【感想・ネタバレ】女の国会のレビュー

あらすじ

選挙に弱い政治家は、
誰かの言いなりになるしかない。
だからーー。
強くなりたい。

国会のマドンナ“お嬢”が遺書を残し自殺した。
敵対する野党第一党の“憤慨おばさん”は死の真相を探りはじめる。
議員・秘書・記者の覚悟に心震える、政治​✕大逆転ミステリ!


野党第一党の高月馨は窮地に追い込まれた。
敵対関係にありつつも、ある法案については共闘関係にあった与党議員・朝沼侑子が自殺したのだ。
「自分の派閥のトップも説得できていなかったの? 法案を通すつもり、本当にあったの?」
死の前日の朝沼への叱責が彼女を追い詰めたのではないかと批判が集まり、謝罪と国対副委員長の辞任を迫られてしまう。
だが、長年ライバル関係を築いてきた高月には朝沼の死がどうも解せない。
朝沼の婚約者で政界のプリンス・三好顕太郎に直談判し、共に死の真相を調べることに

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Posted by ブクログ

女ということが政治の世界でいかに不利に働くか、今でこそ女性総理が誕生した日本ですが、昔の凝り固まった年配の政治家にセクハラまがいの発言をされたり、嫌がらせをされたりあるんだろうなと。そういう意味でも女性は強くならなくてはいけないと常に意識しながら、職務を全うしようとする様子が描かれている。自殺で処理され変えた女性議員の死の真相を調べるうちに思いもよらない答えが見つかり、面白くて一気読みした。新川帆立さんの著作は読みやすくすごく面白いので、他の本も読みたいと思う。

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2026年08月09日

Posted by ブクログ

面白かった!

女性の苦悩も伝わってきたし、政治家に対するイメージも良い意味で少し変わった。
自分の感覚と違うが、上の方の世代の男女の感覚はそう簡単に変わるもんではないのかと、感じてしまった。

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2026年08月08日

Posted by ブクログ

いやー面白かったけど、ちょっと最後のトリックは雑じゃない?親なら秒で気づくでしょ。それはまあ置いといて、女性がのし上がっていくときの大変さや、地方議員の無能さなんかは読んでて中々面白かった。本当にある怖い話なんだろな。
P105無愛想にしていれば女らしくないと言われ、女性らしくすれば女を使っていると言われる。
P259男性議員によく見られるアレオレ詐欺である。アレ、オレがやったから!となんでも自分の手柄にして吹聴するのだ。

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2026年07月29日

Posted by ブクログ

めっっちゃおもしろかった!
負けるな!!と応援しながら読んだ。理不尽な炎上とかせこいおっさんの議員とかから。国会議員も地方議員もマスコミも内情はリアルなんやろなーていう、それぞれのキャラも思い浮かべやすいひとがいっぱい出てきてイメージしやすかったし伏線回収も最高。
ドラマ化しそう

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2026年07月05日

Posted by ブクログ

初めて新川帆立さん読んだ。良かった。期待以上に。自分の感じてたこと言語化してもらった感じで涙が出た。ニコニコやり過ごさないで怒っていいんだね!

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2026年06月07日

Posted by ブクログ

おもしろくて、一気読み。
朝沼議員が亡くなった真相が、どうしてなんだろうと最後の最後までわからなかったけど、読み終えてすっきりした。全てのこまかい伏線が回収された感じ。
政治の世界で生きていく人は、並大抵ではない。でも同じように、ジャーナリストも熱意がないとできない。こんな働き方をしないと、一人前の仕事ができないのかな…と思うと、複雑。
世の中のニュースを知れるのも、身を削っている人たちの功績なんだなとありがたく思う。

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2026年05月31日

Posted by ブクログ

とても面白かった。
最初はフェミニズム全開な作品かなと思ったけどそんなことはなく楽しめた。
ミステリー部分は驚いた。

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2026年05月28日

Posted by ブクログ

面白かった!ミステリー等は苦手なのでその辺は置いといて、フェミニズム的な点で良かった。めちゃくちゃ頷ける。書き出しからもう掴まれた。

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2026年05月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「私、憤慨しています」周囲の議員たちが立ちどまり、高月を見た。ざわりと失笑が広がる。出たよ、憤慨おばさん、と誰かが言った。

「先生が変えてください。私もそばでお仕えしますから」高月は照れたように笑って言った。「女の国会へようこそ」

かっこよかった!スカッとした。そして、泣けた。最高のミステリーでした!!大逆転も、大逆転です!!!!

