ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • おとうとのねじまきパン ずっとむかし、満州という国であったこと

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    満州をテーマにした本はほとんどないと思うし、
    子供に読みやすく実体験が書かれていて、ぜひ子供に読ませたいと思いました。

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    2026年09月11日
  • まどろみの殺意

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    いたるところに伏線が。
    事実だけを基に組み立てる推理には、納得しかない。
    一方で、物理的なトリックに関しては、医療に詳しい人ならピンとくるのかもしれないが、そうじゃない私は「へぇー」という感覚。


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    2026年09月11日
  • 星を掬う

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    掬い上げた瞬間のキラキラした喜びが迫ってきて泣きそうになった。寄り添ったり大切にするだけでなく、時には思いを吐き出して傷つけ合わないと近づけない関係があると思った。

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    2026年09月11日
  • 両手にトカレフ

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    現実から離れようとして、未来の答えを見つけようとして、自分と同じ仲間の声を聞こうとして、隙あらばフミコの本を読むミアの姿がありありと浮かんだ。100年経とうが、国が違っていようが、進歩のない現実を見せつけられたと思う。

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    2026年09月11日
  • 大論争 この国の守り方 戦後日本の戦争論

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    ネタバレ

    日本の戦後を、「戦争と平和・安全保障・アメリカ」という切り口で、論敵であったり、明らかに対極的であったり、始めは近かったのにずれていったりする人達を対比させています。
    著者の人物の対比の妙、そしてその洞察力には舌を巻きます。
    ① 南原繁と小泉信三
    講和条約をめぐる南原の全面講和論と現実主義の小泉の多数講和論の考え方の相違。
    現代から振り返れば、小泉の方が正しい判断だと思います。ただ全面講和の主流派の考え方は非武装中立論とセットになっていますが、南原は武装中立なのが異色で面白い。
    ② 山本七平と会田雄次
    山本は一兵卒の目からみる日本の軍隊の非合理性を訴え、会田はイギリスのアーロン収容所での捕虜になった体験から。会田はアングロサクソンは捕虜に暴力を振るうような事はしないが、内側からでなければ見えない差別(有色人種を猿や犬と同じように人間と見なさない、また非欧米人は合理的な判断ができない等)の凄さを訴える。
    ③ 福田恒存と清水幾太郎
    講和条約問題や60年安保では非武装中立論のオピニオンリーダーであった清水が核武装論に転じる背景(現実のソ連の侵略政策や、60年安保で丸山真男は岸を退陣させたことで成功だとするのも清水からみれば裏切りであった)と、保守として一貫して揺るぎない福田が、それを一刀両断に切り捨てる凄さと清水への思いやり。
    ④ 石原慎太郎と江藤淳
    終戦時にともに12歳であった両者で、戦後の混乱期、そして高度成長期に青春期を過ごす。若くして頭角を現した二人の思想は共に保守だが、作家と批評家という違いだけでなく、性格も全く違う二人の共通項はアメリカからの自立。その背景を浮かび上がらせる。
    ※追記〈三島由紀夫vs石原慎太郎〉
    この章で、脱線した話だが三島と石原の比較は一つの章ができるほど面白かった。
    著者の見立ては三島は石原にコンプレックスを抱いており、常に石原の後追いで対抗しようとしている(スポーツ・映画出演・監督等々)。
    これについての別途述べます。
    ⑤ 大江健三郎と吉本隆明
    共に左派だが心情左派の大江と極左の吉本の違いが際立つ。吉本の心情左派への批判の凄さも見ものです。
    別の本ですが極左の吉本と保守の論客である江藤は、お互いにリスペクトし5回の対談を行っています。「吉本隆明 江藤淳 全対話」(中公文庫)もお薦めです。

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    2026年09月11日
  • ジェリーフィッシュは凍らない

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    ネタバレ

    有名な作品なのに未読だった為手に取ってみたが想像以上に面白かった。
    舞台が特殊技術で開発された航空機なので文系には難しい話がたくさんあったが、気にならないくらいテンポが良くのめり込んでしまった。 犯人当てよりも逃走経路トリックに重点を当てており、また特殊な設定やクローズドサークルに隠れて叙述トリックが仕込まれてるのが面白い。エピローグの正しい質問もだが、個人的にはサイモンの名前が計画書にあったことに一番衝撃。地上編の刑事バディに魅力が無かったのが残念。

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    2026年09月11日
  • 卒業生には向かない真実

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    ネタバレ

    前作までと比べてかなり攻めた完結編となっており、非常に好感が持てる。

    今作では、ストーカーの犯人が中盤で分かってしまいこの後どうするんだろう?と思ったが、その後が特に面白かった。

    殺される寸前の緊張感を上回るほどの、後半の圧巻のクオリティ。これまでに引き続き、自分がピップになった感じで読み進めてしまった。

    とにかくこのシリーズは没入感がすごい。主人公ピップのキャラクターが抜群に良いからだろうか。どんな時でも読者が応援できる人物だからかもしれない。

    一巻から伏線が張られていたのもいい。

    賛否両論あるようだが、ラストの展開は個人的には好きかな。

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    2026年09月11日
  • 命取りのエピソード

