あらすじ
書店員さん発掘! 今読むべきホラー小説。
あたしは悪いことなどしていないのに、いつも嫌われていた。
同級生、そして両親にも。そんなあたしを気にかけてくれるのはママの親友・裕子さんと、くますけだけ。
悪い人は死んでしまえばいい――。
願うと同級生は事故にあい、両親も死ぬ。裕子さんに引き取られたあたしは、ここでくますけが邪悪なぬいぐるみなんじゃないかと思いはじめ……。
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Posted by ブクログ
ぬいぐるみをテーマにした作品という事で興味を持ち、一気に読み終えました。とても好きな作品でした。
私自身が幼少から大事にしているぬいぐるみがあること、繊細で内省しやすく、物事をあれこれ考えやすい気質であるので、成美ちゃんに共感できるところが非常に多かったです。
内省世界の描写が多いので、読みづらさは感じるかも。
また、ホラーとして楽しみたい方にも物足りないかもしれません。
ただ、私はこの作品でボロボロ泣いてしまいました。
大人になりきれない、未熟な子供の自分が内在しているのを自覚しているので、裕子さんの言葉に「あぁ、こういう感性を持っていてもいいんだな」と救われたところもあったし、私が大事にしてるぬいぐるみも、くますけのように、自分のことを想ってくれていたらいいなとか、そんなことを考えながら読んでいました。
「ぬいぐるみ」を手放せない、
感受性が豊かな人には刺さると思います。
Posted by ブクログ
けんごさんの紹介で欲しいと思い買いました。
この本だけなのか、著者の方の特徴なのかはわからないのですがとにかく「、」をよくつかっていて、それもなにか意味があるのではないか(僕的には子どもを中心としている作品なので子どもっぽさを表している)と思いました。
そこまで量は多くないのですぐ読めると思います。
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これはすごい!!!
本当に面白くて、素敵で、心の中の小さい子が救われるような物語だった。
最初は少し不穏な物語なのか?とドキドキしたけど、読み進めるごとに、いや、これはなにか心の小さい子が救われるものなのでは、と思って、やっぱりそうだった。
最後とってつけたかのようにホラーな要素があっけど、それすらも、ぬいぐるみが意思を持っているという喜ばしい要素を裏付けるエピソードにしかすぎなくて、最後まで夢中で読めて素敵な作品だった。
また読みたい。!
わたしもそんなパートナーになれるようなぬいぐるみ、あったはずだった。
その子を、ずっと、大切にすればよかったな。
作者の方の描写が独特で、それも面白かった。
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新装版で復刊、今読むべきホラー小説!という売り出し方をされてた本作ですが、なんと元々は1990年代半ばの書籍だというから驚きです。
だって、内容は今まさに各所でさけばれている「毒親問題」、「愛着障害」にクローズアップしているのですから。
ホラー小説という触れ込みですけれども、正直内容はそこまで怖くありません。
だけど、主人公の成美の心の機微がとってもリアルに描写していて、周囲に気を使い過ぎてしまう心情は、特に痛切でした。
ぬいぐるみたちは、結局、本人並びに裕子さんも、もう一つの人格のような描写をされていましたが、最後の最後に、やっぱり生きてるんですよ……しかも、両親を呪い殺したのも事実なんですよ……というブッコミをされて、ホラー!ということなんですけど、たぶん捉え方は読者それぞれだと思うんですよね。
怖いと思うのか、とびっきりの愛情だと思うのか。
僕自身は、子どものためだったら……と思うので、やっぱり怖くなかったです。いい意味で。
『子供は、親を、嫌っていいの』に救われる人はきっといるはず。
というか、延々と足されている作者のあとがきが必見で、ぬいの声が聞こえるってマジ体験なんだ……とやけにリアルな描写や、そりゃぬいぐるみ愛にあふれた描写も納得できるオチで、最後まで楽しめました。
Posted by ブクログ
最初は幻のままとパパに悪霊のぬいぐるみって言われてたけど交通事故とかパパとかママを死なせたのはなるみちゃんのためだった
そして普通のぬいぐるみになった
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作者がスティーブン・キングが好きということもあり、キング好みの読者向けの作品と言った方がわかりやすかもしれない。
こういうジャンルはあまり詳しく感想を書かないほうがいいと思う。
キングよりの内容で、「あっち方面」でしたかという感じですね。
扱いの難しい子にありがちな、独りよがりの世界というかまぁそんな感じ。
成美を引き取った裕子さんも結局似た者同士だったみたいなところが怖い。
Posted by ブクログ
ティーン向けのホラー。
新井素子先生を読むのはチグリスとユーフラテス以来かも。もともとティーン向けの小説で活躍していた方なのも知っていたので、文体など特別抵抗はありませんでした。
もともと平成3年に出てた話ですしね……
新井素子先生が平成3年にこの価値観で、少女向けに話を書いていたことが凄いと思います。
当時は毒親の概念もない時代でしたし、
母親に対する母性の美化もいまよりよほど強かったはずです。
そのなかでこの話をティーン向けに書く新井素子先生の気骨はやっぱり好きですね。
成美ちゃん側の人生だった子供の自分が、少し救われた気分です。
個人的には反省して歩み寄りをし、仲良くなっていく晃一さんと成美ちゃんが好きでした。
ジャンルについては確かにビックリするほど怖い話ではありませんが、ぬいぐるみが人殺してるしホラーでいいんじゃないかな……???
