ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 閲覧厳禁 猟奇殺人犯の精神鑑定報告書

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    活字離れ。
    特に紙ベースのものの極端な販売不振。

    内容がおもしろいから読書はつく。
    でもそれだけでは知念さんといえども、今後の活動は先細りになりかねない。

    そこで紙ベースの作品にわかりやすい記事のようなものや絵のようなもの、ひいてはSNSの画面までも引き込んだ。

    この作品は知念さんの壮大な実験だ!

    ぜひご一読されて知念さんの実験の一部始終をご覧いただきたい。

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    2025年11月26日
  • ベルリンは晴れているか

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    大作であり名作。
    人によっては涙を止め処無く流しながら読むことになるだろうし、そうでなくとも胸を痛めずに読むことのできる人はいないのではないだろうか。
    現在進行形の物語と幕間の両輪で描かれた本作。
    現在進行形の方では、戦後の物資が乏しい時代に必死で生きた人たちの姿に絶句し、幕間では戦前戦中の目耳を疑うような出来事のオンパレードに、何度も胸を詰まらせた。
    読み切るのが本当に辛かったが、この本に出会えて、読むことができて本当に良かったと思っている。

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    2025年11月26日
  • ザ・ロイヤルファミリー(新潮文庫)

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    ネタバレ

    主人公視点によるデスマス調の淡々とした文章に品を感じる。
    それが盛り上がりの妨げになるように思えるところ、作中何度も泣けるシーンがある。
    最終ページに載っているロイヤルファミリーの戦歴等の記録表を見るだけで目頭が熱くなる。本編で言及のなかった最後のレースの天気。
    テーマは継承。主人公の役割はその架け渡し役。
    レースの描写中は早く決着がついてくれとドキドキしながら読んだ。なかなか勝たせてくれなかったのもまた良い。
    久しぶりに見つけたずっと本棚に置いてきたい小説。

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    2025年11月26日
  • イクサガミ 神

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    ネタバレ

    最終章。残った9人。上野寛永寺を目指す。上野公園。警視庁。川路。警察、拳銃を持たせたい。
    ハンガミ。半分 神。イクサガミ、戦神。奪うのではなく託すもの。朧琉。中村半次郎。死に際。天明。生き残り、一人。

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    2025年11月26日
  • 陰陽師と天狗眼 ー潮騒の呼び声ー

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    ひとりの自分として生きて行くのに力になる言葉にたくさん出会える物語。
    生きて理不尽と向き合い受け入れること。

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    2025年11月26日
  • ラブカは静かに弓を持つ

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    ネタバレ

    読み終わっちゃうのが寂しかった。
    チェロを習いたくなる。ミカサ音楽教室の人たちがいい人達でスパイ行為辞めたくなっていくのが読んでて苦しかった。

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    2025年11月26日
  • その復讐、お預かりします

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    audible⭐︎
    復讐に心を燃やしている依頼人。その心を別の方へ逸らすよぅな成海の行動・言動。
    その裏には自身の過去体験もある…とても偉大な人だなと心を打たれた。

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    2025年11月26日
  • 夢を与える

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    ところどころゾッとするポイントがあった
    cmが半永久契約だったり事務所が商品としてゆーちゃんを扱う部分などまあお金が絡んでいるから仕方ないのかもしれないが彼女には酷なのではないかと感じた

    また幼い頃から職業を親が押し付けるのはどうなのか
    もうゆーちゃんは戻れないところまで来てそこでスキャンダルを起こしてしまった
    少しそこは彼女に対して同情した

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    2025年11月26日
  • 神さまのビオトープ

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    audible⭐︎
    うる波の一途な愛、執着…
    手放さない幸せ、手放した後の幸せを想像してしまった。
    ついつい話のテンポにハマる自分がいた。

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    2025年11月26日
  • 新装版 五郎治殿御始末

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    初の浅田次郎作品。柘榴坂の仇討ちを人に勧められて読んでみた。全編が維新に「置いていかれた」男たちの物語で、新しい道を探して時代に食らいついていくか、自身の矜持を胸に時代と共に去っていくかをテーマにした男の背中の物語

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    2025年11月26日
  • 鹿男あをによし

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    奈良を舞台に繰り広げられるファンタジーの物語。関東から奈良の女子高に赴任した「おれ」が、突如、鹿の「運び番」に任命されたことを鹿から告げられます。1800年続く儀式を無事成功させ、日本の滅亡を防ぐことができるのか…?神話や史実に基づくこの物語は、他にはないおもしろさがあり、一気読みしてしまいました。

    ドラマが大好きだったので、原作を手に取りましたが、原作も大好きになりました。大枠は同じですが、ドラマと原作で少し違う部分があって、楽しめました。

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    2025年11月26日
  • 茜唄(下)

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    最後まで読んで本当に良かったです
    こんなの泣いちゃうよ(´;ω;`)
    終盤は涙、涙、涙………
    平家が滅ぶことは誰でも知っているのに、それでも生きていて欲しいと願ってしまうような展開でした
    壇ノ浦の戦いってこんな感じだったんですね
    これを中学生の時に読みたかったです( ̄▽ ̄)
    もし読めていたら日本史がもっと好きになっていただろうし、古典ももっと好きになれたと思います笑

