あらすじ
33歳、人生で一番大きな買い物をした。雄ロバ1頭、50万円。日本でロバと歩いて旅ができるなら、それはきっと、いい世界に違いないーー。相棒「クサツネ」と日本各地を巡った旅の記録。
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Posted by ブクログ
そもそも著者は、なぜロバと徒歩で日本を旅する事になったのか。
その今から10年前の2016年。
当時26歳だった著者は北海道大学文学部を卒業して、北海道新聞社の記者を辞め、1度目の2年にわたる海外放浪の旅に出た。行先はキューバから南米そしてスペインそして運命のモロッコに着いた。
モロッコの遊牧民の生活を観察している時にロバの
存在に目が向いた。
ロバは重い荷物を乗せても文句ひとつ言わずに涼しげな瞳をしている。
その時に閃いた。
そうだ!
ロバに荷を運ばせて旅する事を思いついた。
2度目の放浪は十勝毎日新聞社に新聞記者を勤めて30歳過ぎのこと。
今度はイラン、トルコ、モロッコと10ヶ月旅をした。
そして3度目の旅が本書の日本での放浪だ。
本書は1章の栃木から山口。
2章の福岡から香川。3章は兵庫から北海道。
一番語りたいのは1章にまとまっている。
面白い人との出会いがいっぱいだ。
ある村での事。
公園での野宿場所を探していてやっと見つけた場所に
40代の警官がニコニコしながら近づき、『ロバを見ていいですか?』と聞いてきた。
警官は純粋か好奇心から写真を撮り帰っていった。
そして自家用車で再び妻と娘と来た。
さらに翌朝も近所の老夫婦が来て笑顔でニンジンを上げている。それを見た警官の妻が一言。
『あなたはロバと旅をしながら、皆に笑顔を届けていつるのですか?』と笑った。
さらにすごい人達と出会う。
広島県北広島町での事。
町の人に声を掛けられた。
広島の方言で『どこから来ちゃったの?』
あれ、来ちゃったってなんか良くない事しちゃった?
みたいな。
広島の方言では、〇〇しっちゃた。は敬語で
来られたのですか?らしい。
その後、地元の自治会役員さんが、カレーライスとか
チキンカツとか持ってきた。
さらに凄いのは、1万円を渡してくる人もいて、
断ったら、力強くその人は言った。
『お金持ちだから上げるんじゃない、むしろ貧乏だ。
応援したいんだ』と言った。
2章と3章は通り越して。
最後に著者は興味深い事に気が付いた。
大人はロバをすぐには認識できない一方。
子供達の反応は対照的だ。
彼らは一目で『ロバだ!』と目を輝かせる。
きっと、絵本やアニメでロバを見慣れているからだ。
クサツネが物語の中から飛び出してきたみたいに
見えたのかもしれない。
子供の純粋か感性を感じた。
クサツネの名前の由来は
『草と常に出会えるように』という著者の優しさから付けたらしい。
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Posted by ブクログ
平凡な小市民でも、旅行ではなく旅という響きに憧れはあります。実際には、ロバと一緒に歩いて日本を旅をするのはとても大変そうです。
やはり旅に出れない小市民は、本での疑似体験が一番合っているのかもしれません。
Posted by ブクログ
2026.4#16
表紙に惹かれました。が、内容もよかった〜
ロバと旅をすると面白い本が書けるのではなくて、この人だからこそ面白い本になったのではないでしょうか?
この後どうなったか調べてみよう!
