あらすじ
書店員さん発掘! 今読むべきホラー小説。
あたしは悪いことなどしていないのに、いつも嫌われていた。
同級生、そして両親にも。そんなあたしを気にかけてくれるのはママの親友・裕子さんと、くますけだけ。
悪い人は死んでしまえばいい――。
願うと同級生は事故にあい、両親も死ぬ。裕子さんに引き取られたあたしは、ここでくますけが邪悪なぬいぐるみなんじゃないかと思いはじめ……。
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Posted by ブクログ
新装版で復刊、今読むべきホラー小説!という売り出し方をされてた本作ですが、なんと元々は1990年代半ばの書籍だというから驚きです。
だって、内容は今まさに各所でさけばれている「毒親問題」、「愛着障害」にクローズアップしているのですから。
ホラー小説という触れ込みですけれども、正直内容はそこまで怖くありません。
だけど、主人公の成美の心の機微がとってもリアルに描写していて、周囲に気を使い過ぎてしまう心情は、特に痛切でした。
ぬいぐるみたちは、結局、本人並びに裕子さんも、もう一つの人格のような描写をされていましたが、最後の最後に、やっぱり生きてるんですよ……しかも、両親を呪い殺したのも事実なんですよ……というブッコミをされて、ホラー!ということなんですけど、たぶん捉え方は読者それぞれだと思うんですよね。
怖いと思うのか、とびっきりの愛情だと思うのか。
僕自身は、子どものためだったら……と思うので、やっぱり怖くなかったです。いい意味で。
『子供は、親を、嫌っていいの』に救われる人はきっといるはず。
というか、延々と足されている作者のあとがきが必見で、ぬいの声が聞こえるってマジ体験なんだ……とやけにリアルな描写や、そりゃぬいぐるみ愛にあふれた描写も納得できるオチで、最後まで楽しめました。
Posted by ブクログ
家庭環境故に防衛本能として自分の感情を表にだせない成美。怖くPOPなキャラクターであるくますけと成美の関係を描きながらも、裕子さんの言葉が刺さりまくる。
「子供は親を嫌っていいの」
「親が子供を嫌う権利は、少なくとも子供が小さい時にはないのよ」
少しでも親のことが嫌いになったことがある人、親を好きになれない自分を責めてしまったことがある人、大人になったあなたの中にいる傷を抱えた幼い自分を救ってくれる一冊。
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若い頃、夢中になって読んでいた新井素子さんの本。
本屋さんで見かけたこの本をすぐに購入して一気に読みました。若い頃の感覚とは違うけれどよかった。
Posted by ブクログ
本屋さんでおすすめされていたこととSNSで見かけて気になったので購入。
くますけというぬいぐるみに悪霊が取り憑いていて不可解な出来事が起こるのかと思いきや…くますけというぬいぐるみといつも一緒の成美。両親を交通事故で亡くし、母の友人に引き取られてその生活風景が記されている。成美の心情や家族の関わり方への苦労が記されておりホラー面だけでなく、家族愛の面も見られる。
成美にとってくますけは唯一の支えであり、家庭環境が複雑だった為、現実からの逃避になっていたのではないかなと思った。
最終章では驚かされたが、結末がはっきりしていてとても面白かった。
あとがきも著者の好みやプライベートが分かって親近感が湧いた。
Posted by ブクログ
最初は幻のままとパパに悪霊のぬいぐるみって言われてたけど交通事故とかパパとかママを死なせたのはなるみちゃんのためだった
そして普通のぬいぐるみになった
Posted by ブクログ
ホラー要素が強めと思いきや、最後に近づくにつれてファンタジーに。
読み手によってハッピーエンドと捉えるかどうか変わりそうだなと思った。
両親から浴びせられる言葉や親同士の喧嘩って子供にとっては影響が大きくて、その後の考え方や自分に対する自己肯定感の低さ、そして大人でも驚くくらいに周囲に気をつかうようになるというのが見事に物語を通して表現されてて世界に入り込めた。
読んでから、家にあるくまのぬいぐるみがくますけに見えるし、意思を持ったぬいぐるみとして見えることがあってくますけ…ってなってる。
作者のぬい愛が伝わってくる作品でした。あとがきが20ページ前後あって、1つあとがき読み終わったらまた別のあとがきが出て来て、長いな〜って思った。
Posted by ブクログ
私もぬいぐるみ教徒なので、お話の内容がすんなり入りました。個人的には感動ものだと思います、購入時は帯と表紙からぬいぐるみホラーかな!?と思っていましたが、涙が出かけるくらい感動しました!くますけが成美ちゃんを大切に思ってるように私のぬいたちも思ってくれてるといいなт т
あとあとがきが共感の嵐でした。私が亡くなる際に、ぬいぐるみたちをどうしようか、未だに悩んでいます。
Posted by ブクログ
なんと、復刻! なつかしさのあまり購入、そして一気読み。やっぱり面白い。ぞくぞくする。自分のダークな気持ちっていうホラーがあるんだと衝撃だったな、12~13歳の頃。
Posted by ブクログ
おもしろかった!子供にとって親の影響力ってこんなに大きいんだと思ったのと、くますけとなんなん強かった!裕子さんと成美ちゃんがこれからも幸せであることを祈るばかりです(-人-)
Posted by ブクログ
『ホラー作品であることを忘れるほどあたたかく感じる家族の温もりがある一方、最後まで残る“ある違和感”』
幼い頃、手放すのが寂しいほど気に入っていたぬいぐるみはあっただろうか?
