【感想・ネタバレ】ギリシャ語の時間のレビュー

あらすじ

ある日突然言葉を話せなくなった女。
すこしずつ視力を失っていく男。

女は失われた言葉を取り戻すため
古典ギリシャ語を習い始める。
ギリシャ語講師の男は
彼女の ”沈黙” に関心をよせていく。

ふたりの出会いと対話を通じて、
人間が失った本質とは何かを問いかける。

★『菜食主義者』でアジア人作家として初めて英国のブッカー国際賞を受賞したハン・ガンの長編小説

★「この本は、生きていくということに対する、私の最も明るい答え」――ハン・ガン

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ネタバレ

主人公は徐々に視力を失っていく男と、言葉を発せなくなった女。二人は古代ギリシャ語のスクールでそれぞれ教師、生徒として参加している。

二人の人生では、言葉に対する期待と絶望、大切な家族や友人の喪失、自身の身体的機能の喪失がゆるやかに重なりながら進行していき、それらが疎外感のような言葉の揺らぎとして表出しているように感じる。
段々と言葉が自分から滑り落ちていく疎外感があるからこそ、小説の言葉がより一層の重みを持っているように感じられた。

そんな二人は、古代ギリシャ語という死語を学ぶことで自分の存在を確かめていく。
女は死語を学ぶことで失った自分の言葉を取り戻そうとし、男は死語を教えることで段々と薄れていく自分の存在を強固にしようと踠く。

言葉と身体。生と死。生きる上での複雑なテーマが絡み合いつつも、不思議な暖かさが全体を包んでくれる素敵な物語である。

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2026年08月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ひとひらの雪片が地に降りる前に雨となり、泥濘みを生じる。
雪の美しさは、-イデアは、雨や泥濘みとなって失われたのか?

この問いへの答えとして、僕らは自ずと円環の摂理を見いだすだろう。
絶対的な美や善、光と理想だけで作られた世界と、理想の影にすぎない現実の世界、というプラトンが説くような二元論とは違う、東洋的な感覚。それは韓国でも日本でも同じく、なじみ深い感覚なのだろう。
消滅と薄暮の中にある世界。それは絶望でも欠落でもなく、儚くともあるがままの生だ。
人生は理想に向かって前に進む訳ではない。ひとときの煌めきと、繰り返す苦しみの連続だ。
だがそれは何度でも新しく生まれる世界とも言えるだろう。


彼女が、彼女を取り巻く世界との繋がりと意味を失ってゆくとき、彼女の中から言葉という記号も消えてゆく。
沈黙の中で彼女は、古典ギリシャ語という、美と真理を精緻に表現を目指した到達点であり、もはや誰も話す人のいない言語に触れる。
古典ギリシャ語やその哲学が彼女を新しく導いたわけではない。
それでも、コミュニケーションの道具としての言語から離れることこそが、彼女には必要だった。


彼女が再び言葉を発したことは、決してなじみのある世界への帰還ではない。
それはまるで、新しい言葉が生まれてくる瞬間を描写したかのようだ。

“両のまぶたが襲える、昆虫が激しく羽根をこすり合わせるように。
すぐに乾いてしまう唇を、開く。
根気強く、さらに深く息を吸い込んでは吐き出す。
ついに最初の音節を発音する瞬間、力をこめて目を閉じ、また開ける。
目を開けたらすべてが消えていると覚悟したように。”

彼女の発した言葉、それは古典ギリシャ語が希求する純粋な理想の世界の言葉でもなく、仕事や訴訟のための生活の言葉でもない。
彼女が新しく生きるー新しく暗闇の中を歩み続けてゆく世界のための言葉だ。

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2026年08月16日

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はじめて読んだ韓国文学。
韓国語とギリシャ語の、言葉の美しさを感じることができたけれど、掴みきれなかったというのが本音。
きっとまた読み返すと思う。

独特の作品世界には魅了された。

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2026年01月31日

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哲学の先生の推薦があって読んだ。一度目に読んだ時には今ひとつ主題がつかみきれなかったが、それでも、中動態という今は失われた文法様式を持つ古典ギリシャ語が読解の鍵なのかな、と思った。それで、國分功一郎氏の『中動態の世界』を読んで、再度、読んだ。今度は、ストーリーが自分の中で、クッキリと浮き上がってくるようにわかった。

言葉=聴覚、映像=視覚によるコミニケーション、それぞれに、意思疎通の限界を越えて、いかにして互いに理解しあって行くか、そんなことが小説のテーマとしてあるのかな、と感じた。

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2025年11月27日

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詩の素晴らしさに出逢わせてもらい星5。
この本を通して教えてもらったこと。↓


