小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
力作。佐藤先生の本は、社会と歴史の底流に流れるものに先入観を排して迫っている。これまでの定説、俗見を覆している。
以下、メモ。
神を勧請する形から、こちらから神の元へ出向く形式への変化。祟りから罰へ。古代から中世に神の役割は変化する。
非人が仏や菩薩の化身であると説かれ,信じられていた。
中世、天皇は大日如来になろうとしたが、地獄に落ちる姿の方が多く描かれた。
中世後期の「草木成仏思想」をもって初めて、山が神であるという思想が生まれる。
中世では墓地に埋葬者の名前が刻まれることはなかった
山形県湯殿山のミイラである本明海上人が入定したのは飢饉の年。
・上から現世肯定の世界館が作ら -
Posted by ブクログ
露骨な報復人事により、過酷で孤独な僻地での日々に、精神的にも限界の恩地。
あまりの不条理さに、読んでいるこちらも辛くなる。
信念を貫きたいのはわかるけど、恩地はもう少し家族のことも考えてほしい。
犠牲になっている奥さんや子どもたち、そして母親のことを思うと胸が苦しくなる。
さすがに彼があまりにも真っ直ぐ過ぎて、不器用な人に思ってしまう。
東大出身のその賢さをもう少し戦略的に違う形で生かせないのか…
でも曲がったことができないのが恩地なんだろう。
読み始めると止まらない。
どんなに気持ちが沈んでいるときでも、続きが気になってしまう。
次は御巣鷹山篇。
未曾有の悲劇と遺族の苦悩が描かれると -
Posted by ブクログ
命を、生きる意味をかけてチェスを指す人々。みんな頑張っててそれでいい作品だった。感動した。
今のところの今月イチ作品かな。
透は小学生だが、全身型特発性神経不全症という病気で入院中。突然身体の一部が動かなくなる病気で、入院したらいつまでなのかわからない。そんな日々に同室の輝がチェスを教えてくれた。
まずは定石を覚えて、タクティクス問題を解くといいらしい。チェス熱は子供達の間で広がった。みんな病気と闘いながら、切磋琢磨していく。輝は手術して退院した。透は前向きに頑張っている。中学生になった。輝は交通事故で亡くなった。
樽山は進学校の開化高校2年生。白血病で入院していた瑠偉とチェス部に入ってい
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