、でも、先が気になって一気に読んでしまった。
夫婦であっても、所詮他人、言葉に出さないと伝わらないものなんだなぁ

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2026年02月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

主人公の幸夫があまりにもダメな夫で、男で、
なっちゃん(妻)が可哀想でこんな人には絶対なりたくないと思ったのが、最初に読み始めたときの感想です。

しかし、そんな幸夫が陽一と出会い、子供たちと出会っていく中で、自身の葛藤のなか、変わっていく様子に心打たれなんども涙しました。
愛する人は愛したいときに愛さないと後悔する、だったら精一杯生きているうちに愛しきりたい。

はじめて西川さんの作品を読みましたが、
あまりにも人間臭くてフィクションなのにフィクションじゃないような、私自身が、
自分で気づきたくないような腹黒さまで
気づいてしまうような
読んでいて恐ろしくもなりました。
そのリアルさも合間って、
幸生の「再生」が生きることへの希望に感じ
涙が出たのかもしれません。

なんと言っても、幸夫のことを愛していた
なっちゃんが幸せな人生だったと思って欲しいと
そう思いました。
そして、亡くなってしまった夏子のことを
幸夫には愛して欲しいと思いました。

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2026年01月18日

Posted by ブクログ

映画がとても良かったので読んでみる事に

うん、やはり良かった
僕も面倒くさい人間、特に呑んだ時がヤバい
幸夫くんがダークサイドに落ちた時の心境が凄くわかる笑

原作を読み終えて尚更
映画のキャスティング、演技が良かったんだなと再認識

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2026年06月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

第13回本屋大賞第4位

妻を亡くした夫というのは、こんなふうに一日一日を過ごして行くのかもしれないとリアルに感じた。
幸夫は、陽一と息子が激しくぶつかりながらも再生するところを見て、初めて自分はもうその相手を失ったことを理解して絶望したのかな。
幸夫も陽一も好感のもてる人物ではなかった。
でも冷め切った仲なのに向き合って努力しなかったのは妻も同じだよね?
亡くなったのが幸夫だったとしても、妻が後悔するんだと思った。

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2026年05月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ずっと読みたいリストに入っていてようやく読めた。かなり重い内容の話だったが、伴侶を亡くした人ってこうやって生活していくんだなと思った。途中の幸夫が愛をみつけたとか言っているシーンを見てヤバいかもなと思ったけど大丈夫だった。
身近な人こそあっけなくいなくなってしまうからたくさん話してたくさん同じ時を過ごしてたくさん思い出を作っておくべきだなと思った。

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2026年05月16日

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妻を失ってから始まる
あまりに不器用な「愛」の学び_

読み終わった後…
深く長い溜息をつかずにはいられない…
そんな心の奥底を揺さぶられる物語でした

長年連れ添った妻を
突然の事故で亡くした人気作家の幸夫
けれど、彼がその時いたのは不倫相手の部屋…

涙を流せないまま、世間に対して「夫」を
演じ続けなければならない
幸夫の滑稽さと空虚さが
あまりにもリアルで
読み進めるのが苦しいほどでした…

物語が動き出すのは、同じ事故で母親を亡くした
遺族のトラック運転手・陽一とその子供たちに出会ってから…

幸夫が「妻を亡くした他人」の家庭に深く関わり
慣れない育児や家事に奮闘する姿は
皮肉にも彼がこれまでの結婚生活で
切り捨ててきた「生活」そのものでした

自分を守るための「言い訳」ばかりを
積み重ねてきた幸夫が
子供たちの純粋な眼差しや
陽一の剥き出しの悲しみに触れ
少しずつ「愛すること」の本質に
気づいていきます

西川美和さんの綴る文章は
人間のズルさや弱さを一寸の
妥協もなく描いていて…

でもその先には どんなに壊れた関係であっても
人はそこから新しく歩き出せるのだという
静かな肯定感に満ちていました

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2026年03月28日

Posted by ブクログ

誰かの死は、基本的に何も生み出さないものだと思っていた。
けれど、この作品では、主人公が成長していく姿がとても新鮮で印象的だった。

私はこれまで、「子どもがほしい」と強く思ったことはあまりない。
もちろん、子どもを可愛いと感じる気持ちはあるけれど、子育てをするよりも、自分の経験にお金や時間を使いたいという考えに近かった。

そんな中で、思いがけず子どもと関わることになり、本当の愛を知っていく主人公の姿に、どこか羨ましさを感じた。

子どもは大人にとって、新たな価値観や成長をもたらしてくれる、かけがえのない存在なのだと気づかされた。





文体が今まで触れてきたものと少し違って読むのにすごく時間がかかった。でも、本とあわせて映画も見て、新しい価値観を得られた気がする。嬉しい。

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2026年03月22日

Posted by ブクログ

失って気付くことが必ずあって、それを実際に何かを失う前に気付かせてくれるのが読書の良いところだと思いました

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2026年02月28日

Posted by ブクログ

突然の事故で妻を亡くした主人公の感情の起伏の幅に驚いたが、人はいつ死ぬか分からない。
突然、隣にいる人がいなくなるかもしれない。
生きている間に伝えなくちゃ。
後悔しないように。
言い訳にならないように。

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2026年02月23日

Posted by ブクログ

「これはラブストーリーなのか?」
そう問わずにはいられない。本作は、独りよがりな男が喪失を通じて、ようやく「愛」と「寂しさ」を知る物語だ。
痛感したのは、「ちゃんと向き合わなければ、愛は生まれない」ということ。向き合うことを怠れば、人は誰かのために生きることすらできない。幸夫は妻を亡くしたことで、皮肉にも人生で初めて、本当の意味で彼女と向き合うことになったのだ。
オーディブルで池松壮亮さんの軽快な語り口が、彼の醜さも滑稽さもリアルに響かせてくれた。次は映画で、この「言い訳」の続きを確かめてみたい。

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2026年02月11日

Posted by ブクログ

2026.01.17
朝活からのらねーじゅ

冷め切った夫婦と2人の子供がいる幸せ家庭
女子2人旅でまさかのバス事故
お互い妻を亡くしてしまう
その後どうなる 幸夫と大宮一家

人は変われるんだと
子どもの力はすごいんだと
そして死んでからは遅い
なにをするにも生きてなきゃ
自分も相手も生きてなきゃ
何も意味なし。
生きてるうちに、できることやろ。

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2026年01月18日

Posted by ブクログ

後半は引き込まれる、愛情深い内容だった。
他者の家族からこれだけの感情を読み取れるのは、主人公の感受性の豊かさがよく伺える。
妻の死を受け入れるまでの過程、確かにこれは、永い言い訳なのかもしれない

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2025年12月28日

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