ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 生殖記

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    ネタバレ

    生殖器の視点から、1人のヒト(生物学上では男)の人生を語っていく、というスタイルが斬新だった。

    特に印象に残ったのは、主人公が元同僚から同性愛者を支援するNPO法人に誘われた時のシーンだ。主人公が、他人から自分の心に踏み込んで欲しい、という思いをちらつかせた瞬間。今まで社会からNOばかりくらってきた主人公が、自分の居場所を見つけられるかも、とほんの少し揺らいだのが印象的だった。

    一貫して、この生殖器は主人公の生き方に対して文句を言うことはないし、主人公なりの幸せを手にしたときには「よかったね」と言ってあげていて、なんだかほっこりした。

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    2026年03月31日
  • 新 本所おけら長屋(四)

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    相変わらずのおけら長屋に笑ったし泣いた。
    いつの間にか長屋メンバーのペースに乗せられちゃうんですよね。

    深川めし食べたいな。

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    2026年03月31日
  • なぜ日本文学は英米で人気があるのか

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    タイトルの通り、日本文学が英米でどのように、そしてなぜウケているのかを説明している。
    butterなど日本文学が海外で注目されているというニュースをよく見ていたが、本当にそうなのか疑問だった。
    データを元にどれくらい人気があるのか示してあり、その理由はそもそも翻訳文学が盛り上がっていることにあるとのことで、納得がいった。
    日本後から外国語に翻訳されている本も気になったが、中南米やインドなど、非英語の言語から訳されている本も読みたくなった。

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    2026年03月31日
  • ループ・オブ・ザ・コード(新潮文庫)

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    ハーモニーや虐殺器官が好きな人は是非読んでほしい。
    まだこんなに面白い作品が出てくるのか。未来に希望がある。

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    2026年03月31日
  • ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを

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    ネタバレ

    原書は1965年(昭和40年)出版された。
    本訳書は1977年(昭和52年)に出版された。
    最初は「なんの話」?と思って読んでいたが、「未来の話」であり、2026年(令和8年)から見ると「現在の話」が書かれていると感じた。将来読めばまた違う感想になるのだろうか?
    「我々はなぜ仕事がつまらないのか」また「AIの発達で我々の仕事はどうなるのか」といった、現代人の課題に関係した小説である。読んでて「え?この問題に関する話なの?!」と驚愕した。まさに日々考えていたことなので。

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    2026年03月31日
  • お探し物は図書室まで

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    昨年、この本に出会って、心が穏やかになりました。青山美智子さんにすっかり魅了され、何冊も読んでいくうちに、仕事のストレスを感じにくくなりました。心を落ち着かせてくれる私のバイブルです。
    すっかり読書大好きになりました。

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    2026年03月31日
  • おひとりさま日和

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    今後結婚をするつもりではいるけれど、できなかった時とか死別になってしまった時のこと想像しやすくさせてもらえる作品だった。
    どの話も好きだけど、「リクと暮らせば」が特に好きかも。
    おひとりさま、というのが必ずしも独身を貫いた人達だけではないということがハッとさせられるなとも。

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    2026年03月31日
  • こころ

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    ネタバレ

    先生はいったい何を考えていたのか
    Kはどうして死んだのか
    私はどうすればよかったのか

    そんなことを考えさせられる小説だった。

    先生と私の会話はいつみても距離があったように感じる、その距離は近づくこともあるけれど、近づいた分だけ遠ざかる。
    先生が過去を少し吐露したあの日が最も近づいた日だろうが、それ以降先生は彼にやはり必要以上に近づこうとはしていなかった。
    しかし、これは私だけでなく奥さんにもそうであった。奥さんがお嬢さんになったその日から、先生はきっと今のように過ごしてきたに違いない。そんなことを考えると奥さんには気の毒でしょうがない。
    しかし、それ以上に先生が気の毒で哀れでしょうがない。

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    2026年03月31日
  • ドリフター

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    淡々とした語り口の中に潜む緊張感と、内面的な葛藤が丁寧に描かれていて、読後じわじわと余韻が残る。芯の強い作品。楽しく読めました。

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    2026年03月31日
  • 此の世の果ての殺人

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    これは本当に、もう最後が好きだし、最後に至る過程も好き。ミステリーとしても面白いのだけど、それ以上に「滅亡前に静かに生きる人々」の描写がとてもいい。考えたくなることが多い作品。

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    2026年03月31日
  • 神の蝶、舞う果て

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    ネタバレ

    と〜〜っても上橋先生らしいと思いました!
    上橋先生の作品で育ってきた私からすると、気持ちよく心に馴染む物語でした。
    前情報で数十年前に書かれた作品と知りながら読んだので、読みながらこの作品のテーマはとても香君に近い!?と感じた時は物語そのものではなく上橋先生の変わらぬ興味にワクワクしました。あとがきでその事に触れられていて、心の中で「ありがとうございます。」と拝みました。
    香君を書き上げられた後にこの作品を再発見されたということが、また素晴らしい奇跡なのかなと思います。