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2026年05月13日

購入済み

山本周五郎賞受賞ということでとりあえず買って積んでいたのですが、この度の自民党総裁選を受けて読みました。現実の政治のことは置いておいて、パワフルな女の話は爽快感があって面白かったです。政治家、秘書、記者など様々な女性の視点で語られます。男性中心社会で足掻く女の様子に勇気づけられました。

#ドキドキハラハラ #カッコいい #憧れる

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2025年10月13日

Posted by ブクログ

作者の元彼の遺言状が面白かったので、どんな内容なのか確認せずに読み始めた。ある議員の死因を巡るミステリで、二転三転する内容がとても面白かった。
性同一障害や政治やメディアでの女性の立場の弱さなど現代社会の問題を扱っているが、登場人物たちの気っ風のよさであまり重く考えずに知識をインプットできた。
いま同時に読んでいるのが、朝井リョウのインザメガチャーチで、あちらも現代社会問題も扱っているが、面白いけれど読んでいると気が滅入ってくるので、この本の読みやすさを一層感じた。
この本を読むと少し政治についてプラスの意味で関心を持つことができた。どこまで本当かわからないが、政治家たちも権力闘争してるだけの人間ではなく、志があるのだなと感じられた。
議員や記者の仕事中心の生活が語られており、どこまで本当かわからないが、友人や自分自身がその一端に関わった仕事をしているので、実際こんな感じなのかもなぁと思いつつ読んでしまった。
ミステリの真相は読みながらチラッと頭によぎったことが真相であり、勘が良い人は真相に辿り着くと思う。しかし、そういうわかりそうでわからない塩梅のミステリは読んでて楽しいなと思った。

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2026年08月09日

Posted by ブクログ

性同一性障害特例法案を通すことに失敗した国会議員朝沼佑子の自殺をきっかけに、ライバル議員ながらも法案成立に向けて協力してきた高月薫、高月の秘書である沢村明美、女性記者である和田山怜奈、朝沼の議席を継いで国政参加を目指す地方議員の間橋みゆきが浅沼の死に隠された真実を追うストーリー。

ミステリーとしての面白さは勿論ありつつ、様々な職業・立場・年齢の女性たちの視点で物語が進み、女性であるが故に受ける苦しみがリアルに描かれています。

女だから男よりも働けないと否定され、女を捨てたら愛嬌がないと苦言を呈され、普通にしていても女を使って仕事をしてると足を引っ張られる。
女性は誰しも経験があるのではないでしょうか。

そんな実生活の居心地の悪さを思い出しながらも読み進めていくと、最後はもっとマイノリティの人の苦悩が明らかになりガツンと頭を殴られるような衝撃でした。

やはり、人は自分の経験や立場、環境でしか想像が及ばない。自分の想像力を少しでも広げるためにも、読書や社会との交流を積極的にしたいものだなぁと感じました。

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2026年08月08日

Posted by ブクログ

性転換とか性同一性障害とかもうお腹いっぱいだし、それぞれがそれぞれの人生を生きてるだから、そっとしておけよ。と朝井リョウの「正欲」とか当事者でも無いくせにウザすぎて読んでて腹が立つ小説もある中で、本作品はそこをサラッとエンタメ小説の設定として最後までそっとしておいてくれていて、スルスルと読みやすかったかな。
女性の苦労が題材なんだけど、作者自身がそれらをモノともせず(実際は本作品のように女性だからという苦労はあったのだろうけど)活躍されてきたんだろうな?というのが本作に表れているのかいないのか?単なる読者の私には分かりませんが、凄く読みやすいエンタメ小説でした!
「競争の番人」でもおんなじ感想書いた気もするけど。。。

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2026年08月08日

Posted by ブクログ

やっと読めた。通称 お嬢と呼ばれる自分中心議員が遺書のようなものを残し亡くなった。そんなはずないと真実を探そうとするライバル議員と、その秘書、記者の視点から語られる物語。

