ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 八月の母

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    正代、美智子、エリカ、陽向の4人の女性の人生を描きながら、母娘の関係、母性について書いた物語。

    自分なりの解釈として、「許す」かどうかが最大のポイントだったのではと思う。
    美智子やエリカは、母親の男性に対する関わり方に疑問を抱き、否定的であった。にも関わらず、環境的にも結局は男性に頼ることしか出来ず、結果的に母親と同じような生き方を選ぶしか無かった。
    美智子については、完全にこれを許す事で、切り替えて、完全に男を利用するような立場、考え方で生きてきた。美智子が、ミチコで働く上ではそうするしかなかった。また、歳を重ねるにつれその考えが確実なものに変わっていった。
    エリカについては、母親の生き方

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    2026年04月25日
  • THE MATCH

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    ネタバレ

    前作「森から来た少年」の主人公ワイルドが活躍するシリーズ第2弾。本作でもワイルドは自分の親族を探している。物語はいくつかの遺伝子鑑定会社(ネットサイト)を使って調査しているシーンから始まる。

    ワイルドの親族探しが1本の大きな柱、もう1本の柱がリアリティ番組で有名になった男の行方探し。この2本柱がくっついたり離れたりしつつ、SNSの異常偏執投稿やリアリティ番組での人格や価値観崩壊(日本でも自殺者でてたヤツ)、警察などを挟みながら、物語が進んでいく。

    前作との一番の違いは、伏線回収の見事さ。置いてけぼりにされてる問題はほぼなく、前作で拾えなかった伏線も綺麗に回収していく。あまりに見事すぎて「え

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    2026年04月25日
  • 火星の女王

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    『火星の女王』は、もともとドラマ化を前提に書かれた作品だと作者インタビューで知り、物語の構成や展開のテンポに納得がいった。

    私はNetflixでドラマ版を先に視聴してから原作を読んだため、登場人物やテクノロジーの名称に戸惑うことなく、スムーズに物語の世界に入り込むことができた。映像のイメージがすでに頭にあったことで、むしろ細かな描写や心理描写に集中できたように思う。

    火星で生活することの過酷さや制約がリアルに描かれており、その中で生きる人々の人間味が強く印象に残った。また、地球と火星という物理的に大きく隔たれた距離というのが絶妙で、それを逆手に取った作戦には、独特の緊張感とワクワク感があり

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    2026年04月25日
  • すべての、白いものたちの

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    不思議な、心の深い部分に届く詩だと思った。

    おくるみ
    なんだか不思議な温かいような当惑するような気持ちになった。

    彼女
    一人の子が成長し、女になって何度となく危機を迎えながら生き延びるという表現に涙が出そうになった。
    自分も、まわりは成長を祝ってくれていたのだなと、そして、成人して様々な苦難があったが、乗り越えてここまでこれたなと思うと泣きそうになった。


    翼が透き通ってしまうだろう、蝶が蝶でないものになるのだろうが、なんとも言えない気持ち

    白い骨
    最後、不思議に安堵するのだったを、読んだら、気持ちがホッと和らいだ。

    下の歯
    規則正しい息の音にしばらく耳を傾けてながら
    ということろ

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    2026年04月25日
  • エデンの裏庭

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    物語の舞台袖、解題としてもおもしろいし、物語としてもいい。エデンの裏庭、本が大好きな人に贈る最上の物語でした。どれ読んでもとても落ち着く。

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    2026年04月25日
  • 帰れない探偵

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    このお話は、探偵は出てくるが、ミステリーという括りではない、この本を一般的なミステリーと期待されて読もうとする方に向けた言葉だ。

    いつもの柴崎友香先生の作品に比べると、非日常的な設定かも知れないが、読み進めるうちに柴崎先生が大切にされている「人々の記憶から消えた物や人はなかったことになってしまうのか?」というお考えは、随所に散りばめられていて、今回の作品は、最後にそれの答えが出ていたように思う。
    独特の優しい雰囲気に癒された。
    10年後という、近くもなく、遠過ぎない未来の物語からの視点も、読んでいて安心できた。

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    2026年04月25日
  • 春にして君を離れ

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    ネタバレ

    クソ刺さった。

    刺さり過ぎて二度と読みたくないと思う一方で、人生に迷った時にまた読みたいとも思う。

    ジョーンは最低なやつだが、ロドニーも、子どもたちも、結局同じなんだなと思った途端に、この作品の怖さを理解した。

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    2026年04月25日
  • くまちゃん

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    連続短編面白いなあ〜

    好き→付き合った→振られた
    っていうだけでなく、主人公が意思を固めて次に進もうとする展開が好みだった

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    2026年04月25日
  • 俺たちの箱根駅伝 下

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    ついにレース開始です!
    これまでの物語が集結して最高のフィナーレへと。。。
    こんな熱い気持ちはいつになっても持っていたいものです。

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    2026年04月25日
  • 俺たちの箱根駅伝 上

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    学生連合のお話です。
    だからこそ生まれる物語があって、わだかまりがあって、葛藤があって。。。
    下巻が楽しみです。

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    2026年04月25日
  • いてもたっても

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    春にぴったりで清々しい気持ちになります

    いてもたっても という言葉の響きを堪能しつつ、わくわくどきどき、最後はなんだか嬉しい気持ち。

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    2026年04月25日
  • 西の魔女が死んだ(新潮文庫)

