小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
江戸時代の介護看護の小説「銀の猫」を読み終えて没入したまま、現代の認知症を患った父を支える妻と3人の娘を取り巻く家族のストーリーに突入した。
認知症、The Long Goodbyeと言うのか。
時間をかけて記憶や知性、人格が少しずつ失われて、家族だけでなく自身からもゆっくりと遠ざかっていくことなんだな。
儚いと言うしかない。
時間は悲しさ寂しさ辛さを忘れさせてくれる一面もあるが、残酷だな。
娘たちも、それぞれの生活がある中で、妻の献身的な介護看護には頭が下がる思いで、老老でふたりとも倒れないでくれ、と念じながら読み進めたが、最期のシーンは家族で想いをひとつにして看取れたことに、厳かな安堵感 -
Posted by ブクログ
「理解すること」と「影響を受けること」は、思っている以上に紙一重なのかもしれない。
連続殺人事件の女性容疑者・梶井真奈子を理解しようと取材を重ねる記者・里佳。しかし、その距離が縮まるほど、彼女は少しずつ梶井の価値観へと惹かれていく。その変化はあまりにも自然で、「いつからそうなったのだろう」と思うほど巧みに描かれている。気づけば、読者である私自身も里佳と同じように価値観を揺さぶられていた。
だからこそ、この作品は単なるグルメ小説でもミステリーでもない。誰かを理解しようとすることの危うさ、そして影響を受けた先で、自分自身の価値観や人生とどう向き合うのかを問いかける物語だったように思う。
決し -
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Posted by ブクログ
とっても面白かった。
エッセイの類になり、特別エッセイが好きということもないが最近小説から離れていることもあり読みやすく面白かった。
皇族や皇室について、そして彬子様に興味があったこと、留学に興味があったことなどから軽い気持ちで手に取ったがなるほどと思う皇族についての知識、儀式についての記載、オックスフォードの仕組みなど「そうなんだ、知らなかった」ばかりで本当に引き込まれた。そして丁寧な書き言葉と読者を全く置いていかない説明の組み立て、適度な文章量(文庫としては普通だが、連載であったということもあり一つ一つが短め)も読みやすくどんどんと次を読んでしまった。
オックスフォードについては大き -
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『僕たちの青春はちょっとだけ特別』の続編。
前作を読んだのは一年くらい前なので、細かい部分はほぼ忘れてしまっていたけれど、すぐに話に惹き込まれて、段々前作の雰囲気も思い出してきた。
…みんな、成長したなぁ。
というのが全編通した一番の感想。
架月は『他人の気持ちを推し量るのが苦手』ながら、常に相手を怒らせず喜ばせたい。悲しませたくない。という気持ちからついに自主的に探偵業務をし出して、ちょっとズレてる部分もあるけど、思いやりの気持ちが溢れていて本当に良い子。
莉音ちゃんも、前作のように突然激しく怒り出したりせず、うまく周りと付き合っている。
優花先輩がまた凄くて、しっかりしていて気も使えるし -
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箱根駅伝は若い頃から毎回見ている
お正月はずっとテレビの前から離れられない
山梨学院大学の最初のケニア人ランナーの走りも見た
あれから各大学にケニア人ランナーが
増えていった
ごぼう抜き 細くて長い手足
明らかにアジア系とは違う
それから高校駅伝にも出現
鹿児島の神村学園の最終ランナーの
逆転優勝も見た
衝撃が走った
抜かれたランナー達が可哀想と感じた
ランナー達の母国ケニア
なぜ彼らは日本にやって来たのか
引退後どうしているのか
そこに根ざす貧困 教育すら受けられない
ランナーとして才能があると
経済的にも恵まれて家族や親戚の世話
まで可能になる
だから走る
日本や世界で成功した後の生 -
Posted by ブクログ
やっぱりシャーロック・ホームズシリーズは面白い。アルセーヌ・ルパンシリーズもそうだけど、人物、自然、環境、衣装など、すべてがきちんと、省かれることなく描写してあるから、映画のように、物語が浮かび上がってくる。
大人になってからも良い小説、深い小説にたくさん出会ってきたけれど、やっぱりいつ戻ってきても、ここには色褪せない何か、決して裏切らない何かがあるなぁ。
ちなみに、最後に載っている島田荘司さんの後書きも、ぜひお見逃しなく。
(自身の小説であるシャーロック・ホームズシリーズのあまりの人気に嫌気がさしていたコナン・ドイルが、30歳のバートラムという青年と出会うことによって、新たな小説『パスカヴ -
Posted by ブクログ
幼少期にチェロを習っていた橘。誘拐されかけたことがきっかけで、チェロに触れることなく生活していた。
暗い深い光も入らないような深海の悪夢にとらわれ、チェロへの漠然とした不安は大きな飴色の楽器を見ただけで、わき上がっていた。
しかし、勤務先から2年間音楽教室への潜入捜査を命じられる。陰鬱で人間関係の構築が苦手がゆえに変な情を持たないだろう、たしかにスパイの仕事を遂行できるたろうと見込まれていた。
12年ぶりにチェロを握り、恐怖と懐かしさを覚え、徐々に没頭していく。チェロを弾くことに楽しさを感じ、もっと奥行きのある音を響かせたいと願う。私的なひとりの時間はチェロにあてて、チェロへの仄暗いぼんや
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