詩においては“美しい”とは、そのものの(あるものや事柄)について良さを表さない。台無しにする言葉でもある。
“美しい”と言う一言はかけがえのなさを表せる。唯一無二のそのものの様子やあらゆるどんな比喩を失うほどの完璧さを表すのだけれど。それ故にディテールや本来持つ個性を表現しないが故に大切な物を同時に失わせてる。

そこにこの言葉の素晴らしさと残酷さと完璧さが表現できる。とても深い想いを巡らせられている言葉だと感じました。

光に彩色色彩が。その様な表現の様。
ですが、私は“美しい”を知っています。

とても大切な存在です。

冒頭より作者の渾身とも感じられる比喩に溺れる。
次第にその流れは変化して、心地よいゆったりとした流れに落ち着いていく。
流れに身を任せスリリングさも穏やかさも、時折ある子供の純粋さや穏やかさをアクセントに癒されながら、登場人物の心境やそれぞれの視点を交えつつ、時に静寂の会話が2人を包んでいく様はとても引き込まれました。

綴られた折り重なる言葉達の豊富な豊かさから、そこにギリシャ語の時間の時の流れを彷彿とさせているかの様。きっと作者はそのギリシャ語の素晴らしさを体系的にも感じさせることを目的なのかもしれない。そう私は感じることができました。

ギリシャ語について興味を抱くこともできたし、もう一度知見を持って再読したいと思いました。

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2025年10月09日

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以下、ネタバレ含みます。




最初の三分の一くらい、視点の切り替わりが分からなくて、書かれているものが分からなくて、読み飛ばすように急いでしまった。

合わなかったかな、と思いかけて。
ギリシャ語講師が、登山とスイスに訪れるくだりを読みながら、夏目漱石の『門』を思い出した。

彼は、そこに救いを求めていたのだろう。
けれど、もともと、救いなんて、誰かが与えるものではないのかもしれない。
かと言って、自分で見出せるものでも、ないのかもしれない。

「中動態」という表現がしっくりくる。
することと、されることで、分かたれない世界。

そこで、私自身の立ち位置が決まったのか、エンディングに向けては、息を詰まらせるほど没頭した。

古代ギリシャ語を教える、視力を失いつつある男。
様々な痛みの中で言葉を喪い、喪われた言語を学ぶ女。

闇と闇の中で、指と掌が触れ合う。
言葉を聴くことで、言葉が生まれ、生まれたものを外へと送り出そうとする、儀式の時間が始まる。
全体から見ると、ささやかな、その一夜の最後に、ようやくほっと息をついた。

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2025年09月24日

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久しぶりのハン・ガン。日本語で書いたんじゃないかと思えるくらい、訳もすばらしい。静かな色使いの美しい絵画のような言葉、文章、詩。
韓国と日本は同じ東洋だから余計にそうなのか、私たち日本人に染み付いている感覚と韓国の人の感覚の根底は似ているんだなと感じたりもした。
物語も静かに進行するんだけど、何よりも、心に情景が浮かび上がる、散文のような、短い言葉を組み合わせた文章、詩がずっと見ていたい絵画のようだった。

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2026年08月27日

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ハンガンの長編を読んでみたいと思ってたんですが、
なるほど、長編もこの感じなんですね。
非常に詩的で、か細くも頑なな言葉の連なり。

傷ついた人に、寄り添うというよりも経験的に知っているからこそ書ける言葉なのかなと感じた。

主人公2人がようやく邂逅すると思える場面すら、
会話が成立しているようには描かれず、
それはそれぞれの障害があるからとは言え、
その場に浮上する言葉ではなくて、
各々の内側で想起される話で描いていく。
本当に真摯に向き合うとこう見えるのかもしれないと感じた。

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2026年08月25日

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話すことができない女性と、視力を失いつつある男性。二人はギリシャ語教室で、生徒と教師として出会う。

二人は身体的な喪失だけでなく、それぞれの人生で大切な人を失った痛みも抱えている。

ボルヘスやギリシャ哲学に詳しければ、この作品の構造やモチーフをもっと深く読み解けたのだろう。例えば古典ギリシャ語の「中動態」は、二人と彼らを取り巻く世界との関係性を考える上で重要な鍵になっているように思えた。残念ながら私にはそこまでの知識はなく、その奥行きを十分に味わい切れたとは言えない。まるでアトリビュートを知らずに西洋絵画を鑑賞しているような、もどかしさも残った。

最終章の番号は「0」。そこには、喪失を抱えたまま新たな始まりへ向かう地点が示されているように感じた。

詩のような静けさを湛えた文章は、二人が向き合ってきた痛みをいっそう際立たせる。とりわけ、女性が言葉と和解できない苦しみ、そのために子どもと引き離されてしまった悲しみには胸が痛んだ。

しかし、この作品は単に傷を抱えた人々を描くだけの救いのない物語ではない。0章には、失われたものを抱えながらも再び歩み始めようとする、かすかな恢復の兆しが描かれているように思えた。