    「見るべき程のことは見つ」
    この有名な言葉の意味をこれほどまで深く考察したのは初めての経験でした
    ただ教科書を眺めるだけでは想像できない歴史の深さを感じました
    人の生き様が胸を打ちます…本当に感動しました
    私も彼らのように最期

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    2025年11月26日
  • 屋上のテロリスト

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    面白かった。知念実希人さんの作品の中でもトップクラスに楽しかった。知っている歴史と異なる日本で死にたがりの主人公が謎の少女の目的が分からない行動に巻き込まれていき、どうやって行くのだろう?とふわふわしていたが、大統領や書記長、軍人、マスコミなどを巻き込みながら1本の道につながっていき、気づけば物語に引き込まれていました。ラストまで読み切ったあとの心地よさは、読んでよかったなぁと感じました。

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    2025年11月26日
  • インタヴュー・ウィズ・ザ・プリズナー

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    ネタバレ

    エド、またやったのか…というところからの反転に驚いた。手記の矛盾を紐解いていくのがいい。

    怪我人を看たり、死因が気になったりと、エドもクラレンスもダニエル先生の弟子なんだな、と感じるシーンが多かった。時おり解剖ソングが出てきて空気が和らぐのが嬉しくもあり、ロンドンで全員が揃っていたあの頃との距離も感じて切なくもあった。

    エドがモーリスの前で仮面を脱ぎ、ナイジェルへの思いを自ら語るシーンが心に残っている。エドは三部作の主人公であり、わたしたちは彼が全てを背負ってしまう人物だと知っているけれど、彼が自ら吐露するシーンはそれほど多くなかった気がする。「愛という言葉には当てはまらないのに、愛と呼ぶ

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    2025年11月26日
  • 存在のすべてを

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    ミステリーがベースなのにまさに写実的な作品でした。最後の1ページまで綺麗で丁寧で、登場人物の心境にこちらも心が揺れました。
    忘れられない作品になりました。

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    2025年11月26日
  • 生きるぼくら

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    原田マハさんの『本日は、お日柄もよく』がすごく好きだったのでこちらも読んでみました。
    お米づくりを中心にして認知症や引きこもりの描写がありページをめくる手が止まりませんでした。
    読後に登場人物みんなが愛おしくなり、あたたかい気持ちになり最高の読書体験でした。
    原田マハさんの作品をもっと読んでみたいと思います。

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    2025年11月26日
  • 紙の梟 ハーシュソサエティ

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    一人殺したら死刑になる社会になったお話
    
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    ここは、人を一人殺したら死刑になる世界――。
    
    私たちは厳しい社会(harsh society)に生きているのではないか?
    そんな思いに駆られたことはないだろうか。一度道を踏み外したら、二度と普通の生活を送ることができないのではないかという緊張感。過剰なまでの「正しさ」を要求される社会。
    人間の無意識を抑圧し、心の自由を奪う社会のいびつさを拡大し、白日の下にさらすのがこの小説である。
    
    恐ろしくて歪んだ世界に五つの物語が私たちを導く。
    
    被害者のデザイナーは目と指と舌を失っていた。彼はなぜこんな酷い目に遭った

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    2025年11月26日
  • 夢十夜 他二篇

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    本書には、「夢十夜」「文鳥」「永日小品」の3つの小品がおさめられています。

    「夢十夜」
    人間の深層心理をえぐっているような、とても怖くてゾクゾクするもの(第三夜)もあれば、漱石の芸術観が表れていて興味深いもの(第六夜:運慶の彫刻)もあります。何度も読み返したくなる文章です。さすが!と思いました。

    「文鳥」
    漱石が執筆するときの“さらさら”というペンの音。文鳥の“千代々々”の声。静かな場面を演出していました。文鳥の観察がとても細やかで、文鳥を“淡雪の精”と表現しているのが素敵でした。漱石のちょっと不器用な一面や、もの悲しさが感じとれました。

    「永日小品」
    漱石の人柄を垣間見ることのできる随

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    2025年11月26日
  • イノセント・デイズ(新潮文庫)

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    今年読んだ本の中で、いちばん心を揺さぶられた一冊。30歳の女性死刑囚・幸乃の数奇な人生を辿る物語。

    元交際相手の妻と幼い子どもたちを焼死させたとして死刑判決を受けた彼女は、執拗なストーカーというレッテルも貼られ、世間から厳しい目を向けられていた。本当にそうだったのか。読み進めるほど、その問いが胸に残り続ける。

    幸乃が生涯求めてきたのは「人に必要とされること」。
    つながりを渇望しながらも、誰かに迷惑をかけることを恐れ続けた彼女の姿が、胸の奥を静かにえぐってくる。
    読みながら、私は幸乃の人生を追体験していた。
    母の胎内でまどろんでいた時間から、幼い頃の幸せの崩壊、無条件に愛してくれるはずの家族

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    2025年11月26日
  • キネマの神様

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    本読みながら、電車で泣いちゃった。
    今年読んだ本で1番良かった!

    働くという意味を考えもがく娘!
    働く事にお金以上の信念がある、小さな会社の人達!
    不器用ながらも、伝えていく親子の愛!
    陽を当てるという純粋な気持ちが、世界を変える!


    映画とい題材で全ての事を表現した、キャラクター、ストーリー、ラストシーン、全てに感動しました。

    映画【フィールドオブドリームス】、【ニューシネマパラダイス】この2本は観たことないから、これから観ようと思います!

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    2025年11月26日