ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • ゴリオ爺さん

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    ルイ16世の処刑、恐怖政治、食糧危機、第一帝政、復古王政と不安定な社会情勢で、ブルジョワジーと貴族が織りなす、金と虚栄心にまみれた泥沼の社交界が舞台。

    金に執着せず、2人の娘を一心に愛する父性愛の塊であるゴリオ。

    田舎の若者らしい良心をもち、パリの社交界の泥沼のなかで出世欲からくる悪と善良さの間で葛藤していくラスティニャック。

    この2人を中心に、社交界の泥沼な人間模様が巧みに描き出されている。

    っていうか、ゴリオの父性愛ってもう自己中心的すぎ!
    娘に依存しすぎ!これを養育といってよいわけがない。
    そして、社交界の汚さ。ラスティニャックの良心も、もう捨て去られる寸前…。

    バルザックといえば、人物再登場なる技法を初めて使った人でもある、近代文学の祖ともいわれる人。

    実はこのラスティニャックは、バルザックの別作品「あら皮」で青年として登場している人物だとか。
    それを、ゴリオ爺さんで若者として再登場させているわけですね。

    気になる! ラスティニャック、お前の良心は一体どうなったんだ。
    たぶん、当時の読者も気になったに違いない。
    こうやってバルザックは巧みに、読者を自分の別の作品に誘導したのではないかと思うのです。

    わたしも読みたい。人間喜劇を全巻読みたい。
    ただ、この手のものはやっぱり邦訳によって読みやすさも違ってくるし、そしてもうこの人間喜劇、全巻手に入れることのほうが難しいのですね。
    ざんねん。

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    2026年09月26日
  • いい子のあくび

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    「おいしいごはんが食べられますように」は読むのが少ししんどかったですが、こちらはもう少し読みやすかったです。
    私はこちらの話の方が好みでした。

    この作者は不平等な世界に対する気持ち(割に合わない)の書き方が凄いなぁと思います。

    私の会社にいつも怒っている人がいますが、気持ちが少し分かりました。
    生きづらいだろうなぁと思います。
    でも、そういう気持ちになるのも分かる。
    分かるけど、どうしようもない。

    読み終わったら不思議と強くなれた気がした。

    あと、歩く時は前を向いてきちんと歩きましょう(笑)

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    2026年09月26日
  • 1984

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    最高に面白かった。ディストピア小説はこれまでも沢山読んできたが、ここまで暗鬱になる内容の作品はなかった。さすが20世紀最高の文学作品と呼ばれるだけある。

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    2026年09月26日
  • 白夜行

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    読み始めたら止まらない!次が気になって、仕事を休んで読み進めたくなるような小説でした。

    主人公が前に出てこない作品。周りの人間の感情表現ばかりで、主人公の感情が分かりにくいところがとても魅力的です。

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    2026年09月26日
  • 月の影 影の海(下) 十二国記(新潮文庫)

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    びっくりするくらい素晴らしかった…。
    アラフォーにファンタジーはもう無理かなと思っていたけれど、主人公と共に未知なる世界にゆっくりと馴染んでゆく。不可思議な世界を描く物語は、読んでいてどこか子どもだましのような感覚を抱くことがあったが、これはなぜか違和感なく受け入れられる。不思議だ…。

    最後は、このページ数で終わるの?と変なドキドキ感があったが、場面が変わり、静かに終わりを迎えた後の、残った高揚感の余韻たるや…。
    これは人気になる訳だ。最高でした!

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    2026年09月26日
  • 死体はどうなる

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    ★5 追い詰められた人々が守りたかったものとは? 極限状態の愛と選択を描く、濃厚な人間ドラマが好きな人へ!

    ■あらすじ
    アメリカのペンシルベニア州、ラストベルト地帯にある街ロックスバーグ。優秀な頭脳を持ちながら吃音の息子をもつシングルマザー、亡くなった母を想いつづける自閉症の若い男性、音楽の才能がありながら借金と腐れ縁に苦しめられる女性。

    寂れた街で生き抜く彼らが、なぜ"死体"と向き合わなければならなくなったのか…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    ★5 深く深く人間を描いた犯罪小説。日本人の好みにも合った内容なので、普段は海外ミステリーを読まない人にもぜひ手に取ってほしい一冊。

    本作は時代に取り残された街で、様々な因果によって汲々と生きざるを得ない人々を描いていく。視点人物は3人で、それぞれの物語が交互に展開していくのですが、そのすべてに”死体”が関わっているのです。

