ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 雨月物語

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    ヒグチユウコさんの限定カバーだったので購入。円城塔さんの訳文、リズムが心地よく、描写も美しく、改めて原作の良さを感じた。解説文に複層的に意味が込められ他の古典の引用がされている美文としての価値を上手く今回の訳文は引き出しているというものがあったが確かにそのように感じた。改めて読んで好きだったのは吉備津の釜のラストのおそろしさと夢応の鯉魚の水の中を縦横無尽に泳ぎ回る箇所の美しさ。そして、とても読みやすい文章なのでいつ読んでも全然印象に残っていなかった白峰と貧富論が今回やっときちんと頭に入った。

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    2026年01月31日
  • 俺たちの箱根駅伝 下

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    池井戸潤×タイトル×上下巻=絶対面白いやつ!って予感はあったから、心して読まねばとタイミングを計ってからの決行。読み進める手も涙も止まらない止まらない。なんとなく結末は予想できたけど、それでも、大満足。
    また1ついい作品に出会ってしまった。

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    2026年01月31日
  • 武家屋敷の殺人

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    冒頭の日記が“蘇るミイラ”の影を落とし、不気味さと論理が絶妙に交錯する。

    それぞれでおこる殺人事件
    武家屋敷の闇、20年前、そして現代が静かに結びついていく。

    読み進めるほど謎が深まる本格ミステリ。

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    2026年01月31日
  • 僕には鳥の言葉がわかる

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    鳥の言葉がわかるってどういうこと?と興味惹かれた話題の本。"言語は人間だけのもの"というこれまでの常識を覆す研究成果に驚いた。証明することの難しさに対する鈴木さんの着眼点と執念が素晴らしい。止まらぬ快進撃に最後までわくわくが止まらなかった!

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    2026年01月31日
  • アルジャーノンに花束を〔新版〕

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    序盤は、ずっと禁忌に触れているような気がして気分が悪かった。
    中盤は、チャーリィが家族の愛を得られずに育ったのを見て、自分の子供には、子供が望む親でありたいと思った。また、本が後半に差し掛かっているのが悲しかった。
    読み終えた今は、チャーリィの家族がどう感じていたのかを知りたい。特にローズ。読書メモを見たら、マットとノーマは名前で書いてあるのに、ローズだけ一貫して「母」と呼んでいる自分に衝撃を受けた。理由は分からない。

    本文には「きみになんか分かるもんか」というチャーリィの言葉が何度か出てくる。この体験は個人的なもの。だから、アルジャーノンのことを本当に理解してやれて、その友だちになれるのは

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    2026年01月31日
  • レジェンド歴史時代小説 義民が駆ける

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    リアル。
    権力間の駆け引きと、権力と民の相克。
    権力の上に立つものの道理ででた政策が、どれだけ社会、多くの人にいらぬ影響を与えるのか。この前に読んだ鬼平犯科帳に出てくる盗人の親方の方が、下で働く者の全てのものの心持ちが分かってこそ、大親方と言われるという話と、随分隔たりがある為政者たちだ。

    必ずしも、一枚岩で、歴史や社会は動くのではなく、ある一部の人々にとっては正義であっても、他のアクターにとっては異なる。そしてそのアクター内部でも相克があるもの。

    そんな中でどう、ガバナンスが効くのか。

    そして、農民が力を得たこと、発揮できたことに対する警戒感と、分相応に生きようと、見せようする姿は、封

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    2026年01月31日
  • 御馳走帖

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    言葉の豊穣なことに脱帽
    夫が楽しそうに読んでいて、時々私に漢字の読み方を尋ねてくる。どんな本かと思って、ちょっとだけ覗いてみた。
    私もたちまちハマってしまった。芥子飯「カラシメシ」言葉の印象からドライカレーかと思ったけど、作者の生きた時代から察すれば、ここはやはりカレーライスであろう。などと考えながら読んでいる。
    私が生きている今の時代からほんの3世代ほど前の日本の日常が、食べ物を通して活き活きと描写されている。時折り、私が子どもだった頃の祖父母の会話が蘇ってくるような気持ちになる。そういえば母の伯母に当たる人は変体仮名でサラサラと手紙をしたため私に送ってくださったことがあった。私にはそ