(今では、ぬいぐるみ活(通称:ぬい活)という言葉があるように)ぬいぐるみとは子供から大人まで、非常に特別な存在の一つと感じている人もいるのでは無いだろうか?
本作は、一日中お気に入りのクマのぬいぐるみを手放すことができない小学四年生の成美の感じている“ある違和感”を紐解いていく物語。
タイトルにもある“くますけ”とは、成美と常に一緒にいるクマのぬいぐるみの名前だ。
くますけとは日常生活や学校でさえも手放すことが出来ず、成美は学校でいじめを受け、両親からも疎まれていた。
そんな成美の唯一心を許せる人物が、近所に住む裕子さん。彼女は、成美とくますけの関係を悪く言うことなく見守り続けている。
本作はホラー作品に分類されているが、ホラー作品特有の不気味さを含みながら、その中に家族の形なるものを上手く織り交ぜられている。
成美のことを疎む両親や、裕子さんへの想いなどを成美の視点から、そしてその逆も描かれており、一冊を通じて、それぞれの人物の心情変化が見事に描かれている。
その一方で、成美がくますけに対して持つ“違和感”を上手く調和して描き、心が胸騒ぎするような感覚を読者に持たせてくる。
ただ、エンディングパートには個人的に「自分のこれまでの推測は正しかったのか?」と感じるようなものが待ち構えているので、ぜひ自分の推測を疑いながら読んでみて欲しい。
Posted by ブクログ
ぬいぐるみホラーとは…???と帯と表紙の絵に惹かれて購入・読み始めて…
良い感じにずっと不穏です笑
年齢のわりに周囲をよく見て賢く、しかしくまのぬいぐるみ「くますけ」が手放せない小学生の女の子成美ちゃん
くますけが手放せないが故に変な子扱いされいじめられ、かつ両親も喧嘩が絶えずいつも怯えている女の子
両親が事故死して葬式の場面から話は始まる
くますけの存在感とヒリヒリとした不穏さがなにが起きてなにが起きるのかとなっておもしろかったです
Posted by ブクログ
ホラーテイストてすが、怖さはマイルド。
10歳の成美は両親が事故でなくなり、母の友人の裕子さんに引き取られる。成美はくますけと名付けたぬいぐるみと離れられず学校などでも一緒にいるため、葉子という同級生からいじめられていた。くますけを汚したりするいじわるをした後、葉子は事故にあい、同じくして両親は事故死。成美がくますけに葉子の不幸を願ったから起こったことなのか?くますけがやってくれたことなのか?
なぜ、成美がくますけ依存をしているのか、とか、くますけがしゃべれるのは成美の想像なのか?とか、考えながら読めました。最後にキャラ追加の展開あって、予想通りにならなかったのも良かったです。
改訂版が何回か出ているらしく、その度にあとがきが書かれ、それが全て掲載されているのが面白かったです。文庫だから、普通は解説が加わるよね?
