ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 翠雨の人

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    小説というよりドキュメンタリーかもしれない。
    猿橋賞という女性科学者に贈られる賞がある。
    猿橋さんは地球科学者だった。
    そのていどの情報しか持ったいなかったが
    猿橋勝子さんの物語に、どんどん引き込まれた。

    前半で描かれる戦前の危うい空気感は
    まさに今と同じものを感じ、うすら寒い感覚になる。

    地球化学者だったのですね。
    雨水の中のSrなどの放射性微量元素の測定方法を確立し、原水爆実験がもたらす海洋汚染の実態を明らかにした。
    アメリカではその測定方法に疑いをもたれたため、きわめて不利な条件下で単身測定審査会に臨み、その正確性を示す。

    一人の人間、女性の生きてきた道にしみじみと尊敬の念を覚えま

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    2026年04月25日
  • 神様のカルテ

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    医療を舞台にした小説は初めて。現場で働いていたことがあるので、物語に入り込めなそうで避けていたけど、そんなことすぐ後悔してしまう物語だった。

    生死に関わる緊張感のある医療現場で、悩み葛藤しながらも真摯に患者に向き合う姿、個性的で魅力的な登場人物たちのやりとり、それに加えて文体の美しさと優しさが読んでいてずっと心地よかった。

    現役の医師で、こんな心温まる物語を描ける夏川先生の虜になりました。

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    2026年04月25日
  • 楽園のカンヴァス

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    初めての原田マハさん。とても引き込まれた。事実とフィクションが混ざり合ったようなミステリアスな物語。絵画は詳しくはないけど観るのは好きなので読み終えてもっと美術作品に触れたくなった。

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    2026年04月25日
  • レーエンデ国物語 月と太陽

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    ネタバレ

    レーエンデ国物語2作目。
    前作よりも今作の方が遥かに好きだった!!
    前作と違って帝国に支配されているレーエンデの描写が切なかった。
    そんなレーエンデの自由の為に戦うテッサがすごく格好良かった。途中までは胸が熱くなって、読む手が止まらなかったけど…終盤は残酷。
    革命を成し遂げるのは簡単じゃないってこと。
    でもこの出来事は、テッサの想いは、後世に生きてくると信じて物語の続きを追いたいと思う。

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    2026年04月25日
  • 人生に「意味」なんかいらない

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    資本主義社会の価値観に自分はすごく染まっていたんだなと思いました。
    後半は生物の形態について語っており、本書の内容とのリンクにあまりピント来ませんでしたが面白かったです。
    意味を求めすぎることだけでなく、お金に関する執着を少し手放すこともできたように感じました。
    無理にその場にとどまるのではなく、合うところを見つけに言っていいんだと気付かされました。そのための足なんだと腑に落ちました。

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    2026年04月25日
  • 言語化するための小説思考

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    同い年だがここまで考え方が違うのか少し落ち込むけど、こんな考え方、見方があるのかと。考えることに対して気持ちが楽になったような気がしてる。

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    2026年04月25日
  • 人文知は武器になる

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    心理士として仕事の中でも人文知の重要性を実感する身としては非常に興味深い内容でした。今後生成AIとの関係性含め世界が短期間に大きく変わっていく中、目先のことではなく本質を考え矛盾する概念を抱えてバランスを取り続けられる力がビジネスだけでなく個人の幸福を考える上でもさらに重要になると感じている。

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    2026年04月25日
  • 正体

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    文庫で600P越えとボリュームのある作品だが、読み進めるにつれ、先が気になって、気になって…ページを捲る手が止まらなかった。
    読後は切ない、やるせない、悔しい…
    なんとも言えない気持ちになった。
    あとがきを読んで作者の想いに胸を打たれた。
    いろいろと考えさせられる作品だった。
    読もうか迷っている人がいたら、是非読んでほしい。

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    2026年04月25日
  • プリズンホテル 2 秋

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    きれいな人情話。

    ゲラゲラ笑いながら読むことができる小説が、この世にどれくらいあるか。このゲラゲラがあるからこそ、メインの人情話が湿っぽくならず、人情の本質は快さであると思わせてくれる。

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    2026年04月25日
  • 三浦綾子 電子全集 道ありき 青春編

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    生きることは義務、なのか。
    なんだか1番沁みた言葉だった。
    キリスト教の教えについてはよく分からないけど、こういう信仰なのかと理解はできた。

    短歌は現代のSNSのようなものだろうか。感情や状況がよく表れていてよかった。自分でも作ってみたくなった。

    自伝はいいな。
    面白いけど創作の強い小説に少し飽きて、
    本を読む意味ってなんだろうとか考えてた。
    事実は小説よりも奇なり、辻褄合う事ばかりじゃないけど現実は淡々とそこにあって人の人生を眺められるのは本で読む意味にはなるか。

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    2026年04月25日
  • 斜陽

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    この問題で一ばん苦しんでいるのは私なのです。
    この問題に就いて、何も、ちっとも苦しんでいない傍観者な、帆を醜くだらりと休ませながら、この問題を批判するのは、ナンセンスです。

    人間の生活には、喜んだり怒ったり悲しんだり憎んだり、いろいろの感情があるけれども、けれどもそれは人間の生活のほんの一パーセントを占めているだけの感情で、あとの九十九パーセントは、ただ待って暮らしているのではないでしょうか。
    幸福の足音が、廊下に聞こえるのを今か今かと胸のつぶれる思いで待って、からっぽ。

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    2026年04月25日
  • ロバのクサツネと歩く日本

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    2026.4#16
    表紙に惹かれました。が、内容もよかった〜
     ロバと旅をすると面白い本が書けるのではなくて、この人だからこそ面白い本になったのではないでしょうか?
    この後どうなったか調べてみよう!

