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海を臨(のぞ)むヴィラ・マグノリア。その空き家になった一棟で、死体が発見された。ヴィラの住人は一癖(ひとくせ)ある人ばかりで、担当刑事達は聞き込み一つにてんてこ舞い。捜査に手間取るうちに、ヴィラの住人が殺される第二の事件が発生! 二つの事件のつながりはどこに? 住人達の素顔も次第に明らかになって――。粒よりユーモアをちりばめたコージー・ミステリーの快作!
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Posted by ブクログ
ヴィラ・マグノリアの住民たち。いつのまにかご近所さんのような感覚になりながら読んでいました。 それぞれの家庭にそれぞれの人生、事情があり、すっかり解決した後も、まだ知らなかった事実も出てきて、小さな引っかかりまできっちり回収されるあたりが、さすが若竹七海ワールド。 黄金のスープ亭のパンプキンスープ、...続きを読むいつか味わってみたいなぁ。
途中で探偵役から「それがわかれば、事件の謎もすべて解けたようなもんだ」というセリフが出されます。これはいわゆる「読者への挑戦状」というものだろうと、とても嬉しくなりました。古典的な推理小説を読んでいる気分。「どれどれ、それでは読者としての推理を組み立ててみようか」としばし時間をとりましたが、作者の張...続きを読むり巡らした伏線を読みこなせず、最後には「やられたなぁ」と嬉しいため息(深呼吸でしょうか)をついたところです。 途中で、ちらりと登場した古書店のアルバイトが気になりました。こちらまで出向いてアルバイトしていたのか、どうなのだろう、ととても気になります。 なにはともあれ、そして今後がどうであれ、南海荘で食事したい気持ちはどんどん強くなります。ただし、この一画で暮らしたいとは思いません。たまに訪れて、しばらく見えませんでしたね、などと言われながら食事がしたいという気分です。 だんだん登場人物が多い小説が面倒になってきたので、冒頭から怒涛のように出てくる登場人物に迷いましたが、〈登場人物〉欄に助けられて読み進めるうちに、ページを繰るスピードがどんどん上がっていきました。それほどおもしろい。 このあと、双子がどのように成長していくのかが最も興味を感じるところです。 さすが、この作者、という読み応えでした。
葉崎シリーズは、1999年に出発された本作のカッパノベルスから始まった。 私が読んだのは光文社文庫版だが、2002年に初版が出て2019年に8刷目。読まれている。 おなじみの角田港大先生夫妻は、もう登場している。 鬼頭さんの店のアルバイトの葉村さんって、あの葉村さんかなぁ、とかも楽しく読めた。 人が...続きを読む二人死んでるが、楽しいコージーミステリだった。 最後のママさんのシーン、他の若竹作品でも見たことある。これも楽しい。
海を臨んで10棟建つヴィラ・葉崎マグノリア。 その中の空き家になっている1棟で身元不明の死体が発見される。 アクの強い住人達と増える謎。 美味しそうな食事。 ワクワクしながら読み進めた長編ミステリ小説。 双子が最強だった。ラストの犬の名付けに笑ってしまう。
若竹七海の長篇ミステリ作品『ヴィラ・マグノリアの殺人』を読みました。 ここのところ、若竹七海の作品が続いています。 -----story------------- 海を臨むヴィラ・マグノリア。 その空き家になった一棟で、死体が発見された。 ヴィラの住人は一癖ある人ばかりで、担当刑事達は聞き込み一つ...続きを読むにてんてこ舞い。 捜査に手間取るうちに、ヴィラの住人が殺される第二の事件が発生!二つの事件のつながりはどこに?住人達の素顔も次第に明らかになって―。 粒よりユーモアをちりばめたコージー・ミステリーの快作! ----------------------- 1999年(平成11年)に刊行された、架空の都市・神奈川県葉崎市を舞台とした葉崎市シリーズの第1作です。 ■第1章 男が死んでいる ■第2章 刑事が聞き込む ■第3章 会議が踊らない ■第4章 探偵が指名される ■第5章 容疑者が多すぎる ■第6章 女も死んでいる ■第7章 巡査部長が困惑する ■第8章 作家が企む ■第9章 警部補が追いつめる ■第10章 犯人が逃走する ■第11章 真相が明かされる ■解説 香山二三郎 海に臨む邸宅、十棟が並ぶ「ヴィラ・葉崎マグノリア」の一棟で死体が発見された……所持品もなく、顔と手が潰されて身元の特定は困難、、、 聞き込みに懸ける署員たちだが、ヴィラの住人は皆、癖のある人間ばかり……。 架空の都市・葉崎市の閑静な住宅地ヴィラ・葉崎マグノリアで起きたふたつの殺人事件を追う物語……容疑をかけられるのはもちろんヴィラの住人、、、 住人たちは、それぞれの家庭や人生、事情を抱えているクセのある人物ばかり……警察もクセのあるその住人たちに振り回されて事件は解決の糸口もつかめない。 ヴィラの住人たちがご近所さんのような感覚で描かれていいるところが特徴でしたね……大半の住人が疑わしく、そして、その住人たちが少しずつ隠している事実が少しずつ明らかになる、、、 最後まで飽きさせない展開と謎解きの醍醐味を存分に味わえる作品でしたね……愉しめました! 最後の最後で明らかになる意外な真相も面白かったです。
