【感想・ネタバレ】マンション フォンティーヌのレビュー

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Posted by ブクログ

とても素敵なアパルトマン。小路幸也らしい温かみのある仲間たちが真面目に寄り添う素敵な居住空間を描いている。続編読みたい。

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2024年02月21日

Posted by ブクログ

いやぁ、良かった。
設定からしてとても好きだったけど、それぞれの短編が全体に繋がっているようで自分もその中で過ごしているかのような感覚になった。
こんなマンション、一人暮らしの時に住んでみたかったなぁ。
共用の門を入れば、住人たちのみの共用スペースで、さらに底からそれぞれの部屋はしっかりある。
シェアハウスのようで、シェアハウスよりももってパーソナルスペースが確立されていて、でも、隣人たちとの繋がりもあるってなんかいいなぁーと感じた。
ラストにどんでん返しのヒヤリとしたものが巻き起こるんじゃないかと読み終えるまでずーっとドキドキしながら過ごせたのも、読み心地良い物語の中での心地よい緊張感のスパイスにもなり大満足な1冊。

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2024年02月18日

Posted by ブクログ

p,256「そもそも俺たちはひとつ屋根の下に暮らしているんじゃん。もう皆友人だし、遠くの親戚より近くの他人じゃん」


とても面白かった。ワケありな人たちが多く住む“マンション・フォンティーヌ”。
住人たちだけでなく出てくる関係者も、皆“いい人”ばかり。単なる優しいだけの“いい人”ではない。それぞれ皆、辛い思いや悲しい思い理不尽な思いを人生で味わってきているからこそ、他者を本当の意味で慮ることのできる“いい人”になり得るのだとこの小説を読んで気づいた。
最初に引用したのは、物語の終盤-住人の1人がDVの元夫から逃れるために、住人全員が集まって策を考えるシーンで、別の住人が発した言葉。
ただ同じマンションに住んでいることを超越した深い関係。同士とも呼べる関係にグッときた。

NHKとかでドラマ化して欲しい。

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2023年12月11日

Posted by ブクログ

色んな事情を抱えた人が住んでいる「マンションフォンティーヌ」。住人はみんな何かしらの糸で繋がっていて、読みながらそう繋がるのか!と驚きながら読みました。
アーチをくぐれば、中庭に噴水があり、まるでパリにいるみたいな「マンションフォンティーヌ」を想像しましたが、パリは愚かヨーロッパに行ったことがないので、映像化してくれたらなと思います。
小路さんの文章は柔らかいし、いつも何か普段忘れがちな大切なことを思い出させてくれるので、すごく好きな作家さんです。

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2023年12月02日

Posted by ブクログ

安定の程よく出来過ぎで安心して読めるエンタメ。
登場人物の数とか、章の流れや展開もわかりやすくスーッと飲み込める。

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2024年04月07日

Posted by ブクログ

パリのアパルトマンを模して作られた、マンションフォンティーヌは築六十年。
大家さんはフランス人のリアーヌさん。その人生は、ワケありな住人たちの誰よりも波乱に満ちていた。
だから、運命から逃れられず世間に背を向けたり、息をひそめながら生きるしかない良き人たちのために居場所を作りたいと思う。
ドアがみんな中庭を向いていて、住人たちは仲が良い。
新人小説家・羽見晃(はねみ あきら)の入居を皮切りに、各章をその住人や関係者が、自分を語り、他の人物との交流の中でその人を語り、と順番に紹介されていく。
DV夫から逃げてきたシングルマザーの前に夫の影がチラつく事件が起きて緊張が走るけれど・・・

ちょっと出来過ぎな感じもするけれど、物語の中くらいはハッピーエンドでい良い。
一周回って全員の事情が明らかになった。さて、ここからもっと踏み込んだお話を次に期待しても良いのかしら?