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    2026年01月31日
  • 世界音痴

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    周囲の「自然に」が分からない、自身を「世界音痴」と称する歌人、穂村弘さんのエッセイ。
    決してポジティブではないけど、日々の出来事を面白可笑しく書き留めた筆者の言葉から、自分のうまくいかないなぁという日々の場面も面白可笑しく捉え直せたらいいなと思えました。

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    2026年01月31日
  • 祖母姫、ロンドンへ行く!

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    筆者が、若き日の祖母との豪華ロンドン旅を思い出しながら綴ったエッセー。
    超一流ホテルだからこそのバトラー、スタッフたちとの交流、祖母“姫”の高貴なプライドと自信と振る舞いと、それに伴う率直で前向きで鋭くユーモアあるコメントと薫陶。
    面白く読む、と共に、生き方、考え方を明るく背筋の伸びたものに引き上げてくれる本。

    祖母姫!最高すぎる!

    筆者の動きや感覚も、若いからこそで、それも良い。
    凛とした祖母姫の一言一言と姿勢。最高です。

    最終章。祖母が孫に語る、謙虚と卑下について。
    祖母姫が化粧をする意味を語りながらも、孫に対しては、化粧が必要ないと思うならしなくていいのだという。
    孫を認めているこ

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    2026年01月31日
  • 死にたいって誰かに話したかった

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    誰かに悩みを打ち明けたところで急に強くなれるわけじゃないし、悩みが解決するわけでもない。
    でも、自分の話を聞いてくれる人がいるというだけで、どうにかやっていける気がする。

    いきづら会、私もやってみたい。
    南先生、ありがとう。

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    2026年01月31日
  • 魔法を描くひと

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    素晴らしくよかった。二つの時代をつなぐ、お仕事もの、シスターフッド、女性のライフスタイル。最後にかけての盛り上がりに爽快感すら。

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    2026年01月31日
  • 西の魔女が死んだ(新潮文庫)

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    中学生から10年ぶりの再読。

    アイ・ノウ。おばあちゃんはちゃんとわかっている。言葉はなくてもわかる。素直に言ってくれるのが1番幸せだよね。でもやっぱり言うのはできないけれど。

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    「あまり上等ではなかった多くの魔女たちが、そうやって自分自身の創り出した妄想に取り憑かれて自滅していきましたよ」

    10年の月日で忘れたものは何か。見失ったものは何か。目が見えなくなったか。それとも見ようとしないのか。

    憎しみや憎悪は魂の成長を妨げる。

    常に学び、自律する。それが上等な魔女。


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    2026年01月31日
  • 鬼煙管――羽州ぼろ鳶組

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    舞台は江戸から京都に。
    平蔵の力になるため源吾御一行が乗り込む。
    今までよりもミステリー要素が強く京で巻き起こる火車の犯人を追う。
    京の火消しや大丸の若旦那。
    また魅力的な人たちとの出会いも見どころ。
    今回の主人公は武蔵。
    色んな伏線が回収されて線になった時、切なく悲しい真実に胸が痛む。
    何より平蔵の人柄や息子に対する深い愛情。
    涙無くしては読めないシリーズ4作目でした。

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    2026年01月31日
  • アフター・ユー

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    タクシードライバーの青吾の恋人の多実が旅行に出たまま帰ってこない。1日待って警察に行方不明者届を提出。すると、長崎の五島列島の遠鹿島のクルーズ船に他の男と乗って遭難したことがわかる。

