小説・文芸の高評価レビュー
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『シェイクスピア全集 5 間違いの喜劇』
白水uブックス
エフェソスの町を舞台に、そっくり同じ姿をした双子の兄弟と、その双子に仕える、これまた瓜二つの召使いの双子が巻き起こす騒動を描いた喜劇。
商人エジオンは、嵐で家族と引き離され、双子の息子と双子の召使いのうち、それぞれ一人ずつしか手元に残らなかった。成長した息子アンティフォラス(シラクサのアンティフォラス)は、失われた兄を探すため、召使いドローミオ(シラクサのドローミオ)とともにエフェソスへやって来る。
しかしエフェソスには、もう一組の双子──エジオンのもう一人の息子アンティフォラス(エフェソスのアンティフォラス)と、その召使いドロ -
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最初は興味がなかった「ボーイフレンド」。気づけばその世界観に引き込まれていました。雑念のない綺麗な空気感、素直な感情、そして様々な思考や人間性に触れ、もっと2人のことを知りたいと思い、このエッセイに辿り着きました。
過去があったからこそ今がある。誰しもそれぞれの物語を持ち、その人生の主人公として生きている。そんな人生の1ページを覗かせてもらえたようで嬉しく感じました。
周囲に気を遣うようになった理由、好きなものに没頭することで生まれる自信、好きな人と歩んでいくために大切なこと…。様々な想いが丁寧に綴られています。
そして、生きることや恋愛をすることに性別は関係ない。
同性愛に偏見がある人 -
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妊娠中パン屋さんのおかみさんが、ほとんど白骨化してみつかった。前後するように学生時代一緒にアメリカ留学に行った友達も、行方を絶った。後者の捜査を小野寺と宮下のコンビが任されるが、実家を調べても確証となりそうなものは何も出てこない。アメリカ留学中の写真を見つけただけだ。ただ実家の引出しに亡くなった娘の遺骨が残っていたので、自らの失踪ではなさそうだとは思う。
一方、後天性の読字障害だったが、アメリカ留学中に州知事候補の選挙応援をやり、その力で州知事が勝利させたという触れ込みで、TVのコメンテーターとして活躍している三条という男がいた。
週刊誌の記者が三条を追う。アメリカ留学中の話を三条に振るも -
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【あの日、奈良の空の下で何が起きたのか。フィクションの仮面を剥ぎ取り、国家のタブーに切り込む衝撃作。】
2022年7月8日。日本中を震撼させた元首相暗殺事件をモチーフに描かれた本作。作中の人物名こそ変えられていますが、地名や海外の政治家などは実名で登場するため、まるで「ノンフィクションのようなフィクション」を読んでいるかのような、生々しい錯覚に陥ります。
物語の視点は加害者側に置かれ、標的をいかにして暗殺するかという過程が、冷徹なまでに訥々と語られていきます。連日の報道で耳にした様々な説や動機が、パズルのピースが埋まるように物語へ組み込まれていく様は圧巻。読み進めるほどに「本当にこれ -
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歌舞伎を上手(うも)うならして下さい他には何も要らないと
マツや徳次や春江、芸鼓の藤駒、竹野、
見守ってる人たちさえも通り越していく
いつしか辿り着く
完璧を越えた完璧な芸へ
芝居の中で自身の目に映るものが
いつしか現実の世界を超越していく
景色が見たい
と言っていた景色は
現実の均衡が保てない世界
芝居への情熱が深く、その先に行き着こうと心がとらわれる
ひとつのキッカケを境に現実と芝居のバランスが崩れる様に息をのんだ
わが道しか見えず
不器用なまでに歌舞伎を愛し歌舞伎に魅せられ
その中でしか生きられなかった役者の生き様を見せてもらった
とても面白かった
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