小説・文芸の高評価レビュー
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キャラクター小説?ライトミステリー?
初読み作家さんでしたが、癖のある主人公が可愛くて、読みやすくて、とても良かった。
個人的に暗い話を連続で読みすぎていたので、軽くてPOPなミステリーが心に染みました(笑)
私立雷辺女学園に入学した時夜翔には、学園の名探偵だった大叔母がいた。
しかし大叔母は30年前、学園のラスボス的存在の理事長・Мとの対決で学園内の滝に落ち亡くなっていた。
大叔母の名声を利用してちやほやされる学園生活を満喫していた翔だったが、ある日突然事件解明の依頼が舞い込む。全く推理などできない翔は困ったあげく滝へ向かうが、そこでとんでもない出逢いが…
いわゆる安楽椅子探偵 -
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「東京創元社×カクヨム 学園ミステリ大賞」大賞受賞作『僕たちの青春はちょっとだけ特別』の続編。
舞台は宮城県仙台市の明星高等支援学校。1年生の青崎架月は長い夏休み後、老人ホームでの現場実習に参加した。その後、2学期最大のイベントである学園祭の準備が進む中、架月のもとには同級生からも先輩からも、様々な謎がもちこまれる。
前作を読んで1年くらいしか経ってなかったので、架月たち登場人物はすぐに思い出せた。今回も学校内でちょっとした事件が起き、架月はその謎を解説しようと試みるが、前回よりも相手の気持ちを読み取ろうと努力し、行動する前に一歩踏みとどまり、考えてから行動している。もちろん、それを言って -
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この本の感想は「かたい」です。左手だけで持って読んでたら、3回くらいカバーだけ残して吹っ飛んでいきました。ええ、物理的な話。
それはそれとして、読後感が良くて優しいです。お花買いに行きたくなっちゃいます。花瓶がないから買わないけど。うちはアレンジメントしか買わないので。花瓶がないから。
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紀久子が退職届を送ったのに、無断欠勤だとして上司にファミレスに呼び出された。いやいやこんなブラックな会社で2年も働いて、おまけにお前にセクハラまでされて、なんで働かなきゃなんないの?と思っているのに言い返せない。と思ったら、後ろの席にいたお姉さんが言い返してくれた。駅前のお花屋さんのお姉さんだっ -
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読書録「夜の国のクーパー」5
著者 伊坂幸太郎
出版 創元推理文庫
p182より引用
“「誰だって、自分たちより小さいものに
ついては、意識が薄くなるのかもしれない。
開き直るつもりはないんだけれど、だから、
僕たちも君たちのことを深く考えていなかっ
た。ただ、誰だって少なからず、知らない
うちに誰かに迷惑をかけているんじゃない
かな」"
動物にもはっきりとした意識がある世界
を舞台とした、長編ファンタジー小説。
同社刊行作文庫版。
大勢が集まる広場に、敵国の兵士がやっ
て来た。見たこともない道具を持ち、見た
こともない動物を伴って…。
上記の引用は、主人公で語り部的存 -
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泣いた。
東京からの帰りの飛行機で呼んで、窓際の席に座って、静かに泣いた。
だんだんと感情が増えていく主人公。
生きるってなんだ。人と繋がるってなんだ。
って、死を覚悟したヒロイン(桜良)の生き方、ふざけ方、人との関わり方、言葉、文章すべてから学んだ気がする。
うまく言葉に落とし込めてないけど、そっと。
前日にsuper beaverのライブに行き、最後に「ありがとう」を聴いた。いつか人は死ぬから、唐突に人は死ぬから、後悔のないように、今愛を伝えないといけない、って。
東京から帰る私には家族がいて、友人がいて、日常を過ごす仲間がいて、遠くにも友人がいて。
「ありがとう。愛してるよ」
って、 -
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いいものを読ませていただいた⋯
何か自分を生かしたものへの「後ろめたさ」に悩まされ、それぞれの儀式的行いを経てそれを解消し、人生に秩序を取り戻していく。でもその秩序にも綻びがあるってことを、きっとそれぞれが感じてもいる⋯そんな雰囲気があって、その割り切れなさがすごく良い。
そこから逸脱した、(おそらく主題の)美津子と大津の話は一層良かった。
美津子は、自らの世界を規定する幻想の向こう側に行きたいのだろう。それ故、そういう枠組みを持たず、形式としての義務に従う(ように見える)大津に執着するのだと思う。大津は自身の行いを「イエスの真似事」と言うものの、その行いは限りなく純粋な形式に近いように思 -
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日本におけるガングロ・ルックはいつどのように広まって、どう変遷して、どう滅んだのか?という歴史を研究した本。
90年代の渋谷ギャル文化に関する内容が大半なのだろう、と読み始める前は思っていたが、源流としてまさかの20世紀初頭フランスの話から始まる。そして半分くらい過ぎてようやく90年代に至るのだ。だがそれがいい!
フランスやカリフォルニアを手本としていたところから、徐々に「見立て」の仕方が尖っていき、いつの間にか独自の文化として生成していく過程が丁寧に描かれ、夢中で読んだ。
歴史を追ってきて終盤で「ゴングロ」に至るところは、「ついにここまで来た…!」と謎の感動すら覚えた。
各時代でガング -
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買い物という点では、横浜駅が最強だ。駅周辺になんでもある。『世界99』は、横浜駅みたいな小説だと思った。人のあらゆる醜さ、愚かさ、卑劣さ、しょうもなさがなんでも見つかる。人の醜さを直視させられ、そこから目を背けても、背けた先に別の醜さが目に入る。人間の汚点のバーゲンセールだ。
まあもちろん小説なので醜さを露呈しているのは登場人物なのだが、それが読み手の自分にガンガンに跳ね返ってきて気が滅入る。いちいち皮肉の攻撃力が高くて「止めてくれ、その術はオレに効く」ってなりまくるし、皮肉が刺さる以外でも嫌な気持ちになる場面が目白押しだ。読んでいて特に嫌だなと感じた登場人物の言動や考えこそが、自分が排除し
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