そして、このあとがきも結構ホラー(ほのぼのテイスト)。「ぬい」の言葉が出てきたとき、あれ?この言葉ってこの頃からあるのか?と思ったけど、創作者でしたか。
両親が不仲なところ以外は概ね小学生でも大丈夫。
大人装丁でルビはほぼないです。短めに改訂して、ジュニア版にして欲しいです。
Posted by ブクログ
ホラーは好きですが、本で読むと頭の中で情景を作り出してしまうので避けていました。
ですが、SNSで見たこの「くますけと一緒に」の感想を見ていたらどうしても読みたくなって購入。
長期の休みのある時に読むことにしました。
結果としてはとても良かったです。わたしはこういう展開のお話は好きです。
トイストーリーが好きな方は好きなんじゃないでしょうかね、トイストーリーがちょっとホラーチックになる感じ……と言うと語弊がありますかね(¯∀¯;)
ホラーと言いつつもがっつり怖いわけではないので、ホラーは気になるし見たいけどがっつり怖いのはだめって方にもオススメです。
くますけ、成美ちゃんの幸せを願っていてね。
Posted by ブクログ
ホラーとしては優しめなんだけど、まぁ重い内容だよね笑
ぬいぐるみが唯一の理解者だと思ってるけど、愛ゆえに自分の苦手な人に手を出すなんてこと、あるのかな?っていう疑念が湧いて、いろんな不安で混乱しちゃう女の子。
生きづらさをぬいぐるみに相談することで緩和しているのに、年齢とともにぬいぐるみに相談し続けるのはおかしいと否定されるのは、拠り所がなくなっちゃうから可哀想だった。ぬいぐるみ以外の理解者に出会えて安心した反面、ぬいぐるみが行動を起こす可能性はずっとつきまとうっていう恐怖ね。
Posted by ブクログ
前半はテンポよく、くますけがどう事件に関わるのか、ハラハラしながら読み進めた。
後半失速。幻想の世界の両親が成美を責めるシーンが何度も出てきて、げんなり。
おもしろかったけど、本屋などでプッシュされている割には「うーーん?」という感覚。自分にとってはそんなにホラーではなかったのかも。ぬいぐるみが自分の気持ちを汲み取って人を殺めてしまうというのも考え方によってはそうなりそうだし、「親を好きにならなきゃいけない義務はない」といったようなアドバイスも普通に全然アリな考え方だと思う。でも仮にぬいぐるみと近しい生活を送っていたら、迂闊にぬいぐるみに対して良からぬことを考えられなくなっちゃうかも。
Posted by ブクログ
いつもクマのぬいぐるみ"くますけ"と一緒にいる
10歳の成美。ぬいぐるみを片時も離さないから、成美の周りの人間は、彼女を変わっている"難しい子"扱いしている。居場所がない成美の周りで不幸が続いてく…。
読んでいると成美が置かれていた状況が徐々に分かってくるんだけど、これが可哀想でしょうがない。この子大丈夫なのかな?と心配しちゃう。両親の成美に対する態度、学校では同級生に酷い扱いをされる。それは"くますけ"と一緒にいたくなるよね。ぬいぐるみと一緒にいるのはそんなに悪い事なのか?と思ってしまった。成美の幸せを祈らずにはいられない。
チャッキー的なホラーなのか、ビリー・ミリガン的なホラーなのかを見極めるのに時間がかかりました。最後には分かるんだけど、何かモヤモヤが残ります。たぶん正体が私にはよく分からないからかな?
