小説・文芸の高評価レビュー
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開高健ノンフィクション賞
人口わずか三万人の離島、長崎県対馬。
地図を見ればわかるが、近くの壱岐島と違い、平地がほとんどなく、漁業も衰退し、韓国からの観光が頼みの寂れた島。
そんなところで、JA対馬の小さな支店に勤務して共済(保険)を担当し、毎年のように、全国でも数人しか選ばれない「総合優績表彰」を受け、「LA(ライフアドバイザー)の神様」と呼ばれた西山義治。
その西山が、酒を飲んだ状態で、岩壁から車で海に飛び込み死亡した。
長年の不正が暴かれそうになった挙句の自殺だと思われている。
西山の年収は数千万円で、西山軍団という取り巻きを引き連れ、贅沢な暮らしをし、まさしく「天皇」のようだった -
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知らなかった世界をわかりやすく教えてくれたお仕事小説である。
営業の仕事に挫折した石川咲良が、アルバイト駅員をしている最中、台風で各路線が乱れ、乗客対応がままならずにパニック寸前の時、人並みをかき分けて現れた女性が浅倉響だった。
彼女は、あっという間にホワイトボードを書き換え、端的でわかりやす説明によって、乗客を納得させた。
彼女の仕事は、テクニカルライターである。
咲良は、テクニカルライター(電化製品・精密機器などの取り扱い説明書を作成する職業)になるべく入社する。
咲良は、響の指導のもと上手く説明できないことから始まり、どのようにしたら誰でもすぐに理解できる文章になるのかを模索してい -
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小生、広島在住だが松山には親戚もありつい最近まで春秋には墓参りに行っていたので、本書の記述が非常に楽しめた.複雑な家庭環境下で育った上野侑平が祖父の松山の家を訪ね、祖母を介護した祖父の遺品の中から表題にもある「13月のカレンダー」を見つける.これをベースに様々な人との接触が物語を発展させる.山根研究室での侑平の行動は、論文執筆活動をしていた小生にも感じる所が多かった.「閃光」での被爆状況の描写は克明で読みながら涙が出てきた.祖父の住所録から服部義夫さんに会うことができたのも、人のつながりが結びつけたものと思っている.石丸奈穂美と山根先生を尋ねる場面は、先生の包容力を感じさせる素晴らしいものだっ
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ネタバレ最後の最後までどんでん返しがある面白い作品。
「ぼくのメジャースプーン」とつながりがあるということを忘れて読んでいたので、最後の最後でいろんなことがつながって鳥肌が立つような思いをした。
今のところ発見しているのは以下のこと。また読み返したいと思う。
・秀人=「ぼく」、椿=「ふみちゃん」
・作中(下巻p281)に出てくる「白髪まじりの男性」は「先生」
・椿から秀人の印象「穏やかに暮らせるように、秀人は努力してる。そうしようと必死なの」(下巻p269)は能力を示唆
・秀人から椿の印象「歪んだからこそ、正方形のようになった」は「ふみちゃん」の過去を示唆
・あすなと椿が連弾する際に、椿は問題な -
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自己啓発書評
読書レベル 超初級
ボリューム 156頁
読みやすさ ★★★★★★!
知識・教養 ★★★
信頼性 ★★★
理解度 ★★★★★
実現度 ★★★★★
影響度 ★★★★★★!
一言感想:
自分の子どもに読んで欲しい方にオススメ!
夢をかなえるゾウシリーズ(ガネーシャ)が大好きで購入。はっきり言って、本書の内容はこれまでのシリーズの域を超えることはなかったけど、本棚に入れておいたら、中1の子どもが面白そう、と読み始めて、今は子どももオリジナルシリーズにハマってます(笑
あまり本を読まない子どもに本を読ませるなんて、ものすごい影響力のある本でした! -
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ネタバレ主人公・ハツの心の弱さを描いた作品だと思った。
グループ行動する高校の同級生を低レベルだと決めつける。部活動をうまくサボる陸上部を軽蔑する。クラスメイトに迎合していると思われないために笑いをこらえる。
全ては自分が特別でありたい、上位の存在でありたいと思う故の行動なのではないかと思う。
自分が異種であるかもしれないという可能性を意識的に排除している。にな川に同級生が低レベルであることを告げるシーンがそれを表してると思った。
でも、やっぱり心の隅では自分は高いレベルの人間なのではないと考えてしまうときがあるのだろう。そこで明らかに自分より下位のにな川に目をつけた。
自分よりも下位の存在の彼 -
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表題作「越前竹人形」に惹かれたのが、本書を読むきっかけです。越前竹人形、うちにあります。小さな干支の飾り物です。竹の曲線をうまく利用して工夫されているところが気に入って、旅行先で購入しました。思いきって12支セットで。思い出の品です。「雁の寺」は第45回直木賞受賞作品
「雁の寺」
師匠の慈海から手荒い対応を受けている、少年僧慈念。慈海には里子という愛人がいる。慈念は2人の情事を目撃する。里子が慈念にとった行動が慈念の感情爆発の引き金に。慈海も里子も慈念の心を踏みにじっている。襖絵の母親雁を破った慈念。母親に捨てられてからの、様々に鬱屈した慈念の気持ちを想像すると不憫でならない。
「越前竹人
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