ホラー感溢れすぎてる表紙に期待すると、少しズレはあるかも。
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ホラー要素が強めと思いきや、最後に近づくにつれてファンタジーに。
読み手によってハッピーエンドと捉えるかどうか変わりそうだなと思った。
両親から浴びせられる言葉や親同士の喧嘩って子供にとっては影響が大きくて、その後の考え方や自分に対する自己肯定感の低さ、そして大人でも驚くくらいに周囲に気をつかうようになるというのが見事に物語を通して表現されてて世界に入り込めた。
読んでから、家にあるくまのぬいぐるみがくますけに見えるし、意思を持ったぬいぐるみとして見えることがあってくますけ…ってなってる。
作者のぬい愛が伝わってくる作品でした。あとがきが20ページ前後あって、1つあとがき読み終わったらまた別のあとがきが出て来て、長いな〜って思った。
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私もぬいぐるみ教徒なので、お話の内容がすんなり入りました。個人的には感動ものだと思います、購入時は帯と表紙からぬいぐるみホラーかな!?と思っていましたが、涙が出かけるくらい感動しました!くますけが成美ちゃんを大切に思ってるように私のぬいたちも思ってくれてるといいなт т
あとあとがきが共感の嵐でした。私が亡くなる際に、ぬいぐるみたちをどうしようか、未だに悩んでいます。
Posted by ブクログ
なんと、復刻! なつかしさのあまり購入、そして一気読み。やっぱり面白い。ぞくぞくする。自分のダークな気持ちっていうホラーがあるんだと衝撃だったな、12~13歳の頃。
Posted by ブクログ
おもしろかった!子供にとって親の影響力ってこんなに大きいんだと思ったのと、くますけとなんなん強かった!裕子さんと成美ちゃんがこれからも幸せであることを祈るばかりです(-人-)
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もっとホラー感があるお話なのかな?と思っていたけれど(ガチホラーはあんまり好みません)、そんなことなく、親子関係のドロっとしたものだったり精神面の怖さが描かれていて読みやすかった。
読後感もいい。ぬいぐるみ大切にしなきゃな〜、娘にも大切にさせなきゃな〜とちょっと思わされるお話だった笑
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ずっとじっとりしている湿度のある作品でした。
作中に「・・・・・・・・・」が多くこれを沈黙、呼吸、言葉にならない言葉、視線、など読者がどう捉えるかで感じ方が変わる部分も多いのではないかと思います。
それと文体も独特でした。登場人物、登場物どれにも属さない語り手が存在しているようにも感じかなり不思議。
Posted by ブクログ
新井素子先生の作品を読むのは何年ぶりだろう?
最近ツィッターで話題になっていて気になっていました。
正直あまり怖さは感じないし終盤のある人物の意外な秘密に驚きはあったけれど少し期待外れな作品でした。
それよりはあとがきの作者自身のとんでもないぬいぐるみ愛の方が面白かった。
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ちょい思った内容とは違ったな。もう少しドキドキが欲しかった。この作者はスティーヴン・キングの後書きで出会ったが、今回も触れてあり感慨深い。
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あたしは悪いことなどいていないのに、いつも嫌われていた。同級生、そして両親にも。
そんなあたしを気にかけてくれるのはママの親友・裕子さんと、くますけだけ。
悪い人は死んでしまえばいい……願うと、同級生は事故に遭い、両親は死んだ。
裕子さんに引き取られたあたしは、くますけが邪悪なぬいぐるみではないかと思い始め……。
ぬいぐるみを心のよりどころにする少女のホラー小説。あるいはヒューマンドラマ。
ホラージャンルで売っているようですが、どちらかというとぬいぐるみを手放せず「普通になれない」少女の葛藤と、家族とは何かを描いた作品と言ったほうがいいかもしれません。ホラー要素は弱め。
ちょっと心温まるかも?