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    小学生のころ観た映画が印象的で、そのあと何度も読んでいる本。タイトルの印象とはまったく違う、あたたかくてやさしい物語。

    「自分が楽に生きられる場所を求めたからといって、後ろめたく思う必要はありませんよ。サボテンは水の中に生える必要はないし、蓮の花は空中では咲かない。シロクマがハワイより北極で生きるほうを選んだからといって、だれがないシロクマを責めますか」

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    2026年04月25日
  • PRIZEープライズー

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    良かった。
    仕事に対する矜持。
    一言でいえばそんな小説だった。

    誰も分かってくれなくても自分の満足するまで取り組む事だけが、自分を新しい自分にしてくれる。

    マズローによれば、承認欲求は生理的欲求の次に来る最初の欲求で、社会生活をするのに不可欠な欲求らしい。必要であるから存在している欲求なのだろう。

    そして、あの一行を入れるべきなのか、入れないべきなのか問題はとても奥深い。
    そうした方が良いと分かっていても、それを気付けなかった自分を、やはりこれは自分を許せないのだと思う。
    そして意外にも他人の評価というのは流動的なのだと、良いと思ってた事よりもインパクトの強い情報に流されてしまうものだと

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    2026年04月25日
  • 耳に棲むもの

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    補聴器の営業マンを主軸にした連作。どんな生活をしていたらこんな話を思い浮かぶのだろうと思う。初期のグロさも感じられて面白かった。

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    2026年04月25日
  • オーデュボンの祈り

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    ネタバレ

    物語の展開がどのように進んでいくのか予想ができなくて面白い。
    最後の結末はとっても晴々しい。
    そして、桜さんありがとう。すっきりしました。

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    2026年04月25日
  • 人生の道しるべ

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    大学生の時、友人に勧められて読んだ「優駿」「青が散る」が深く心に染み渡り、青春時代のもやもやとした思いや生きている中でふとしたことで感じる縁や運命的なことを重ね合わせ、その後、事あるごとに読み返しています。
    宮本輝さんの小説は、心の中に鬱屈した感情も抱えつつ、様々な事柄や周囲の人たちに翻弄されながらも、人生に向き合っていく心の根のきれいな主人公を丁寧に描いていて、生きることの大変さとそれでも生きていくことの意味を考えさせられて生きる勇気と人生の深さや豊かさを感じられるので30年来の愛読者です。
    吉本ばななさんとの対談の中からお二人に通ずる人生観に触れられて、何かとても爽やかで幸せな気持ちになり

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    2026年04月25日
  • 屍人荘の殺人

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    普通のミステリーものかと思って読み始めたらゾンビが出てきて驚いたけど、しっかりミステリーしてて面白かった。突然現れたゾンビを利用して咄嗟にトリックを考えて実行する犯人の頭が良すぎる。
    この建物の構造でそうはならんやろ、と思いながら読んでいた箇所がラストの伏線になっており、単なる間違いじゃなくてスッキリした。

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    2026年04月25日
  • 僕には鳥の言葉がわかる

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    シジュウカラには、意味を伝え合う言葉がある。文法がある。ジェスチャーがある。
    それらを説明する本ではない。実際に観察し、仮説を立て、自然界の中でどう立証していくか、そのアイデア溢れる試行錯誤を一緒に疑似体験することができる。ワクワクし、ページを繰る手が止まらない。
    そして何といっても、シジュウカラへの、生き物全般への、あふれ出る愛と情熱。読んだ後は、自分にも仄かな光が宿ったような気持ちになる。
    今日もどこかで、“好き”を突き詰めた人たちの情熱による新しい発見があり、井の中の蛙は、広い世界を知っていく。ごく身近な、近くの止まり木にいる小さな生き物が教えてくれる、何とも広大な、胸躍る“動物言語学”

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    2026年04月25日
  • 北斗 ある殺人者の回心

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    シン様に、疲れてる時はレビューを一行で終わらせ、寝っ転がってたらそのうち起きたくなる、とアドバイスを頂けましたので今回はそうしてみようと思います。

    「オモロかったし。」以上。


    いやいやいやいや、あかん、シン様、この一言だけは撤回!!
    面白いとかそういう次元の話じゃなくて…


    北斗…気持ちは痛い程わかる、分かるんだけど、この世に何でも治す水は存在せんのや…。
    でも分かるぞ…辛かったよな…
    やっと愛してくれる存在を見つけたのに、こんなのって無いよな…。

    君の話を読んで号泣して余計に疲れてボロボロになった私が抱きしめてやるから、生きるんだ…!!
    それが大事な人への恩返しになる…涙
    (今読む

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    2026年04月25日
  • 輪違屋糸里(上)

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    輪違屋糸里を読んで、芹沢鴨や平山五郎ら男たちが暗殺によって凄惨な最期を迎える一方で、その裏で糸里や吉栄といった女性たちが命を繋いでいく姿が印象に残りました。男たちの「死」と女たちの「生」が対照的に描かれていて、幕末の厳しさと、それでも続いていく命の流れが自然と感じられます。

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    2026年04月25日