ミステリー的でありつつ、政治の独特の世界も感じられ展開もテンポ良く、一気読みしたくなる気持ちすごいわかる本だった。

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2026年08月05日

Posted by ブクログ

女性の政治バトルの話かと思ったら、女性議員の死をめぐるミステリーだった。
真相はびっくりしたが、多少強引かなと感じた。

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2026年07月30日

Posted by ブクログ

国会議員、議員秘書、新聞記者、市会議員。政治に関わる四人の女性の物語。ミステリー&男性中心の政界に憤慨するお仕事小説。引き込まれて殆ど一気読み。

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2026年07月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「政治というのは、違いを超えてつながること」という文章が強く心に残った。

あと、私も高月さんのように怒った時はバカヤローではなく、憤慨していますと言おうと思った。

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2026年07月10日

Posted by ブクログ

政治の世界で女が働くということはこういった偏見や差別と戦うということ。すごく身につまされた。
ここに出てくる女性は常に戦ってる。うっすら何かに怒ってる。鬼滅の刃のしのぶさんを思い起こされる。
今は日本初の女性総理が誕生したけど、その前にこの作品が世に出てたことが大きい。
SF読んでても思うけど、人が想像しうることはいつか現実になる可能性がある。
性的マイノリティが政界でトップになることもきっと必ずやってくる。
和田山記者や沢村秘書が高月さんやお嬢の後を必ず継いでくれるはず。私たち女性が今当たり前に働いているのは、先人が苦労して繋げてくれた結果でもあるとよく思う。

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2026年07月06日

Posted by ブクログ

与党・野党のライバルとしてバトルを繰り広げてきた女性議員の朝沼と高月。
生粋の「お嬢」 である朝沼と、ゼロからのし上がってきた高月は何もかも正反対だ。
そんな2人がある法案の改正について共闘していた矢先、朝沼が亡くなった。
自殺と判明したことで、亡くなる前日に彼女を叱責していた高月は、死の責任を問われることとなる。
朝沼の自殺に納得がいかない高月は、秘書とともに死の真相を探るべく、調査を開始した。

政治家の過酷さや戦い方といったお仕事小説としての面と、女性が男性・権威に立ち向かうシスターフッド的な面、朝沼の死の真相や隠された秘密といったミステリーとしての面が融合している作品だと感じる。
国会、政治というとっつきにくさも感じられる題材ながら、様々な要素があることでエンターテイメント性も高く、読みやすさがあった。
自分としては、この作品の核の1つである朝沼の死の真相とは直接的な関連は薄いが、選挙のパートが印象的だった。
様々な戦略や妨害、熱い思いがあって面白く、もっとこのパートをじっくり読みたかったいと思ったし、選挙を題材にした1つの小説として読んでみたいとも感じた。
またミステリーの部分も、読み進めながら感じていた違和感も回収されていて、意外な展開もあり楽しめた。
読み終えてみて、本作のタイトルが「国会の女」ではなく「女の国会」であることの意味も感じられて、味わい深かった。
新川さんの作品を読むのは初めてだったので、他の作品も読んでみたい。

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2026年06月29日

Posted by ブクログ

さらっと書いてるけど政治の世界に女性が入っていくのはやっぱり過酷だと思う
高月先生はかっこいいなと思うけど、みんながみんな強く戦えない
みんなそれぞれの立場で感じること・考えることがあって、理想通りにはならないことも多いけど、
一人一人が自分のできることをやっているスタイルがいいなと思った

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2026年06月13日

Posted by ブクログ

選挙妨害や女性蔑視、宗教団体との癒着…
フィクションではあるけれどこれはほぼ現実だと思うし政治家や秘書や記者のこと、勉強になった。
単なるシスターフッドではないのもなかなかおもしろかったし、読んでて苦しい部分もあるけどスカッとした登場人物たちで読み心地がよかった。

おじさんたちが蔓延る日本の政治家の世界は世の中からとても遅れてしまってると感じるし、女性首相が誕生してもまだまだ変わらないんだろうなとちょっと悲しくもなった。

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2026年05月27日

Posted by ブクログ

ただ国会で男に揉まれて闘う女の人たちの姿が描写されている本かと思いきや、ひとつの死亡事件をめぐる、ちょっとしたミステリーのようなお話だった。
その中に、女性たちが日本の政治の世界で、「女性」であることを理由にいかに苦労しているか、抑圧されているかが描かれている。

