あらすじ
【15年間のM-1グランプリ挑戦】【四十代独身ライフ】【芸歴18年目の上京】【『THE SECOND』優勝】……
ガクテンソク奥田修二が「四十路独身上京漫才師」としての日々を綴った初エッセイ集。
2005年、よじょうと「学天即」を結成し、同年の『M-1グランプリ』にてアマチュアながら準決勝進出を果たして以来、大阪を拠点に劇場、テレビで活躍し、数々の漫才賞を受賞。しかし、M-1はラストイヤーまで挑戦するも決勝の舞台に立つことは叶わず……。その後、「ガクテンソク」に改名し、2023年、41歳で上京。同年にスタートした結成16年以上の漫才師のための賞レース『THE SECOND~漫才トーナメント~』に挑戦し、第1回大会はベスト32で敗退。そして翌2024年の第2回大会で優勝を果たしました。
その喜びを綴った『note』のエッセイが注目され、「笑って泣ける」「映画を観ているような臨場感」「周りの人の考察や自身の心情が細かく書かれて自分が漫才師になった感覚に」など、賞レースに挑む芸人の生き様をありありと描いた文章は多くの方に読まれました。
『THE SECOND』で2度対戦したマシンガンズ・滝沢秀一さんも熱い推薦コメントが!
こんなに冷静に客を見ている漫才師は他にいない。
この本をNSCの教科書に推薦します。
(本書より)[チャンピオンになるまでに19年かかってるということは、普通に考えて「遅咲き」ですよね。考えようによっては「燻っていた」とも言えます。でも咲くことをあきらめていなかったし、腐ってもいなかったんだと思います]
優勝の瞬間、「何者かにな、なれっ、たんですけど!」と噛みながらコメントした奥田。
しかし今は「何者かになれてない」と言います。その真意とは?
noteの連載を大幅に加筆修正、書き下ろし・語りおろしを半分以上収録したエッセイ完全版となる本書。
お笑いファンのみならず、何者かになりたくて頑張っている人、何者かになりたかった人に響く一冊です!
発行:ヨシモトブックス
発売:ワニブックス
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
面白かった!!!奥田さんの人となりがよく分かる本。さらに奥田さんが好きになったし、次ガクテンソクの漫才が見れる日を、より一層楽しみになりました。こういう歳の重ね方したい。
Posted by ブクログ
ガクテンソクの奥田さんが好きで読んだけど、もっと好きになった。
言葉の解説がわかりやすくて、さらに凄く共感できる部分が多い。
何歳からでもまずはやってみる精神、素敵すぎる。
改めてカッコいいと思った。
Posted by ブクログ
奥田さんが生きる上で考えていること、M1への思い、THE SECONDへの思いが赤裸々に綴ってあって、私はnoteで読んでいたはずなのに、やっぱり号泣しました。
THE SECOND優勝後に書いた???って思うくらい客席とか他のコンビのネタとか分析してあってまじですご。リアタイしてたけど!
優勝すべくして優勝したんかな?いや、そうだよね。19年間腐らずに芸人続けてくれてありがとうございます。私が学天即を知ったのは2018年で、「呪縛は吹っ切れたけどネタ作りに苦戦してる学天即(奥田さん)」だったんだな、あの頃も十分面白かったけど、確かに2024年のTHE SECONDはまじでびっくりするくらい面白くて、好きな芸人がガクテンソクって言い続けててまじでよかったと思ったもんな。
これからも奥田さんのnote読み続けよう、奥田さんの書く口語体の文章まじでだいすき!
2019年をセルフラストイヤーにしようとしていたのも本書で知った。2020年も出てくれてありがとう、M1の決勝の舞台には立てなかったけれど、M1を目標に15年間走り続けてくれたことが本当に素晴らしい。THE SECOND優勝後も漫才を続けてくれてありがとう。奥田さんの目的が果たされるように、これからもたくさんの目標を作って、到達して、目的に近づいてほしいな。
あとは本筋じゃないかもだけど、夕飯が1年で365回しかないの本当に衝撃だった、当たり前なんだけど。私も1回1回の夕飯を大事にしようと思いました。
面白い話はめちゃくちゃいっぱいあって全部書き記したいけどえげつないことになるからこれだけ…。
よじょうさんのあとがきもよかった、まじで二人がずっと一緒にいていろんな経験(バイト)してたんだなーって思ったし、よじょうさんから「運命共同体」って単語が出てきたのもよかった。追伸の文章も大好きすぎる、まじで二人とも健康で長生きしてください。
最初に奥田さんが声かけた人に振られてくれてよかった(ごめんなさい)。ガクテンソクが奥田さんとよじょうさんの二人で良かった、だいすきだー!!さいこう!!!