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2026年07月25日

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理解しようとすると難しい。
長い長い詩と思って読んだ。
最後に彼らが交わし合うなにかがとても美しかった。

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2026年06月29日

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ノーベル文学賞受賞のハン・ガン氏による長編小説。言葉を失った女性と視力を失いつつある男性との魂の物語。ハン・ガン氏の根底のテーマであるトラウマと蘇生。そこに社会性を反映させ、詩的な物語を紡ぐ。とにかく言葉の表現が凄い。普段組み合わせない動詞と名詞を配置し、横たわる情景や感情を的確に表現する。物語のあらすじや意味するところは難解だが、不思議と心に迫ってくる作品。

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2026年06月04日

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読んでいる最中は少しとっつきづらく、難しいと感じる場面もあった。しかし、読み進めるうちに、いつの間にか静謐な世界に引き込まれていく不思議な作品だった。

ハン・ガンさんの文章は非常に練り上げられており、一つひとつの表現に深い思索が感じられる。その繊細な言葉の積み重ねが、この作品ならではの魅力だと思った。

派手な展開を楽しむというよりも、言葉や登場人物の心の動きを静かに味わう作品だと感じた。

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2026年06月06日

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本作のテーマは「言葉」。わたしたちは何気なく言葉を発したり文字を打ったりするが、言葉というものの重みがずっしりと感じられた。

物語は視力を失いつつある古典ギリシャ語の先生と、言葉を失ってしまった受講生の女性が軸になる。人生で傷ついた人たちが、冷たい雨が降りしきる中、そっと肩を寄せ合うような様子が浮かぶ。ハッピーエンドではない。ただバッドエンドでもない。わからないもの、わかりあえないもの、わかりたくないものが曖昧かつ混沌に混じり合うこの世界を包み、読者に提示している。

前編を通して静かな詩のような文章で構成されており、訳者の斎藤真理子さんの力も相まって、プロットをを一字一句しっかりと味わいたい気持ちにさせてくれた。

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2026年06月01日

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文字が美しかった。言葉が洗練されていた。だからこそ、ちょっと難しかったし、それが美しさを際立たせてると思ったし、面白かった。
人と言葉をまぜまぜしてる2人が可愛かった。じぶんでも何言ってんのかわからん。

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2026年04月10日

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海外文学、翻訳作品に縁遠く、シドニィ・シェルダンの超訳ものまで遡らないと読んだ記憶がないです。
翻訳作品は日本語が硬く感じてしまいリズムで読めないので苦手意識があります。
ところが、この作品はその日本語の硬さが登場人物の孤独を際立ててとても冷たく感じマッチしているように感じました。
最後二人の体温を感じる場面へのグラデーションの美しさと速度に映画を観ているような気持ちになりました。
韓国ドラマはたまに観ますが文学は初めて触れたかもしれません。
なんと美しい文章なんでしょう。
少し難解なところもありますが「これぞ文学」という作品のひとつかもしれません。
海外文学といえば欧米が舞台の作品を多く目にしますが、アジアの文学は舞台の湿度や温度も自然に想像できて読みやすいかもしれないと思いました。
ハン・ガンさんの他の作品も読みたくなりました。

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2026年03月29日

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多少の難解さがあり、通読する根性が必要かもしれないが、文章の綺麗さ、表現の美しさで読み通せた。

訳者さんが後書きで述べられている通り、複雑な構造(哲学や他の文学作品の知識があるほうが理解が深まる)を持ってはいるけれど、すべて理解できなくとも楽しむことはできる。

個人的には、今まで出会ったことのない新たな文学作品に出会えてよかったな、と思うし、また著者の別の作品にも触れてみたいと思う。

ただひとつ希望を付け加えるとしたら、原書の著者後書きも引用ではなく、丸ごと訳して欲しかったな…と残念な気持ちが残る。著者がどういう気持ちで記したのかを知りたかったな…。

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2026年03月26日

Posted by ブクログ

言葉を話せなくなった彼女とギリシャ語講師以外の登場人物や、物語の中での「私」や「彼女」が誰のことなのか、誰が語っているのか、その場面ごとになかなか把握できなかったこともあり、感想を書けるほど読み深めることはできなかったけれど、ハン・ガン氏の抒情的な世界の一端に触れる良い経験になった。

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2025年11月15日

Posted by ブクログ

今まであまり読んだことのないスタイルの本で、小説であるものの詩的な表現に溢れており、現実と夢を行ったり来たりして、静謐で多層的な世界観を堪能しました。
何日かに分けて読みましたが、一気に読むともっとこの世界に浸れそうな気がします。

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2025年11月07日

Posted by ブクログ

何か問題を抱える人たちの心情が表されており、イメージしやすい本であった。
当たり前のように生きれている自分には想像することはできるものの、本当の意味での理解は難しいのではないかと感じた。

