小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレ「眠れない夜にみる夢は」が良かったので読んでみたこの本。やっぱりすごく良かった(語彙力)
婚約者を失った女性、父親を失った男性が火葬場で出会い、女性と婚約者が行こうとしていた旅行にその男がどうこうすることになる。以降二人は季節ごとに4回、小さな旅を重ねることになり…。
最初、男の方(鳴宮)がちょっとややこしいヤツなのかと思ったし、現実にこんなんいたら若干やっかいなんだろうけど、実は女の方(藤間)がかなりやっかいなようで…。
基本的に融通の利きなさそうな真面目で目立たないちょっと暗めの女性かと思いきや、しょっちゅう転んで怪我をしたり、変に生真面目なところがあるかと思ったら、そこで?みたいな -
Posted by ブクログ
やっぱり深沢七郎には得体の知れないおそろしさがある。
表題作「みちのくの人形たち」は「みちのくのしのぶもぢずりたれゆゑに…」の「もぢずり」という植物を見にきてくださいと誘われ、ひょこひょこ東北の旅に出かけるところから物語ははじまる。もぢずりに関する説明が結構続くので、この植物が物語のキーワード、テーマになるのかと思いきや全くならない。そして話は子殺しの因習へと着地する。このちぐはぐにつなぎ合わされたようないびつなパッチワークが、読後、異様な生々しさをもって脳裏に焼きついてはなれない。
原罪や業を引きずりながらも生きる人間の根本的な哀しさと、呑気な明るさがある。 -
Posted by ブクログ
可愛い目次に惹かれて購入したけれど、そこからは想像もできないような登場人物たちの物語だった。
それぞれが抱えているものがあって苦しくなる場面も多い。それでも、必ず誰かがその人を想っていて、その想いをちゃんと受け取ることで少しずつ変わっていく姿に、人と人との関わりの温かさを感じた。そして、その傍らにはいつも料理があって、心まで温めてくれるような作品だった。
私自身も、幼い頃は「母親らしくない」と何度も母を恨めしく思った時期があった。でも今は、世間の母娘像ではなく、私たちなりの母娘としての距離感を見つけられた気がしている。
だからこそ、宙とかのさんの関係にも、どこか自分たちと重なるものを感じ