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飲んだくれの農場主ジョーンズを追い出した動物たちは、すべての動物は平等という理想を実現した「動物農場」を設立したが、指導者であるブタは手に入れた特権を徐々に拡大していき……。権力構造に対する痛烈な批判を寓話形式で描いた風刺文学の名作。『一九八四年』と並ぶオーウェルもう一つの代表作、新訳版
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Posted by ブクログ
過去のロシアを風刺した寓話らしく、こんな世の中で本当にあるのかと疑いたくなった。もしあったとしたら過ごしたくないと率直に思った。本書を出版するのは大変だっただろうな、と思ったがに巻末に苦労が書かれており、著者の執念を垣間見れる。 特に気になった描写はことあるごとに発せられる羊のわめき声。最初は単な...続きを読むる賑やかしのように思っていたが、物語の後半のそれは意見を伝えようとする者に対しての妨害になっていく。発言の正しさではなく声の大きさや多さで正しさが決まる世の中は怖い。根拠のないデマがSNSで広がっている現代において同じことが起こりうると考えるとさらに怖い。ただ、そんな世の中と分かっていながら自身が何か変えようと行動を起こさないということは本書の中の動物たちと同じ未来を辿りかねない。 何が真実かを自分の目、耳で理解してそれを恐れずに伝えていく、そして周りを変えていく強さが自分には足りない。
かなり衝撃的で強烈な作品でした。ずっと読んでみたかったので高価でしたが、買って良かったと思います。それほど読む価値のある一冊です。特に若い人にはぜひ読んでほしい。違和感を覚えながらも、安心できる都合のいい言葉を信じて何も行動を起こさなかった結果が、こうした結末を生むのだと痛感しました。ベンジャミンの...続きを読むようにはなりたくないと思いました。
革命がどのように起き、独裁国家がどのように生まれるかを描いた小説。 小学生、中学生でも読めるくらいの優しい文章だけれど、何歳になっても考えさせられる内容だった。 社会主義国家に限らず、あらゆる人間社会(国家、企業、家庭、恋愛・友人関係など)で起こりうる構造。 強い者は傲ってはならない。そして弱い者...続きを読むは常に疑問を持つことを辞めてはならないし、間違いに気づける知恵をつける努力をしなければならない。 忘れないようにしよう。
元々はソ連を痛烈に批判した英国の古典だが、現代の政治や企業にも通ずる。ナポレオンが最も醜悪なのは間違いないが、少し疑問に思うことがあっても特に深く考えることもせず、長いものには巻かれろ精神のままな農場の動物たちがこの小説の胸糞感の肝だろう。同時に自分達はこの動物たちのようになってはいけないと身につま...続きを読むされる。
やっぱりジョージオーウェルの小説は面白い。 おかしなところも淡々と状況説明のように書かれているから自然に狂ってる感じが受け取れて楽しい。 人間は一旦ある空気を作られてしまえば、異端なことを発言しづらくなるという単純だけど強烈な同調圧力もリアルに描かれてて良かった。 いつまでコントロールされてるんだよ...続きを読むおおとも思ったw 序文も強い信念からくる批判が書かれていて、それ自体が面白い上に主題の説得力を増していた。 当時のイギリス社会の1つの側面を少し知れた。
スターリン政権がモデルの寓話です。独裁体制や全体主義の恐ろしさが、とても分かりやすく伝わってきます。 もしも、自分がこの農場の動物の一員だったらどうしたらよかったのか…あれこれと考えずにはいられませんでした。 物語の内容は勿論ですが、作者の序文案、ウクライナ語版の序文、そして訳者あとがきもなかなか...続きを読む面白い内容となっていて、読みごたえがありました。 アニメ映画も制作されていて、日本では三鷹の森ジブリ美術館ライブラリーの提供で公開されていたこともあったようです。 そちらの公式サイトでもなかなか興味深い解説やコメントが読めるので、この作品が好きな人にオススメしておきます。
