ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 絶対製造工場

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    ロボットの名付け親

    カレル・チャペック『絶対製造工場』
    物質をエネルギーに変換する発明品「カルブラートル」は、物質に封じられた〈神=絶対〉も解放してしまう。〈絶対〉がもたらす啓示・宗教的恍惚や奇跡によって世界は混乱と争いの時代へ。約100年前の小説だけど、風刺されている世相は現代にも当てはまると思う。

    【読書案内】絶対製造工場/チャペック

    人類はついに『絶対=神』の製造に成功した。『絶対』は、人々に陶酔を、感動を、信心を与えながら急速に増殖していく。しかし、それは、世界全体を巻き混む混乱と破壊への序章であった。
    神とは、絶対とは、真理とは何かを問う傑作SF

    「「わたしは何も信じない」マ

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    2025年11月28日
  • ファントムの病棟 天久鷹央の推理カルテ 完全版

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    天久鷹央シリーズ第2弾!
    前作同様、登場人物たちの掛け合いがコミカルで面白い。
    短編3作(毒・吸血鬼・天使)。
    謎解きの楽しさはそのままに、今回は胸が締めつけられるほど切ない場面があり、思わず涙しました‥。

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    2025年11月28日
  • 私の最高の彼氏とその彼女

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    ネタバレ

    最初は、独占的な恋愛をしないことが、違和感しかなかったけど、読んでいくうちに、だんだんと慣れていく部分もあった。
    あとがきのエゴマの葉論争は、この本の影響もあるのか、なぜ自分の恋人が友達を手伝ったら怒るのか、と思ってしまった。
    でも、やっぱり、今まで独占的な恋愛・結婚が当たり前の世界で生きてきているので、すぐには受け入れられないようなことも色々起きると思う。
    ただ、恋愛・結婚において新しい視点をくれた小説で、とても面白かった!

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    2025年11月28日
  • スープ屋まにまにの小さな奇跡 心ほどけるミルクポトフ

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    ぽかぽか温かい気持ちになる作品でした。
    迷ったり悩んだり躓いたときにたどり着くスープ屋まにまに。
    メニューのスープもシンプルで想像しやすかった。

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    2025年11月28日
  • 銀座「四宝堂」文房具店2

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    懐古主義というわけではないが、古き良き物はその周囲の時間の流れかたまで良き物に変えてしまうような不思議な温かみがある。

    そんな感覚をこちらの物語では味わうことができ、読後感がとても心地良い。銀座界隈の老舗巡りをしたくなってくる。

    合理性、利便性だけが求められている昨今にあってこのような感覚になれるのは幸せなのではないだろうか。

    「名刺」がとくに心温まることができました。

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    2025年11月28日
  • アリアドネの声

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    最新のITを駆使して障害者でも住みやすい街を作るWANOKUNIプロジェクト。地下に都市機能を落とし込まれた地下都市で、地震が発生。そのために漏水による浸水、そして火事が起こる。災害救助用のドローンアリアドネを駆使して、見えず聞けず話せない三重苦の女性を救えるか?猶予は6時間。

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    2025年11月28日
  • 祖母姫、ロンドンへ行く!

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    祖母姫のような歳の重ね方をしたい。自分の生活。私は自分の食事をもっと丁寧に少量をきれいに盛り付けて自分をいたわれるようになろう。お疲れ様の気持ちを込めて

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    2025年11月28日
  • アルプス席の母

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    タイトル通り、甲子園出場を目指して奮闘する息子を支える母親の物語。

    母親である秋山菜々子は、神奈川で看護師をしながら一人息子の航太郎を女手一つで育てていた。
    湘南のシニアリーグで活躍する航太郎には関東のいくつかの高校からスカウトが来ていたが、選び取ったのはとある大阪の新興校だった。
    声のかからなかった甲子園常連校を倒すことを夢見て。息子とともに、菜々子もまた大阪に拠点を移すことを決意する。
    不慣れな土地での暮らし、厳しい父母会の掟、激痩せしていく息子。
    果たしてふたりの夢は叶うのか、というあらすじ。

