小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ある星の汽車、銀河鉄道の夜と読んで星の王子さまの順序で呼んでいると、小さい頃私の実家のお風呂が外風呂で風呂上がりに夜空を眺めながら隣町を走る電車の音を聞いたことを思い出します。果てしなく広がる星の世界やお月様が大好きで良く眺めています。自然淘汰され消えていく生き物の話、死んでしまい銀河に旅立つ話、そして何かを探して旅する小さな王子様の話。それらを読んで人生が終わった時に次は銀河の世界に旅立つんだと思うとなんだか素敵なことに思えてきて死ぬことへの怖さや不安を消してくれます。星の王子さまは旅するうちに自分の住む星に守るべきものがあったことを再認識し、自分の星に帰って行きます。今いる所や今の状況に不
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Posted by ブクログ
前橋で生まれ育った「在日コリアン三世」の著者が、大学から韓国に渡り、
韓国で生きることを決意し、日本メディアの記者となる。
その著者が、尹前大統領が昨年末に出した戒厳令(未遂)をきっかけに、
朝鮮半島の80年の分断の歴史を追う。
Youtubeに嵌った尹前大統領、「北朝鮮の陰謀から民主主義を守るために、
戒厳令をひく」としたが、国会議員が身を挺して議事堂に乗り込み否決した、
尹前大統領は訴追された、、 という、韓国の民主主義の意識の高さをを認識した
事件と受け止めていたが、この本を読んで、もっと根の深いものであることを知る。
話は1950年にさかのぼる。そう、朝鮮戦争。
日本にとっては戦後 -
Posted by ブクログ
まさきとしかさん、初めましての作家さんです。
ミステリのおすすめ作品でよく紹介されていたので、この田所三ツ矢コンビ作品3冊購入しました。ほぼ一気読みで、有意義な休日を過ごせて感謝です!
ざっくりな展開としては、15年前の容疑者逃走事件にまつわる事故と、15年後に起こる殺人事件にどんな繋がりがあるのか?というオハナシ。
全体として、家族・親と子の関係、愛情からくる
ドロドロな展開が続くのですが、展開が意外と早いので読みやすく、先へ先へと進んでいけます。
刑事三ツ矢さんが、ググッと!犯人の心を掴むあたりは、普通に良かったのですよ。
⭐︎4つくらい、楽しめたんです!
そこからのラスト7ページ -
Posted by ブクログ
大使とその妻の下巻、貴子が日系ブラジル人だと分かり、その数奇な運命が描かれていました。
主人公と貴子のミステリアスな軽井沢の別荘での出会いで、お話は始まったが、彼女の持って生まれた人格からなす様々な展開が始まる。
日系ブラジル人社会の過酷な歴史、また、裕福な日本人夫人との出会いから始まる新たな展開、筆者の腕の見せ所ではあるが、筆者の夫である岩井克人氏の生まれが島根県であるから、設定が島根県になったのだろう(笑)。
コロナ惨禍下の時代背景、主人公の生い立ち、そして様々な人生経験の積み重ねからなる葛藤など、筆者のキャリアが書かせる内容がよく理解でいました。
幼少期に明治からの日本の文豪の書籍だけ