あらすじ
なんだか「だいじょうぶ」な気持ちになる本
近くにいる人を見つめて抱きしめる日々こそが、
世界を慈しむことだって確信した。
奈美さんはそういうための力を持ちすぎている。
――河合優実さん
大丈夫な家族と大丈夫じゃない日々を、
笑いと涙と他者への想像力とともに軽やかな筆致でつづる自伝エッセイ。
令和のホームドラマとして話題の連続ドラマ
『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』
(NHK地上波放送・2024年7月9日スタート予定)の原作者で
気鋭の著者・岸田奈美による人気エッセイシリーズ第3弾です!
今回は、弟・良太さんがカレンダー職人になってお金を稼いだり、
岸田奈美さんが空港で札束の詰まったリュックを見つけたり、
人生最悪の病院で注射を打たれたり…
岸田家に降り注ぐハプニングの数々から目が離せません。
SNSでも話題になったエッセイ「国道沿いで、だいじょうぶ100回」、
「魂をこめた料理と、命をけずる料理はちがう」など厳選エッセイ18本を再録。
【編集担当からのおすすめ情報】
本書は、岸田奈美さんエッセイシリーズの3作目になります。
1作目の『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』は、NHKで連続ドラマ化され、かつ採録された「ミャンマーで、オカンがぬすまれた」は、難関国立大学の入試問題として出題されました。
2作目の『傘のさし方がわからない』は、朝日新聞「天声人語」で紹介(2024年3月7日)されるなど、数々の話題をつくった伝説のシリーズです。
前作から2年半ぶりとなる3作目の本書は、この2年半にnoteに書かれた膨大な数のエッセイの中から、岸田奈美さんとともに選んだ傑作ぞろいです。書籍用に、岸田さんがさらに手を入れてブラッシュアップされています。
ぜひみなさんもご一読ください。
【電子書籍特典付】
電子書籍特典として、2023年6月にnoteで発表されたオリジナルエッセイ『銀行で野望を語る』を収録。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
こんなにさらさらと面白く読めるのに、ぐっと胸にくるエピソードだらけ。
すごいなぁと思わずにいられない。
こんなに失敗や困難や辛いことがあってもだいじょうぶにできるんだ。
Posted by ブクログ
著者のエッセイは、家族への愛と笑いと優しさが満ちていて、読むと自然と元気になれる。そして、ハッとさせられることが随所にある。
エッセイを普段読まない人にも、「とにかく読んでみて!」と声を大にして言いたい。
弟さんの成長ぶりにときどき驚かされ、しみじみと嬉しさを噛みしめたときのこと……子どもの成長と重ね合わせながら懐かしく思い出しました。
弟さんの家族を思う気持ちが嬉しいし、めちゃくちゃ愛おしい。
いつだってそこにいるだけで幸せにしてくれる大切な存在。
肝に銘じておきたいなと強く感じたのは、noteで読者から強い言葉を投げかけられた事とともに、お父様のことを綴ったもの。
発端となった読者の言葉と、そうさせた背景に心が痛んだしやりきれなさを感じた。
笑いもいっぱい!
