【感想・ネタバレ】猿のレビュー

あらすじ

「猿がいる」と言い出した同居人。
かすかに感じる、妙な気配。
曾祖母の遺産相続。
胸に湧き上がる不安。
岡山県山中の限界集落。
よく判らない違和感――。

ただの錯覚だ。そんなことは起こるはずがない。だが――。

怖さ、恐ろしさの本質を抉りだす、瞠目の長編小説。

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Posted by ブクログ

このホラーブームに恐怖とは何かを問い直すような1冊。
例に漏れずブームに合わせてホラーを読み、段々ホラーって何?となってきて辞書を引いたりもしていた身なのでとても面白く読んだ。
1番身近にある、誰もが直面するのに全く言語化出来ない種類の恐怖を文章にしたかのよう。

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2026年01月02日

Posted by ブクログ

今年読み納めは大好きな京極夏彦先生で。

今年最後なのに、
良くわからんが怖い、というのが後を引きます…

というか、私が普段から感じてる『怖い』を文章化して頂いた感じ。
何かある方がまだ良いよね…
原因わからない方が不気味。

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2025年12月30日

Posted by ブクログ

いけませんよ。外に出ては――怖いですから

「猿がいる」と言い出した同居人。
かすかに感じる、妙な気配。
曾祖母の遺産相続。
胸に湧き上がる不安。
岡山県山中の限界集落。
よく判らない違和感――。

ただの錯覚だ。そんなことは起こるはずがない。だが−−。

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2025年12月28日

Posted by ブクログ

え、ここで終わるのとびっくりしつつも、なんともいえない嫌な雰囲気がずーっと続く感じがクセにはなる。嫌な小説の怖い版みたいな。
何かわからないけどただただ怖いという感情、なにか思い出せそうだったけど消失してしまった。思い出したら恐怖しそう。

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2025年12月28日

Posted by ブクログ

終始不穏な空気に包まれながら、話が進んでいった。幽談シリーズの短編の、長いバージョンと言えなくはないが、途中に出てくるやり取り・理屈は、長編ならではかもしれない。
京極さんの描く、なんとも言えない胡乱な雰囲気は、結構気に入っていて、何か決定的な事が起こるわけではないけど、先が気になって一気に読んでしまった。
ホテルの場面が、特に良かった。中途半端に古いホテルの描写、いるはずの従業員の気配が全く感じられない点、湿度が高くジトジトした感じ、適度なエアコンの温度調整ができずに、不快なままいつの間にか朝を迎えていた場面、など。
最後はかなり唐突ではあったが、この話の締め方としては、これで良かったような気もする。

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2026年01月04日

Posted by ブクログ

【短評】
京極夏彦の最新刊。読書熱が高まりを見せている折に、新作出版の報を聴き、急ぎ購入した次第である。水物を抱えて最先端を走る読書もまた気分の良いものだ。
さて。京極夏彦お得意の表現を借りるならば、本作は実に胡乱な一作であった。

精神に異常を来して休職中の夫を献身的に世話する松永祐美(まつながゆみ)は、曾祖母の訃報に際し、岡山を訪れた。曾祖母の資産管理を担う弁護士に事情を聴くに、曾祖母が住んでいた「村」は異様なコミュニティを形成していたらしい。
無慈悲な夫の言葉を契機として、時折幻視される得体のしれない「猿」。
怖いーーとは一体何なのだろうか。

正直に言えば、期待を越えたとは言い難い。
まあ、とてつもなく変な小説である。前述の「村」への道々に祐美がオカルティックなあれこれについて思索を巡らせるのが主筋である。そう。それが主筋なのである。
得体の知れない猿も、奇っ怪な村も、物語の辺縁である。読み進めながら「あれ、これ頁足りる?」と心配になる位には恐怖考がお話を占有している。内容自体は京極夏彦にしては平易な語りで、ストンと分かりやすく落ちるのだが、肝心要の物語が落ちているとは言い難い。「停電」のようにバチンと切れる終幕は是非とも読んで頂きたいところだが、「もしかして書くの飽きたのかな」等という的はずれな言葉が頭を過ったりした。

余談だが、本作に登場する「村」について、同様の設定を自作小説にて使用しようと考えていた。後先云々は些末な話だが、余りにも練り上げられていて職業作家というものの凄さを再認識させられた気分である。凄いなぁ、と素直に思った。
だからこそ!そこメインで行って欲しかったと声高に叫びたい私である。

【気に入った点】
●衒学趣味の強い京極夏彦にあって、恐怖に関する考察は九分九厘理解出来る。舞台も現代でからりとした登場人物が多いため、特有の瘴気は幾分か薄味だが、氏の言いたいことは理解できたような気がする。まぁ、我々は二割しか理解出来ないが雰囲気たっぷりの語りを求めているのだ!と言われてしまえばそれまでだし、納得してしまう部分もある。
●本当に怖いものに因果は求められない。というのが決着なのかな。前提の議論もあるため、何となく体感はできた。恐慌状態にある村人の様子とか、良い感じに狂っていて好みだった。

【気になった点】
●猿。結局、何だったのだろう。曖昧で怖いというよりは、説明不足できょとんとした。冒頭が一番不気味では行けない気がする。
●謎エンド。編集部と揉めて断筆しましたという印象を受けるほどに唐突だった。語るべき物語が残存しているような座りの悪い気持ちを抑えることが出来ない。

主張は明快。瘴気は薄めで謎エンド。
うーーーーーん。言わねばなるまいか。私の好みではなかった。

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2025年12月31日

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