Posted by ブクログ
ヤギと暮らしてみたい私にとって、ロバと旅した日々を綴ったこの本には、楽しく、面白く、うらやましいエピソードが詰め込まれていた。ロバもいいなぁ。目がかわいい。耳もかわいい。
行く先々での出会いは、この世界には考え方の様々な、たくさんの人が住んでいるという当たり前のことに気づかされる。
そして、思った以上に寛容で親切な人がいることに安心もする。わたしもその中のひとりでいられるように、こころに余裕を持って生きたい。
Posted by ブクログ
Twitterのタイムラインに流れてきたことがあって、クサツネのことは知っていた。今回、本を読んでみると、面白くてやめられなくなった。
ロバと旅していると、一人旅よりは人に警戒されないこと、その土地の印象は、出会った人によってずいぶん変わってくることもわかった。各地を旅して景色や自然に見とれても、結局どこでも、出会うのは人間なのだ。
知人を訪ねて泊めてもらうこともあるが、基本は野宿。好意で一晩泊めてくれる人もたくさんいる。乞われて、小学校や老人施設で、土地の人たちがロバと交流することもあった。クサツネのおかげで孤独を感じることもない、と作者は言う。
この旅で出会った人の影響で、作者は海水から塩を作って、ロバに積んで売り歩くということを始めた。2025年の今、塩を売りながら、本州を南下中のはずだ。
余談だが、最近、テレビのドキュメンタリで「馬搬」を知った。山の中に重機を入れずに、馬で伐採した木を山の外に運ぶことだ。昔は行われていたが、それを復活して仕事にしている人がいるのだ。環境を考える人たちからの依頼が増えているという。(この本の中にも馬搬の記述があった)
作った塩をロバに積んで、日本各地で売り歩くこととだって、職業にしていいに違いない。
改めてSNSを調べてみたら、フォロワーが14万人もおり、そのため現在地はリアルタイムで明かしていないようだ。それはそうだ、SNSは思わぬ災いを呼ぶものだから。
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こんなにも読み終わりたくないと思った本は久しぶり。筆者と相棒クサツネと一緒に旅をしている気分になり、旅が終わりに向かうにつれて読むペースが落ちてしまった。読み終われば旅が終わってしまうと思うと寂しくて。でも最後にはまた新たな旅が始まる予感にワクワクした。Xでもずっと見ているけど本で読むと更に好きになる。
Posted by ブクログ
ロバのスーコでロバのイメージが覆り クサツネで又新しいロバの魅力を教えてもらった クサツネは日本で生まれ育ったからなのか天性のものなのか なんだかとても人間くさい 牛には勿論ヤギにまで主導権を握られたり 朝日でひなたぼっこをする姿を想像するだけで愛おしくなる
Posted by ブクログ
前作「ロバのスーコと旅をする」も楽しく読んだが、こちらは日本の旅。その土地を、景色を想像しながら読めた。
荷物を背負って歩くことでロバのクサツネが一気に逞しくなったのにびっくり。表情も多彩になっていくのが微笑ましかった。
いまは塩を作っていると思うけど、いつか行商に来たクサツネから塩を買いたいなあ。
Posted by ブクログ
「ロバのスーコと旅をする」の著者が日本でもロバと共に
歩き、日本を見直し、これからの人生を考える、旅行記。
第一部 栃木⇒山口 第二部 福岡⇒香川
第三部 兵庫⇒北海道
相棒はロバのクサツネ(草常)。
その名の通り常に草をモリモリ食べて、共に旅をする。
歩くのは日本。
終着点を決めずに気儘に歩く中に、分かってくるのは、
ロバが多い海外とロバが珍しい日本との違い。
人の反応、生活などの違いも分かってくる。
移りゆく四季と自然、車や道、限界集落の現実なども。
旅の途中での人との交流は、温かさもあれば困惑も有り。
知るのは人の生き方、言葉に心、そして絆。
「カヨとわたし」の内澤旬子さんとも会っている。
クサツネも牧場での人、馬、牛、ヤギなどと交流。
旅が進むにつれて考えるのは旅が終えた後のこと。
ロバと共に働くような暮らしはできないか?
