ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 眩光(げんこう)の彼方

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    ネタバレ

    プロ野球スカウト、ドラフト会議
    私の人生では全く縁がないものだが、本を通してその世界を垣間見ることができた。
    その中でも加害者側の家族の話である【第3章再起のとき】が印象的。ニュースで取り上げられるのは加害者だが、当然その人にも家族がいるわけで、ある日突然、加害者の家族になってしまう。誹謗中傷やいろいろ嫌なことをネットを中心に書かれてしまう。家族にとっては突然被害者になったともいえる。それでも、真摯に手をさしのべて向き合ってくれる方に出会い、前を向いて生きていく話に魅了された。
    最後に、【つらい現実と向き合った人間ほど、自分が思い描く未来をつかみ取ることができる。】とあるが、私もそう信じたい。

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    2026年09月26日
  • 告白

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    おもしろい小説を調べていたところ、この本に辿り着き読んでみました。
    かなり重厚な内容でした。多少、余計と思われる場面がありますが、主人公を深掘りするために必要なことなのかと思いながら読みました。
    主人公は勿論、まともな人間ではないが、周囲にも最悪な人間が多数。人に利用されるのが悪いのか、人を利用する方が悪いのか。終始、気分は良くありませんが、これが人間なのかもしれないと思いました。
    人間の内側をしっかり描かれており、読み終わった後の余韻に浸れる作品であったので、星5にしました。また再読したいです。

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    2026年09月26日
  • レモンと殺人鬼

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    ネタバレ

    読む前と読んだあとでタイトルの意味がこんなに変わるとは思わなかった。自分自身もそう思っているなら騙されてもしょうがない。

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    2026年09月26日
  • 天上の葦 下

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    鑓水、修司、相馬シリーズの第三弾目。上下巻通しての感想。
    いやぁ、面白かったです!今読めて良かった作品。
    国家と警察と報道がテーマの作品。過去と現在がどの様に繋がっていくのかが最後までわからなかったが、過去の壮絶さを想像すると、登場人物達の不可解な行動にも納得出来た。巻末の参考文献を見るとフィクションの中にノンフィクションが散りばめられているからか、無理な設定もリアルに見せてくれて、エンタメの良いところ満載だった。
    冒頭のシーンが読後には全く印象の異なるものに見えるのが、最高。
    戦前、戦中、戦後の話しはなんとなく避けて来たけど、興味湧きました。

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    2026年09月26日
  • カフェーの帰り道

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    なんて味わい深い作風!いきいきと描かれる人物描写にはクスッと笑ってしまうようなおかしみが随所にあり、戦中戦後の健気で切ない事情もしみじみと胸に迫り一日でイッキ読み。舞台の街も馴染みのあるところばかりで当時の雰囲気や暮らしぶりを想像しながら楽しく読んだ。戦争を挟んだ何年間かのカフェー西行まわりで、25過ぎたら年増扱い、28過ぎたら辞めさせられる若年定年制などの社会のしがらみや年齢に化粧や髪型、服装などに向けられる世間の好奇の目にもめげず、様々な年代の女給たちや彼女らの周囲の人々が心をときめかせたり悲しみに胸を痛めたりお互いにイラついたり助け合ったりしながら働いて生きていく様子がたくましく微笑ましくて、ほのぼのとした読後感が心地よくて、未読の「襷掛けの二人」もすぐに読みます!

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    2026年09月26日
  • かがみの孤城 上

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    前に話題になっていたので、読んでみました。
    上は世界観、登場人物の紹介が主でした。
    登場人物達の拠り所、自分の生活を変えてくれつつあるかがみの孤城。これからどうなる、というところで終わるので、下が楽しみです。

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    2026年09月26日
  • すべてがFになる THE PERFECT INSIDER

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    良かったと思います。
    自分の体調があまり良くないのもあって、重めのミステリーだなと感じる部分もありましたが、普段の自分ならもっと楽しく読めてた作品だろうと思いました。
    各章を色で表現するなどの工夫もあって、そこの面では読者を楽しませてくれました。

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    2026年09月26日
  • 寡黙なる巨人

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    未来は多田先生の思っていた通りに変わった部分もあれば、同じことを繰り返している部分もある。
    病院の待ち時間は、クレジットの支払い等が導入され、だいぶ短縮した。
    一方で、リハビリやST (Speach Therapist) という職業はまだまだ手薄となっている。
    台風による被害は、更に威力を増して残っているし、洪水での被害も発生したばかり。著者はマニュアルでは不十分で、一人ひとりが考えなければならないと説く。

