小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレ約30年ぶりに再読。初読時に、ラスト近くの若い男が部屋に入ってくるシーンで、何が起こっているのか分からなくて混乱したのを思い出した。ネタを知っているので余計に思ったけれど、実に巧妙で絶妙な書きっぷりで、一見スルッと見逃してしまいそうななんてことない記述や描写があとで読み返すとヒントになっていたことが分かる。ラストで認識がひっくり返る、これぞミステリの醍醐味。もう一度読み返すと、確かにそう書かれていてり、そうは書かれていなかったりして、フェアにヒントが提示されている。エログロや(本書にはそんなにないけど)暴力的な描写は、目を背けたくなるけど、先がどうなるのか気になってどんどん読み進みてしまう。嗜
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Posted by ブクログ
足利尊氏の話ですが、何か様子がちがう。
「やる気なし、使命感なし、執着なし」のぼんくら男とあり、読み始めました。
弟の直義とか家宰の高師直に、さんざ言われっぱなしで、でも時折情に厚かったりして、何となく時流に乗り、尊氏は足利宗家の棟梁に、なります。
北条得宗家を潰し、鎌倉幕府を終わらせます。
二人の参謀に知略や事務仕事は任せて、なんか時代の荒波を乗り続ける尊氏は、後醍醐天皇の命令で、朝敵となってしまいます。
負け戦は多くとも、最後には、時代は足利家の武家の統治を選ぶのです。
話はほとんど直義と師直の、独白で進みますが、尊氏への思い、考えは、どうもこうもないものです。それが妙に面白い。家臣にも -
Posted by ブクログ
水墨画には、その描き手が持つ性格が、生き方までもがぐっと込められている。
わたしは、今までなんとなく生きてきて、たくさんのことを蔑ろにしていたのかもしれない。もっと大切にすべき時間があった。
わたしには主人公と違って特別大きな暗い過去はないかもしれないが、暗闇にふらっとと入り込んでしまう時がある。そんな時に、すっと救いの手があらわれてくれたら良いな〜と思った。思っていたけど、わたしは、もう出会っていた。わたしの良いところを見出してくれた人がいた。そのことの大切さに改めて気づくことができた。
まとまりの無い言葉たちなのが悔やまれるが、とにかく大切にしていきたい一冊。水墨画、魅力たっぷりだな -
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ネタバレラザロの迷宮
ネタバレあり。
館ミステリー×警察ミステリー×サスペンスとの謳い文句。正直、読み終えた率直な感想は、言葉わ悪いがこういったやり口もあるのかと。一つ一つの謎は既視感のあるものばかりだが、その組み合わせ方、応用が秀逸で更には読みやすさもありあっという間に読み終えてしまった。作者の作品ふ初めてだったがまた新しい作家に出会ってしまった。近いうちに有名作、もしくはシリーズ作品はよんでみようと思う。
物語は洋館パートと警察パートで進んでいく。最初は全く意味不明な事件がそれぞれで起きるがその謎は中盤から終盤にかけて濃密に交わって行き、最後、衝撃的な結末が待ち受ける。探偵役は館側が作家であ -
Posted by ブクログ
208P
「こぶとりじいさん」や「鼻の長い僧の話」など、とんでもなくて面白い鎌倉時代の説話(短編物語)集。総ルビの原文と現代語訳、わかりやすい解説とともに、やさしく楽しめる決定的入門書!
「序 宇治大納言物語という物語が世の中に知られている。この大納言は源隆国という人で、西宮殿高明の孫、俊賢の大納言の次男である。高齢になってからは、京の夏の暑さをつらがって、休暇願いを出し、五月から八月までは、平等院一切経蔵の南の山のそばの、南泉房というところにこもっていらした。それで宇治大納言と申し上げた。 そこでは、もとどりを結ってくにゃりと曲げただけで〈リラックスした姿で〉、筵を敷いただけの板の間