女の一生

女の一生

男爵家の一人娘に生まれ何不自由なく育ったジャンヌ。彼女にとって、人生は夢が次々と実現していくものであるはずだった。しかし、現実はジャンヌを翻弄し続ける。乳母妹だった女中のロザリが妊娠し、その相手が自分の夫であることを知った時、彼女は過酷な現実を生き始めた――。感情移入を抑えて、現実を美化せずにありのままを描く自然主義文学の真髄ともいえる傑作。

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女の一生 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ジャンヌ結婚までの流れが早すぎて、残りページ数を考えても、悲劇が起きる予感はしていた。

    ジャンヌがジュリアンへの愛が揺らぐシーンから雲行きが怪しくなっていった。新婚旅行でチップをあまり渡さなかったり、急に態度を変えたり。

    夫婦の仲がだんだん冷めていく様子がリアル。ジュリアンの行動がいちいち蛙化現

    0
    2023年08月29日

    Posted by ブクログ

    受け身で悲しい女の一生。
    モーパッサンは絶対に女性だと思ったが、男性だった。
    思春期の女性が感じる、訳もなく心がときめく瞬間の描写が女性的ですばらしい。

    0
    2022年04月07日

    Posted by ブクログ

    ずっと読んでみたかった古典
    最近この光文社古典新訳文庫の本をよく手に取ります
    すごく読みやすい
    他の訳を読んだことないので、この作品が特に読みやすいのかもしれないけど

    純潔に育てられたジャンヌが、恋をし結婚、夫の不貞行為に悩み、親の死も経験する
    愛する息子は、手紙で金を無心してくる
    ジャンヌが過酷

    0
    2021年11月26日

    Posted by ブクログ

    なんという素晴らしい小説!世間知らずのお嬢様だったジャンヌが少女のまま眠りにつきふと我に返ると人妻になっていた、など表現が素晴らしく、自然描写も素晴らしい。結婚してケチな本性を現す夫や、逆に金遣いが荒くジャンヌにたかる最愛の息子の対比。あんなにも情熱的に恋したのに夫の本性を知り、現実を知り、冷めてい

    0
    2015年04月22日

    Posted by ブクログ

    恵まれた境遇で育てられた娘ジャンヌが、希望と期待を抱いて愛した男性のもとへ嫁ぎ結婚生活が始まる。しかし皮肉にも、そこから彼女の転落人生は始まった。

    リアリズム文学の名作として挙げられる本作ですが、これが『女の一生』であったら人生に匙を投げたくなります。
    女癖の悪い夫、心を通わせた友人、そして最愛の

    0
    2015年04月21日

    Posted by ブクログ

    ありふれた人生の惨めさ、滑稽さ。年齢をとってから読むと、それは笑えるし心安らぐし、救われる気がするから不思議だ。

    人生に夢見ていた主人公が現実に打ちのめされていく。しかし自分は不幸だと考える主人公だけでなく、登場人物すべてが現実の中でみっともなさを晒しながらも、それでも何とかギリギリ現実社会の中に

    0
    2011年05月10日

    Posted by ブクログ

    結構感動した
    作者は男なのに女の人生、考え方みたいな表現が緻密で美しいと思った
    原題はune vie で別に女の一生という意味ではない

    0
    2025年09月24日

    Posted by ブクログ

    中学生の頃、こんなに面白い本があったのか!と思った女の一生。大人になって読んで、暗くて絶望しそうな内容だった。確か中学の頃は最後の場面に涙したのだが、今回はへぇといった感じで、感受性の強い時期の読書体験は貴重だったと思った。今は、何度も繰り返す展開の巧みさに気を取られてしまう。Une vieが ある

    0
    2020年04月03日

    Posted by ブクログ

    京都〜山形への新幹線で一気に読んだ。超おもしろかった。
    「アンナ・カレーニナ」のアンナも、この「女の一生」のジャンヌも(あと他にもいた気するけど」、テンション上がり下がり激しくて情緒不安定気味で美しくて無垢で無邪気で無知でなんか不幸。ヨーロッパの貴族って皆こういう感じなの?そんな彼女たちに共感して心

    0
    2019年07月18日

    Posted by ブクログ

    最後ハッピーエンドっぽい締めくくりだが、
    その後幸せに暮らしてそうな気がしない終わり方。
    過保護というか、世間知らずに育ってしまったことは不幸なのか。

    0
    2015年12月20日

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