あらすじ
イギリス、カンブリア州のストーンサークルで次々と焼死体が発見された。マスコミに「イモレーション・マン」と名付けられた犯人は死体を猟奇的に損壊しており、三番目の被害者にはなぜか、不祥事を起こして停職中のNCA(国家犯罪対策庁)の警察官「ワシントン・ポー」の名前と「5」の字が刻み付けられていた。身に覚えのないポーは上司の判断で停職を解かれ、捜査に合流することに。そして新たな死体が発見され……英国推理作家協会賞最優秀長篇賞ゴールドダガー受賞作。
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良き。
今の時代、SNSを駆使しつつ地道に捜査する手法。何だか、都合よく展開するなぁ…ってちょっと白けてたけど、まさかそれまでも伏線だったとは…。
ポーの出生の秘密も明かされ、まだまだ続編もあり、これは追いかけるしかない。
それと、なかなかいいメンバー。とくにティリーは推理小説ではちょっとズルいキャラだけどポーとの絆が良き⭐︎
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久々に海外文学に触れた。
ポーとその仲間たちの掛け合いが好き!!
ミステリーとしても一転二転三転と安心できる場面がなくて固唾を呑んで読み進めて、続きが気になりすぎて睡眠が削られました笑
この先もポー達の活躍が気になるので続編読みます。
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これまで読んできた海外小説の中で一番読みやすかった。
文体もそうだが、人物造形が良かった。
日本人にも理解しやすい性格というか、海外小説の探偵みたいに小難しく古風ぶっているのではなく、現代に即した姿が分かりやすかった。
また、ポーとティリーの関係性が正反対だからこそ会話も妙にテンポが良く、疲れることなく読むことができた。
探偵小説のような謎に対して頭脳で挑むようなものではなく、事件に対し真摯に一つずつ精査していくのも良かった。
ポーと同じ感覚が常に味わえた。
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ミステリーとして論理が飛躍せず、真相に辿り着く過程に隙が無くて面白かった。ポーとブラッドショーのキャラクターもやり取りもとても好みだった。動機づけもくどくなく、十分に推し量れて良かった。
英国ミステリーのドライな会話や皮肉混じりのユーモアや、土地や歴史が絡む世界観などの空気感の違いに惹かれた。
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海外ドラマを見ているかのようなテンポで話が進んでいき、とても面白かった。かなり厚みのある本だったが、区切りが細かく非常に読みやすい。
描写も丁寧で頭にその情景が浮かんできて、どんどんと読み進めてしまった。
凄惨な事件の捜査を進めていく中で、次々と明らかになっていく事実に次の展開が気になって飽きることなく読み終えることができる作品だった。
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作中に出てくる地名や道の名前、お店などをGoogleMapで実際に調べながら読むと、「なるほどこーゆー場所かぁ」とより一層作品に入り込めます。とゆーか行きたくなる!
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MGS作者の小島秀夫さんが薦めていた英国ミステリーを初読破。
シンプルに今年読んだ本の中で一番面白かった。
面白すぎて私のiPhoneの名前がワシントン・ポーになった(?)。
ページ数が多く心折れかけるかもしれないが、振り返るとあっという間だった気がする。読み進めている同志諸君には耐えよと伝えたい。
(あらすじ含め面白ポイントを詳細に言語化したかったがどう足掻いてもネタバレになりそうなので脳死で感想を書いた。読み終えた人とこの小説の面白さについて語り合いたい。)
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神本である。
まさかこのような経緯だとは思わなかった。犯人についてはある意味定番かもしれないが、充分な意外性があった。所謂警察モノはあまり好きではないが、海外モノという点で自分にとってはファンタジー化されて、面白く読んだ。
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刑事ワシントン・ポーシリーズ第一弾。
めちゃくちゃ面白かったです!
型破りで正義感が強い主人公ポーと、天才分析官ティリーのコンビネーションが好き。事件はすごく凄惨なのに、ティリーの面白さで中和できていてすごく読みやすい。
ページ数も多いですが章ごとの長さはそうでもなく、章が終わるときの引きも強いので、一気読み間違いなし。
犯人や動機は途中で予想がつきますが、それを超える展開があるのでとても良かった。ラストの余韻も好きだなあ。
ポーの過去も気になるので、続けてシリーズ作を読むつもりです。面白かった!
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ティリーがかわいい!
ポーとティリーとフリンの3人の関係がいい!
