ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • その手をにぎりたい

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    ネタバレ

    初めての読後感。とにかくリアルな本だった。
    バブルを経験してないが、バブル期に激動する不動産業界の生々しさが鮮明に伝わってきた。
    就職先に不動産業界やめとこう笑笑

    一ノ瀬さんと青子が不倫関係になるのではなく、最後はけじめをつけて終わるのが一ノ瀬さんの生涯の堅実さをしっかりと表していてリアルだった。
    まあ、なんといってもただ手を繋ぐだけ、ただ目を合わせるだけその一つ一つのちょっとした関係性の変化を官能的に描写できる著者の腕がすごい…
    読んでいるこっちまでドキドキする本だった。

    好きな人を心に秘めながら他の人と結婚する感じがめちゃくちゃリアルすぎた…広瀬、同僚の男、一ノ瀬、
    全員一番好きな人と

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    2025年11月28日
  • チョコレート・ピース

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    最初は中高生の読むような甘い展開で、なんだか気恥ずかしい気がした。チョコレートをテーマに、さまざまなシチュエーションの短編は甘いものばかりではなく、BOX1最終章で「え!一人称だったの!?」と驚いた。
    BOX2では、1での相手目線で描かれる展開。
    やっぱり読み返したくなるのが青山さん小説。

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    2025年11月28日
  • 青い壺

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    50年も前の作品なのに現代の心情に共通するものあり。青い壺の行方も興味深く、読後は、どれも晴れやかな気分になるかな。

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    2025年11月28日
  • デモクラシーのいろは【電子版おまけ付き】

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     戦後間もない日本。敵が敵ではなくなった今、どう生きていくのか?迷う日本人を導くべく、GHQに選ばれし四人の若い女性たち。四人は育った環境も性格もバラバラですが、みんな戦争で家族や大切なものを失い深く傷ついて、、、
     そんな彼女たちの教師となった日系2世のリュウ・サクラギさんと彼女たちの悪戦苦闘の日々に、私は笑ったり涙ぐんだりしながら、物語に惹き込まれていきました。
     レッスンの期間として与えられた半年間で、様々な事件や体験を経て彼女たちの心が一つになっていく姿や、夢に向かって進もうとする姿、サクラギ先生との絆が強くなっていく様子がジワジワと伝わってきました。
     そして、最後の1行まで目が離せ

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    2025年11月28日
  • 三日間の幸福

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    【自分自身の残りの人生について考えさせられた】
    残りの人生を売ってしまった。その彼は、絵を書くことが好きだったが、全員に好かれる絵を書こうと思うと、絵を嫌いになってしまった。自分が好きな絵を書くこと。

    そして、何か特別な事をしようとするのではなく、目の前の事に対して「堅実に行う」。これが人生をよりよくしてくれる。

    身近な人のSOSを感じ取ることもできる。特別な事をしてやろうと思うのではなく、堅実な事を行う。

    【活かせる事】
    ・生きれる日数が決まっている→必死に生きようとするし、人生に意味を見出そうとする。
    =
    ・作業の締切を決めている→その時間までに必死に終わらせようとする。

    ・目の前

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    2025年11月28日
  • 十代に共感する奴はみんな嘘つき

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    タイトルを見つけた瞬間買おうと決めた。
    メインの女子高生の考え方に本当に共感した。
    的はずれなことを言うかも知れないが、冷めた感情を持ちならが生きるのも1つの生き方だと思えた。

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    2025年11月28日
  • ナミヤ雑貨店の奇蹟

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    何章かに分かれているが、それぞれ登場人物のつながりが後々になってどんどんわかってくることところがとても面白かった。
    お爺さんの手紙の返信がそれぞれ真摯に向き合っており、言葉を大切にすることで人を後押しすることができるということを実感した。

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    2025年11月28日
  • 天才望遠鏡

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    棋士、フィギアスケーター、作家など天才とその観測者との物語。天才たちとの交流によって、生き方に思いをはせる連作短編集。
    額賀澪氏の作品は初めてだったが、どの話も良かった。特に個人的には『カケルの蹄音』が良かった。この作品だけ、天才の度合いが違う気がした。

    この短編集に出てくる天才たちは、全盛期を過ぎていることが多い。競技や分野によって輝ける時間が違うからだ。
    特にフィギュアスケートといった低年齢の時期に全盛期が来る競技などでは、人生という目線で見ると『天才』以降のほうが圧倒的に長い。
    この「天才」ではなくなってからの変化を扱っているのは、とても興味深かった。

    「天才」は、自分よりも才能のあ

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    2025年11月28日
  • 人魚が逃げた

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    銀座の街角で微かに袖が触れ合った人たち。その一人一人の、人生や心の中のほんの一部を覗き見しながら、最後は狐につままれ、暫しぼんやりとした幸福感に浸る。こういう読後感は久しぶりでとても良かった。

    『······ちくしょう、アンデルセンめ!』笑

    〈心に残った言葉〉
    "人っていうのはね、毎日見ているものがそのまま心と体に出るのよ。気持ちいいものに囲まれて、美しいものを見なさい"

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    2025年11月28日
  • リミナルスペース

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    不気味で非現実な空間「リミナルスペース」の美学を語る。絵画、映画、ゲームなど関連作のガイドとしても秀逸だ。マグリット、キリコ、ダリ、「シャイニング」や「サイレントヒル」は勿論、「バックルーム」も解説。新しい恐怖の形を知りたい人はぜひ。

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    2025年11月28日
  • 777 トリプルセブン