    生きているとは何なのか。何不自由なく、生命が脅かされることはなく生きているものの、傷付いて病んでいる自分たちの心。生きている実感が持てない、仕事という作ったものでしか存在の価値を示すことができないから、生きることがわからなくなっている面はあると思う。
    タイのNGOで活動する青年の話が強く心に残った。回復する人を見て、自分も生命を回復させられることに感謝する。生きる実感を持つために、病であったり厳しい環境に置かれなければならないというのも妙な話だが、今の現実の社会がそうなのだ。

    それらを少しでも自覚し、忘れていたことを思い出すこと。生きているものや人に向き合っていくこと、それでも活動できている今を楽しむこと。
    私たちにもできることはそのくらいかなと思う。

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    2026年09月26日
  • 魔性の子 十二国記(新潮文庫)

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    あっという間に読み終わっていました。

    少しネタバレかな。

    高里の周りで起きる理不尽な出来事が何なのか知りたくてどんどん読むのが止まらなくなりました。

    岩木くんの所がぞっとしました。
    それからどんどん騒ぎは大きくなってしまうけど、広瀬が高里をかばってくれます。

    広瀬は高里に対して自分と同じと思いたくて守ってくれるけど、実は全然違うものであると気づいていて、それでも同じはずだと強引に思い込んでいるというエゴの書き方が良かったです。

    最終的に嫉妬だったんだと気づいて、広瀬はそのままこの世界に生き続ける凡人だった訳です。
    臨死体験をして、多分、自分は少し特別な人間だと思いたかったのかな。

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    2026年09月26日
  • サクラ咲く

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    学校が舞台の短編が3つ収録されています(°▽°)
    見事に3回涙ぐみました…(°▽°)

    特に心に残ったのは「約束の場所、約束の時間」(°▽°)
    友達はかけがえのない存在だと思いました(°▽°)

    学生の頃は学校に行くのが面倒でした(°▽°)
    学校なんて意味がないと思っていました(°▽°)

    でも、学校に行けばいつも必ず何かが待っていました(°▽°)

    いまはその全てが宝物になっています(°▽°)

    これからも心にしまってある宝物を大切にしながら生きていこう(°▽°)
    そう思わせてくれた辻村深月さんに感謝です(°▽°)

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    2026年09月26日
  • まとまらない言葉を生きる

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    ネタバレ

    「モヤ談義」に取り上げられていて、原著を読みたいと手に取った。

    最近、ある知的障害のある知人で、本人と家族への相談なしに、支援学校から入所施設への転籍を決定された通知があった話を聞いた。
    対象児の最善の利益を担当で検討した結果なのだろうが、本人(また同じく障害あると家族も)の意見を全く聞かずに支援計画が当然のように動くのはなぜだろう。
    ————-

    この本は、
    おかしい!と訴えたい 訴えていいよね、
    という気持ちの渦にのまれたとき、
    障害者をとりまく社会の歴史とともに考えをまとめやすくなる言葉がちりばめられていた。

    「泣きながらでも親不孝を詫びながらでも、親の偏愛をけっ飛ばさねばならないのが我らの宿命である」横塚晃一
    障害者の介護を身内が黙って引き受けることが美談であるような社会で、世間・他人様への遠慮は積もり積もって本人を追い詰める。
    本人が背負っている重荷を、家族が態度次第で一層重くしてしまうとは。
    障害も病気も特性も不登校も、
    家族が他人に遠慮したり偏愛したりすると、蹴っ飛ばすような強さを培わねばやっていけないところまで追い詰めるということを覚えておかなければと思う。

    「人が生きる意味」を人は誰しも簡潔に説明できない。自分が生きる意味を、思い悩み、大切な人と語り合うことはあっても、第三者から説明を求められる筋合いはない。
    なぜ議論の行末に責任のない人たちが、ある特定の人たちの生きる意味について議論するのか。意味を求められるような社会問題にさらされるのか。
    全くその通りだと思った。
    そして、その章の終わりに、「それで、君はどうするの」という言葉がある。
    私はどうするのか
    を問う。

    ———
    また、
    「ある視点からすれはいわゆる気が狂う状態とてもそれが抑圧に対する反逆として自然にあらわれるかぎり、それじたい正常なのです」
    という言葉は、
    子育て中に鬱になったり家出したりと、自分を責める母親へ向けての言葉としても、覚えておきたいと感じた。

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    2026年09月26日
  • 向日葵の咲かない夏

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    すべての意味がわかって、そうだったんだーと脱力。ラストを救いと見るか冷徹で残酷と見るかは人それぞれ。

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    2026年09月26日
  • 透明な夜の香り

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    作品の世界観に完全に引き込まれました!
    本を読んでいてここまでのめり込んだのは初めてでした。
    実際に朔のような人間がこの世界にいたら人生ハードモード。
    いつもはハーブの香りは好きじゃないけど、この本を読んでいた期間はスッキリした清涼感ある香りを無意識に探してしまいました笑
    そしてご飯が美味しそうすぎるよ!!

