あらすじ
2012年版「このミス」1位! 超弩級エンタテインメント!!イラクで戦うアメリカ人傭兵と日本で薬学を専攻する大学院生。二人の運命が交錯する時、全世界を舞台にした大冒険の幕が開く。アメリカの情報機関が察知した人類絶滅の危機とは何か。一気読み必至の超弩級エンタメ!
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Posted by ブクログ
タイトルからは想像ができなかった物語。傭兵の話と日本の大学院生の話の2軸て展開されており、読み応えがあった。絶体絶命のハラハラ感もあり、ページを捲る手が止まらない。
構成も、人類学や心理学と政治の動きが絡まっていた。下巻の文末を見たら数多くの文献があったので、アイディアだけで勝負しない、確固たる積み重ねの知識がある本は貴重。
集落からヌースを逃す脱出ものの側面もあり、僕は脱出ものが好きなので、その面でも下巻は楽しめそう。
Posted by ブクログ
進化論を知ってからずっと疑問だった「ヒトがサルから進化したのなら、なぜ今この瞬間、アフリカで新しいヒトが生まれないのか?」。まさか、同じことを考えていた人がいたとは。日本人薬学院生、脛に傷もつ傭兵たち、アメリカ政府、そして新人類。世界が不思議に繋がっていく。ページをめくる手が止まらない。
Posted by ブクログ
相当な力作であり、上質なエンターテインメントだと感じた。特に上巻が素晴らしい。映画になってもおかしくないレベル。
人類滅亡の危機につながりかねない新種の生物がアフリカで発見されたという報告に、冒頭から強く惹きつけられる。
ホワイトハウス主導の作戦のもと、傭兵部隊がアフリカへ派遣されるが、その任務はウイルスに感染したピグミーの抹殺であり、新種の生物との関係は当初は見えない。一方、日本では父を亡くした大学院生が、謎に包まれた父の研究を引き継ぐことになるが、こちらも新種の生物とのつながりは不明のまま進んでいく。
上巻ではやがて新種の生物の正体や謎は次第に明らかにされていくが、その過程に圧倒的なリアリティ、迫力、スピード感があり、読んでいて非常に面白かった。
Posted by ブクログ
長瀬博 博士が創薬のパートの監修をしていた。内容が創薬の現場に即しているとともに、スピーディーな展開に引き込まれる映画のようなサイエンスバイオレンスフィクション。
Posted by ブクログ
リアリティのある描写にとてつもなく引き込まれる。生物学、医学、それに加えて政治の動きなどなど、多岐にわたる分野の知識が物語の肉付きを良くして読む手が止まらなくなってしまう。アメリカ、コンゴ、日本で違う人物を追うストーリーが大きな陰謀の中で交差していく流れの繊細さに魅了された。ここから下巻に入り、どのように物語が展開されていくのか気になって仕方がない。
今すぐ下巻を読みはじめやす
Posted by ブクログ
人類絶滅の危機が描かれたお話
詳細な感想は下巻でまとめて
以下、公式のあらすじ
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イラクで戦うアメリカ人傭兵と日本で薬学を専攻する大学院生。二人の運命が交錯する時、全世界を舞台にした大冒険の幕が開く。アメリカの情報機関が察知した人類絶滅の危機とは何か。一気読み必至の超弩級エンタメ!