ぬい活が広まって、常時ぬいを持ち歩いても変な目で見られることが減ったのは、つくづくよい時代になったなと思います。
一番驚いたのが、作者さんのぬいぐるみ所持数。
よよよ四千……!!!?? うちもぬいぐるみ多いと思っていたけど、ドールや推しぬい含めても百あるかどうかだと思うのに四桁!?
凄い……それに全部名前をつけて一つずつ写真撮って……って、凄い愛。
私ももっと愛を持ってうちのこに接さないと。
Posted by ブクログ
ホラー小説ではない、ゼッタイ
表紙のくますけがちょっと怖いからそれに引っ張られてるだけじゃないかな
私もぬいぐるみにベッタリだったし、
人と仲良くなれずぬいぐるみが友だちだったこともあるけど、
ぬい活?なるものが流行り始めた現代、ぬいぐるみと共に過ごすことがこの本で書かれているほど否定されなくなかったことはすごくいいことだと感じた。
夫婦仲が悪いとぬいぐるみに依存しがちなのかな、とは思う。
Posted by ブクログ
終盤には実はぬいぐるみの「くますけ」は邪悪なんかじゃなくて、良いぬいぐるみなのかと思ったけど…やっぱ悪の存在だったのね。
実の両親に危害を加えたり、友達を事故にあわせたり…それを平然とやってしまうぬいぐるみ、怖いな。
Posted by ブクログ
すらすら読めました。
あとがきで作者のぬい愛がよりリアルで…
平成20年当時からぬいぐるみのことぬい呼びしててびっくりしました
途中、一人称が、結子、成美、ってしつこく何度も出てきたのはなんだった…?
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女の子が妙に話し方が大人びてたので、何か最後にどんでん返しがあるのか注意して読んでたけど、見事に何もなかった…笑
あんまりホラー感もなかった。
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はじめての作家さんです。なにやら話題だったので読んでみました。
…独特の世界観をお持ちのようで、すんなり読めたけどもストーリーとしては単調でした。
Posted by ブクログ
書き方が変わっているなという印象です。句読点が珍しいところでついているのはこの作者の特徴なのかしら?
表紙の暗さとあらすじからホラーかと思って読んだら、だいぶほっこりするお話でした。途中で裕子さんが成美に話す言葉が良かった。「子どもは親から無条件で愛される権利がある」とても素敵な言葉で、いち母親としてずっしりきました。
最後にホラー要素はあったものの、全体的にやはり心和らぐお話でした。他の作品も読んでみたいです。
Posted by ブクログ
ホラーとしては優しめなんだけど、まぁ重い内容だよね笑
ぬいぐるみが唯一の理解者だと思ってるけど、愛ゆえに自分の苦手な人に手を出すなんてこと、あるのかな?っていう疑念が湧いて、いろんな不安で混乱しちゃう女の子。
生きづらさをぬいぐるみに相談することで緩和しているのに、年齢とともにぬいぐるみに相談し続けるのはおかしいと否定されるのは、拠り所がなくなっちゃうから可哀想だった。ぬいぐるみ以外の理解者に出会えて安心した反面、ぬいぐるみが行動を起こす可能性はずっとつきまとうっていう恐怖ね。
Posted by ブクログ
前半はテンポよく、くますけがどう事件に関わるのか、ハラハラしながら読み進めた。
後半失速。幻想の世界の両親が成美を責めるシーンが何度も出てきて、げんなり。
おもしろかったけど、本屋などでプッシュされている割には「うーーん?」という感覚。自分にとってはそんなにホラーではなかったのかも。ぬいぐるみが自分の気持ちを汲み取って人を殺めてしまうというのも考え方によってはそうなりそうだし、「親を好きにならなきゃいけない義務はない」といったようなアドバイスも普通に全然アリな考え方だと思う。でも仮にぬいぐるみと近しい生活を送っていたら、迂闊にぬいぐるみに対して良からぬことを考えられなくなっちゃうかも。