【感想・ネタバレ】巣鴨のお寿司屋で、帰れと言われたことがあるのレビュー

あらすじ

ノスタルジーと、可笑しみと。
池袋、飯能、日本橋、所沢、諏訪、田園調布、高知、恐山、湯河原……。
自分の中の記憶を、街単位で遡る。そこから掘り起こされる、懐かしいだけでは片付かない、景色と感情。
気鋭のエッセイスト、最新書き下ろし。

『好きな食べ物がみつからない』が話題の、最注目のエッセイスト・古賀及子最新書き下ろしエッセイ。
幼い頃からの「土地と思い出」を辿ってみたら、土地土地、時代時代で、切ない! でもなんだか可笑しいエピソードが横溢!

【目次より】
下丸子、二分間、知らない人を大声でほめてけなす
日本橋、来年も買ってやるからな
元加治、真昼の暴走族
所沢店、売れ!私たちの福袋
田無、夏、恋人の家でひとりでエヴァンゲリオンを観た
諏訪、祖父と間欠泉
田園調布、知らない人の家でまずい水を飲む
恐山、会えないイタコと工藤パン
小岩、知らない街が、どんどん私の街になる
盛岡、北上川を走って越えて、母と私とソフトクリーム
曙橋、看護師の格好で登った木をさがす
大森、もう会うこともないだろうけどさ

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

古賀さんの文章を読める、という幸せを心から味わえる一冊でした。
古賀さんの幼少から社会人まで、記憶に残ったエピソード(特にそれぞれの土地にちなんだもの)を集めた一冊で、学生、短期留学、選挙管理事務所の事務、ショップ店員、会社員、劇団ワークショップなどなどバラエティに富んだ体験を読めるのがとても面白いです。祖父母の可愛い孫として、彼氏さんの家に一人で泊まる若い女の子として、素敵なお母さんとして、それぞれの顔をした古賀さんが、ペースを崩さず、物怖じせず、真っ当な感性で(羨ましい。。)周りの人と交流している姿がとてもとても面白かったです。毎度お守りのような本をありがとうございます。

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2025年05月20日

Posted by ブクログ

かつては毎日顔を合わせていたけど今後の人生でもう二度と会うことのない人って結構いる、ことを改めて思った。

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2025年05月01日

購入済み

初エッセイ

エッセイ読んだことなかった。日常の切り取りって、こんなにできるもんなんだ。勉強になったエッセイ集でした。

#共感する

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2025年07月01日

Posted by ブクログ

えぇっ!?と読んでみたくなるタイトルである。

なるほど、そういうこと、ますます謎が深まる(笑)
と不思議なエッセイがもりだくさんだ。
元デイリーポータルZ編集部員、納得。
きっと、知らないうちに記事を読んでた気がする。

ちょっと、いや大分変わってるけど、そこを追求したくなる面白さがある。
なんだかいっぱい本が出ている。
これからさらに楽しめます!

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2025年06月23日

Posted by ブクログ

飯能のバイトの話が好きだった。
その土地土地の思い出。

会社員、学生、母、娘…人間っていろんな側面があるんだなと改めて感じる。

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2025年11月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

住んでいた町、働いていた町、旅行で訪れた先など様々な場所にまつわるエッセイ。落ち着いた文章でたんたんと思い出が語られるが、若いころの話はけっこう破天荒というか奇人という感じなのでびっくりさせられる。身だしなみや衛生観念、生活習慣なんかから短大生の孫を優しくしつけなおした祖父の努力は気が遠くなるようなものだったろう…と思わずにはいられない。
この人の日記を先に読んでそちらが良かったのでエッセイも読んでみたのだが、日記の方が勢いがあって好きかな。この本では「所沢店、売れ!私たちの福袋」が好き。それぞれ違う雑誌のスタイルを体現する女子たちが集まっているがちゃがちゃのお店が、ショッパー特需で福袋の売り上げテナント一位をたたき出して心を一つにする瞬間、面白い。漫画みたいだ。その後あっさりと著者がバイトからフェードアウトしていくのも良い。現実だ。このたんたんとした感じが読んでいると癖になってくる。他の本も読んでみようか。

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2025年11月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

祖父母や叔母さんの思い出多めのエッセイ。
段取りやら何やら祖父がしっかりしてる。
馴染みのある地名がちょいちょい出てきて作者が少し身近に感じられた。

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2025年10月05日

Posted by ブクログ

エッセイスト、はじめて知った。1979年東京の方なので、内容に馴染みはないけど、面白く読みました。
それぞれのタイトルが長くて面白かった。

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2025年07月21日

Posted by ブクログ

古賀さんのエッセイが好きなので。日記本から趣向を変え、著者が街を歩きながら過去の記憶を辿る。自分の中だけにある何気ない風景の記憶、印象に残った出来事について思い出させてくれる、生活の中にある心象風景たち。

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2025年06月29日

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