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Posted by ブクログ
神SF小説。時間がある時にまた読みたい。
だいぶ前に読んだからうろ覚えですが、たしかこの物語ではウイルスが兵器になっていて、「完全にコロナやん」と、SF小説の未来予測スキルの高さに感動した記憶があります。
Posted by ブクログ
アメリカ人傭兵と日本人薬学生は肺胞上皮細胞硬化症(父の研究)ではなく、たった1人のジェノサイド(新人類)で運命が繋がっていたのだ。
ハイズマンレポート
(50億年後太陽が燃え尽きることによって起こる地球の終焉、Y染色体が消滅して生殖が不可能になる数十万年後の未来は言及しない)
①宇宙規模の災害〜他天体の地球への衝突など
②地球規模の環境変動〜地磁気の南北逆転現象
③核戦争
④疫病〜遺伝的多様性があるので基本可能性は皆無であると言って良い。
生物兵器が実験施設から漏洩し、感染拡大はコロナのことを予言しているように思えてゾッとした。
⑤人類の進化
Posted by ブクログ
壮大なスケールで盛大に広げた風呂敷によって、私たちを現実の世界からいとも簡単に切り離し、そして虚構でありながらとてもリアルな世界へ包み込んでしまう作品である。
世界の各地での出来事が短いまとまりで同時進行的に描かれていて、それがまた続きはどうなるのだと興味を惹くのである。
徹夜してでも読み進めたくなる本であった。
Posted by ブクログ
とにかくグイグイ読ませる圧倒的な面白さ。
若干荒唐無稽かな、と感じる部分も妙なリアリティがあり納得させられてしまいました。
あと大学生のときに生理学・生化学の基礎をかじっていたので、記憶をなんとか掘り起こしながら読み進める過程も楽しかったです。
Posted by ブクログ
エンタメ小説として最高だった
男心をくすぐるうんちくとかどんでん返しが満載で、読んでて非常に楽しかった
物語序盤に思い浮かべるストーリーと、上巻の終盤になってから思い浮かべるストーリーが全然違うのも最高
ある種のトリックもあって読者を飽きさせない
Posted by ブクログ
展開が面白くてサクサク読めました。ストーリーも王道でわかりやすかったです。
ストーリーがただの大学生とベテランの傭兵の二面構成になっていて、二つのストーリーが交わるところは伏線回収みたいになっていて楽しめました。
大学生の方は訳がわからないうちに警察に追われることになり、波瀾万丈な展開が王道でワクワクしながら読めました。
傭兵の方のストーリーは
緊張感が感じられるシーンが多くアクション好きにはたまらない展開でした。
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ面白い!!以前放送していた、【世界ふしぎ発見】好きな人は好きなジャンルかも。なんの根拠もないのですが。。(¯∀¯;)
活字を読んでるはずなのに、まるで映画を観てるみたいな感覚。世界をまたぐ、とても壮大なスケール感なのに読者が「対岸の火事」みたいな感じにならずに引き込まれる。
これは読む手が止まらないやつです〜(꒪∆꒪)
Posted by ブクログ
人よりも進化した知能を持つ生物が現れたとしたら、人間の絶滅を危惧して、早いうちから排除しようとするんだろうなと、種の存続を第一優先に考えるのは、他の動物と変わらないなと、人の弱さをスリリングな冒険と共に学べました。
肌の色や、生まれた土地が違うだけで争いが起こってしまうのだから、進化した生物なんてもってのほかでしょうね。
Posted by ブクログ
感想は下巻にて✎☡
✎︎____________
親というのは、自分の死をもって、最後の、そして最大の教育を子供に施すのだろう。良くも悪くも。(p.73)
正しいことだけを語ろうとする者は、口が重くなるんだ(p.112)
狂った頭で戦争を言い出すのは、決まって国のリーダーなんです。国民じゃありません(p.179)