クサツネとの信頼関係が深まっていくにつれ、
旅の終着点が近づくにつれ、思いが固まってゆく。
ロバが好きなので、たっぷりのクサツネの写真に癒されました。
ロバ自体が日本では少ないので、出会った人たちが羨ましい。
クサツネは多くの人の心に、足跡を残したことでしょう。
そして著者の今後も楽しみです。
近辺の動物園のロバに会いに行ったら、想いを馳せるかも。
Posted by ブクログ
読むときはグーグルマップストリートビューで場所を検索するのがおすすめ
けっこう酷道だということもわかり、一緒に旅を味わえます
以前、ヤギ飼いの内澤さんのサイン会で「クサツネが最近まで家にいたんです」と直接聞いていたので、その内容が本書に書かれていて嬉しかったです
地元にもクサツネが来たんだと驚きもありました
高田さんの文章が面白く、読んでいてクスクスっとしてしまします
すっかりロバの虜になってしまった
そして私も死ぬまでに行ってみたい場所が増えました
最高に楽しめる本でした
Posted by ブクログ
ロバと日本全国徒歩の旅、と聞いて奇を衒った浮かれた旅行記なのかとの予想に反して、とても率直で正直な語り口に好感を持った。行く先々での歓待もクサツネの存在はもちろんだけれど、作者の言動と人柄によるものだと思った。自由気ままで呑気な旅のようでも、責任感や覚悟や行動力を伴っていて、「ロバという生き物の魅力を伝える伝道師」という役目をしっかりと果たしてる。製塩と行商の様子をまとめた続編も期待する。
Posted by ブクログ
栃木から鹿児島、鹿児島から北海道を、ロバのクサツネと共に歩く旅。意味も目的も歩くことで形作られる。
自分のことも他人のこともクサツネのことも美化し過ぎない文章が心地よい。だからこそ、ロバと歩くことができる社会っていいなと思わされる。
Posted by ブクログ
高田晃太郎氏がロバの「クサツネ」と共に日本列島を1年2ヶ月かけて徒歩で縦断した旅の記録で、前作『ロバのスーコと旅をする』に続く紀行エッセイです。那須高原で50万円で購入したロバと、栃木から九州、四国を経由し北海道までを巡り、道中で出会った日本人の優しさや、日本の原風景、そしてロバならではの魅力と苦労を描き、平和や共同体のあり方を再認識させる内容です
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前作に続いての、ロバとの旅行記です。今度は日本国内を巡る旅で、海外の波瀾万丈な感じや、ロバとの別れはなく、穏やかな日本の美しい風景、出会っ人たちとの交流がメインになっています。
前作では、海外の人が、旅人とロバに対して優しくてびっくりしました。
日々の貧しい暮らしや、信じる宗教から、旅人に優しくするのかな?と考えましたが、今作を読んで日本人も、本当に優しい人たちばかりで驚かされました。
小説のように、出会った人々を深く掘り下げるわけではなく、淡々とした描写は相変わらずです。
ただ、著者が出会った人への感謝や、ロバのクサツネを愛する気持ち、将来の展望(ロバと暮らしながら行商する)がよく伝わってきました。
もし、私もクサツネに出会えたら、そっと遠くから見守りたいと思います。
Posted by ブクログ
ロバと旅する日本編
日本でロバが歩いていたら、旅をしていたら、私は親切にすることができるだろうか。
日本にも外国と変わらない人々がそこにいた。
もしかしたら書かれていること以外に嫌なこともあったのかもしれない。そういう日本。
ロバのクサツネがとにかく愛らしくて、会ってみたくなった。
高田さんもロバとの接し方に慣れて、より信頼関係が生まれていたのも良かった。
Posted by ブクログ
ロバを連れて日本中を歩いて旅するお話。
時々Twitterで見かけてたロバのクサツネくんが可愛かったので買いました。
私もロバ飼いたい!!と強く思わせる本です。
P17の旅行前のクサツネと旅行後のクサツネの毛並みと筋肉の差がまるで別ロバのようで、旅行や労働って健康にいいんだなぁ、と実感。
途中で出会った鶴亀さんの飼いロバの名前が「ペリーヌ物語」にでてくるパリカール。
確かにあのアニメのパリカールは印象的だった。
見知らぬ旅人を泊めてくれる人が意外と多いことには少し驚きました。(ロバを連れているとはいえ)
ただ、無断で写真を撮られることも多かったそうなので、旅も楽しいことばかりではないんだな。
Posted by ブクログ
Xでフォローしている方の旅行記。
「プラテーロとわたし」のイメージにも重なるロバの良さが伝わってきた。
旅人でいること、きっと大変なことも多いが、なんだかずっと風が吹いているみたいで気持ちいいだろうなと思った。