小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
近畿地方のある場所についてが流行って3年。様々なモキュメンタリー形式の作品が誕生し、もはや出涸らしとなりつつある中で、この本は異質です。
言うなれば発散。
これまでのモキュメンタリーが、散りばめられた無関係の事件を辿れば、一つの道筋に辿り着く「収縮」の物語だったとするならば、今作は真逆です。
もやもやすることはあります。ですがそれ以上に、人を呪わば穴二つ、ならぬ、穴の発散。
呪いや咒(まじない)を試すことは、救済の手段であるはず。例え復讐であっても、それは底知れぬ邪念を取り払いたい気持ちから行う八つ当たりである。
呪いや咒が救済でなく、戯れになったとき、【それ】は発散する。
無関係から -
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Posted by ブクログ
ネタバレ「いつも、二番目」
この帯の言葉を見た瞬間に、私のことだと思った。
思わず手に取って読んだ本は、いつも二番目の私を優しく包んでくれ、この世界を愛したいと思わせてくれたステキなお話だった。
主人公桃子は喫茶店「雨宿り」に勤める料理人。そこでは毎週金曜日の夜に「元カレごはん埋葬委員会」を開催していて、元カレなど自分好きだった人にまつわる料理をみんなで食べて思い出を埋葬していた。
物語は桃子がプロポーズの最中に彼氏にフラれ、埋葬委員会を開くところが始まる。それを皮切りに完璧すぎる女性の辛い思い出や最愛の推しにまつわる思い出、二股をかけられた女性の苦悩など…たくさん思い出を埋葬していく。
終盤にかけ -
Posted by ブクログ
この小説と同格の小説はあれどこの小説を上回る小説はこの世に存在しない。この作品を読むことができただけでもこの世に生まれた価値があったと感じさせてくれるほどの作品。小説という表現型が到達しうる最高到達点の一つ。
普遍的な命題を扱いメッセージの方向性は提示しながらもすべてを解説することは避け解釈に余白を持たせる、いくつかの矛盾を矛盾のまま残しておくなど、意味のつながりと余白のバランスが後世に残るマスターピースとなるための条件の一つであると考えるが、この作品ほど精緻なバランスを高い密度で実現している作品を私は知らない。信仰という普遍的なテーマに対し江戸時代長崎のキリシタン弾圧というドラマティックな舞
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