事件がかなりグロテスクだったが、内容が濃くハラハラがとまらなかった。
事件とは別にポーの出自の謎もあり、今後の展開が気になる。
Posted by ブクログ
今一番好きなシリーズです。
新作が出たので、それを読む前に一作目を再読しました。
ポーとブラッドショーの出会いから最後の泣かせる場面まで、久しぶりに読んで堪能しました。この二人の関係も最高です。
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最後まで、どうなるのか?と思わせてくれる素晴らしいミステリー
文庫本で572ページの長編小説だが、気づくと読み終えていた。
登場人物も有りがちだけど、またそこが入り込みやすくて読み易い。
英国推理作家協会最優秀長編賞ゴールド・タガー受賞作
だそうです。
素晴らしい
Posted by ブクログ
久しぶりに超自分好みの本でした!!
〜あらすじ〜
ストーンサークルにて鉄杭でくくりつけられて
焼き殺される事件が何件も起きる
主人公のワシントン・ポーは、
国家犯罪対策庁の重大犯罪分析課に所属していたが
ある事件により停職中。
そんな最中、3人目の被害者の胸にポーの名前と
数字の5と思われる文字が刻まれていて…
ポーのキャラクター性の中で己の直感とひらめき、そして真実に迫るまでの執念で
事件に迫っていく姿がよかった。
その反面に正義感が強いせいなのか
不正を許さず、時には暴力を働く描写に
ポーの二面性を感じました。
そんなポーと正反対のキャラクターの
同じく重大犯罪分析課の女性
ティリー・ブラッドショーとのコンビとしての
やりとりと少しずつ友情が芽生えていくのが
よかった
(恋愛感情じゃなくて友情が描かれていて、
個人的にはとても好きなパターンです)
事件を探る中で、過去の胸糞悪い事件が
出てきて、解決するのかと思ったら
ラストも二転、三転と転がるので
最後まで目が離せない作品でした。
また、食事シーンやティータイムの
描写が多く、読みながら
コーヒーが無性に飲みたくなりました。
事件の中で友情は、長年のものも
そして、新たに育まれた友情も
どれも素敵だなと思いました。
目を逸らしたくなるような事件につながる
過去に起きた恐ろしい出来事も
結局は、上の偉い人によって揉み消されたりと
真実を捏造する描写は腹が立つけれど
現実世界でもこういう事は起きていて…
捏造したりせず、正しい真実を伝えてほしいなと
考えてしまいました。
Posted by ブクログ
シリーズものみたいだから続きを読むかわからないけど面白かった。主人公のキャラクターも良かったし、相棒となるテディのキャラクターも魅力的だった。事件の真相も明らかになるにつれ意外な展開になり驚いたし、犯人の動機にも共感出来た。
いつか気が向いたら続編も読みたい。
面白くて夜更かしして読み終えました。
ストーンサークルで焼き殺される猟奇的な連続殺人事件の犯人に迫る物語です。
主人公ポーの度の超えた正義感にゾクゾクしました。もう一人のメインキャラクターであるティリーの成長と、ポーとの友情が素敵でした。
当たりでした。
海外作品が好きなのでよく読みますが、面白いと書かれてるものでも好みでないのがあり、ハズレもありますが、これは久しぶりにヒットでした。長いわりに軽く一気読みしました。もうすぐ次回作が発行されるので楽しみです。
Posted by ブクログ
ミステリー書評
読書レベル 中級
ボリューム 582頁
ストーリー ★★★
読みやすさ ★★★
トリック ★★★
伏線・展開 ★★★★★
理解度 ★★★★
読後の余韻 ★★★★★★!
※英国推理作家協会賞ゴールドダガー受賞
一言書評:
最後の余韻が最高!私は好みだったなー
また、1パラグラフ(段落)が10ページ前後なので、読書時間があまりとれない時でも手に取りやすい!そして登場人物もしっかりキャラ立ちしているので感情移入もしやすい。
敢えていうなら、そこまで重要ではないシーンも多く描写されているので少し長い、、、かなと。伏線部分、伏線でない部分とを描写すると仕方ないかもですな。
Posted by ブクログ
ずっと読みたかったワシントン・ポーシリーズの第1弾!
ゴールドダガー賞を受賞した事もあり納得の面白さ!
日本のミステリーに近い感じで読みやすく、どんでん返し、伏線もありGOOD!!