そのあとには一転、ある研修での講師の言葉にじーんときた。
1冊で笑ったり、胸打たれたり、唸らされたり、実に忙しい。
でも、自分の感情が喜んでいるのがわかる。
著者のエッセイを読んでいると、時を越えて昔の自分が救われるような瞬間もある。
元気になれるし、前向きにもなれる。
落ち込んだとき、心が疲れているときに手に取りたいエッセイです。
『本当につらい時ほど、人はうまく言葉にできへんもんや。奈美ちゃんがなにを言ってるかじゃなくて、なんで言ってるかを考える方が、ずっと大切やと思ったよ。』
Posted by ブクログ
毎朝読書時間を設けている私で
10分程度って決めてるのにも関わらず
なんとたった今(9時)1冊を読破してしまいました。
その本は「国道沿いでだいじょうぶ100回」岸田奈美
岸田奈美シリーズ3冊目
最初は面白い感覚で読み
中盤がグッときてうるっとして
後半は ニヤリ うるうると忙しい感情
めちゃくちゃ忙しい気持ちの1冊でした。
なんといっても 弟のダウン症へのTwitterで「ガイジ(障害児)は生きる価値なし、死ね」の
コメントに 神対応した著者。
謝罪をした親子との いまでも交流があること。
読んでいてグッと詰まるものあったし。
2023年6月の踏切事件
動画では、警報機が鳴り響く中、線路に降り立った人に、
母親とおぼしき人が駆け寄り、抱き締めて、落ち着かせようとする様子が映っていました。
列車に遅れが生じたことへ批判が集まっていたSNSに、作家の岸田奈美さんは、ある文章を投稿します。
ネタバレになるのでかかないけれど
その文章がこの本に載っています。
障害者が家族にいるときの大変さ
その大変さを岸田さんの本では 面白おかしく書いている。
しかし 家族をこのうえなく愛していることもまた 岸田さんの本で読み取れる。
だって 弟のために「行動援護従業者養成講座」に通ったり
さまざまな障害者のための講座に通っている。。
そうそう
この本のなかで 病院に置いてある掲示板?ではえげつない赤裸々に
病院食の不満や 医師の批判など書いているけれど
その回答もまた謙虚になりつつも 嘘をさりげなく訂正している文書もまた
読んでいて面白かった。
でもね 面白かったでは済まされなくて
自分も長期入院になったら
心も蝕まれていくんだろうなって感じたわ。
2時間くらいで読めると思うのでおすすめの一冊
Posted by ブクログ
笑って泣いた〜
岸田さんのエッセイを読むのはこれで4作目♪
ほんとに毎回たくさんの気づきと元気をもらえる。
奈美さんの辛い事をも笑いに変えちゃうところ、お母さんの深〜い愛、愛らしくて 優しい良太君。
岸田さん一家が大〜好き。
国道沿いに飛び出してしまった良太君を必死で助け、抱きしめて「だいじょうぶだいじょうぶ、、」と何度も何度も言うお母さん。
「だいじょうぶ」って言葉は、こんなにも愛が詰まった言葉だったんだな〜。
唱え続けると、心が落ち着きほんとに大丈夫になる気がする。
言葉にはそんな力があると思う。
奈美さんがこれまで数々の困難を乗り越えてきた根底にはこの「だいじょうぶ」の力があったのかな。
その時は大丈夫じゃなくとも、時がたてばきっとたいがいの事は大丈夫になってる!
ネガティブな私も「だいじょうぶ」の言葉をお守りにしようと思った。
入院中のお母さんの心情を描いたエピソードにも胸がギュッとなった。
あと値上げした京都のラーメン屋さんのお話では、私も猪一さん行った事あるのでテンション上がった⤴︎これも素敵な話だったな〜。
なにより日々の出来事をこんな風に感じられる奈美さんがやっぱり素敵!