権勢欲に取り憑かれ、あらゆる政治的闘争を勝ち抜いていく人間は、正常の範囲から逸脱した好戦的な資質を有しているはずだ。しかしその反面、民主主義国家では、そうした人間をリーダーとして選出するシステムが民意によって作り上げられているので、選ばれた人間こそが集団の意思を体現しているとも言えるのである。となれば、戦争の心理学は、権力者の心理学に置き換えることが可能だ。人はなぜ戦争をするのかという疑問に答えるためには、戦争を命じる人間の精神病理の解明が不可欠なのである。(pp.293~294)
我々は『複雑な全体をとっさに把握する』のができないのと同様に、『無限に発展した道徳意識』を保有してはいない。それは理性の問題ではなく、生物としての習性なのだ。食欲と性欲の充ち足りた人間だけが世界平和を口にする。しかし一度飢餓状態に直面すれば、隠されていた本性が即座に露呈する。紀元前三世紀の中国の思想家がすでに喝破していた通り、ヒトは「寡なければ則ち必ず争う」生物なのである。
この先、人類の歴史が永遠に続こうと、平和の希求はいつかは滞る。世界のどこかに人間同士の闘争を抱えたまま、人類史は積み重ねられていく。この蛮行を根絶しようとするなら、我々自身が絶滅するしかない。次世代の人類にその後を託して。(p.366)
Posted by ブクログ
グレゴリー・S・バーンズ
合衆国大統領。
サミュエル・ギブソン
海軍中佐。
メルヴィン・ガードナー
初老の白人男性。科学技術担当大統領補佐官。博士。
チャールズ・ワトキンス
国家情報長官。
ロバート・ホランド
CIA長官。
ジョナサン・“ホーク”・イエーガー
ウエスタン・シールド社から要人警護の任務を割り振られた。“グリーンベレー”出身。
マクファーソン
護衛隊リーダー。
リディア・イエーガー
イエーガーの妻。
リスボンで入院中の息子に付き添っている。
ジャスティン・イエーガー
イエーガーの息子。肺胞上皮細胞硬化症という難病を患う。余命一ヶ月。
アル・ステファノ
宿舎の管理責任者。
ウイリアム・ライベン
ウエスタン・シールド者の取締役。
アントニオ・ガラード
肺胞上皮細胞硬化症の世界的権威。ジャスティンの主治医。
古賀研人
大学院生で創薬化学で有機合成の研究をしている。亡き父が残したメッセージに従いGPCRの作動薬創薬に取り組む。
古賀誠治
研人の父親。三鷹駅で胸部動脈瘤破裂により死亡。ウィルス学の大学教授。一人息子にやりかけの仕事を託す。
菅井
古賀誠治の友人。大手新聞社の科学部記者。生前の誠治から『ハイズマン・レポート』について尋ねられ、調べるように頼まれていた。
園田
研人の担当教授。五十代後半。
西岡
研人の指導係。博士課程二年。
マイク・シングルトン
作戦部長。
スコット・“ブランケット”・マイヤーズ
イエーガーの部下。衛生兵担当。元合衆国空軍のパラレスキュー所属。
ウォーレン・ギャレット
イエーガーの部下。通信担当。元合衆国海兵隊の武装偵察部隊所属。実は現役の“ブルー・バッジャー”。CIA局員。
ミキヒコ・カシワバラ
イエーガーの部下。通称『ミック』。破壊工作担当。元自衛官でフランス外人部隊に所属していた。
香織
研人の母。
チェンバレン
副大統領。
ラティマー
国防長官。
エイカーズ
大統領主席補佐官。
ウォレス
大統領主席法律顧問。
ウガンダ人の青年
ロジャーと名乗る人物から、コンゴに車と食料を運ぶ仕事の依頼を受ける。
ロジャー
イギリス人。
河合麻里奈
研人が学部生時代、英語サークルで一緒だった。研人が好意を持つ相手。
土井明弘
研人が学部生の頃の友人。今は臨床系の部屋にいる。研人と正勲を引き合わせる。
ジョゼフ・R・ハイズマン
『ハイズマン・レポート』の作成者。現在は隠棲中。
ジャック・ライリー
ベトナム帰還兵。
ナイジェル・ピアース
アメリカ東部の大学で、人類学の教授をしている。ピグミー族と共に暮らし、生態を研究している。
吉原
研人が学生時代のコンパで何度か顔を合わせたことがある先輩。
小林舞花
六歳。肺胞上皮細胞硬化症の末期。
坂井友理
研人の前に現れた謎の女性。誠治の知人だというが、誠治の同僚たちはその存在を知らない。
浜崎
誠治の知人。多摩理科大学の助教授。
トーマス
運転手。
李正勲
韓国人留学生。日本語が堪能で創薬化学とコンピューターに通じる。
アーサー・ルーベンス
『ネメシス作戦』担当の若き政務官。『ハイズマン・レポート』の真実に迫る。
エルドリッジ
監督官。
アキリ
ピグミー族の少年。通称『ヌース』。