    当然ながら犯罪に手を染めることになるのですが、そこまでして彼らが守らなければならなかったものは何だったのか… を追っていくという物語。

    視点が順番に変わるのって読みづらくない?と思われるかもしれませんが、ちゃんと読者を惹きつけるプロットが組まれているのでご安心を。むしろえぇぇっ? って思うような展開が次々とやってくるので、ページをめくる手が止まりませんよ。

    まず本作の読みどころは、3人の背景とその丁寧な描写ですね。さらにそこへ切迫した状況が押し寄せてくる。ギリギリで生きているのに、なんでこんなにもヤバい状況なんすか… と頭を抱えたくなるほどなんです。次々と対峙する危機的状況を切り抜けられるのか、ハラハラドキドキ感が止まんない。

    気持ちが痛いほどわかるのは、息子思いのシングルマザー、カーラ。犯罪なんて良くないのだけれど、よく頑張ったね… と言いたくなってしまう。

    応援したくなるのは自閉症のリード。周りからは厄介者扱いをされているかもしれないけれど、きみの信じる道を行けばいい。あなたは近い将来、大物作家になるはず。

    説教したくなるのは歌手志望のリズ。あんた隙が多すぎるのよ、もっと狡猾に生きなさいよ。まぁでも彼女にも幸せになってほしいなーと思ずにはいられなくなる。

    そして本作一番のポイントは、彼らがなぜここまでしなければならないのか?という部分。自分を犠牲にしてでも信じなければならない何かがある。それは愛する人、約束、夢、プライド、信条など様々。

    たとえ追い詰められても守りたいものってあると思うし、それはとても尊いものだ。でも、犯罪を犯してはならないのです。

    給料は上がらないのに物価ばかり上がっていく今の日本にも、同じように追い詰められている人たちがたくさんいるんじゃないすかね… 犯罪に手を染めてしまう人の横顔が見える物語でした。

    ■ぜっさん推しポイント
    本作で一番好きなのは、リードの心情描写ですね。ピュアで圧倒的な力強さがあり、私の心臓にまっすぐナイフを突き刺してくるんすよ。こうした文章に触れていると、気取った言い回しなどよりもずっと心に伝わってくるものだと実感しました。

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    2026年09月26日
  • 三匹のおっさん

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    起こる事件が解決する度に、孫との関係の変化も面白いです。3匹以外の人間関係のテンポ感も良いです。
    有川ひろの世界に引き込まれました。
    続編も読みたいです。

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    2026年09月26日
  • ブティック

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    流石池井戸潤。
    期待通り、いや期待以上の高揚感を与えてくれる最高の作品でした。

    小さい会社を経営している自分としては熱い想いを受けて、更にやってやろうという気持ちにさせられました。
    明日から自分の会社の事をブティックと呼ぶようになるでしょう。

    僕はホントに池井戸潤の作品が好きで、畏れ多いですが登場人物の理念とでも言いましょうか、自分自身と通ずるところが多く、普段言葉にしてる事をセリフとして見る事が多々あります。

    他者の言葉として考えた時に再度自分が本質的に何を意識しているのか整理する事ができ、彼の作品は自分にとってのビジネス書のような存在でもある気がします。

    前置きが長くなりましたが、全ての人にオススメ出来る良作です。

    きっと続編が出ると信じているので楽しみに第二弾を待ちたいと思います!

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    2026年09月26日
  • 法廷占拠 爆弾2

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    面白かった。類家が出てこなかったのでそこはちょっと残念だけど三作目がありそうなので期待!そこは映画化してほしいなぁ。

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    2026年09月26日
  • 死んだら永遠に休めます

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    ずっと、何かが起きそうだ。これがこうなのか。いや本当はこうだったりして、いやこの描写ということは、、?。など、物語を掌握しようとしているようで、物語に振り回されているような感覚でした。振り返ると、リアルさと分かりやすさが絶妙なバランスで混在してあり、凄く読みやすく、読みたくない(リアルすぎて)という感情になると思います。シンプルに文字でこんなに鳥肌がたつというか、えっ、というか、衝撃の連続だ!ってなったのが久しぶりな気がして、すごくいい作品でした。ドラマ化と言うよりは、アニメ化をして欲しい作品です。

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    2026年09月26日
  • ありがとうって いえるかな

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    『ありがとう』っていう言葉は誰に言われても嬉しい言葉!

    けど、悪口や嫌なことを言われたらすっごく嫌な気持ちになりますよね。
    そんなことがよくわかる本です!