    天候不良や他の漁船事故も重なり捜索は打ち切り。一緒に遭難した出口さんの奥さんを名乗る人が青吾を訪ねてくる。なりゆきで事件のあった島に行ってみることになった。

    青吾の手には多実から渡されたお守りがあったが、よくみるとそれはとても古い遠鹿島の神社のお守りで、その神社はすでになくなっていた。中からテレフォンカードと小さな子供が書いた教会の絵があった。

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    2026年01月31日
  • 人生を変えたコント

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    霜降り明星せいやさんの高校1年生の頃が
    綴られたエッセイ。

    せいやさん、ひどいイジメを受けていたんだ。。
    高校生にもなってしょーもないことする人間が
    いるんだな。
    いじめをする人って、かわいそうな人生だと思う。
    いじめていた黒川軍団、一生罪を償うべき。

    せいやさんは家族に迷惑をかけないように、
    自分が負けないように、毎日必死で戦ってたんだ。

    お風呂場で円形脱毛症の薬をお母さんに塗ってもらったシーンは、思わず泣いてしまった。
    お母さんから溢れ出る涙に、とうとうせいやさんも
    今まで我慢して耐えていた気持ちが溢れ出て
    しまったんやね。
    もし我が子がこんな目にあってしまったらと
    想像するだけで、

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    2026年01月31日
  • 1Q84―BOOK3〈10月-12月〉前編―(新潮文庫)

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     物語は凪の状態に入った。雲の上を歩いているのに、心臓の在処だけははっきりしているような感覚。心をあっちやこっちに引っ張るエンターテイメント的な展開が一切ないのに、固定された心臓が絶えず振動し続ける。文体の美しさと展開の静けさによる妙。長編でしか成し遂げられない言語空間が立ち上がっている。
     読者の日常生活の中に、日常世界とは異なる言語空間を立ち上げること。優れた小説家にはこんなことができるのか、という感動。

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    2026年01月31日
  • 深夜特急1―香港・マカオ―(新潮文庫)【増補新版】

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    デリーからロンドンまで陸路で向かう旅。途中立ち寄った香港とマカオ。カジノが話の中心。ちっともデリーにも辿り着かない計画性のない旅。
    スマホの普及した現在。今でもバックパッカーのように貧乏旅行を楽しむ若者はいるのだろうか。
    無限の時間のあるように思われた若い頃、こんな旅をしてみたかった。今さらであるが。
    郷愁に駆られる名作の第一巻。

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    2026年01月31日
  • むかしむかしあるところに、死体がありました。

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    グリム童話を元にしたお話は割と見かけるけど、日本昔話が元のお話は新鮮で面白かった。
    絶海の鬼ヶ島・視点が変わればとちらが鬼か分からない…

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    2026年01月31日
  • マンション フォンティーヌ

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    表紙の洗練された雰囲気に惹かれて手に取りました。

    70代のフランス人女性・リアーヌさんが大家を務めるマンション「フォンティーヌ」は、彼女の両親が建てたパリのアパルトマンを再現した、噴水のある美しい庭を持つ建物です。

    リアーヌさんは、ある思いを胸に、生きづらさを抱えた人たちに部屋を貸します。入居者同士のささやかな交流や助け合いを通して、他人だった人たちが、少しずつ家族のような関係になっていく過程が丁寧に描かれていました。

    読み終えたあと、心がじんわり温まり、「こんな大家さんが本当にいたら、この世の中も捨てたものじゃない」と思いました。

    私の身近にはいないけれど、いつかこんな人や場所に出会

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    2026年01月31日
  • 777 トリプルセブン

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    殺し屋シリーズ第4弾。天道虫こと七尾再登場でとにかく面白かった!!
    マリアビートルをとにかく読み返したくなりながら読んでました。

    殺し屋大杉じゃね?とか人死にすぎじゃね??とか思うけれども、痛快です。
    最後の伏線回収にはしびれました。さすが伊坂さん!!

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    2026年01月31日