ストークス
軍事顧問の大佐。
フランク・ヒューイット
画像解析担当。
エシモ
ピグミー族。アキリの父親。
Posted by ブクログ
ジェノサイド上巻。これまでSFというジャンルを読んでこなかったので新鮮に感じました。タイトルにもある通り、初めは新型ウイルスの蔓延で人類滅亡という流れになると思いきや超人類という現生人類には到底理解に及ばない生物の出現により、国家のバランスが崩れるかもしれないといった壮大な物語でした。下巻に期待です。
Posted by ブクログ
13階段が面白かったので、こちらにも挑戦。
冒頭からアメリカの大統領が登場し、
他の登場人物もカタカナで難しい役職の
登場人物たち。
そこで既に身構えたところに
政治の話がはじまり、手汗がダラダラ。
日本に舞台が移って、ここはまだ読めそうだと安心したらややこしい化学の話が始まって
これは、阿呆なわたしが手を出していい本なのだろうか…?と震えながら読み進めていましたが、
ひとまず
理解できなさそうな難しい話は薄目を開けながら
ぼんやりと分かればよしとし、読み進めていくことにしました。
3分の2までさしかかると
ワクワクする急展開でそんなこと気にならなくなりました。
挫折せずに最後まで読んでよかった。
イェーガー・けんと達は無事
平和と幸せを手に入れることができるのか…
下巻も楽しみです。
Posted by ブクログ
第二部に入ってからのスピード感がすごい!
文系の自分には難しいワードが山程出てくるけど、普通にすんなり読ませてくれる上手さで助かった。
「ハイズマン·レポート」で検索かけたくなっちゃう気持ちを抑えつつ、下巻に移る!!!
Posted by ブクログ
自分にとって初めてのSFミステリー小説!
スケールが壮大。本当に壮大。壮大すぎる!!よくこんなストーリーが描けるなと心から敬意を表します。
科学的な描写が全然わからないけど(自分は超絶文系)、それでも面白いです。
ところどころ、いや、それは無理なんじゃ!?絶対捕まるぞ大丈夫かー!!と言いたくなる部分はあったけど、でも面白かった。
上巻は続きがすごい気になる展開で終わりました。下巻ではどうなるんだろう、楽しみです。
Posted by ブクログ
これは、面白い。
科学と物語が見事に融合して、まさに自分好み。
大まかなストーリーとして、アメリカ人傭兵であるイェーガーによるアフリカのミッション。日本で薬学を専門とする大学院性の古賀研人への父親からの不可解なメッセージ。遠く離れた2人の点をつなぐのは、数十年前に発表された「ハイズマン・レポート」という論文。その内容は人類を滅亡させてしまう5つの要因を科学的検知により、予測して警告する内容だった。
物語を読み進める事に、少しづつ明るみになっていく真実。誰が味方で誰が敵かもわからない。陳腐な言い回しだが、その状況にハラハラさせられている自分がいる。途中にでてくるチンパンジーの話が印象強くて、だいぶ衝撃的な映像をイメージしてしまった。そして、キーワードが出尽くしたと思いきや、またしても新たなキーワードが。。。。後半が非常に気になる。
Posted by ブクログ
面白すぎて、上巻の感想を書く前に下巻を読み切ってしまったので下巻に感想はまとめて書くことにする。
過去に読んだ高野さんの著書の「13階段」がすごく面白かった記憶があるし、こちらも読んでみよう、と何の前情報もなく読み始めたのだが、予想外の内容にびっくりした。SFだったなんて!物語のスケールの大きさにも驚いた。
日本のミステリ作家さんは、年に何冊も作品を量産するのではなく、こういう至高の一冊をじっくり時間と手間をかけて描ける機会が増えればいいと思った。
Posted by ブクログ
あっという間に引き込まれていきました。
遺伝学的な説明など、専門的過ぎて途中頭に入らないところもありましたが、だんだんとそれぞれの登場人物が繋がっていく様子が面白いです。
この先どうなるのか、楽しみです。
Posted by ブクログ
スケールが大きく理系要素も多く、なかなか理解できず難しいところもあった。薬学を学ぶ日本人の大学院生とアメリカの傭兵がどう交差していくのか、短期間で新薬を作ることができるのか、いろいろ期待値も高いので、下巻も楽しみ。