小説・文芸の高評価レビュー
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若竹七海さんのミステリーは、葉村晶ものばかり読んでたのです。しかし、多くは読後感が悪くて、ちょっとたくさんは読みにくいなと思ってました。
今回の長編は、全く違ってました。
初めて、コージーミステリーというジャンルも知りました。暴力行為の比較的少ない後味の良いミステリーとのことです。
登場人物は多く、しかもいずれも癖の多い、いわくつきで過去のある人物でした。把握するだけでも、なんかすぐわすれてしまうし。
二つの殺人事件?からなり、それに纏わり登場人物たちの掛け合いが、絡みます。刑事も含めて会話が面白かったです。
最後の最後まで、ストーリーや心情などしっかり説明してくれて、分かりやすかったです。
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数年振りに再読。
前に読んだときはまだ学生だったかなあ。
今とは違う街に住んでいたなあ。
仕事を始めて、結婚して、妊娠して。喫茶店でPCに向かって文章を書く夫をたまにちらちら見つつ、どんどん強くなってきた胎動に気を取られながら読んだこのエッセイはまた違う温度で私の中に流れ込んできた。
帝王切開も母乳育児も、産後クライシスも、この一年で自分が経験することなのかもと思って読むと、このエッセイの解像度は私に恐怖を与えてくる。章を選んで、夫にも読ませよう。せめてこの恐怖の一部でも感じてもらおう。
学生のときの自分にとって、それはへ〜、そんな感じなんだと読み進められることだったのに。
でも、たのし -
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ネタバレ読み進めるたびにどんでん返しが重なり、「もう誰も信じられない」という気分にさせられるミステリー作品。登場人物だけでなく、物語の前提や語りそのものまで疑わしくなり、常に思考を揺さぶられ続ける。
面白いのは、ミステリーにあまり詳しくない読者でも置いていかれない点。さまざまなトリックや手法、メタ要素、いわゆる禁じ手についても、作中で丁寧に説明されながら物語が進むため、「そういう考え方があるのか」と学びながら楽しめる構成になっている。
ミスリードの巧みさも秀逸。角砂糖のトリックや滑落のトリックなど、仕掛け自体はシンプルなのに、かえって難しく考えすぎてしまう。その思い込みを見事に突かれ、「そこか」と -
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ネタバレ【上場廃止】 牛島 信 著
「一緒に日本のコーポレート・ガバナンスを変えていきましょう!」と、以前、ある検討会に引っ張り込まれました。政治家、東証、マスコミ、弁護士、会計士、証券アナリストらのお歴々が揃い、なぜ自分がここにいるのか不思議なほどでした。今でこそ、「コーポレート・ガバナンス」と言えば、よく聞く言葉ですが、当時は「はぁ?」という感じ。この検討会は形を変えて、「日本コーポレート・ガバナンス・ネットワーク(CGネット)」となり、現在、牛島信氏が理事長を務めています。牛島氏の本業は弁護士ですが、小説家としても多数上梓されており拝読しました。
これは、面白いです。さらに、優れた経済小 -
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岡本太郎が世界を旅し、各国の美術や建築を語ります。
以前「孤独が君を強くする」を読んで、意識高めでストイックそう…と感じたけど、印象だいぶ変わりました。
どこに行ってもその地の風土・生活様式・価値観などへのリスペクトにあふれ、無邪気にはしゃいでる。
遺跡や建築美術から、当時の人々の営み、ナマっぽさ・俗っぽさ・おおらかさを感じ取るアンテナの感度ったら。多分、人の何倍もの濃度でキャッチしているんだろうなぁ。
これはそのつど画像を検索しながら読むのがおすすめ。
太陽の塔やみんぱくで、私も「なんだこれは!」と圧倒された展示の数々。それを思い出しつつ現地に想いを馳せます。楽しい〜!
さらに「こうなっちゃ -
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生活を俯瞰した源ちゃん日記。
何気ない日常が愛おしくなる…かも?笑
くも膜下出血で入院してから、それまで以上に俯瞰して自分をみているかのようになったという源ちゃん。
日記を覗き見しているかのようなエッセイでした。
仕事のことや、プライベートな出来事を面白く書けるのは、さすがだなと。
繊細だけれど、軽やかに生活する姿は見習いたい。
分からない未来を楽しく生きるマインドは素敵。
音楽に触れた時のシチュエーションとか、匂いとかが真空パックで思い出になってる感覚、かなり共感しました。
でも、その真空パック情報は更新も出来ると。
私もこのエッセイを読んでる時の空気、寒さ、本から感じる少し俗っぽいけど爽 -
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ネタバレ墓じまいという時代の変化の産物を通して人々の意識の変化や不満への気づきが流れていく。仏教の諸行無常にも準えてそれまで積み上げて来た価値観ゆえに受け入れ難い墓じまいや樹木葬といった新しい概念や近親者の死や謎のままとなってしまった内心などをを段階を経て咀嚼し受け入れ消化していく過程でもあった。作中に現れるような単純に無知や頑迷を責め立てるような場面も、古い価値観に共感を示した上で新しい価値観への理解や現実的な事例や落とし所を示していく場面も、変化には必要なのだろう。新しいものに拒否感があるのも古いものに愛着があるのも当然どが世界が変わりゆくのもまた当然、自らそれを受け入れる体勢を作り出していくと
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Posted by ブクログ
1945年8月6日〜15日の広島を、そして戦後の被爆者の生活を、あくまでも「日常」を描いている。
生々しすぎて途中途中でウッとなってしまった。
一瞬にして全てを奪い去られた人々。恐怖とか怒りとかそんな感情も抱く暇も与えられずに無数の罪なき人が亡くなったという事実。
「抑止力」としての核開発が世界中で進んでいるが、全くもって広島と長崎の出来事は他人事なんだなと。
被爆国として核の恐ろしさを伝える不断の努力を国家レベルで継続していかなければいけない。
日本人たるもの原爆ドームは絶対に目で見ておかなければならないと改めて思わされた。
(飯美味そうだし普通に広島には行きたい)
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