【感想・ネタバレ】雨月物語のレビュー

あらすじ

江戸の上田秋成が中国小説や日本古典を自在に翻案、超絶技巧を駆使した怪異奇談集の傑作を、現代の円城塔による精緻で流麗、史上最高の現代語訳でおくる。「白峯」「菊花の約」他、全9編。

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Posted by ブクログ

思いのほか、面白かった。
訳者の現代語訳のおかげか、比較的読みやすかった。
歴史や古典文学の教養がもう少し自分にあれば、もっと深く味わえるのだろう。
「蛇性の淫」が怖くて震える。「貧福論」は現代にも通じるお金への考え方が参考になる。
江戸後期の作とのことなので、原文に挑戦してみようかとも一瞬思ったが、解説によると原文は変体仮名が使われているらしく、到底手に負えなさそう。

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2026年08月15日

Posted by ブクログ

 お盆でございます。
何年かに一度、このころになりますと読みたくなる物語がございます。
 はい。雨月物語でございます。

 特にわたくしは「浅茅が宿」が好きでございます。
下総の国 葛飾の郡、真間というところの1455年辺りのお話でございました。
 勝四郎という夫が、秋には戻るという言葉を残して京へ商ひに出たのを待ち続けた妻 宮木(みやぎ)の悲しいお話でございました。
 折しも夏には戦が始まって、村人が里を捨てて逃げてしまっても、夫が秋には戻りますからと言って、里に残った宮木。。。
 
 雨月物語とはよく言ったものでございます。
そぼ降る雨の夜にお読みくださりませ。
 上田秋成さんが切なくも不思議な世界に誘ってくださいますので。

〔作品紹介・あらすじ〕
雨ははれ、月がおぼろにてらす夜──中国の小説や日本の古典を自在に翻案し、技巧の粋をつくした上田秋成による怪異奇談集の傑作を、円城塔による精緻で流麗な現代語訳でおくる。崇徳院の霊に西行法師が出遭う「白峯」、義兄弟を信じて待つ「菊花の約」、七年を経て妻の元に帰る「浅茅が宿」他、全九編。 ◎解説=長島弘明
【目次より】
序文
白峯
菊花の約
浅茅が宿
夢応の鯉魚
仏法僧
吉備津の釜
蛇性の婬
青頭巾
貧福論
訳者あとがき
解題:長島弘明

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2026年08月12日

Posted by ブクログ

しっとりと美しいもの、人情もの、迫力あるもの、さらに勉強になるものまで。
どのお話も、それぞれに惹き込まれる雰囲気や題材でおもしろいです。

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2026年06月17日

Posted by ブクログ

ヒグチユウコさんの限定カバーだったので購入。円城塔さんの訳文、リズムが心地よく、描写も美しく、改めて原作の良さを感じた。解説文に複層的に意味が込められ他の古典の引用がされている美文としての価値を上手く今回の訳文は引き出しているというものがあったが確かにそのように感じた。改めて読んで好きだったのは吉備津の釜のラストのおそろしさと夢応の鯉魚の水の中を縦横無尽に泳ぎ回る箇所の美しさ。そして、とても読みやすい文章なのでいつ読んでも全然印象に残っていなかった白峰と貧富論が今回やっときちんと頭に入った。

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2026年01月31日

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江戸時代の怪異譚。
訳が読みやすくサクサク読めた。
切ない物語が多くありつつも、それぞれの執着や依存が垣間見えて面白かった。
原文でも読みたいし、もっと古典読んでみようと思えてよかった。

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2026年01月04日

Posted by ブクログ

2024.11.20〜11.25
古文の問題で解いたかな、ぐらいの記憶しかなく、
この歳まできちんと読んでいなかったことを後悔した。
古典文学でこんなにも面白いものがあったのか、と思った。私のお気に入りは仏法僧と青頭巾。
今度は現代語訳ではなく、古文で読んでみようと思う。

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2024年11月25日

Posted by ブクログ

上田秋成の怪異譚を、円城塔が現代語訳した一冊です。
怪談集として有名な作品ですが、恐怖よりも“人の執念の濃さ”のほうが強く印象に残りました。
約束、嫉妬、未練、愛情といった感情が、死んでもなお消えずに漂っていて、読んでいるとじわじわと嫌な余韻が積み重なっていきます。
円城塔の訳はかなり読みやすいのに、古典特有の湿った空気や言葉の硬質さはちゃんと残っていて、そのバランスが面白く、現代語なのに、どこか現実から少しズレた世界を歩いている感覚があります。
人の情念だけは時代が変わっても全く古びておらず、読み終えたあとに“怪異より人間のほうが怖い”という感覚が残る一冊でした。

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2026年07月30日

Posted by ブクログ

江戸時代の怪異短編集。怖いというよりは切ない話が多い。歴史上の実在の人物が出てきたり、今も現存する寺社が舞台だったりするのも面白い。訳も読みやすくて良かった。

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2025年12月11日

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とても読みやすい訳で、スルスルと読めた。
古典怪綺談の余韻が感じられて、もっとゆっくりじっくり読めばよかったと少し後悔。

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2025年04月10日

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ネタバレ

石川淳訳に比べると読みやすい。
この辺りは好みの問題もあり、私は共に好ましい現代語訳と思う。
既に石川訳も古いと思う読書もいるだろうし、これが翻訳の悩ましいところではないかと考えてしまった。

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2025年04月01日

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ネタバレ

かわいい男の児にはまりすぎて骨までしゃぶってたら鬼になっちゃった坊さんとか、仲良しになった弟分に会いたいから霊体になることを選ぶ兄貴分とか、くせが強い人ばかり出てくる

普通に読み物として面白いのすごいよね
10年ほど前に別の訳文を読んだはずなのに全然覚えてなかった
この訳文はすごくわかりやすいし、わりかし淡白な書きぶりなのにしっとりした雰囲気を醸しているあたりはすごく日本文学っぽい

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2026年03月31日

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評判の雨月物語新訳ということでした期待して読んだ。おどろおどろしい内容だが、当時の景色が手に取るよう。江戸時代後期のベストセラーってこんな感じなんでしょうね。

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2025年06月29日

Posted by ブクログ

お恥ずかしながら読んでなかった名作を読んでみようシリーズ! 円城塔さん訳です。 雨月物語、こんなに面白いんだ!というのが最初の感想。 ところどころわからない単語や難しめの言葉遣いもあるものの、するする入ってくる。 お化けが出てくるんでしょ、といううっすら知識のみだったけど、怪異を通して描かれるのは“人間”の情念。 地元なので、「吉備津の釜」でわーい!と思ったら、結構怖い話だったw

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2025年04月11日

Posted by ブクログ

大学のころに注釈付きの原文を読んだよことがあり、どれも怪しく美しい話で印象に残っていた。また、円城塔は好きな小説家の一人なので、どう料理してもらえるのかと期待して読んだ。
円城塔らしさよりも、原文を尊重して読みやすく言葉を補いながら、スルスルと読める文になっていると思った。彼の小説の持ち味は思考実験と詩情の按配が絶妙なところと評価しているが、純粋に文章のみ取り上げても地力がある文筆家なのだと認識を改めた。

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2024年12月03日

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