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    今年もこの季節がやってきた。
    アンソニー・ホロヴィッツの新刊が出る季節。
    去年はカササギシリーズの最新作であるマーブル館殺人事件だったので、
    ホーソーン&ホロヴィッツのシリーズで言うと2年ぶりの登場。

    映画版『メインテーマは殺人』の撮影現場で、
    ホーソーンを演じていた俳優デイヴィット・ケインが殺された。
    この刺殺事件には、関係者のそれぞれに何かしらの動機があるらしい。
    だが、犯人が間違いを犯したということはないだろうか。
    すなわち、犯人が狙っていたのは実は本物のホーソーンだったということは。

    シリーズ最新刊はこれまでとは違うアプローチと構成だった。
    前作『死はすぐそばに』では、
    ホーソーンの過去の事件についての回顧録みたいな内容で
    こちらも今までとは違ったアプローチの作品だったのだが、
    今作はどちらかというとカササギシリーズの様な、
    一冊で二度美味しい方式に近い、そんな構成だった。

    前作が回顧録形式でホーソーンとホロヴィッツのバディ感を
    あまり堪能できなかったので、今作は久々に二人と会えたという感覚。
    映画業界の裏舞台など、とても細かく的確に描写されていた。
    ただ、映画版『メインテーマは殺人』は
    イギリス映画で低予算の部類として撮影現場が描かれていたが、
    日本にしたら大作映画の予算だ。それが何とも物悲しく虚しくなってしまう。

    犯人候補となる映画関係者はどいつもこいつも怪しすぎるし、
    嘘はつくし、動機も腐るほどある。だから逆に絞り込めない。
    だが、思わぬ方向から実はホーソーンを狙っていた?という疑惑が浮かぶ。

    物語の三分の二辺りから急にぶっ込まれ始めるホーソーンの過去。
    いきなりの展開に戸惑いを隠せないのだが、
    それもキチンと最後は収集し、片付ける。
    この辺のミステリー手腕は流石と唸ってしまった。
    これほどの手腕を持ちながら、
    作中ではとことんピエロな役割を演じるホロヴィッツがまたニクい。

    まぁ今作も毎度のことながら、読者の自分もそう。
    ホロヴィッツばりの頓珍漢な推理で読み進めてしまったのは言うまでもない。
    だからこそ、答え合わせで驚けるし楽しめる作品なんだなと再認識。

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    2026年09月11日
  • 社喰い

    購入済み

    森さんの地面師読者は必読

    地面師関連本の一冊という認識で購入しました
    まさに別切り口からの解説があり本題のMA問題も含めて、非常に面白い内容でした。
    地面師はNHKスペシャルでも取り上げられていましたがあそこに出演していた人が本書でもインタビューされた人だと思います。めちゃめちゃ面白く読ませていただきました。地面師について解像度を上げたい人は本書も楽しめる筈です

    #ダーク

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    2026年09月11日
  • 百年の時効

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    ネタバレ

    犯人の目星が着いているのに、こんなにページ数が必要なのか…と、思っていたが、後半に行くに連れてページを進める手が止まらなくなっていた。昭和や平成のパートでは、日本史の勉強をしている気分になった。鎌田のキャラが好きだった。
    良一が可哀想で仕方がない。

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    2026年09月11日
  • 神様のカルテ0

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    この作品だけを読んでも楽しめないであろうし、この作品“から”読み始めても楽しめない。「神様のカルテ・3部作」を読んだ者だけが味わえる、ご褒美のような前生譚。

    短編4編を通して「彼らはこんな過去を背負い、裏にこんな出来事があったのか」と知る。すでに読んだ3部作の味わいが何倍にも深まるのである。

    作者は、これほどのエピソードを裏に控えさせながらあの物語を紡いでいたのか。文体の素晴らしさのみならず、構成の妙にも感心するばかりである。

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    2026年09月11日
  • ババヤガの夜

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    喧嘩殺法はエグいけど、依子がヤクザをボコボコにしていくのは痛快だった。こんなに強くても、女が受ける呪いみたいなものはしつこく付き纏ってくる。でも、それらに目もくれず、突き進んで生きてゆく展開が面白かった。

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    2026年09月11日
  • 恐怖とSF

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    どの作品も面白かった。アンソロジー作品でSFというところで読みづらいのかな。と思ったが、全くそんなことはなく、入門書としてもいいと思う。

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    2026年09月11日
  • よろこびの歌 新装版

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    挫折を味わう人
    夢中になる何かに出会えない人
    自分の境遇と他の人の境遇を比べている人。

