小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレ子供が苦手だ。
そもそも、うっすらとすべての人間が苦手で、大の大人とのコミュニケーションでさえままならない私にとって、それ以上に予測不能な行動をする小さな存在なんてもってのほか、という感じである。学生時代に行った教育実習で、(数歳しか変わらない、そこそこ意思疎通できるはずの)高校生との数週間の関わりにさえ四苦八苦したことを今でも夢に見る。
だからこそ、子供たち、そして彼らと関わる全ての人間は、この世で最も尊重されるべき存在であると思う。私がどんなに勉強しても、仕事ができるようになっても、けして立ち向かえなかったことと日々戦う人。そして、希望や未来そのもの。だから、小さな子供がいる先輩が急に休 -
Posted by ブクログ
生まれた時から父の存在はなく、遺影として飾られていたミュージシャンの写真を、父と聞いて育った新(あらた)。
両親から愛情を注がれずに育った母親のくすか。
くすかは高校時代、たまたま入ったパン屋のBGMに心を奪われる。そして、そのミュージシャンの歌を心の拠り所として、高校を卒業し、大学進学のために上京し、ある男性と運命の出会いをする。
このミュージシャンのモデルは角田さんもよく聴いたというあの方ですよね!あの風貌に胸に突き刺さる歌詞。私よりちょっと上の世代の方はめちゃくちゃ刺さりましたよね。私も少し聞きました。
今の世に生きていたら、どんな歌を詩を世に投げかけていたかなと思います。
機嫌が -
Posted by ブクログ
久しぶりの?初めての?深く心に染み渡ってくる本だった。
取り憑かれたように興味のあることを追い求め、圧倒的な自然に畏怖を感じつつ、その畏怖をも受け入れようとする姿勢に心打たれた。
自分は都会で暮らしているし、時代を遡ったような生活をすることになるアラスカでは到底生きていくことは出来ないと思う。でも、自分が海で過ごしている時の海への畏怖や、とにかく今この瞬間を生きている生き物を見て感じる何かは、星野道夫氏がアラスカの自然に身を置いているときの感情と似ているのかもしれないと思った。
「旅をする木」…ずっと「旅をする本」だと勘違いしながら読んでいた。笑
トウヒは種から始まり、木になり、子孫を残し、侵 -
Posted by ブクログ
小説の終盤は涙なしでは読めませんでした。
看護師でもある藤岡陽子さんがこの小説で伝えたいことが、リアルに伝わってきました。
主人公の岡崎成道はヤングケアラーで、母親を支え、弟の世話をして日々フル回転で生きています。そんな彼が看護師を目指す小説でした。
ほぼ女性ばかりの看護大学での学びのなかで、主に実習での出来事が描かれていました。産まれてくる命、亡くなる命に向き合うためには、覚悟が必要だと感じました。
看護大学の学びの多さ、臨床の場での現実、そして家族や仲間との関わり方などが書かれていて、心が揺さぶられる場面もありました。
強い人も弱い人もいるけれど、自分なりに生きていくために、誰もが
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