飲んだくれの農場主ジョーンズを追い出した動物たちは、すべての動物は平等という理想を実現した「動物農場」を設立した。やがて農場は共和国となり、知力を得たブタが大統領に選ばれたが、徐々に権力を乱用していき... 非常に面白い作品だった。この作品は主に2つにわけることができると思う。まず始めが、動物...続きを読むたちの人間からの独立。家畜たちにひどい扱いを行う人間を一致団結で追い出そうと、結束して見事追い出すことに成功する。そこからみんなでかの有名なリンカーンの言葉のように、ルールを決め、みんなが平等となる農場を築いていく。ブタ、ウマ、鳥類など自分たちがみんなのために何ができるか考え仕事を全うしていく。 そして後半が、独裁国家への道のり。独立してから、高い知力を持つブタがリーダーとして動物たちをまとめていく。ここからが非常に面白い。ほかの動物たちが字を読めないのをいいことに、みんなで決めたルールを自分たちの都合のいいようにどんどん改悪、捏造していく。ほかの動物たちが明らかな疑問を持ち反論しても、高い知力を活かし、その反論をねじ伏せる。ほぼ洗脳に等しい状況。最後の方はあっと驚くような展開がある。 今作品は約80年前、第2次世界大戦が終了したころに出版された。ちょうどスターリン、ヒトラーの独裁があったころ。それを風刺したような作品で、動物たちの国づくりと捉えると非常に面白いが、風刺と捉えると今現在も世界中で似たようなことが多くあり、目の前の世界と向き合う大切さ、正しい判断能力が必要と気づかされる作品。
弟の知り合いが人生を変えた本(高校生の時に読んだらしい)と言っていたということを聞き、気になって熟読。 とても衝撃的な内容で、人生を変えるのも納得。 文章がストレートで無駄がなく、かつテンポが良いため先が気になりあっという間に読んでしまった。 ストーリーの前半は「〜していたそうです」という文体が展開...続きを読むが進んでいくにつれて「〜と確信しました」「〜がわかっていました」と徐々に根拠の無い出来事があたかも事実であるかのように言いくるめられているところが恐怖である。 色々な観点から沢山のことを考えるが、まず2点、無知であるということ、間違っていると思っても自分の意見(丸め込まれないように言い返す術が必要であるが)を言えないで黙認するという事がどれだけ恐ろしく、且つ罪であるという事か。 あとがきに書いてある、出版に至るまで何社も断られた作者の苦労話も興味深い。 ヒトラーは戦後ありとあらゆる映画や本に独裁者としての悪行の内容がこれでもかと言うくらい出回っているが、スターリンはその10分の1も知られていないところから、自主検閲によって言論の自由があるようでないのが今の現実かと考えさせられた。
権力や平等をテーマに書かれた風刺的な寓話。 人間の支配から自由を勝ち取った動物たちが自ら農場を運営するようになるが、その中で権力や階級が生まれていく。権力社会や権力国家を批判した作品。 力を持った途端私利私欲にまみれていく賢い豚や、そのお零れに群がる手下、搾取されてるとは思いもせず働き続ける馬や羊...続きを読む、鶏などの愚かな動物たち。 支配者が人間から豚に変わっただけで動物たちの生活は何も豊かになっていないのに自分たちは豊かになっていると洗脳され続けている様子が中々グロい。1番の働き者だった馬のボクサーが過労に倒れた時も、労られることなく馬肉やらに加工され、支配者にとって労働者は捨て駒に過ぎないのだと痛感した。ロバのベンジャミンだけはこの愚かな出来事の全貌が見えていたのだと思うと、彼の孤独にも胸が痛くなる。
擬人化された物語はもちろん、序文や訳者のあとがきも非常に興味深かった。 オーウェルは社会主義に傾倒していることもあり、この物語を通してソ連社会主義を批判し課題を挙げることで、理想とする社会主義を追求する姿勢を感じられた。 また、訳者のあとがきでも述べられていたが、崇拝主義への批判としてこの物語を...続きを読む扱うのではなく、道理に反している独裁に声を上げる勇気を持てず、傍観者となってしまった人間の弱さを直視しなければならないと感じた。
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動物農場〔新訳版〕
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