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    2026年04月25日
  • 殺しへのライン

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    シリーズ3作目
    やはり面白い
    今回は事件が突然起きるのでは無く、こう言うふうに流れが出来ているなと、あえて分かるような書き出しだった、だからと言って退屈さも無駄な出来事もなく、
    想像以上に楽しませてもらいました。
    今までとの違いは人間らしい部分がある事かな。
    そして、次作につながる最後もめちゃくちゃ想像出来期待が大です。

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    2026年04月25日
  • 勉強の哲学 来たるべきバカのために 増補版

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    【初見の印象】
    かの千葉雅也さんの著作。『現代思想入門』を読んで、敢えて白黒ハッキリさせないような姿勢に好感がある。
    「勉強」というテーマは人生で永遠に問われるものだと思う。哲学にしろ、技術にしろ、処世術にしろ、学びたいという思いはある。私にとっての課題は、己の惰性であり、如何に自分のペースで継続をし得るか、この本から学べることを期待している。

    【ちょっと読んだ印象】
    (※「はじめに」「あとがき」を読んで)
    「勉強」とは、端的に「ノリが悪くなること」という。今までの自分(たち)の感覚や価値観とは違うものが到達点としてある。逆に言えば、従来の振る舞いを停止して、立ち止まって考える営みなのである

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    2026年04月25日
  • 新聞記者がネット記事をバズらせるために考えたこと

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    Yahoo!ニュースなどに載せた記事がページビュー数を伸ばすためにどうすればよいのか、試行錯誤した経験を書いたもの。とても参考になる。

    著者は共同通信の記者からネットニュース担当に異動し、それまで書いていた「よい記事」がPV数を稼げないことから試行錯誤に踏み出した。
    要するに「よい記事」の基準が違うということが書かれている。ネット記事(現代の若者向けの文章を含意)では読者の共感を得るような書き方が望ましいということだ。

    個人的には「順接の接続詞、ワードを積極的に入れる」というのに衝撃を受けた。
    つまり、「この先に何が書いてあるのかが見えないと読み進めてもらえないのでガイドすべき」ということ

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    2026年04月25日
  • ナミヤ雑貨店の奇蹟

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    東野圭吾さんにしてはめずらしくファンタジー要素のある物語。
    相関図がほしいくらい。
    丸光園の暁子さんと浪矢さんはどこかでずっとつながっていたから、こそ泥3人のこれから生きていく道を示してくれたのかも。
    にしても、こそ泥なのに、相談の手紙に真剣に向き合っていて、本当はいい人たちなんだろうな。
    和久浩介の親の結末に驚いたり、魚屋ミュージシャンの方もそうなっちゃうんだ…ってところはあったけど。
    時空を超えて手紙のやりとりをする。人生に良い影響を与えていく、というのはよかった。白紙の便せんに対するナミヤさんの回答もとてもよかった。

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    2026年04月25日
  • 僕には鳥の言葉がわかる

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    ノンフィクションは久しぶり。鳥の声が聞こえると何の鳥かなと考えることはある。カラスの鳴き方に攻撃や仲間を呼んでいるというのを聞いたこともある。でもシジュウカラに言葉があるなんて考えたことがなかった。興味深かった。

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    2026年04月25日
  • 博士の愛した数式

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    ネタバレ

    帯に300万人が泣いた!とデカデカと下品に書かれており、なんだこれと思ったのが最初の印象。
    見事に覆された。
    あまりにも儚くて、脆くて、切なくて美しいお話しだった。それでも確かに存在していた関係に、静かに心を打たれた。

    記憶が80分しかもたない博士。
    シングルマザーの家政婦と、その息子・ルート。
    三人が、数学と阪神を通して、静かに関係を結んでいく物語。
    小川洋子さんの描く「数学の美しさ」に心酔していく登場人物たち。そのまなざしや、ふとした仕草に宿る感情の揺らぎ。ものや人の機微を、ここまでやさしく、繊細にすくい取れるのかと、ただ圧倒され続けた。

    博士は子どもに対して決して上から教えない。大人

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    2026年04月25日
  • 華麗なる一族(中)

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    私自身が作者の意図をどこまで理解できたのか分からないところが悔しいけれど、内容が濃くて重くて未知の世界を垣間見せてもらっている。

    ちょうど、テレビで再放送しているので、下巻を先に読むべきか、ビデオをみてしまうか、悩んでますwww

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    2026年04月25日
  • 月とアマリリス

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    読んでいて心が痛くなる部分も多くて、しんどかった。
    でも町田さんの小説は心理描写が丁寧で、こうすればよかったのに、とかあそこでこう回避すれば、とか思ってしまうけど、なぜそうなってしまったのか理解できてしまう部分も多い。
    美散も母親が早くに亡くならなければ、まま母があの人じゃなければ、妹が病気にならなければ、乃愛(茂美)も彼女の特性を家族が理解してくれていたら、などいくつもの「あの時」がある。
    二人とも、ただ無条件に愛されたかっただけなのに。

    とても読み応えのある、いろいろな感情に揺さぶられる作品でした。
    やっぱり町田そのこさんの小説、大好きです。

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    2026年04月25日