ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 風の海 迷宮の岸 十二国記(新潮文庫)

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    ネタバレ

    いやーおもしろかった。兎にも角にも泰麒かわいいよ泰麒、これに尽きる。この言葉は感想の中に定期的に挟んでいきます。

    前作は王に選ばれた者の視点、今回は王を選ぶ者の視点。
    麒麟が一体どういう存在で、どういう過程で王が選ばれるのか、その辺が詳らかにされるという、この物語の世界観の核心について説明する話であるいわば導入の部分でもあるのだけど、それなのになんでこんなにおもしろくできるの。
    私のファンタジーの世界観説明のところを読むのは結構しんどい理論が見事に破綻した瞬間であった。

    それよりもなによりも、この作品の主人公である戴国の麒麟:泰麒がかわいすぎる。それを堪能できるだけでも、この本は「買い」であることは間違いない。特に自分の選択が間違っていたんじゃないかと思い悩むシーンは身が悶えそうになった。おい! かわいい御子を言葉足らずな情報で悩ませるんじゃないよ!! ったくこれだから景麒は……。
    泰麒かわいいよ泰麒。

    前作と共通する登場人物は景麒と雁国の二人くらいなもんだけど、特に景麒は結構見せ場があったね。コミュ力ゼロ人間から優しいお兄ちゃんになっていく過程が良き。それでも泰麒が悩む原因を作ったことは許してないからな。
    泰麒かわいいよ泰麒。

    今後の作品にも泰麒は関わってくるようなので、さらに成長した泰麒とまた会える日が待ち遠しいです。
    泰麒かわいいよ泰麒。

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    2026年09月12日
  • もものかんづめ

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    しょうもないことが自分の周りには実は沢山あるんだと感じられる笑 

    そしてさくらさんくらいにマイペースで何事も面白く考えられたら人生一気に楽しくなりそう!

    1番最初の水虫の対処法とか本当に効果あるのか凄く気になる!もし水虫になったら試してみたい!笑
    あとはメルヘン翁の話は、文を読んでるだけで面白すぎて腹筋やられるくらい笑ってなかなか次に読み進められなかった笑笑

    短編集でスイスイ読み進められるので活字が苦手な人も面白楽しく読めちゃうと思う!おすすめです!

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    2026年09月12日
  • 透明な夜の香り

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    「香り」シリーズ第一弾。

    単行本で読んだものを、文庫版で再読。

    視覚で入れた文字情報が、自分の記憶と相まって香りとなって感じられる1冊。
    この作品は、きっとこれから何度も読み返すことになるだろう。

    小川洋子さんの解説がまた良い!
    「文字の奥から香りが立ち上ってくる」の一文からグッと惹きつけられる。
    千早茜さんや小川さんのように美しく言葉を使えるようになりたいものです。

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    2026年09月12日
  • 琥珀のまたたき

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    小川洋子さんの作品は、私の好きな作品のひとつです。
    有名な「博士の愛した数式」などがありますが、概ねどの作品においても、場所や時代、国などが明確に背景として描かれていない。小川作品につって、これらはさほど重要ではないのだと思います。
    この「琥珀のまたたき」も、ママに6年8ヶ月家の中に閉じ込められた3人の子どもたちの心証をきめ細やかに描かれています。家の外には、魔犬がいるというママの言いつけを守り、家の中で子どもたちなりの楽しみを見つけていきます。
    その一つが、自分たちの父親が出版した数々の図鑑を読んで行くことです。
    この図鑑で彼らは横の中のことを知っていきます。
    さらにその図鑑の中に、長男にあたる「琥珀」が、魔犬のせいで命を落としたとママに教えられた妹を琥珀色の左目で見つけ出します。
    これがこの物語の主軸になって展開していきます。

    一つ一つの事象の描写や説明がこれほどの形容が可能なのかと思わず感嘆するフレーズが随所にあります。
    その一つは、ママがパパが出版する(キッチンについての)図鑑のモデルの採用のためカメラテストを受けたときの事です。テストをしたパパは、ママを合格させるのですが、その理由を「普通、人間はそこにいるだけで何かしら不必要な主張ををしてしまうものです。主役の事物を邪魔する、それを際立たせ、読者が図鑑を閉じた途端、事物の記憶だけを残して自らの気配は完全に消し去る。そんなふうにできる人は、滅多にいません。あなたには図鑑モデルとしての才能がある」と表現しています。こういった表現が随所に見られます。
    登場人物は、せいぜい5人しかいませんが、まさに「小宇宙」的な小川洋子ワールド感が全開の長編小説です。