    正直、野球のルールはそんなに詳しくなく、自分に子どもがいるわけでもないのでこの物語と自分と

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    2025年11月28日
  • 庭(新潮文庫)

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    何気ない日常のような文章
    ひとつひとつ細かく細かく
    描写される
    どこか懐かしかったり
    どこか自分のことのような
    でも
    なんだか不気味さが漂っている
    何かが起こるわけでもない
    ちょっとだけ
    なにかが背筋をゾワッとさせる

    文章の段落がなく
    たたみ込むようにセリフが
    連なる
    それがまるで本当に自分が
    動物園の中で
    騒がしい雑踏の中で
    途方に暮れている気分に
    させてくれている
    あるいはオタマジャクシや
    カエル、蜘蛛、蟻、草や木の実
    すべてが生きている
    今、ここで生きている

    その中で人々の心の中が
    見え隠れして
    また日常が過ぎていく

    怖い、ホラーだ!


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    2025年11月28日
  • ナナメの夕暮れ

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    さすがは芸人さん!とても平易な文章で、とてもスラスラと読みやすかった。
    かつては世の中に絶望していた著者。生きづらさを感じながらも、なんとか世界を肯定して生きていきたいという著者の優しさだったり、不器用ながらも一生懸命なところが、読んでいてとても前向きにさせてもらえたような気がしました。

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    2025年11月28日
  • 女王さまの夜食カフェ マカン・マラン ふたたび

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    シリーズ2作目
    今回も悩んだり迷ったりする人たちがマカン・マランに迷い込み、シャールさん始め常連客たちが変わらずそこにいてくれて、優しく温かく包み込んでくれた

    前作の最後の章でシャールさんが入院していて、今作はまだ帰ってきてないシャールさんを、ジャダさんがお店を守りつつ待ち、退院をみんなでお祝いするところから始まっていった

    どの章もやっぱりシャールさんの温かさ、常連客の人柄にとっても心が穏やかになった
    今のわたしは、ちょうど前向きになれず本に現実逃避してる気がするけど、このマカン・マランシリーズは無くてはならない世界
    今作もわたしの大切な一冊

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    2025年11月28日
  • シークレット・オブ・シークレッツ 下

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    いままでのシリーズで一番面白い!
    意識とは何か?

    こんな壮大な問いでさえ、実際の実験や科学的根拠を示して語られると、もう、読む前には戻れない!
    読んだ後、世界が変わる

    もし、10年後、いまよりも脳や意識の解明が進んで、まさしく人工神経細胞なるものが作られたら、と思うと本当に怖い。

    ニューラリンクの脳チップを中国が大量買いして、研究していることもどうやら事実のようだし。実はもう、私たちが知らないだけで、あらゆることが起こり始めているのかも。

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    2025年11月28日
  • 禁忌の子

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             感情的になる。

    そんな瞬間は現在進行中のわたしの生活の中でたくさん出会ってきたと思う。

    「感情的」と聞くと、自分勝手などとネガティブな考えが脳内をよぎると思うが、そうなのだろうか。

    人は良い経験よりも悪い経験のほうが記憶に残りがちだという。
    「感情的になる」に隠されている本当の意義は何なのだろう。

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    読む本がなかった私は適当にこの本を手に取りました。本格ミステリーほど面白いものはありません。魅力的な登場人物にどんどん引き込まれ5時間以上読みふけっていました。個性的で魅力的な登場人物。も

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    2025年11月28日
  • [映]アムリタ 新装版

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    天才少女・最原最早。最原が作ったアムリタを見て衝撃を受けたニ見。
    アムリタの影響力のすごいなぁ、むしろ怖いな最原とか思いつつ読んでたら、最後の映画館で明かされる真実に愕然。
    ポップな文体に騙されましたわ。
    最原の初めてできた彼氏・定本との愛の物語なのね。その過程が怖過ぎる。呪いか…いや、魔術だなこりゃ!

