小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
現代の日本人とは全く違う混沌とした室町時代の我らのご先祖たちは、過激で暴力も日常茶飯事のハードボイルドな生き方をしていた。
大河ドラマなどに出て来るような人気の有名人が思い当たらない室町時代。
戦国時代のちょっと前、為政者側じゃない普通の人たちってどんな風に生きてたのか?っていうことを少ない史料を研究する歴史学者の著者・清水克行さんが、教えてくれる。
実際にあったことをわかりやすく、ちょっとドラチックなストーリーで読ませてくれるので、小説読んでるみたいに楽しい。
室町時代の農業もするけど刀も持ってる地侍とかの話とか、桶屋のオジサンの話とか、映画の中で見るように、市井の人々が目の前にいるように -
Posted by ブクログ
ネタバレ若くして母を亡くした浩輔と、18歳にして母の闘病費のために身体を売るしかなかった龍太。
そして、自分の病気のせいで息子に負担をかけ続けていることに、ずっと後ろめたさを抱えている母親。
浩輔は、亡き母への未練をどこかで埋めたくて、龍太とその母を支えようとする。龍太もまた、母を救うためならプライドなんて捨ててでも、金を稼ぐしかなかった。
そんな3人は、“エゴ”と“金”で繋がった関係やった。
浩輔と龍太は、ちゃんとお互いを愛してる。
でも、その関係がエゴと金の上に成り立ってるって分かってるから、どこかでずっと引っかかってる。
好きやのに、それをまっすぐ信じきれへん。そんな状態のまま、エゴと金の関 -
Posted by ブクログ
恩田陸さんの小説は、蜜蜂と遠雷に続き2冊目でした。
やはり恩田さんは大御所小説家さんだなと改めてひしひし感じる一冊でした。
何というか、ある人物像やひとつの事柄、ひとつの出来事を、複数の登場人物の視点で描く際に、その緩急がとても上手な方だと感じました。
特に今回のような、お芝居/演劇を扱うとなると、芝居の場面か否か・それを男性か女性から見るかで、読み手側は一気に緊張したり弛緩したりの繰り返しで、本当に劇を観たと感じられるほどリアルな物語でした。
文体としても改行もとても多くてあっという間に読むことができました。
どうやら続編を今か今かとずっと待ち続けていらっしゃる方々が大勢いると、SNSをみて -
Posted by ブクログ
よかった〜
御厨家の3世代の女達のそれぞれの金銭事情。
当然ながら世代や年齢なんかで一括りにできるわけはないけれど、やっぱり育った時代にはある程度影響受けるわけで、感情移入って点ではやっぱり世代的に近い美帆・真帆の話が面白かったかな。
でもどの話もなぜその感情になったのかの説明が充分にされていて、想像し易く納得しやすかった。
最終的にひとつの事件?出来事によって収束するんだけど、それぞれの立場を丁寧に描いたあとのそれだったから、登場人物たちの思いが行間からも読み取れて、けっこう深く響いた。
解説の方が“自分を見失うたびに再び手に取るそういった価値のある本です。”と書かれていたけれど、私に -
Posted by ブクログ
戦後、GHQの占領下にあった日本で、本当にこんな授業が行われたの?そんな疑問を忘れてしまうほど、この本には突き抜けた面白さがある。
「日本はどうして戦争をはじめたと思いますか」日系2世の教師リュウの質問に当惑する美央子、孝子、吉乃、ヤエの個性的な四人。「民主主義とは何なのか」を彼女らと共に学ばせて貰った。
講義に続く自由研究と体験学習のレッスンは興味深く、「カムカム英語」「街頭録音」「風船爆弾」など知るワードに出会うたび感情が揺さぶられてしまった。
「コーラス隊を結成して、イベントで民主主義の歌を唄う」提案には唖然としたが、仁藤夫人のような元華族も、戦後は厳しい苦境に立たされていたのだなぁ
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