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    2026年03月31日
  • 未明の砦

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    非常に読み応えのある長編。初めは非正規労働者の描き方がステレオタイプと思ったが、自ら考えることを放棄せず、社会と企業と自分たち、という視野を持った時新たな展開が産まれる、というストーリーがうねりを持って見えてくる。自分はどっち側なんやろう、と思った読後感。

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    2026年03月31日
  • ゴールデンスランバー(新潮文庫)

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    伊坂幸太郎らしい小説。追われながらも機転を利かせる主人公に引き込まれた。巧みな伏線とユーモアで最後まで一気読み。

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    2026年03月31日
  • 成瀬は信じた道をいく

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    滋賀県出身です。大津近郊に住んでいたこともあったが「天下を取りに行く」の時には、成瀬に対してそこまでの魅力を感じてはいなかった。
    が…本作は滋賀と成瀬の良さを全話に感じる話ばかりだった。
    前作では私が成瀬のイメージを掴みきれていなかったからだろうか? 本作では「コンビーフはうまい」が一番好きかなぁ。Instagramの投稿の仕方が成瀬という人物をうまく表現していると思う。
    「やめたいクレーマー」も視点が面白い。まさか平和堂のアルバイトが、こんなにも面白い話になるとは…。
    なんだかんだで成瀬の周りに新しい人々が集まる巻で、これからもみんなが成瀬と仲良くしていってほしいなと思った。

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    2026年03月31日
  • 自分以外全員他人

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    コロナ時代の社会の空気感と人間の生きづらさが克明に描かれている。特に最終盤はスリリングであり、高揚感を覚えるくらいであった。他人事とは思えない主人公や周囲の人々のリアリティある表現に、読後感は決して良いとはいえないのだが、シンプルに面白い小説だった。

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    2026年03月31日
  • サーキット・スイッチャー

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    先日の選挙で大躍進を遂げたチームみらい党首執筆のAIサスペンス。約300ページと短めではあるが、密度というか疾走感がとにかくすごいし、まさに傑作サスペンス。何より自動運転という、今まさに進行している技術をテーマにしていて、自分自身も一応1エンジニアとして色々考えさせられた。今後どんな感じで技術が進展していくのでしょうね。楽しみであり恐いですね。

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    2026年03月31日
  • NO.6[ナンバーシックス]再会#1 【電子書籍特典ショートストーリー付】

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    ネタバレ

    このシリーズを1年前に読んだので、再会までの期間を温めたくて今やっと読み終えた。
    うおおおお紫苑、ネズミと会えてよかったなああと後半は感情移入しすぎて涙。
    「もう二度と、きみを見送ったりしない。きみの誓いに縋って待ち続けたりしない。そう決めたんだ。ぼくが自分のために決めた」紫苑のネズミへのまっすぐな言葉。紫苑はどこまでも気高い精神の持ち主で、「再会を必ず」という言葉を信じそれだけを胸に2年間頑張ってきた。ネズミへ胸の内全てを曝け出す言葉が頑固で熱い塊のような気持ちで、会えない時間が辛かった置いていかれたのが悲しかったのが感じ取れて泣いたけど、紫苑はずっとこの激情を抱えて外に出さずに再建委員会の

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    2026年03月31日
  • トータル・リコール

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    フィリップ・K・ディックらしい皮肉やホラー要素も存分に楽しめる短編集。
    最初から最後までハズレ無しの物語で、とても面白く、一気読みしてしまった。
    映画化されている表題のトータル・リコールと、最後のマイノリティ・リポートはもちろんのこと、吊るされたよそ者や地球防衛軍、ミスター・スペースシップは素晴らしかった。
    個人的おすすめはフード・メーカー。

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    2026年03月31日
  • まだ温かい鍋を抱いておやすみ

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    彩瀬まる氏2冊め。
    近頃のトレンドと言えるグルメ系小説とは一味違う。タイトルに込められた”まだ温かい”の意味が読み終わるごとにじんわりと分かる気がする。
    人々の思う温かさの違いが表現されている。

    全般に共通しているのが、本人にはどうにもできない/取り返しがつかない所まできてしまった事実への向き合い方だと思う。

    特に『シュークリームタワーで待ち合わせ』は綺麗事だけではない友情と愛情の考え方が素晴らしかった。主人公の夜子は確かに歯に着せぬ物言いがすごくて、現実に居たらやんわりと窘めるかもしれない(笑)が、こんな友人がいたらどれだけ心強いか。芯が強くてブレない、彼女の思う「人のため」の考え方が本

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    2026年03月31日
  • 見知らぬ人

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    なかなか犯人が解らず、気になって気になって…という感覚を久しぶりに味わえて嬉しかった!8割まで読んでも解らず思わず「誰なんだ〜」と声にだしてしまったくらい。海外ドラマを観た感じ。主人公が冷静で聡明、だけど愛情深く魅力的!ネトフリでドラマ化してほしいくらい。めちゃくちゃ日本人ですけど、読んでる間はイギリス人でした(単純)
    シリーズ化してるのでずっと続けてほしいです。

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    2026年03月31日