ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 母という呪縛 娘という牢獄

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    2回目。
    定期的に読み返したくなる。

    どこの家庭にでもありそうな受験勉強をきっかけに
    母の期待と要望はどんどんエスカレートしていく。
    9回の受験を経て、それはもはや呪縛となる。

    受験に落ちるたび、
    私の人生を返せ。と母は言う。
    娘は自由を求めて夢を見る。

    ディズニー旅行に行くような普通の仲睦まじい親子関係が、気づけば看守と囚人の関係に。

    決して愛がなかった関係じゃないはずなのに。

    子供を持つ親ならば一度は読んでみてほしい。

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    2026年07月31日
  • 長いお別れ

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    江戸時代の介護看護の小説「銀の猫」を読み終えて没入したまま、現代の認知症を患った父を支える妻と3人の娘を取り巻く家族のストーリーに突入した。
    認知症、The Long Goodbyeと言うのか。
    時間をかけて記憶や知性、人格が少しずつ失われて、家族だけでなく自身からもゆっくりと遠ざかっていくことなんだな。
    儚いと言うしかない。
    時間は悲しさ寂しさ辛さを忘れさせてくれる一面もあるが、残酷だな。

    娘たちも、それぞれの生活がある中で、妻の献身的な介護看護には頭が下がる思いで、老老でふたりとも倒れないでくれ、と念じながら読み進めたが、最期のシーンは家族で想いをひとつにして看取れたことに、厳かな安堵感

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    2026年07月31日
  • BUTTER

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    「理解すること」と「影響を受けること」は、思っている以上に紙一重なのかもしれない。

    連続殺人事件の女性容疑者・梶井真奈子を理解しようと取材を重ねる記者・里佳。しかし、その距離が縮まるほど、彼女は少しずつ梶井の価値観へと惹かれていく。その変化はあまりにも自然で、「いつからそうなったのだろう」と思うほど巧みに描かれている。気づけば、読者である私自身も里佳と同じように価値観を揺さぶられていた。

    だからこそ、この作品は単なるグルメ小説でもミステリーでもない。誰かを理解しようとすることの危うさ、そして影響を受けた先で、自分自身の価値観や人生とどう向き合うのかを問いかける物語だったように思う。

    決し

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    2026年07月31日
  • 小学館ジュニア文庫 名探偵コナン ハイウェイの堕天使

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    ネタバレ

                ✨️名探偵コナン ハイウェイの堕天使 映画✨️
        
       表紙には、萩原千速・コナン・灰原哀・世良真純など… 今回は神奈県が舞台!

    さっそく映画を観てきました!TVで観るのとは違い迫力がすごかったです!テレビ版での千速さんの声と映画版での千速さんの声が違うということを知り、驚きました。青山剛昌さんが描く風景がキレイ!
    萩原研二と松田陣平が千速について話しててそれを千速が聞いてたけれどその言葉の続きが聞けなかったその言葉についてすごくわかるまで気になりました!

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    2026年07月31日
  • フォース・ウィング2―鉄炎の竜たち― 上

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    3巻購入したものの内容を忘れて「内容がわからないよう」になってしまったので只今1巻から再読中
    やっぱり何度読んでもいいよね
    特にリアムがなくなるところは2回目でも全然泣けたし、拷問されている時に幻覚のリアムが出てきた時も泣けた
    フォース・ウィングのおかげで読書廃人になってしまう
    高いけど長時間潰せるからいい暇つぶしになる
    というか暇がある時じゃないと読みにくい
    一気読みしたいからね
    ハイファンタジーが好きな人におすすめしたい一冊
    多分8時間くらいかけてじっくり読んだ

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    2026年07月31日
  • ナラタージュ

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    思い出すと心が痛む記憶。
    だけど、その痛みこそ実在した記憶の証明をする。

    テンプレート化された教師と生徒の恋愛ものだと思っていた。
    痛みを伴う記憶の在り方によって転落を迎える者、痛みをすべての悦びとして残りの一生を余韻として過ごす者がいる。

