小説・文芸の高評価レビュー
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吉田棒一「インフルエンズ」
吉田棒一、何となく知っていたけどえぐいっすね。こんなヘンテコな小節が許されるかよ!と怒鳴りながらめちゃくちゃ推してしまう、舞城王太郎、佐川恭一に続く奇人現るーーーーー
小田雅久仁「魑魅虫」
独特な語りと雰囲気はものすごく好きなのだけど、悪が集まり結局何が起こったのか、ニュアンスしか分からず……
冒頭、女性作家陣の全てのエッセイ、小説、ラフ画、対談、全て素晴らしかった。韓国に興味なくてもあっても、国を超えるとはどういうことは、戦争をするとはどういうことか、読み応えしかない。
全体的に、詩や短歌が挟まっていたり(どれも良い)、目を見張るような絵がページいっぱいに広 -
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本作の魅力は、まず何よりも登場人物ひとりひとりの造形が際立っている点にあると思う。
創作者特有の矜恃、他者の才能に向けられる嫉妬、そこ絡みつく恋情といった関係性が入り組んでおり、物語がいわゆるミステリー要素に依拠することなく、「スロウハイツの神様」の世界へ没入させられる。
終盤、チヨダ・コーキの過去が回想される局面では、それまで周到に張り巡らされてきた伏線が怒涛の如く回収される。その鮮やかな展開によって、彼が秘めてきたひとつの動機を軸に、何気ない場面のそれぞれが新たな意味を帯び、物語全体の構造が違う世界として見えてくる。結果として本作が極めて緻密に設計された物語であることを強く感じた。
表 -
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ネタバレ女性の性被害では、なかなか立ち入りづらい話題なのだけど、男性の性被害は自分も被害者であったかもしれない。ジャニーズの問題は確かに半笑いで通り過ぎていた。他にも男性がセクハラに合う映画も特に気にすることなく笑っていた。それらを常に他人ごととしてとらえていた。
家族による、父親による性加害も指摘されている。息子の性器をふざけ半分で指ではじくなどしていたら、後年「最悪でした。思い出すだけで死にたくなります。あれからトラウマになって今もPTSDで苦しんでいて、うつ病の診断もくだりました」などと告白されるかもしれない。変なことをしないように気を付けなくてはならない。
この本は勇気ある人々による -
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有吉佐和子ってストーリーテラーなんだなぁと改めて思った。
1964年に刊行された本であるが、古くささを感じることなく一気読み。
差別という難しいテーマを扱っているのだが、終始、重苦しくなることなく、読み終えた。
戦後、GHQの黒人兵と結婚して幼い子メアリイを連れて、ニューヨークに渡った笑子(えみこ)だが、待っていたのは貧民街ハアレムの半地下アパートでの生活だった。
そんな最底辺のような生活を送る黒人だが、プエルトリコ人を激しく差別する。
白人の間にも、イタリア人差別、ユダヤ人差別などがあり、戦争花嫁(ウォーブライド)として日本から渡ってきた日本人女性はアメリカに来て初めてそれに気づくのだった -
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ネタバレこの本は大学生くらいまでによんだほうがいい!とおもいながら
ありきたりなタイトル?からは想像もつかない普遍でありそうでないような展開。
本の帯もあらすじもなにもなくよんだほうがいいとおもう。
最後のロザリの境地になれるのは相当な晩年かもな。これは語りたい。とおもいました。
にしても,主人公ジャンヌは40代半ば。作者は33歳のときに、これを書いている。どういう事?とおもいました。
物語でない素顔の人間の姿。というかんじ。宗教観や村の様子もこんなかんじだったんだろうな。だれが悪いとかいいとかでなく社会制度やお金に振り回されていてはらはらした。 -
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すごくキャラクターの作り方がうまいと思ったし、どんな小学生でも大人になれば変わっていくんだなっていう子どもの可能性も感じてしまった。
無鉄砲で先のことを考えるのが苦手だったハチベエが、3人の中で一番冷静に先のことや家族のことを考えていたり、モーちゃんに度胸がついて積極的になっていたり、ハカセが女性に興味を抱くようになっていたり。たしかに三人組が成長したら、こうなるんだろうなってイメージできるものだった。
またミステリーテイストで、オチがどうなるのか興味津々で一気読みした。この作品って、未来が不透明で可能性に満ちている、子どもが主人公だからこそ書ける作品だなと思った。 -
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以前、「後悔病棟」を読んで、不思議な感動を覚えた。
「希望病棟」はまだ読んでいなく、先にこちらを読んだ。
不思議な聴診器で、心の内を覗くことができる。
今回は、女子刑務所が舞台。
金髪のキャラ濃い香織と看護師のマリ江の掛け合いが、
何とも楽しかった。
女子刑務所という、普通の人はほとんど知ることのないリアルを、とても細かく書かれている。
女性受刑者が少ないので、殺人から万引きまで、刑の重さや年齢に関係なく一緒の部屋で過ごす。
高齢で認知症などの介護が必要な者もいる。
海外では介護施設で過ごす国もある。
刑務官の過酷な仕事もとてもよく分かった。
なんといっても、村木厚子さんの解説文にさらに
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