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    殺し屋シリーズ4作目。舞台はホテル。殺し屋と部屋数の多さに混乱するけどスピード感とライトな文体でサクサク読めてしまう。悪い奴ともっと悪い奴の勧善(?)懲悪は殺し屋シリーズの醍醐味ですね。ホテルから出られない不運な天道虫、その実最強なのかも。

    シリーズの醍醐味といえば、殺し屋が今は亡き殺し屋のことを語る時ちょっぴり切なくなるのも、それ。キャラの魅力は大きい。

    〈心に残った言葉〉
    "シュレーディンガーさん、知らなかったんだろうね。猫は観測しなくても、いつだって可愛いってこと"

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    2025年11月28日
  • ツミデミック

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    記憶に新しいコロナ禍の悶々とした空気、誰にとっても身近な今の時代感が反映された短編集。イヤミスあり、ほっこりあり、人の心のリアルな表裏、飽きずに一気読みしました。ほっこり系の話が好きだけど、印象に残ったのはありそうで怖い「ロマンス☆」。

    〈心に残った言葉〉
    "まっすぐ前を向いた娘はその未来をみじんも恐れていないように見えた。愚かさがいまいましく、まぶしい。"

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    2025年11月28日
  • 百年の時効

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    いやー面白かった。圧倒された警察大河小説です。
    物語は50年前に起きた凄惨な一家殺傷事件に関与していたと思われる男性が、アパートで亡くなっていたところから始まります。50年前に起きた事件は未解決であり、昭和・平成・令和と時代を経て、捜査を担当した刑事の思いが繋がれていく過程が詳細に描かれています。50年前に起きた事件は、時代背景や多くの人間関係が関与しておりなかなか複雑でしたが、ラストの伏線が回収されていく過程はお見事です。
    内容はもちろんのこと、登場人物も魅力的で、それぞれの時代で事件を解決しようと愚直に捜査する刑事たちの熱意に胸が熱くなりました。思いの継承が事件の解決に繋がる。昭和の時代に

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    2025年11月28日
  • YABUNONAKAーヤブノナカー

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    面白すぎて連続して2周読みました!!
    年齢、性別、ジェンダーなど、様々な立場の人からの視点で、とある性被害告発事件を描いた物語。
    こう書くと最近ありがちなテーマと思われがちですが、そこは金原さんの作品らしく、パンチがありすぎるキャラクター達によって刺激的な小説になっています。

    どのキャラも、現実にいそうで、でも小説で客観視すると「うっ」となる要素があり。かつ、自分の中にもこういう考えあるかも、、、。と思わせてくれる絶妙さ。

    かなりエグい描写もあるのですが、金原さんの文体はどこかラップにも感じるリズミカルさがあるため、ユーモアをあります。

    もう一度最初から読み直そうかな。

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    2025年11月28日
  • 炭酸水と犬

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    面白かった。

    ジャンルとしては恋愛モノ。
    ある日、主人公は彼氏から「他に好きな人ができた」と言われる。そこで「あ、そうなの。じゃあさよーなら」とならないのが小説で、なんやかんやあって主人公は彼氏にめちゃくちゃ悩まされる。

    この小説はその「なんやかんや」の展開を作りだすのが非常に上手だと思った。物語として読む分には楽しいけれど、現実世界だったら確実に病むだろうなという展開がいい。

    文章もお上手で、ページ数的には450ページくらいあるのにすらすら読めてしまった。

    ラストも痛快。絶対バッドエンドだろうなと思っていただけに、いい意味でこちらの予想を裏切ってくれた。

    あとこの小説を読んで思った

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    2025年11月28日
  • 中学校の授業でネット中傷を考えた 指先ひとつで加害者にならないために

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    ネットリテラシー、誹謗中傷について考える
    *********
    ★2025.11(1-1・1-2)
    ★2024.09(1学年・2学年・3学年)

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    2025年11月28日
  • ギリギリ

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    第1話 一郎太が死んだ。妻の瞳は中学校の同級生である健児と再婚。一郎太の母の静江が、瞳に連絡をしてくるが、瞳は静江との付き合いを嫌がるので、健児が見れなくなったテレビの手配をしてあげる。

    第2話 瞳は一郎太の愛人だったという女に呼び出されて、一緒に高級フレンチのランチを食べる。一郎太が本当に浮気していたかどうかは誰にもわからない。瞳は愛人だった女を本当に嫌なヤツだと思う。

    第3話 静江は日本語を習いたい外国人とスカイプで先生役をすることになった。健児がいろいろお膳立てをする。静江は健児と会話しながらも、一郎太のことばかり考えている。

    第4話 健児のドラマのシナリオを読んだ瞳は、再婚は悪い

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    2025年11月28日
  • 博士が愛した論文 研究者19人が語る“偏愛論文”アンソロジー

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    研究者が美しい論文や人生を変えた論文を語るアンソロジー。時にそれは高い壁であり励ます存在でもあるのだと感じた。論文を「作品」と表現した箇所があり納得。理学系に馴染みがない方にはやや読みにくいかもしれないが、研究者の人生、論文への愛を感じられる稀有な一冊だ。

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    2025年11月28日
  • 犯人と二人きり

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    七つの怪事件短編集。ミステリーという枠組みの中で「犯人と二人きり」というシチュエーション以外、一篇それぞれが異なるジャンルの物語で新鮮な感覚で楽しめた。「ハードボイルドな小学生」の無二なテイストが特にお気に入り。「二つの銃口」と「天城の山荘」の臨場感も良かった。

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    2025年11月28日
  • 下町サイキック

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    思っていた雰囲気とちょっぴり異なるけど、東京の下町の昭和な雰囲気や、生と死について淋しくも暖かく描かれている。

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    2025年11月28日