どのエピソードもとてもあたたかい気持ちになれました♡
Posted by ブクログ
ずっと本棚に残しておこう、と思える本でした。
岸田奈美さん、日常の中に面白いものを見つける才能がすごすぎる。烏滸がましいけど、友達になりたい。
めっちゃ笑えたし、めっちゃ考えさせられて、自分にも起こりうる日常の話だからこそ沁みる話が多かった。
「死ね」と言ったあなたへ は特にたくさんの方に読んでほしいです。
Posted by ブクログ
この人のお母さん、ものすごい優しい人なんやろなぁ。優しさって人から人へ受け継がれるよな。
私もこういうの読むと、優しくあろう!と決意するけど、すぐにグダグダになってトゲトゲしてくるんよなぁ。でも定期的に読み直して優しさをチャージしたい。と手元に置いておきたいそんな本だった。
Posted by ブクログ
岸田さんのエッセイ3作を読んで共通するのは、物事に対する視点や受け止め方が毎回新鮮で感動させられることです。標題になっているお母さんとのエピソードは泣ける...家族へ語りかける言葉の温かさと愛情深さで胸がいっぱいになりました。
桃のおすそわけの話始終面白かった笑
岸田さんのエッセイは笑って泣けるから好き。
Posted by ブクログ
ニューゲームにしたらモンスターの声が聞こえてくるってのは何というゲームですか!!?殺される側の声が聞こえてくるってえっぐいなあ…でもちょっと興味ある…
それと入院中のお母さんの孤独の話や、入院患者のクレームの話が良かった。相変わらず面白です。
Posted by ブクログ
桃のエッセイをXで見かけてプロの力量に圧倒されたので読み始めた。
気軽に笑えて最後は考えさせられるエッセイ。
大量の桃を届けるくだりでは、車を出してくれる人やいきなりの桃を受け取ってくれる知人友人など、優しい人に囲まれていることも実感できて心がほっこりしました。
Posted by ブクログ
作中で
嫌なこと頼みたいこと喜ばせたいこと
という文字列がある
この文字列だけで感性が違うんだなと思う。
そのひとのだいじょうぶは不思議な威力がある。
Posted by ブクログ
たくさん泣けた。
心に残った言葉
希望は人に頼ってたらあかんのやね。向こうからは歩いてこない。だから歩いていくんやね。
この言葉ではっとなった。私も希望を人に頼っていた。自分の幸せは自分で見つけて手に入れなくちゃ。
Posted by ブクログ
とっても笑えて泣けちゃう本です。
特にガイジは死ねと言われたお話が好きです。
こんなにも温かく相手の立場を想像し共感しまた褒め、自分のエピソードも交えながらのエッセイは涙が出ました。
最後の締めで、こんなこと気にせずポテチでも食べていて元気にいてくれたらいいなぁというのも良かったです。
他にも病院のクレームのやり取りや、弟さんとの会話がスムーズになったお話などコテコテの関西弁も交えながらなるほど〜と思ったり笑ったり、大好きなエッセイ集です。
Posted by ブクログ
手元に置いて何度も読み返したい本です。一つひとつのエピソードが宝石のように輝いていて、まさに宝石箱。
ダウン症の弟さんがグループホームで過ごすようになり言葉や会話が増えた話では、誰もが大人になっても成長できると感じさせてくれました。
"「死ね」と言ったあなたへ"、では言葉にして戦うことの素晴らしさを感じました。愛する人が攻撃されたら、奈美さんのようにきちんと言葉で反撃して守れる人でいたいと思います。
"だいじょうぶ"の言葉で周りも自分も励まして、いつの間にか"だいじょうぶ"になった奈美さんの日々。読むと自分も、だいじょうぶと励まされる本でした。
Posted by ブクログ
クスッと笑えてホロッとさせられる、とても読みやすいエッセイです。印象に残った短編は以下。
・「桃のカチコミ」
続きが気になる面白さ。巧みな筆致。そしてto桃ネバーノウズ。桃の砲弾作りの比喩が圧巻。
・「人生最悪の病院オブ・ザ・デッド」
こんな病院あるんだ、と面白く読ませてもらえました。ハワイからサーフボード一枚でやってきたような看護師が追加されてたという後日談にもクスリ。
・「目に見えるものが変わるゲーム」
ええっ!そんなゲームあんの!?と驚き。これは是非やってみたいので、何のゲームか分かる人は教えてください!
・「手紙のようなもの 国道沿いで、だいじょうぶ100回」
岸田さんが小さい頃に感じた、ダウン症の子供をもつ親のつらさと母の愛情が伝わるエピソード。
手を繋ぎたがらないダウン症の弟にとって、フードは命綱だったんだという話に思わずほろり。
岸田さんのエッセイ、とてもおもしろかったので他作品も読んでみたいです。
Posted by ブクログ
岸田さんのエッセイは面白い。読んでいて元気をもらえます。思わず笑ってしまう話もあれば、考えさせられる重い話までありました。
おすすめは一つ目の弟さんのお話です。大金を手にした弟さんのお金の使い方が素敵すぎる...。お金は人に喜んでもらう使い方をした方がいい!