ホラーは好きだけどやっぱり人形系のホラーは苦手かな。映画とか観ててゾクっとして鳥肌たっちゃうもん。
Posted by ブクログ
期待したホラーの感じはなかったけれど、ぬいぐるみの愛が伝わる良い作品でした。みんなこんなふうにぬいぐるみ持ったら‥バトルロワイヤルになるな。
あとがきの作者のぬい愛がとても素敵。
Posted by ブクログ
小学四年生の成美はぬいぐるみのくますけといつでも一緒にいる。そんな成美をいじめた同級生は事故に遭い、いつも喧嘩ばかりしていた両親も死んでしまった。
母の親友だった裕子の家に引き取られた成美だが、くますけに願ったせいで事故が起きたのではないかと思い始め…
ホラーだと思っていたらちょっとファンタジーな感じだった。
毒親の元で育ち、ぬいぐるみが生きているかのように振る舞う成美と、不器用ながらも親の愛を与えたいと奮闘する裕子。成美の周囲に気を使いすぎてしまう所は本人が賢いせいもあるけど毒親のせいでああなってしまったんだろうなというのが悲しい。本当に成美を大切にしたい裕子とのすれ違いの末、自分の気持ちを大事にしていいんだ思えるようになってよかった。
でも最後はほんのりホラーというか、夢のある怖さかな。
Posted by ブクログ
表紙に惹かれて購入。結論から言えば、そこまで怖い話ではありませんでした。あらすじの通り、くますけは不思議な力を持っていて、実際に死者は出ますが、筆者のぬいぐるみへの愛が強すぎる故に、悪を描ききれなかったのかなという印象です。また、単行本の初版から時間が経っているので、文体に慣れていないと読みにくいです。とはいえ、ご家庭にぬいぐるみがあり、名前を付けて可愛がっている方には共感できる部分もある小説です。
Posted by ブクログ
怖い話!?と思ったけどそれを超えて愛だわ。読んだ日ちょうどぬいと旅行中で、ぬいを見て…何考えてるのかなぁ?と心馳せる夜。
くますけは邪悪なぬいぐるみなのか、10歳の成美はパパとママを…?そして成美を引き取った裕子さんの秘密。二人の(三人の)未来が最善でありますようにと願いながら読み進めました。
Posted by ブクログ
主人公は10歳の女の子、成美ちゃん。
成美ちゃん目線でお話が進むので、文章は難しくなく一冊すぐに読み終えちゃいます。
これは穴場のどんでん返し系かもしれません。まさかそんな本とは思ってなかったので、見事に裏切られた感!やられましたねー。
最後まで読んでみて下さい!
くますけ…!!!Σ(・ω・ )
Posted by ブクログ
1990年から91年にかけて、ネオファンタジーという雑誌で連載された小説。
ネオファンタジーという雑誌は、ネット検索してもろくに情報が引っかからないけど、どうやら大陸書房という出版社から6号だけ出されたライトノベル系の雑誌らしく、そのあとは大陸書房自体が倒産してしまう。
Wikiでは他の大手出版社がライトノベル系に手を伸ばし始めたことによる影響だと書かれているが、どうだろうか。倒産は92年とのことなので、バブル崩壊の影響などもあったかもしれない。その時点でも売れっ子であった新井素子に連載させているのだから、あまり会社が無能だったようにも思えないが。
新井素子の小説は、文章で書いた漫画、と形容されることがある。間違ってはないけど、本作の頃はすこし毛色が違う。ホラー小説だから、というだけでなく、明確に親子関係の不和、周囲との人間関係からくる子どものストレス、子どもの通過儀礼的な出立…と、雑誌の読者層だったと思われる思春期の子どもたちへの意識が強い。そして新井独特の口語的な文体のおかげで暗くもならない。そういう作者のうまさが目立つ。
ちなみにこの新しい文庫版は、あとがきが三つも収録されている。ちょっとおもしろかったのは、ぬいぐるみを表す「ぬい」という言葉。主に昨今のSNSで使われている言葉だが、どうやら新井が言い出したらしい。自称ではあるが、2012年のあとがきで当然のように使っているので、たぶん本当なんだろう。
Posted by ブクログ
新井素子さんの作品は、これと「おしまいの日」しか読んだことないのですが、クセのある文体ですね。でもわかりやすくて良い。
本屋さんで見たポップにも、怖い物語だと書かれていたし、裏のあらすじを読んでみてもそう思えたけど実際全然ホラーじゃなかった。
少なくとも自分が考えていたような怖さではない。
自分は勝手に「ミーガン」のぬいぐるみバージョンみたいなのを想像していたもんで。
少女の成長物語ですかね。
ホラーと思って読まなければ面白い作品でした。
ウチには人形もぬいぐるみも一つもないですが、今後も絶対いらん、と思った。
とても古い作品なので
登場人物の話し方が古いです。小4の女の子がこんな喋り方する?!?となって入り込みづらいのですが、もう30数年も前だと思えばこんなものか、、
主人公の女の子が、年齢の割に大人びた子だということを差し引いても 少し考え方が大人すぎる部分があり 「大人が書いた子供」と言う感じが少し否めなかったのが残念
ホラーなのか?ホラーじゃないのか?をずっと問いながら読んでましたが、最終的には多分ホラーでした。笑
少し泣ける部分もありました◎