葉崎市にあるヴィラマグノリア。 嘗ての前田家の敷地に建てられた住宅10軒。街に遠くて使い勝手は悪いが海には近い個性的な住宅地。 空家で身元不明の死体が発見される。犯人は住人か。個性的な住人たちへの捜査が進む中、住人の一人が殺害される。 連続殺人事件。犯人は同じか? それぞれに理由がある殺人。 謎解き...続きを読むを楽しむ物語ではなく、住人たちの個性が楽しめる。コーシーミステリー。 恥ずかしながら面白さを初めて知りました。
海辺の街にある〈ヴィラ・葉埼マグノリア〉という、全部で十軒からなる建売住宅の空き家になった三号棟で、死体が発見される。 外からは鍵がかかっていて、被害者の顔は完全につぶされていた。 登場人物がやたらに多くて、どの人物も個性が強く、みんながそれぞれの秘密を抱えていて裏がありそうで、誰もが犯人のように...続きを読む思えてくる。 ヴィラの住人に加えて、警部補と巡査部長の名コンビの掛け合いと、粘り強い聞き込み捜査も面白く見事なものだった。 そして、死体の身元もわからないまま、第二の殺人が起きて…。 ユーモアたっぷりのミステリーで、怖がりの私でも楽しく読むことができました。 見事な推理、住人たちの生活も落ち着いて何とかスッキリ片付いたと思っていたら、結末が二転三転としていって、まるで洒落た映画を観ていたような気分です。 葉埼シリーズ、他の作品も読んでみたいです。
若竹七海〈葉先市シリーズ〉第一作。 今までコージーミステリというものはあまり意識して読んでこなかったけれど、イメージにあった「お茶とお菓子を食べながら謎解き談義」というものとは全然違っていて(どこでそんなイメージを得たのかは定かではないが)殺人は起こるしけっこうドロドロとした人間関係の中で事件は進...続きを読むむしで、とても面白かった。 因みに、コージーミステリの特徴(wikiからの引用)。 “特徴としては 探偵役が警察官、私立探偵などの職業的捜査官ではなく素人であること 容疑者が極めて狭い範囲のコミュニティに属している 暴力表現を極力排除していること などがあげられる。” とのことである。なるほどね。 文体というかお話としては、同じ若竹七海の大人気シリーズ〈葉村晶〉よりもコミカルな表現が多く、登場人物は多いもののキャラが立っていて覚えやすく、読みやすい。 詳しくは書かないけれど葉村シリーズ読者にも嬉しい部分があって、サービス満点、という感じ。 シリーズ読み進めようと思います。
若竹七海の葉崎市シリーズ第一弾。ジャンルとしては「コージーミステリ」というものらしい。でもこれホントにコージーなの?喫茶店や古書店を舞台に、悩みを抱えた客の謎を、店主のお婆ちゃんや若い女性が解いていくものではなかったの? 作者本人がカッパノベルズの初版でコージーミステリを説明しているらしい(「解説...続きを読む」より)。 ‥‥小さな町を舞台とし、主として誰が犯人かという謎をメインにした、暴力行為の比較的少ない、後味の良いミステリ‥‥これが「コージー」らしい。更にこの作品を説明して「重苦しい情念の世界も、鬼面人を驚かす類の大トリックもありません」と断ったうえで「舞台は海沿いの閑静な住宅地」で、「それぞれ一癖ありそうな住民たちが、ご近所に降って湧いた謎の死体に右往左往する、犯人さがしのミステリ」と説いている。 この定義は若竹七海さんの視点で語っているので、眉唾です。殺人死体は2体登場するし、決して後味の良い感動作でもない。ラストエピソードまで読むと、なかなか「黒い情念」もある。しかも私はこのトリックに辿り着けなかった。もっとも、ほとんどのミステリでは辿り着けないんだけど‥‥。因みに「深夜の散歩」をして午前三時まで読みきれなかったからと言って、ラストの種明かしを先に読むようなことは私はしません。 それでも、 10軒の住宅の住民の、特に女性から発せられる辛辣な言葉の数々 双子の麻矢と亜矢が無邪気に悪意を持って2人交互に喋りながら重要証言をする、見事な仕掛け 刑事の聴き取り、レストランで住人同士の会話、密かに行われる密謀、共犯者?アリバイ?被害者の正体?そして意外な犯人‥‥ やはり徹夜してでも一気に読むべきだった。 諦めて睡眠は取ったのだけど、 時々仕事に支障をきたしてしまった。 葉村晶シリーズにちょくちょく出てくる作家・角田港大が重要な役割を持って登場していた。更には葉村らしき人物がたった1行だけ登場する(台詞も作品への影響もなし)。よってレビュー界隈ではその話題で持ちきりという、まぁありがちなサービスもある。 10月初めの台風の日から始まる3日間を中心にしたミステリ。決して季節を狙ったわけではありません。年間10冊は若竹七海を読もうシリーズの7冊目。
みんな秘密があり、みんな隠し事があり、錯綜するする…。 登場人物が多くて、最初は誰やったっけ? と何度も登場人物ページに戻りましたが、キャラが全員こゆいので。 男性にしては小柄、が集う場所。
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ヴィラ・マグノリアの殺人
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若竹七海
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