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    2025年11月28日
  • 女二人のニューギニア

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    文化人類学者の畑中さんに軽く誘われ、軽いノリで出向いてしまったパプア・ニューギニア。しかしそこはとんでもない奥地で、ちょっとやそっとの好奇心で行ける場所ではなかった。完全なサバイバルである。それをライトにユーモアを交えて語られているので、とにかく面白い。相棒の畑中さんとのやりとりが漫才のよう。

    畑中さんの研究する奥地に辿り着くのまでの道のりが壮絶だ(なんせ、3日間歩きっぱなし)。さらに辿り着いてからの生活も「仕事の合間にリゾート地でのんびり」とは程遠い世界。

    そこは豚3匹と女一人が物々交換されるような文明なのである。一夫多妻制に児童婚・・・女の地位が低すぎる。女二人で生活できるような場所と

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    2025年11月28日
  • 消えたモナ・リザ

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    1911年8月21日、モナ・リザは盗まれ、世界一有名な絵になった。この本は、この盗難事件の捜査の様子と、モナ・リザを描いたレオナルド・ダ・ヴィンチの人生を描き出すノンフィクションだ。

    全く異なる時代の捜査陣とダ・ヴィンチをつなぐのは絵画モナ・リザだけだったが、本を読み進むにつれ、ダ・ヴィンチがもっていた素質が事件を解く鍵だと理解できるようになるだろう。ノンフィクションだが、ミステリーの小説のように楽しめる作品だった。

    本の内容ももちろん面白いが、著者ニコラス・デイの書き方も面白かった。おかしみを生み出す言葉の使い方が秀逸で、何度も意表を突かれ、くすっと笑わされ、それが心地よかった。文章を読

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    2025年11月28日
  • モンスター

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    美容整形をして美人になって人生変わるみたいな話は数多くあるけれど、とても面白く一日で読み終えてしまった。
    特に美醜の概念についての掘り下げがなるほどーと流石百田尚樹だと思いました。作中に大学教授が出てくるのですが、国民民主の玉木さんと名前も似ていて完全に玉木雄一郎で再生されてしまいました笑
    焦がれて焦がれてようやく手に入れた男が最後に放った言葉が最後に一回だけやらせてとは、、人間の本質ってこんなもんだよなぁと。

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    2025年11月28日
  • 迷うな女性外科医 泣くな研修医7

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    中山祐次郎さんの大好きな「泣くな研修医」シリーズ7。女性ならではの外科医としてのキャリアとワークライフバランスの難しさに焦点を当てている。癌末期患者の外科医がまた素晴らしい人物。彼が主人公にした問いかけ。「外科医にとって1番大切なことは?」に対して「それは手術の技術」と答えた主人公に「患者さんと真に向き合うこと」と答える。こんなお医者さんいるの〜?と思いたくなるくらい素敵。
    そして何故だか著者中山祐次郎さんとこの外科医のキャラが被るような気がしてならない。
    自分が大腸癌に罹るようなことがあったら、現役医師でもある中山先生に手術してもらいたい。

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    2025年11月28日
  • 翼の翼

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    テンポよく一気に読み終えた

    後半感情移入し過ぎて(⁉︎)涙が滲むような場面もありながら
    たくさん考えさせられた

    ある程度大きくなった子どもの親として
    子育てし直せたら今と違う風に成長させられたのではないかと反省すること度々だけれど
    過去には戻れないから
    今この瞬間が本当に正しいのかを心に留めながら
    子どもに接していけたらなと思う

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    2025年11月28日
  • ユニコーンレターストーリー

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    同じ日に生まれたふたり。
    文通。
    ユニーとハッチ。

    一文字ずつ手書きをする行為の温かさと距離感。すべてが良かった。

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    2025年11月28日