    それぞれ 悩み 迷いながら
    光を見つけだし
    前を歩いて行く生徒たち。



    バラバラだった生徒たちの心が
    歌を歌うことへの楽しさを感じ
    合唱をしながら

    やがて一つになっていく

    「未来の自分達のため
    聴いてくれる人々のために歌おう」

    まぶしい光の中へ歩き出した彼らの歌は

    これから先いろんな苦難があろうとも
    その未来を照らし続けるだろう。

    続編である「終わらない歌」を読むのが

    楽しみでしかたがない。

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    2026年09月11日
  • ヒロイン【毎日文庫】

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    力作だった。17年間、逃亡していた女性の逃亡生活。しかも産むんかい!!と思った。どうか、無罪でありますように。

    岡本啓美は光の心教団に入信して5年間体操部を任されている。教団立ち上げから10年。本部施設に出家という形で住み込むのが信者のステータスだ。創始者光野現師の子を宿すと最上階で暮らせるが、手狭になってきている。

    その現師の子供がほとんどを占める幼年部の子達が体操部に来なくなった。本来立ち入ってはいけない5階に様子を見に行ってみるともぬけの空だった。側近の貴島がいて、俗服に着替えてきてくれと言われる。ジーンズとTシャツに着替えた。ジーンズは入らなくなっていて諦めて白ジャージのままとした。20キロは太った。教団が鏡など見なくていいと言ったのだ。車に乗せられる。私語は禁じられる。車から降りて歩き回り、ラーメンを食べ、トイレに行き、ペットボトルから飲む。暗くなってきて一軒家に着く。携帯電話が鳴り、貴島が電話に向かってさまざまな疑問を畳み掛けるが何も得られなかったようだ。日下部と呼ばれる家主が戻り、新聞を差し出した。捕まったら死刑だと言われて追い出される。新聞には渋谷駅で大量殺戮とあった。現師は無人島にいるという。貴島がトイレに立った隙にお金を2束掴み取る。

    現師はリゾート施設跡で逮捕された。新潟の父のところへいく。啓美の顔写真が出回っていたので、髪を切り黒眼鏡をかけた。一晩泊めてもらう。母は大阪だが行く気はない。再婚相手がもう少しここにいてくれというので甘えた。父は再婚相手みどりと異母妹すみれに暴力を振るっていた。みどりとすみれの協力があり、ほぼ父と顔を合わせず生活できている。啓美はダイエットしてだいぶ減る。

    啓美は鈴木真琴になった。5年過ぎた。鈴木真琴本人はフリーライターで、自分のフリをして祖母梅乃と住んで欲しいという。中国人のワンウェイと関係を持つが、一回につき一万円とられる。梅乃が入院する。余命は半年。梅乃が亡くなる。

    2年半経った。教祖が死ぬ。貴島は手記を書き終えたが、出頭が嫌だったのか、教祖のいない世界がダメだったのか自死する。

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    2026年09月11日
  • 此の世の果ての殺人

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    もうすぐ世界が滅亡するなんて、突拍子もない設定ではあるが、だからこそ発生した様々な謎。見えてなかった弟の姿。見落としてた犯人像の伏線回収は2度読み必須かも。残忍すぎる殺害の仕方に、最後の最後の犠牲者に、悲しみもある。あらすじで感じるよりも結構“車”が大事ポイントかも。クライマックスに向けてのスリリングさ、後半は夢中で読み切った

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    2026年09月11日
  • タクジョ!

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     女性タクシードライバーが主人公で舞台も何気ない日常の出来事を取り上げてるんだけど引き込まれていく。
     周りの人達も暖かい人達ばかりで読後感はほっこりしました。
     自分にとってこの作者の作品は、忙しい日常の一服の清涼剤です。

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    2026年09月11日
  • 成瀬は天下を取りにいく(新潮文庫)

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    本屋大賞20¥4を受賞しているのを見て読む事にしました。本のカバーを見て、野球?甲子園?と勝手に想像して読みましたが、いい意味で裏切られた。本のタイトルも天下を取る、とありますが、そこまで壮大な話でもなく、日常のほっとする幸せを感じられる本でした。
    「たくさん種をまいて、ひとつでも花が咲けばいい。花が咲かなかったとしても、挑戦した経験は全て肥やしになる」これにつきるかな。
    何か挑戦する時に尻込みしてしまう、挑戦する事に諦めてしまう、のではなく、何でも挑戦しようよ。

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    2026年09月11日
  • 月の立つ林で

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    別々の話でありながら全て繋がっている
    ただ同じ人物がまた出てくるのではなく
    最後に繋がる
    どの話も個別にら捉えても素敵な話
    最後は感動してしまった
    手元に置いておきたい1冊

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    2026年09月11日
  • サブマリン

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    面白かった。ゴールデンスランバーなどの派手なストーリーではないけど、タイトルにあるように、過去の事件やその傷が時を経て浮き沈みする描写が心に残った。善とも悪とも言い切れない事件の加害者、被害者の心情がとても良かったし、伊坂幸太郎らしく、最後に伏線が回収されていくのが心地よかった

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    2026年09月11日