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2024年03月26日

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中庭に噴水のあるパリ風にマンションフォンティーヌ。そこに住む大家さん、管理人さんをはじめ住人たちの心温まる物語。善き人々と住むこと、親しさとその距離感がとても素敵でした。

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2024年02月08日

Posted by ブクログ

面白かった。よくある小路さんのパターンではあるが、退屈しなかった。それぞれが抱えている事情というスパイスが効いているのは他と同じだけど、みんな前向きに頑張っているからか、リズムがいいからか、それぞれのキャラに好感が持てるからか。とにかく、読みやすく、面白かった。

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2024年01月08日

Posted by ブクログ

先の大戦後国家に追われたフランス人母娘の安住の地として建てられた、中庭付きアパートメント「マンション・フォンティーヌ」。

60年たった今も避難先を求める人々のシェルターとなり、大家、管理人を含む住人たちが大家族のように暮らしている。

おとぎ話のような本書で登場人物たちが過去からの繋がりを持つのはもはや必然で、DV夫との対決も住人たちの団結を固めるイベントに過ぎない。

欲を言えば空手有段者のブティック店員の立回りを見たかった。

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2024年01月04日

Posted by ブクログ

遠い家族より近くの他人ということかしら。
いろいろ事情を抱えた人が住むアパルトマン。
とはいえ、最後にあれやこれやと
一気に片が付いていったのには驚いた。
まさに小説。

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2023年12月12日

Posted by ブクログ

羽見晃29歳は、膠原病という病を抱えてしまい、退職届けを出した日に新人賞を受賞し、小説家としてデビューすることになる。
彼女が入居を決めたのは、築年数60年と古いがアーチも中庭も外観からしてフランス風の〈マンション フォンテーヌ〉。
木漏れ日のような優しさで包んでくれる大家のリアーヌさんを始め、強面で無口だが頼りになる管理人嶌谷さん、30年も住む教授やハーフの男性に鈴木夫妻に同郷女性2人にシングルマザーの母娘。
ここに住まう人たちは、みんな個性豊かでいろんな事情を抱えているけれど、暗くはないし、憎めないし、とにかく気になる人たちである。

すごく特別なことが起こるわけではないけれど、何か繋がりがあるような…
必然的に出会うべくして出会ったの?というような不思議さもあって夢中になって一気読みしてしまった。
彼らの日常を覗いてみたくなるこの不思議さは、なんだろう?
たぶん、こんな出会いを欲しているのかもしれないなぁ…。

隣近所の馴れ合いなどウザいと思うことがないほどにすんなりと入り込めてしまう。
このなんともいえない雰囲気に居心地の良さを感じるような…。
自分の帰る場所、安心して寝られるところというのは、こういうところなんだなぁと。




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2023年12月08日

Posted by ブクログ

将来自分もこんな終の住処で暮らしたいと憧れた。
登場人物はどの人も魅力的でいい人ばかり。なんならDVな元夫だって最終的には悪い人じゃないかも的な。ちょっとウケた。
お一人様やワンオペな親達が増えて肉親より近くの他人と上手くやっていかないと生活できない世の中になりつつある。このお話は理想のモデルケースだと感じた。

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2023年11月23日

Posted by ブクログ

からさんの家同様のシェアハウスではないけれど、大家と管理人と住民が親しく付き合うマンションの話。
小路さんらしい畳み方。
この先も続けられそうだけどどーかな。

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2023年11月16日

Posted by ブクログ

すこくいいけれど、登場人物が多いので、それぞれの掘り下げた話ももっと読んでみたかった。
1日でサクッと読めます。

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2024年03月03日

Posted by ブクログ

素敵なマンションの、優しい人々のお話だった。すごく小路幸也さんぽい。偶然の糸が引き寄せる縁だとか、みんな出来過ぎだなーと思わないでもないけど気持ち良く読めた。これはシリーズ化して欲しい作品だなあ。

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2024年02月23日

Posted by ブクログ

みんなうっすらとどこかで偶然繋がっていて、軒並み良い人たちだから、そりゃあ良いマンションだよね。うらやまし

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2024年02月10日

Posted by ブクログ

人との繋がりを感じることができる小説。

最初は、一人一人の短編的な話が続くと思っていたのですが、徐々に繋がっていく感じが爽快でよかったです。

将来は、マンション フォティーヌみたいなマンションで生活するのも面白そうですね。

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2024年02月02日

Posted by ブクログ

壮大なスケールの地盤を垣間見せながら、表面だけをサーっと掬い取った、そんな作品でした。
それなのに、ちゃんと面白いのは、登場人物の語り口になっているからでしょうか。曖昧なのも、深く掘り下げないのも、日常を生きていく人間の知恵なので。

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2024年01月08日

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