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    2026年09月26日
  • ゾウに魅かれた容疑者 警視庁いきもの係

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    なかなか壮大なストーリー。
    言葉遊びがどんどん高度、否、強引になってきて、もはや分かっててやってるだろう感。そこを楽しんだり流したり、テンポを削がないように読み進めた。

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    2026年09月26日
  • ババヤガの夜

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    暴力・暴言に溢れたハードボイルド作なのに、どこか味わい爽やか。依子の人物像がとんでもなく魅力的で、尚子との物語がまだまだ見たい!ってところで終わってしまって寂しい。あっという間に読み終わった。

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    2026年09月26日
  • 猫を処方いたします。4

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    心温まるネコストーリー。人の悩みって案外小さいんだなと思わせてくれる。ちょっとしたきっかけが必要で、そこに猫はピッタリとハマる。今作もいい話だったなあ。シロも戻ってきてハッピーだった。心先生の伏線を残して終わったので、次がどんな展開になるのか楽しみだけど、別れの予感もあって複雑な気持ち。大好き度❤️❤️❤️❤️

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    2026年09月26日
  • プロトコル・オブ・ヒューマニティ

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    人の内面を描写する話。
    過去の名だたる純文学の話に並ぶ名作だと思う。
    あなたのための物語も良かったが、この本も良い!

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    2026年09月26日
  • 爆弾【電子限定特典付き】

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    本当におもしろかった!!
    続きが気になって仕方ない、こんな本に久しぶりに出会えた。そして、映画は原作に忠実に作られていると思った。

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    2026年09月26日
  • 見えるか保己一

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    あと5cm背が高ければ。あと少し鼻が高ければ。あと少し胸が大きければ。男に生まれれば。女に生まれれば。誰もが思ったことがあるであろう願望。それさえ叶えば、完璧な人間になれると思っているが、奇跡的に叶ったとして、完璧な人間にはなれない。

    目さえ見えれば。という願望をそれと同じだと、健常者の私が言ってしまうことは適切ではないのだろうけど、叶わない願望としたら同じこと。目明きであれば果たして保己一が望んだことをすべて実現できたか。

    目明きと同じ土俵に立ちたい、どこまでがんばったら、なぜ目暗が学問をすることが奇跡だと思われ、神聖化されてしまうのか、普通の人間だと思ってくれないのか。痛いほど伝わってくる。

    あるラジオDJ(日本人)とアメリカ人の夫との子が学校で、見た目が外国人であることからか、日本人と同じように扱ってもらえない。些細なことで大げさに褒められ、みんながやっている義務(掃除や宿題など)から外される。親が何度訴えても、特別扱いをやめてくれない。諦めて沖縄に移住したと言う。

    慣れの問題か。女性、外国人、障害者、子ども、などなど、「弱い」「自分と違う」とされる対象に対して、自動的にフィルターをかけてしまうのだと思う。人生あと何周したら、何にも影響されず、人の人間の中身だけを見られるようになるだろう。とりあえずこの人生で、できるところまでがんばってみたい。

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    2026年09月26日
  • 夜のピクニック

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     私にとって青春小説は、胸が苦しくなるものである。大人になってしまって、あの頃はもう取り戻せないと諭されるから。
     夜通しの行事なんて聞いたことがないし、もし私が当事者で、やれと言われても仮病を使って休んでしまうことが容易に想像できる。そんな生き方をしてきたから『やる』を選択した彼等彼女等に嫉妬する。ただ、もし今、本書を読んだ余韻に浸っている今なら、これまで避けてきたイベントみたいなものにも積極的に参加したいと思える。
     1,200人近く参加したとあると、描かれなかった大多数のことを想像してしまう私である。ある場所で誰某は付き合ってもしくは別れて。誰某はただ1番を目指して走って。誰某は早々に根をあげて。誰某は抜け出して。登場した数人の前方後方で、そのようなこれまたドラマがありそうだなと勝手に想像して、勝手に楽しませてもらった。
     大人の青春を描いた作品があれば、教えていただきたい。
     

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    2026年09月26日