Posted by ブクログ
困難を乗り越えてきた物は半端じゃないんだろうけど、それを感じさせないポップなノリでサラサラ、面白おかしく読ませてくれる。何か応援したくなる。人柄かな。お母さんの“だいじょうぶ”にグッとくる。
Posted by ブクログ
ほんっとおもろい。
深い話のあとに、声出して笑っちゃう話が来たりと、言葉で揺り動かされまくってて、この人の文章が大好きだわ
モモのカチコミがほんっと秀逸笑
まっすぐに深く
じんわり深く入ってくるなぁと思ってたら、ゲラゲラ笑わせられる。
感情が激しすぎて楽しい。
この人から紡がれる言葉が好きすぎる。
今回もありがとうございました。
S
Posted by ブクログ
言霊ってきっとあると思う。
「だいじょうぶ」は一言でも安心するけど、それを100回!
うん、確かに大丈夫だと自信が出てきそう。
自分にも周りの人にも「だいじょうぶ」を伝えている奈美さん、やっぱり素敵な方だな。
特にそれを感じたのが、“「死ね」と言ったあなたへ”のところ。
誹謗中傷をする人の真意にまで思いを馳せるというのは、なかなか出来ることではない。
もっと優しい世界になりますように。私ももっと優しい世界を作れますように。
Posted by ブクログ
テンポが良く読みやすい。
各エピソードもふふっと思わず笑ってしまう。
今回の本のノンブルも良太さんが書いていて味がある文字でいいなあと思いました。
岸田奈美さんはいろんな視点から物事を見ることができる柔らかい人なんだなと本を読んで思いました。
桃のエピソードと学びに行く話が好き。
Posted by ブクログ
気づかさせるもの、考えさせるもの、ジーンとくるもの、笑えるもの…いろんなお話があったエッセイでした。
著者ものを拝読しているとなんだか勇気をもらえるとともにまだまだ私も頑張りますって前向きな気持ちにもなれる。
プラスのパワーがもらえる1冊です。
Posted by ブクログ
奈美さんの言葉の豊かさについ笑ってしまいますが、なぜこんなにも次から次へといろいろなことが起きてしまうのかと心配になるくらいです。エピローグでその後の情報が書かれているのは面白かったです。奈美さんのエッセイは2冊目でしたが、また他の本も読みたいです
Posted by ブクログ
岸田奈美さんのエッセイ本は2冊め
泣いた。
「国道沿いで、だいじょうぶ100回」の意味を知った時に泣いた。
「手紙のようなもの」の章では、奈美さんが涙しながら文章を綴ったのではないかと思った。
つらい気持ちを「だいじょうぶ」に変換して書かれたんじゃないかと。
どんな時も前向きなパワーを発信している。
読者にも家族の愛おしさを再確認させてくれる。
岸田ファミリーには、今もこれから先もずっと幸せであってほしい。
Posted by ブクログ
相変わらずの面白い言い回しのエッセイだが、今回は詩的というか特定の人へのメッセージ的な表現がしばしば登場する。
また弟さんや障害のある方への思いに関する事が多めになっている。
Posted by ブクログ
笑いあり涙あり。「だいじょうぶ」に込められた思いに心がふるえた。
・「死ね」と言ったあなたへ
・魂をこめた料理と、命をけずる料理はちがう
特にこの2つのお話に、はっとさせられた。
想像しようとすることの大切さを改めて。
Posted by ブクログ
ダウン症の弟についてのエッセイを見かけ、気になっていた本。
とてもあたたかい気持ちになれる。文調が自嘲気味で面白く、でも愛が溢れる内容で前向きになれる。
だいじょうぶって言うことで、だいじょうぶになっていく!
Posted by ブクログ
ダウン症の弟を持つ岸田さんの笑って泣けるエッセイ。ほんまに面白い。この表現、うまっ!って思わされる箇所が多くうならされた。前向きな彼女が好きやな~。