    みなさんにもありがとうを言いたいと思います!いつも感想にいいねしてくれてありがとう!!(≧∇≦)

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    2026年09月26日
  • たゆたえども沈まず

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    個人的にとても好きな作家さん。
    ゴッホの『もしこの人とこの人が出会っていたら』の世界線が描かれた物語。
    と同時に、ゴッホの絵がどのタイミングで描かれてそのときどんな精神状態だったのかがわかるようになっていて、ゴッホ絵画の解説本でもあると個人的には思っている。
    パリのセーヌ川。
    タイトル『たゆたえども沈まず』が回収されるラストシーンがよかった。
    著者の本は表紙がすべて素敵だから全部欲しくなる。ずるいなぁ笑。

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    2026年09月26日
  • 愛の夢とか

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    濃密だけれどどこか危うい七つの短編。
    誰の心にもある、言葉にするのが難しい気持ちというものを本当に上手く書いてくれていて。自分の頭に長年積み重なってきた澱のようなものが解かれてほぐされていくような感触だった。それは女性特有の感情だったり、もっと言えば個人そのものの秘めたる想いかもしれないけれど。きっと私が思うように、他の人もこの短編たちを読んだらそう思うんじゃないかなと確信できるような感じ。
    甘くて哀しくて優しくて厳しい気持ち。
    どのお話も良かったけれど、愛の夢とか、十三月怪談の2つが特に好きでした。
    川上未映子の作品がめちゃくちゃ好きな理由が目一杯詰まってる本でした。

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    2026年09月26日
  • 推しの殺人

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    【このミス】ってことでなんとなく手に取ったけど、おもしろかった!
    だけど、これミステリーなの?何か謎があったっけ?ラノベ感あるサスペンスって感じだったけどな。

    仲の悪かった女子が何かをきっかけに一致団結するストーリーって好き。
    良くも悪くも女子な感じがいい。
    読んでいると、いつの間にか自分もベイビー★スターライトのメンバーになった気持ちでハラハラしたり楽しくなったりして没入感がよかった。

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    2026年09月26日
  • しょうがの味は熱い

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    同棲3年目の2人の間にある、微妙なずれと居心地の悪さ。
    結婚することで落ち着くと考える女と落ち着いてから結婚したい男。
    【婚姻届は”人生を連帯保証しよう”という強烈なメッセージを発していた】
    この一文が衝撃的だった。
    どうなったら結婚すべきなのか、結局正解はわからない。
    綿矢さんの作品の中でもかなり読みやすく、好きな小説だった。

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    2026年09月26日
  • 禁忌の子

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    最後に明かされた禁忌の子にはゾッとしました。
    「人間は生まれさせられる。自分の意志ではない。」
    子は親を選べない、この言葉は凄く深いと思います。

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    2026年09月26日
  • かがみの孤城 上

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    学校で少しでも悩みがあった人、いじめがあった人全員に読んでほしい
    なんとも言えない恐怖とか気持ちがすごく上手く言語化されていて大満足
    絶対後悔しない。読んでよかった!

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    2026年09月26日
  • 雨が降ったら

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    読んでてすごく優しいんですけどところどころの洞察力が鋭く抉ってくる。でもやっぱり優しい。
    なにかドーンと事件があってバーンと解決!っていう感じではなかったのが却ってちょうどよく、私も私の人生をもっと大事にしてもいいのかもしれないと思いました
    『夫は二週間に一度、海釣りに出かける。それはべつにいいのだが、クーラーバッグぐらいすぐ片付けたってバチは当たりゃしねえだろうがとは思う。』全体的に穏やかで抑制の効いた文体のところにぶっ込まれる、こういう言葉の使い方、センスが最高にすき

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    2026年09月26日
  • にっぽん小噺大全

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    ボリュームが多くて小咄ファンに嬉しい一冊。特に186〜188Pにかけては田舎者が都会に来てマナー
    が分からなくて恥をかくなどの話が多いですが情報社会の現代ではほぼあり得ないことなので余計可笑しさが込み上げてきました。また親子の会話を中心にした話もありますが親が子供を思う気持ちや老親に振り回される子供など今も昔も変わらないなと思いました。
    子育て中の今だからかついこれ分かるってツッコミたくなるエピソードもありました。

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    2026年09月26日
  • 赤毛のアン

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    マシュウとマリラ目線で泣けた、、アンがひどい失敗をしてくれるから自分の方がましだと思えて勇気がもらえるんやね。女が野心を持っていい、野心を持つのはいいこと!というメッセージも。

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    2026年09月26日