Posted by ブクログ
"ガクテンソクを観に、またぜひ舞台にお越しください。ガクテンソクは、いつでも皆さまを舞台でお待ちしております。"
川西賢志郎さんの本が出版されると知り、絶対に読もうと決めた時、確実に情緒がぐるんぐるんに揺さぶられることが予想された。そのため「現役でバリバリに活躍している漫才師さんのエッセイも一冊読みたい」と考えていた。
そんな2025年1月、「京佳お嬢様と奥田執事」がバズりにバズった。その奥田さんも本を出すと知った。漫才もnoteの記事もとても面白い。調べると川西さんの本が2月15日、奥田さんの本が2月14日に発売だとわかり、これは運命だなと思って2冊とも読むことにした。
先に川西さんの本を読み、言葉にできないほど堅い読後感の余韻に浸りながら奥田さんの本を読んだ。
面白かったなぁーーー!!!お笑い大好き!!
M-1に憧れてお笑いを始めた。THE MANZAIの決勝には行き、その後も確実に力をつけたけれどM-1の決勝にはついぞいけなかった。
それでも環境を変え趣味を増やし興味の範囲を広げ、THE SECONDという漫才の大会で二代目王者になるまで。
これは「何故漫才師を続けられているのか」の本でもあった。
本が出るタイミング、そしてそれを読む時期って運命だと思った。奥田さんは川西さんの一期後輩にあたる。同じ時期に出た芸人さんのエッセイを続けて読めて本当に良かった。
"ネタも大事。けど、漫才師は人間なんだから、人間を見せないといけないんだ。"
41歳で上京して、THE SECONDという新しい漫才の大会に出て、新しい出会いがあって、考え方を理性的かつ前向きにすることができた。
"漫才辞めません。一生やります。"
奥田さんのこの言葉がTHE SECONDの2025年大会のCMにも使われている。こんな40代になって、自分について、自分の職業について、自分の毎日について考えながら暮らせると良いな。
そして「よじょうのあとがき」も素晴らしい!本の制作に関わらず内容も読んでいない相方のあとがき!どうかここまで辿り着いてほしい。
ああ面白かったなぁ。芸人さんのエッセイって良いな。
ガクテンソクさんの漫才を見に劇場に行きたい。
Posted by ブクログ
ガクテンソク奥田さんの生き方や考え方を独身男と漫才師それぞれからの視点で記載されたエッセイ。
読みやすく面白かった。
自己紹介から始まり、漫才にかける想いが満載だった。夢中になれることがあるって、素晴らしいと思った。
Posted by ブクログ
何者かになりたくて
著:奥田 修二
学天即のネタ書き担当である奥田修二氏、2005年にコンビを結成。同年の「M-1グランプリ」にてアマチュアながら準決勝進出を果たす。2024年には「TED SECOND」にて優勝を果たした。本書は、Mー1が終わり、「TED SECOND」で優勝するまでの時間を中心として綴られた「note」を一冊にまとめている。
四十路独身上京漫才師による赤裸々な等身大を綴った壮大な日記と仕上がっている。
構成は以下の4章から成る。
①四十路独身・奥田修二
②上京漫才師・奥田修二
③何者かになりたくて
④何者かになれなくても
お笑い好きの妻がリアルタイムでnoteを読んでおり、なんとなく気になっていた一冊。私自身、フルで学天即さんのネタはみたことはなく、「マルコポロリ」で上手に先輩芸人さん達からいぢられている人だなぁという印象を受けた。
読後にしっかりとコントを拝見させていただいた。練りに練られ試行錯誤の上に出来上がった漫才はどれも完成度が高く、本書の内容の本音ベースの心の内とぴったり印象があうような内容であった。
対照的に登場する相方のよじょうさんは中身にはあまり登場せず、突然にあとがきに登場し、その内容を含めて著者との不思議な関係性が垣間見ることができる。
誉め言葉になるかはわからないが、本書はネタよりもおもしろい。
Posted by ブクログ
やっぱりエッセイはいいな。
育休中に久しぶりに見たお笑い番組「有吉の壁」で、はじめて知った芸人さんのうちのひとつがガクテンソクだった。つかみどころのないよじょうさんと、頭の回転の速いツッコミ奥田さん。本書はその奥田さんのエッセイだ。
読みながら何度も笑ったし、じーんときた。奥田さんボイスで再生されるキレキレの文章や独特の比喩表現が最高だった。序章でしっかり心を掴んでくるあたりが、トークで生き抜いてきた漫才師という感じがした。
漫才への想いや人生についての考え方、生き方が素敵で、勇気をもらえる。後半はグッとくる言葉が多くて、たくさんフレーズ登録した。30代のお姉さん?でさえこうなのだから、40代のおじさんにはすごく刺さりそう!
「どうせ『こんな人生になるとは思わんかったわ』って言うなら、より明るくて、笑われる方がいいなと思ったんです。」って素敵すぎない? こんな40代を私も目指したい。中盤まで面白おかしく読んでいたのに、後半格好良すぎて大変だった。
漫才師になって19年、心が折れることも腹が立つこともいろいろあるなかで、それだけ長い時間を積み重ねてきた筆者だからこそ書ける文章だった。
あと何も読んでいない・よくわかっていないよじょうさんのあとがきも面白かった。素敵なコンビ、今後も注目していきたい。