    2026年27冊目。

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    2026年09月12日
  • センス・オブ・ワンダー(新潮文庫)

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    ネタバレ

    未知なものに触れることについて、もっと知りたいと思うことが大事だと再確認しました。また今の時代は携帯やパソコンで良質な写真や映像が見れたりして、満足感を身近に得られます。そんな時代だからこそ、外に出て多角的にアンテナを張ってあらゆることに興味を持つことが大事だと思いました。

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    2026年09月12日
  • コズミック・ガール 宙わたる教室

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    前作に引き続き、夢中で読んだ。
    同じ定時制だけど、前作より軽やかな印象。

    でも、学ぶこと、挑戦することの尊さ、
    それが周囲を巻き込んでいくことを
    教えてくれることは変わらない。

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    2026年09月12日
  • 星を編む

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    全編通じて、周りから何と言われようと、やりたいことをやる、大切な人を愛する道を選んでいる。自分はどうしたいかに重点が置かれているから、読んだ後、気持ちがスッと通るように感じるのだと思った。

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    2026年09月12日
  • かがみの孤城

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    これまでのベスト
    どれだけあったんだろうと思わせるくらい伏線が多く、自分では気付けないこともありそう。
    そしてその伏線がどれもドラマがあり、『あぁ、そうだったんだぁ』と何度も思ってしまう。
    感情の表現や登場人物の距離感なども凄くうまく書かれていて、場面が浮かんでくる作品。
    何より設定がパラレルワールドとタイムリープが合わさった世界を描いていて、作者の凄さには驚かされた。
    ダントツNo. 1だと思う。

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    2026年09月12日
  • 明治を生きた男装の女医 高橋瑞物語

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    明治時代、女性が医者になる道は閉ざされていて、男性達の支配から低レベルな嫌がらせまで、障害のオンパレードの中、それでも自身の夢のために頑張っていてすごいと思った。先人達の頑張りのおかげで、今の女性の自由があるのだと実感した。

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    2026年09月12日
  • いつも旅のなか

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    のびやかで時にあっけらかんとした筆致だけど、その国の風景や文化、空気まで鋭く感じとっている様子が分かっておもしろかった。キューバのダンスショーの描写がすごくて、どうしたらそんな表現ができるの? と読みながら思った。

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    2026年09月12日
  • 流砂

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    極上に面白く、物語の展開が絶妙に上手く、614ページを滞る事なく一気に読んでしまった。
    宗教2世で偽造した身分証を使いトクリュウ犯罪をしている青木慶彦。
    青木が狙うのは資金を纏めるトクリュウの幹部であり、偽造身分証により追われる気遣い無く大胆な犯行で大金を収奪していく。
    物語は青木が次々とトクリュウ幹部を襲う手際の良さを描き、ヤクザや警察からの追及を躱していく緊張感で読ませてくれる。
    ところが青木の物語だけでも十二分に面白いのに、物語は青木の視点から前半では後手に回っていた警察が次第にその存在感を増していく。
    この切替が意外性を伴い、物語を次の段階へとグイグイ引っ張り、読み手はいつの間にか警察の視点から物語に没入していく。
    量と質の双方を備えた犯罪小説であり、警察小説でもある本作に⭐️は5つでは足りないと思う。
    とにかく面白かった。

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    2026年09月12日
  • かがみの孤城 上

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    こんなに心あたたまる伏線回収をする本は初めてで、泣きそうになる。中学生の家と学校以外に行き場のない閉塞感みたいな現実がリアルだった。

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    2026年09月12日
  • 言語化するための小説思考

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    小説家ってやっぱり魔法使いだ!!!