2025年に高市政権が発足する前の2024年にこの本が出版されたなんて。その頃はまだ、日本で一人も女性総理大臣はいなかった。アメリカ生まれの著者は、そのことに大きな違和感を抱いて執筆したのかな。

どこまで現実に即していて、どこからが誇張した世界観なのかは私は分からないけど、少なからず、政治家は交渉/駆け引き・派閥間の癒着や裏切りの多い世界なんだろうなと感じた。あんなに男だらけの世界で、女性の自由も少なそう。
私も女である身として、女性議員の立ち振る舞いはしっかり注視し、応援できる人は応援していきたいと思った。

小説だけど、新書のように勉強になった小説だった。

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2026年05月17日

Posted by ブクログ

面白かった。連休最終日の夜に読み始め、すっかり夜更かししてしまった。
鉄壁の男社会の中で、女性が生き抜いていく際の、壁や何かイヤだなと感じるエピソードがいくつも散りばめられてて、ナルホドね、そう振る舞えば良いのねと思ったり、県連と国会議員の関係や候補者擁立の流れとか選挙のことも、勉強になった。そして、性同一性障害のリアルやSNSの誹謗中傷など、
昨今の社会課題が網羅されている。
何より、女性4人(高月、沢村、和田山、間橋)の性格がそれぞれに魅力的。私的には、沢村タイプに近いかな。高月の身の振り方が痛快。元気になれる本だった。

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2026年05月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

改めて政治家は男の社会すぎて、女性で政治家として務めてくださってるだけで感謝したくなる。正しいことをするには嫌なこともたくさんしないといけないなんて、、日本変わって欲しい。

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2026年05月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

初の女性総理の誕生に合わせて読んでみた。
政界で働くいろんなタイプの女性が出てきてそれぞれの闘い方があって、ある種の少年漫画のような熱さもあり面白く読めた。
女性なら共感できるようなやりきれなさのような描写も面白く読めたが、これは男性が読んだらどう思うんだろうなと気になった。

ーーー
間橋さん当選させておいて離党するのはどうなん、と思わなくもなかった。

—-
自分を取り囲むピースが、自分のかたちを決めてしまっている。世間の扱いが先にきて、わずかに残ったすき間に、身体を無理やり合わせておさまっている。間橋は柔らかかった。周りに合わせることが苦痛ではなかった。少なくとも自分ではそう思っていた。だけど本当は、苦しかったのかもしれない。

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2026年05月04日

Posted by ブクログ

国会、報道、地方政治の場で奮闘する4人の女性たちの姿をミステリー仕立てで描いたエンタメ作品。

「第一章 国会」、「第二章 政治記者」、「第三章 地方議員」、「第四章 選挙」の構成で描かれる。

物語は、国会与党「国民党」の議員・朝沼侑子が自殺し、彼女と共闘関係にあった野党第一党・民政党の議員・高月馨が窮地に追いやられる場面から始まる。

高月は朝沼を死の直前に厳しく追及していたことから、追い詰め過ぎたことの謝罪と国対副委員長の辞任を迫られる。

高月は朝沼の婚約者だった政界のプリンス・三好顕太郎に直談判し、死の真相を調べ始める。

高月と朝沼は性同一性障害特例法改正案成立を目指し、超党派議連を組んで原案を作ってきた同士だったが、朝沼は国民党をまとめられなかった。

朝沼は首相経験者の父を持ち、「お嬢」と呼ばれ、40代半ばにして当選5回、2つの大臣を歴任していた。

一方の高月は、不遇な人生を歩み、炊き出しボランティアをする中で、気丈な性格を見出され、議員となり、その熱心な政治姿勢から「憤慨おばさん」と呼ばれていた。
 
事件の発端となる第一章は、高月の政策担当秘書・沢村明美の視点を通して進行する。彼女はロースクールで得た法的素養が政策づくりに活かせるものと信じて、この仕事に就いていた。

第二章は、政治部記者記者・和田山怜奈の取材活動、第三章は、地方議員・間橋みゆきが国会出馬に至るまでの経緯が語られ、第四章では、間橋の補欠選挙での戦いに進み、最後は高月による朝沼の死の真相解明で終わる。