    風景、感情、しぐさ、身体特徴、どれをとっても描写が細かく多くの人に読まれる理由が分かった。

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    2026年07月31日
  • 苦悩する男 上

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    下巻で感想を書く

    帯にある「刑事ヴァランダー最後の事件」の文字が悲しい
    だけど手をつけないわけにはいかなかったので、ようやく読み始めた。
    「老い」と「孤独」……運良く長く生きた多くの人が経験する、物語の登場人物すら例外はないようだ。

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    2026年07月31日
  • 赤と青のガウン オックスフォード留学記

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    とっても面白かった。

    エッセイの類になり、特別エッセイが好きということもないが最近小説から離れていることもあり読みやすく面白かった。

    皇族や皇室について、そして彬子様に興味があったこと、留学に興味があったことなどから軽い気持ちで手に取ったがなるほどと思う皇族についての知識、儀式についての記載、オックスフォードの仕組みなど「そうなんだ、知らなかった」ばかりで本当に引き込まれた。そして丁寧な書き言葉と読者を全く置いていかない説明の組み立て、適度な文章量(文庫としては普通だが、連載であったということもあり一つ一つが短め)も読みやすくどんどんと次を読んでしまった。

    オックスフォードについては大き

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    2026年07月31日
  • 僕たちの青春と君だけが見た謎

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    『僕たちの青春はちょっとだけ特別』の続編。
    前作を読んだのは一年くらい前なので、細かい部分はほぼ忘れてしまっていたけれど、すぐに話に惹き込まれて、段々前作の雰囲気も思い出してきた。

    …みんな、成長したなぁ。
    というのが全編通した一番の感想。
    架月は『他人の気持ちを推し量るのが苦手』ながら、常に相手を怒らせず喜ばせたい。悲しませたくない。という気持ちからついに自主的に探偵業務をし出して、ちょっとズレてる部分もあるけど、思いやりの気持ちが溢れていて本当に良い子。
    莉音ちゃんも、前作のように突然激しく怒り出したりせず、うまく周りと付き合っている。
    優花先輩がまた凄くて、しっかりしていて気も使えるし

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    2026年07月31日
  • ファーストラヴ

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    少しずつ明らかになってくる被告人の心情と境遇。哀しいこの世界と女性の心の中を描く感動する物語だった。

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    2026年07月31日
  • 東京にオリンピックを呼んだ男

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    戦後の日本がまだ“世界の端”にいた頃、日系人の フレッド・ワダ が私財と人脈を投げ打って 1964年東京オリンピック の招致に走り回る実話を基にした物語です。
    彼が背負ったものの重さと孤独は想像以上で、その愚直さに胸を打たれます。
    各国への根回しや票の獲得への泥臭さも描かれ、理想だけでは前に進まない現実が生々しかったです。
    読み終えると、「誰かが信じて動かなければ、国の物語は始まらない」という余韻が残り、今の東京やオリンピックの見え方が少し変わりました。

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    2026年07月31日
  • 楽園

    購入済み

    文句なしの☆5

    またしても、見事にやられました。すべては夕木先生の手のひらの上だったのだと痛感します。

    あらゆる要素がラストのための伏線として機能し、すべてが収束する結末は圧巻の一言でした。

    最高の読書体験をありがとうございました。

    #アガる #ダーク #深い

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    2026年07月31日
  • アフリカから来たランナーたち 箱根駅伝のケニア人留学生

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    箱根駅伝は若い頃から毎回見ている
    お正月はずっとテレビの前から離れられない
    山梨学院大学の最初のケニア人ランナーの走りも見た
    あれから各大学にケニア人ランナーが
    増えていった
    ごぼう抜き 細くて長い手足
    明らかにアジア系とは違う

    それから高校駅伝にも出現
    鹿児島の神村学園の最終ランナーの
    逆転優勝も見た
    衝撃が走った
    抜かれたランナー達が可哀想と感じた

    ランナー達の母国ケニア
    なぜ彼らは日本にやって来たのか
    引退後どうしているのか
    そこに根ざす貧困 教育すら受けられない
    ランナーとして才能があると
    経済的にも恵まれて家族や親戚の世話
    まで可能になる
    だから走る