Posted by ブクログ
イギリスの歴史的名所ストーンサークルで次々と焼死体が発見され、3番目の犠牲者の身体には停職中の警察官ワシントン・ポーの名前が刻まれていた。身に覚えのないポーは停職を解かれ捜査に合流、犯人を追うことになる。
猟奇的な殺人現場の雰囲気の描写が濃くて目を背けたくなる場面もあったけど、謎の連続焼死体、被害者の共通点、犯人の動機と目白押しの謎解きの面白さが上回っていた。
何より魅力的なのが登場人物達。ちょっとアウトローな警察官ポーと、天才的頭脳を持ちながらも世間知らずな新人分析官ブラッドショーの異色の凸凹バディ。重いストーリーの中、小気味良い2人の掛け合いにほっこり和む。
そして大ボリュームの本作、登場人物の数が多いこと…ハヤカワ文庫のカバー折り返しの人物紹介のありがたみが沁みた。海外ミステリ作において全書に導入していただきたい神仕様だと思う。
分厚さに慄いて長めに積んでしまったけど謎が謎を呼ぶ展開に引き込まれてページをめくる手が止まらなかった。もっと早く読めばよかった…次作も積んであるので早々に読みたいところ。
Posted by ブクログ
じっくり楽しみました。
海外小説はやはり読むのに時間がかかる。
でも小さく章になってるのはちょこちょこ遅読書派の私にはとても有難いし、後半は先が気になってペースが上がりました。
イギリスの緑豊かな風景が目に浮かぶ中で惨虐な描写はあれど、ポーとティリーのバランスの良い距離感が心地よく、すでに続編を欲してる。
Posted by ブクログ
彼らは焼き殺された。ストーンサークルの中で。
英国北西部、風光明媚なカンブリアで発生した連続猟奇殺人事件。犠牲者の一人の胸にナイフで名前が刻まれていた事から、停職中の刑事ワシントンは事件の只中へ飛び込んでいくことに……。
先日、最新作から読み始めたワシントン・ポーシリーズの第一作目。どんどんと転がって行くストーリーと、背景にある今日のイギリス、それもロンドンではないイングランドの風景が興味深い。続刊も読み進めたいです。
Posted by ブクログ
面白かった。主人公のポーは格好良く、ティリーのキャラクターもとても魅力的で良かった。他の登場人物も良かった。シリーズを読んでいきたいと思った。また、ポーやティリーの活躍がみたい。
Posted by ブクログ
久々に読む海外ミステリーなのことと残虐な連続殺人に慄き、自分に合うのか、読めるか?と身構えてしまったが杞憂だった。さすが人気の話題作なだけあって、ストーリーに入り込んで存分に楽しめた。
ティリーとポーの友情がいいなぁ。
真相は苦味が残る…でも苦さがあるのは嫌いじゃない。
みんなはファーストネーム呼びなのに、なんでポーはワシントンじゃなくてラストネームで呼ばれてるの?って思いながら読んでた。
ファーストネームはいわくつきなのか。
次作も楽しみ。
Posted by ブクログ
ミステリージャンル初読。
遺体描写や犯行手口の残忍さにひるむし、地名や人物名も覚えきれず流し読みだけど、読み進むペースの速さから面白さを実感。
ティリー・ブラッドショーの描写が可愛い。
初めての体験を一気に吸収してる子好き。
刑事が訪ねる先々で出されたものを無防備に口にするのか?という素朴な疑問はあるけども…
心の中にうっすら(この人が犯人なのでは…)が浮かぶと、「頼むから外れてくれ、びっくりさせてくれ」と念じるのは、きっとミステリーあるあるなんだろう。
ポーやティリーにまた会いたいと思う。
ただ、ミステリー題材読後の胸糞感とどう付き合うか…
Posted by ブクログ
犯人はわりとすぐ予想つくけど、共犯者は思い至らなかったなー!
クライマックス後にいろいろと明らかになるところが面白かった
キャッチーなので映像化しそうだな…と思ったら、案の定ドラマ化の話があるらしい
今の犯罪も昔の犯罪もあまり詳細には描かないでほしいところ
Posted by ブクログ
ポーとティリーをはじめとする登場人物が魅力的。グロテスクな表現はあるものの、突拍子のない手口がなく、犯人にきちんとした動機もあり、話に無理がなく全体的に古き良きミステリを踏襲している感じ。凝った謎解きはなく、中盤あたりで犯人の目星もつくものの、登場人物の掛け合いが面白く、最後まで飽きずに読み進められた。
*どうても良い+原文版見ていないので違うかもしれないが、ラストシーンで1階と訳されているのは2階の誤訳ではないだろうか。多分。イギリスの話なのでファーストフロアは2階。