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2025年11月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

NHKあさいちで、上白石萌音さんが紹介していた本。タイトルも気になり、手に取った。
視力を失っていく男性と、言葉が話せなくなった女性のお話。
内容はちょっと難しく、わかりにくく感じた。主語が明確ではないので、誰が話をしているのかわからない。誰が話しているんだろう?と常に考えながら読まなければいけない

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2026年07月26日

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突然言葉が出なくなる。
私ならどうするだろう。こんなに静かに暮らせるだろうか。生活に困らないだろうか。

読後小説に色々思いをはせていて気付いたこと。この本の中では主人公達は名前がない。彼女と彼のままだ。友人や哲学者には名前があるというのに。私には最後まで二人が淡い印象な理由のような気がする。

半は彼と彼女の幼少期から今までの話が章を分けて語られるんだけど、ギリシャ語の先生が彼とリンクするのに時間かかった(タイトルで気づくよ普通)。

二人の半生が今の二人の土台になっているのは間違いなく。人は過去を引きずって生きていくものなのか。

後半はあるアクシデントをきっかけに二人が急接近することになるのだが、言葉を失った彼女と視力を失いつつある彼の未来は明るいようでも不穏のようでもあり、そこは読み手が自由に想像したらいいと思う。

強く感じたのは音や言葉や文字そのものへの執着。私は生きてきて言葉や話す事や文字そのものに対して思うことなんてほぼ皆無の人生。思い出そうとしても子供の名付けの時くらいしか真剣に向き合ったことはないから彼女の生い立ち自体が軽い衝撃。

今までハンガンさんの比較的新しい本を数冊読んだだけだが、少し今の作品とは違って詩的要素が強かったりするのかなぁ。最近でた本の方が小説の色がする。そしてこの作品でも冬の匂いがする。


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2026年07月17日

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誰の話?いつの話??
理解して読み進めたい私には、難しかったです。
話題作だったので読んでみましたが…。

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2026年07月05日

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著者2冊目。
前に読んだ「菜食主義者」」は女性特有の内面の不安定さみたいなものがテーマだったので同性として理解できながら読んだが、今回は、男性も女性もその人の特性や人生による悩みだったので、正直理解できず。文学みが強すぎて難しかった。
訳はすばらしいのだろうなと思う。

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2026年05月15日

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垂れ下がった沢山の糸のなかを歩いているような気持ちがする。呼吸の音も感じないくらい静かな世界。
詩的な彼女の言葉が好きだ。翻訳もうまいのだろう。ハン・ガンの作品には繰り返し読みたくなる言葉がいつも詰まっている。

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2026年04月15日

Posted by ブクログ

上白石萌音ちゃんがオススメしていて、美しい文章ということで読んでみた。
確かに、描写や文章の間、章の長さも考えられていて、男性の視点と女性の視点が入れ替わりながら、静けさと心の機微を感じながら物語が淡々と進んでいく。
誰が語っているのかはわかるけど、誰のことを語っているのかが時々わからなくなる。
後、2人が近づいていく様に、いつのまに、とそれほど感情移入できなかった

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2026年03月22日

Posted by ブクログ

自分もテレビで上白石萌音さんが勧めていたので
読んでみました
初めての韓国文学
ハンガンさんは詩人でもあるということで詩的な表現にも納得
ただ内容はあまり入ってこなかったというのが正直なところ

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2026年02月15日

Posted by ブクログ

視力とともに世界の温もりを失いつつある男と、温もりある世界とともに言葉を失った女。似て非なる孤独を抱え向き合うとき、死した古代ギリシャ語に似た儚い温もりがほのかに漂う。立ち尽くす身を包む美しく孤独な薄明は、宵の口か夜明け前か。静かに響く作品。

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2026年01月24日

Posted by ブクログ

視力を失いつつある男性と言葉を失っている女性が、ギリシャ語の講師と受講生という立場で出会う。
人との関わり方で大きな喪失体験を持っている二人の表現するものが、映像として見れるようなそんな細かな描写に気持ちが追いつかない。
言葉に気持ちがあり、それは美しくもあり哀しい。
それ以上に難しく感じた。





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2025年12月18日

Posted by ブクログ

韓国小説のおすすめで読んだ本である。韓国の状態を知るおいうことではなかった。ギリシャ語がそのまま出てきたのだが、まだ勉強をしたことがない言語なので、訳は日本語で書いてあるが理解がイマイチであった。

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2025年11月20日

Posted by ブクログ

いつか読みたいと思って積んでいた1冊。カバーの白と淡いグリーンが素敵です。わかりやすく楽しいストーリーというよりも、文学的な雰囲気を味わうといった感じですかね。詩のようなパートもあり、これがハン・ガンの世界観なのか…!と。他の作品も味わってみたいです。

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2025年10月19日

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