    自分で一から物語を紡ぐなんて魔法使いみたいな所業を成し遂げる小説家が、いちばんかっこよくて尊敬できる人達だと昔から思っており、小説家の頭を覗きたいなあという私の願望に見事にマッチした作品。

    小説の書き方を、できるだけ方法論的に纏めようとアルゴリズムを記していただいたわけだけど、こんなの実践できない!すごすぎる!という、結局魔法使いなんだという感想に落ち着いてしまった(笑)
    小川哲とは何をやるか分からないという契約を見事に結んでしまってたので、すごい人だなあと改めて唸らされた。

    私自身、なんでこんなに小説が好きなんだろうかと答えを見つけられないまま小説を読み貪ってきたけれど、その答えは正しくこの本に書いてあったような気がしました。
    小説でしか味わえないコミュニケーションが大好きです。
    読み手起点でコミュニケーションを取ろうと試行錯誤して、長い時間をかけて綴られた素晴らしい小説たちを読者として読めるのがなんと贅沢なことか。
    改めて小説の良さに気付かされる1冊だった。

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    2026年09月12日
  • 水車小屋のネネ【毎日文庫】

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    誰かの幸せを願う気持ちがつながっていく。それは本当に素敵なこと。豊かな物語。また読みたい。
    そして、レッチリ、ニルヴァーナ、R.E.M、トーキング・ヘッズ、、、
    音楽に溢れている。読者は80年代から2021年までの姉妹を見守ることになるのだけれど、節々で使われる音楽の数々、選曲が本当にいい。物語のメッセージにかけてあったりもする。
    Give It Awayをネネが歌っているところを想像すると可愛くてたまらない。
    プロコル・ハルムの青い影を聴くたびにこの物語を思い出すだろう。ネネの姿とともに。

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    2026年09月12日
  • 宙ごはん

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    星5

    町田その子さん二冊目です。
    クジラがかなり暗いんですが、こちらは若干明るいでしょうか?
    辛い展開にびっくり唖然としますが、心に響きます。
    町田さんがもっと好きになりました。
    他の作品も読み続けたいです。

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    2026年09月12日
  • けんちゃん

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    星5

    けんちゃん大好きです。
    その言動に目が離せません。
    終わって欲しくない、ってあまり思わないんですが、
    もっとけんちゃんが見たい!って気持ちになりました。
    作者さん、ぜひ続編をお願いします。
    「帰ってきたけんちゃん」「けんちゃん再び」なんて、どうでしょうか。

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    2026年09月12日
  • 難問の多い料理店

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     ミステリーは謎を推理して真実に辿り着くことが描かれてきたし、探偵が謎を華麗に解く様こそが見所だと思っている。
     でも、この本は明確な探偵はある意味存在していないのかもしれない。存在するのはレストランのシェフなのだから。
     だが、私がこの本に突っ込みたいこと。それは、依頼の内容さえ人づて、証拠を集めるのもシェフに雇われた人、探偵の出した答えを依頼人に届けるのもまた配達人、ここまで探偵を歩かせないミステリーが他にあるかと思ってしまうほどに探偵は動かないのだ。動かないのにその推理は華麗で、さながら熟練した料理人の包丁捌きを見ているようだった。
     そして何より、私もまた本の中の依頼人達と同じく、あの探偵と呼んでいいのかも分からない1人のシェフに腹を満たされた1人の客であることは確かだ。なぜなら私の腹はどうしようもなく満たされてしまったのだから。

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    2026年09月12日
  • 獣の奏者 I闘蛇編

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    星5
    四巻まとめての感想です。

    ファンタジーでは一番好きな作品です。 
    王獣と心を通わせつつ、運命に翻弄されて行きます。
    多くの謎を抱えつつ、ラストシーンへ向かって行きます。
    圧巻のラストシーンには言葉も出ません。
    長いと敬遠せずに、ぜひぜひ。

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    2026年09月12日
  • 残火

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    二転三転するストーリーに翻弄されました。
    正直最後のは、ちょっと強引かなとも思いましたが、とても面白く読めました。

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    2026年09月12日
  • ふじさん

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    私はさくらももこ先生のことが大好きなので問答無用で満点評価。
    仲間と楽しく過ごす日々や美味しそうな食べ物の描写。こんな風に暢気に楽しく過ごしたいものだなあと憧れる。
     もう先生の新たな文章を読むことはできないと思っていたので嬉しくてたまらない。
    「たびたび」も「ふじさん」も大好き。
     先生の毒とユーモアがある文章を読むたびに
    「本を読み始めて面白さに気づいた小学生時代」を思い出す。
    エッセイやちびまる子ちゃんが置かれた本棚に
    新たな一冊が加わったことは幸せだなと思う。

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    2026年09月12日