    日本や世界で成功した後の生

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    2026年07月31日
  • バスカヴィル家の犬

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    やっぱりシャーロック・ホームズシリーズは面白い。アルセーヌ・ルパンシリーズもそうだけど、人物、自然、環境、衣装など、すべてがきちんと、省かれることなく描写してあるから、映画のように、物語が浮かび上がってくる。
    大人になってからも良い小説、深い小説にたくさん出会ってきたけれど、やっぱりいつ戻ってきても、ここには色褪せない何か、決して裏切らない何かがあるなぁ。

    ちなみに、最後に載っている島田荘司さんの後書きも、ぜひお見逃しなく。
    (自身の小説であるシャーロック・ホームズシリーズのあまりの人気に嫌気がさしていたコナン・ドイルが、30歳のバートラムという青年と出会うことによって、新たな小説『パスカヴ

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    2026年07月31日
  • 小麦の法廷

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    ネタバレ

    相変わらずおもしろいな木内作品
    初めの数ページで3人殺してそのあとどんな激しい展開になるのか楽しみに読み進めたけど、アクションの描写はそこまでで、表題通りなのだが見事に期待を裏切られた。もちろんいい方に。元レスリング選手の主人公の格闘シーンもあるかと思ったけど、そこは終始法廷劇に徹したところもよかった。敵方3人の悪党っぷりもカッコよかったし解決のキーマンが別件で探してたふざけた前科18犯てのも痛快でおもしろかった。

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    2026年07月31日
  • ラブカは静かに弓を持つ

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    幼少期にチェロを習っていた橘。誘拐されかけたことがきっかけで、チェロに触れることなく生活していた。
    暗い深い光も入らないような深海の悪夢にとらわれ、チェロへの漠然とした不安は大きな飴色の楽器を見ただけで、わき上がっていた。

    しかし、勤務先から2年間音楽教室への潜入捜査を命じられる。陰鬱で人間関係の構築が苦手がゆえに変な情を持たないだろう、たしかにスパイの仕事を遂行できるたろうと見込まれていた。

    12年ぶりにチェロを握り、恐怖と懐かしさを覚え、徐々に没頭していく。チェロを弾くことに楽しさを感じ、もっと奥行きのある音を響かせたいと願う。私的なひとりの時間はチェロにあてて、チェロへの仄暗いぼんや

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    2026年07月31日
  • そして生活はつづく

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    ネタバレ

    本当はどうしたいか。うっすら分かっているけど言語化できなかったり、認めるのが怖くてなかったことにしようとしてた感情たちに気付かせてくれる。そして味方になってくれる。自分なくし、素敵な言葉だ…閉鎖的になってしまいがちな自分の意識を明るい方へ向けてくれる

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    2026年07月31日
  • エピクロスの処方箋

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    この抑制の効いた美しい小説を書く人はどんな人なんだろうと思っていたが、本日のあさイチでのご本人を拝見して腑に落ちた。書くことで救われた、と。日々、医療現場で見てしまう人間の嫌なところはあえて書かず、人間の尊い部分や美しい部分にフォーカスしていると。納得。

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    2026年07月31日
  • 火花

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    お笑いとは何か、人間とは何かを軸に生き方について教えてくれる本。凡才ながらもがき、お笑いを続ける主人公・徳永と強烈な魅力を持ちながら自身の信念を貫くがゆえに世間には受け入れられない神谷との対比がリアルだった。どんな形でも自分の生き方を貫ける人は魅力的だが、そうなれない自分も浮き彫りになるため羨望は時に劣等感を生む。それでもお笑いの道でもがく主人公も魅力的で素晴らしいと感じた。
    興味や好きな事象に対して、自分の気持ちに素直に生きていきたいと思わせてくれた。

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    2026年07月31日
  • ボッコちゃん

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     星さんの作品は「宇宙のあいさつ」以来2冊目になるが、ユーモアと風刺の効いた作風が本当にクセになる。50編全てで予想外の結末に連れていってくれた。星さんの引き出しの多さにただただ脱帽するばかりだ。

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    2026年07月31日