最後に明かされる性同一性障害に起因する衝撃の事実には、驚かされ、ミステリー小説の醍醐味を味わった。

だが、著者が力を入れて訴えたかったのは、国や地方の政界や報道の現場で生じる女性に対する理不尽な女性蔑視や家父長制、パワハラ、セクハラの実態。
高月、沢村、和田山、間橋の4人の女性がそれに立ち向かう姿は、強く印象に残り、登場する男性陣は、脇に追いやられた感があった。

また、国会、地方政治、報道、選挙の現場や裏事情を垣間見るような描写もあり、良く実態把握に努められていると感じた。
その点に関して、幾つかを列挙しておく。

・国会議員の政策担当秘書は議員の政策立案や立法活動を補佐する役職だが、実際は、地元に張り付き、選挙に向けた活動ばかりしている者も多い

・国会議員の公設秘書は特別職国家公務員。地元の陳情をとりまとめ議員につなぐ役割があり、接待などの利益供与と引き換えに議員への取り次ぎを約束すれば、秘書個人に受託収賄罪が成立する

・政治部記者は、オフレコ前提でとった情報が超ド級の特ダネであれば、取材対象者との信頼関係を壊してでも、報道するべき公益性があると考えて報道する

・政治家は、世論や他派閥の反応を探るため、わざと虚偽の情報を観測気球として流すこともある

・同性同名の対抗馬を出馬させる典型的な選挙妨害がある







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2026年04月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

新川帆立さんの著作じゃなかったら、敬遠しそうな題名と艶やかな表紙(;_;)/~~~。初めての自民党女性総裁が誕生したタイミングでしたし、物語には、議員秘書・政治記者・市議会議員と愛すべき憤慨おばさん…政治社会界隈で働く女性たちの頑張りがバトンリレーされていて読んだらとても面白かった。本棚に飾ったら、こっちも気が強くなりそうです。

『衆議院の片隅でこっそりと泳ぐ鯉たち。そこに自分を重ね、袖を通しているのではないか。今はこうして愛想笑いを浮かべ、媚を売っている。だが自分は政治家なのだ、政治家であり続けるのだという決意表明である。決意をかたちにしておかないと、心が折れてしまう瞬間があるのかもしれない。-第1章 国会-』

ラストで明らかになった真相すら、ギブアンドテイクの交渉材料になっていて、「これが政界というものなのか…」とちょっと苦く思った。
2025.10

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2026年07月18日

Posted by ブクログ

序盤はチョイ読みづらい感じ
政治に疎いというのもあるんだけど
中盤からなんか引き込まれて
なるほどと思いながらも やっぱり時代は女性だなと痛感
エンディングは次回への伏線?

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2026年07月28日

Posted by ブクログ

ミステリとしては「目には目を」が面白かったけど、エンタメとしてはこちらが。
新川さんはあちこちに出演されていて、読者ウケが良くなるように展開とか計算しつくしている、とおっしゃっていた。東大出身、弁護士。頭の回転が早いんだろうなあ。

なんとなく実在の人物を当てはめてしまう。いつか読もうと思って、情報を遮断してきたので、執筆エピソードがあれば聞きたいな。

真相は早い段階でわかりやすかったから、その点では少し残念。

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2026年05月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

御多分に洩れず、高市総理の誕生を機に興味を持って手に取った。文章の端々から熱を感じて、「あぁ新川さんはどうしてもこのテーマで書きたかったんだろうな」と強く思った。

一般企業、特に大企業は性差が徐々に薄くなってきつつあるように思うが、古い体質を受け継ぐ国会はそうは簡単に変わらない。男同士の戦いも血生臭いだろうが、そこに女性が食い込む根性。いや、本来は食い込まずとも男性も女性も平等に働ける環境であるべきなんだけれど。しかも国会に入れたとしてもめちゃくちゃ窮屈だろうし、戦いが止むこともない。

それでも過酷な環境の中で女性として戦っている姿は同性から見てもすごくカッコいい。

普段あまり深く触れない分野だから理解しながら読むのに必死。だからこそ最後の展開にめっっちゃびっくりした!なーるほど...予想外の展開だった。面白かった!

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2026年05月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

どんでん返しはおもしろかったけど
やっぱりこの手の小説はモデルを連想しながら読むので、嫌いだなって思うと読書スピードが遅くなるのがちょっと嫌だった。

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2026年05月16日

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