小説・文芸の高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
ネタバレ映画が話題になっていたのは知っていたのだが観る機会が無く残念に思っていた。しかし、本屋さんで書籍が売っているのを発見し即購入。
統合失調症ではないが、精神病を患った事がある者が身内におり(現在は寛解している)少し自分事のように感じながら読み進めた。
80年ちょっとしか生きない人間にとって25年という歳月はあまりに長く、多くの時間が病気によって奪われてしまったのだろうなと思った。お姉さんが晩年、少しでも幸せで自分らしく生きられたのなら嬉しいなどと、精神病で苦しんでいた身内を知っている側からすると勝手にそんな風に考えていた。
お父さんが後年お姉さんへの対応を聞かれた時に恐らく事実とは違うであろう -
Posted by ブクログ
森見登美彦さんの初期作品。なんだかご本人じゃないかな、と思えるような理屈っぽい小学生と、お姉さん、そしてハマモトさんというクラスの女性、ウチダくんという研究仲間。いじめてくるスズキ帝国の皇帝スズキとその仲間。ペンギンがたくさんいる、こんな変な事態からスタートする。実は、このペンギンはお姉さんがコカコーラのカンから作り出したものだ。小学校の時には、みなすごい想像力で、いろんなことを想像していた。切ないくらい悲しい事もあったけど、ケロッと忘れて冒険の旅に出る。友達と冒険する経験は、大人になる上で最も大事な事だったような気がする。本作は、子供がどんどん成長して大人になる、でもそれは勉強や本を読んで行
-
Posted by ブクログ
うう~、いい小説だった。ずっと泣きそうになりながら読んでいた。
コロナ禍で大学生になった女の子のもとにある夜、あの「マリリン・モンロー」から電話がかかってくる。
最初は戸惑いながらも、少しずつマリリンとのおしゃべりを楽しめるようになる主人公と、イメージとは違う、静かで少し茶目っ気のあるモンローとのやわらかなやりとりがとてもよかったし、ずっと男によって作られたイメージ、男によって語られてきたマリリンが本当はどんな女声だったのか、生きていたらどんな俳優になって、どんな生き方をしていたのか。
もしかして彼女こそがフェミニズムの先駆者なのではないか。ずっと口を塞がれてきたマリリン・モンローに主人公が懸 -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった。
思わず涙も出ちゃった……
宗教問題…社会問題なのか…難しくて一般人の私たちからしたらタブーな話題な気がする。
最初はただのサマースクールなのかな?孤児院なのかな?という感覚で入ったけれど、なんとそこが宗教団体。
まぁ宗教団体でよくある話だなと思いもしたけれど、ものすごくリアルに書かれてた。親子で入る人もあれば、子を預けちゃう家族も…すごいリアル。そして、ほかの宗教団体と物語と違うのは当事者が、良い思い出と言えているところ。あのころは洗脳されてたとかネガティブではなく、あのころは楽しかったと振り返ってるキャラクターもいるのもリアル。笑
色んな衝撃的な出来事があって、ものすごいスピ -
Posted by ブクログ
ネタバレシンプルにとても面白かった。そして久しぶりに気持ちよく泣けた。
私は楽器を何もやったことがない。文字通り音楽とは無縁の世界で生きてきたのだが、最近何かひとつくらい楽器を習ってみたいと思っていた矢先にこの本に出会った。結果としては、良いタイミングだった思う。
本著では演奏シーンも勿論だが、常に嘘を付き続けている自分と、純粋に音楽を、チェロを楽しむ自分との狭間で揺れ動く主人公の心理描写も見事である。
また、第一楽章があまりにハッピーな終わり方だったため、あと半分も残っているのにこんなに大団円な展開なのは胸騒ぎがする…と思いつつ、第二楽章に進んだところ、上記の板挟み状態がすごいスピードで加速し -
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。