あらすじ
飲んだくれの農場主ジョーンズを追い出した動物たちは、すべての動物は平等という理想を実現した「動物農場」を設立したが、指導者であるブタは手に入れた特権を徐々に拡大していき……。権力構造に対する痛烈な批判を寓話形式で描いた風刺文学の名作。『一九八四年』と並ぶオーウェルもう一つの代表作、新訳版
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Posted by ブクログ
共産主義への批判として書かれたものだが現代のいかなる権力構造にも当てはまって面白い。いつの時代も権力者は、
「都合のいいように過去や決まりを変え」
「自分たちの身内の利益のみを追求し」
「それが幸せであると家畜を洗脳する」
ということが書かれていた。今の日本も随分マイルドだが口を開けば悪夢の民主党時代よりはマシ、というような人もいて段々この本のような末路を辿るのかと怖くなった。
権力に支配される家畜にならないように本を沢山読んでこうと思う。ただ何より、好きにものを言える時代や社会でよかった。
Posted by ブクログ
ソ連の独裁を批判する内容の本やった。
動物達の行動を通して、生々しく独裁と搾取の仕組みが描かれていた
こんな感じの本読んだん初めてやけど、読みやすかったし面白かった
Posted by ブクログ
これでもか!ええいこれでもか!と痛烈な風刺と皮肉の連撃を浴びせてくる
不正を糾弾しない者の怠慢が、革命を成し遂げた英雄を新たな独裁者へと変えてしまったのかもしれない
貴志祐介「新世界より」に同名のキャラクターがいたが、きっと偶然ではないのだろう
Posted by ブクログ
過去のロシアを風刺した寓話らしく、こんな世の中で本当にあるのかと疑いたくなった。もしあったとしたら過ごしたくないと率直に思った。本書を出版するのは大変だっただろうな、と思ったがに巻末に苦労が書かれており、著者の執念を垣間見れる。
特に気になった描写はことあるごとに発せられる羊のわめき声。最初は単なる賑やかしのように思っていたが、物語の後半のそれは意見を伝えようとする者に対しての妨害になっていく。発言の正しさではなく声の大きさや多さで正しさが決まる世の中は怖い。根拠のないデマがSNSで広がっている現代において同じことが起こりうると考えるとさらに怖い。ただ、そんな世の中と分かっていながら自身が何か変えようと行動を起こさないということは本書の中の動物たちと同じ未来を辿りかねない。
何が真実かを自分の目、耳で理解してそれを恐れずに伝えていく、そして周りを変えていく強さが自分には足りない。
Posted by ブクログ
かなり衝撃的で強烈な作品でした。ずっと読んでみたかったので高価でしたが、買って良かったと思います。それほど読む価値のある一冊です。特に若い人にはぜひ読んでほしい。違和感を覚えながらも、安心できる都合のいい言葉を信じて何も行動を起こさなかった結果が、こうした結末を生むのだと痛感しました。ベンジャミンのようにはなりたくないと思いました。
Posted by ブクログ
革命がどのように起き、独裁国家がどのように生まれるかを描いた小説。
小学生、中学生でも読めるくらいの優しい文章だけれど、何歳になっても考えさせられる内容だった。
社会主義国家に限らず、あらゆる人間社会(国家、企業、家庭、恋愛・友人関係など)で起こりうる構造。
強い者は傲ってはならない。そして弱い者は常に疑問を持つことを辞めてはならないし、間違いに気づける知恵をつける努力をしなければならない。
忘れないようにしよう。
Posted by ブクログ
元々はソ連を痛烈に批判した英国の古典だが、現代の政治や企業にも通ずる。ナポレオンが最も醜悪なのは間違いないが、少し疑問に思うことがあっても特に深く考えることもせず、長いものには巻かれろ精神のままな農場の動物たちがこの小説の胸糞感の肝だろう。同時に自分達はこの動物たちのようになってはいけないと身につまされる。
Posted by ブクログ
訳者あとがきより。
この話は、社会主義批判にとどまらない。独裁者や支配者階層たちだけでなく、不当な仕打ちをうけてもそれに甘んじる大衆批判もされている。なにもしない大衆が、権力者の横暴を招き、独裁者を容認してしまうことになる。
本当にその通りだと思った。
Posted by ブクログ
やっぱりジョージオーウェルの小説は面白い。
おかしなところも淡々と状況説明のように書かれているから自然に狂ってる感じが受け取れて楽しい。
人間は一旦ある空気を作られてしまえば、異端なことを発言しづらくなるという単純だけど強烈な同調圧力もリアルに描かれてて良かった。
いつまでコントロールされてるんだよおおとも思ったw
序文も強い信念からくる批判が書かれていて、それ自体が面白い上に主題の説得力を増していた。
当時のイギリス社会の1つの側面を少し知れた。
Posted by ブクログ
人間を追い出した動物達が理想の農場を作り上げようとするが、知恵を持った豚が権力を持ちやがて独裁を始める風刺話。
選挙で有る事無い事相手を貶めて勝ちを得たり、七戒と呼ばれる七つの約束事が豚のいいように改変されたり、不満を持つ者を反乱者扱いして追放したりと理想の農場は徐々に恐怖の農場へと変貌していく。
最初は笑って読んでいたが段々恐ろしくなってきた。
ジョージ・オーウェルが1943年にソ連をモデルに書いたそうだが、今現在、当てはまる国が沢山ある。日本も例外では無い。お米問題にしてもなんか変だ。国民の一人としてできる事はなんだろうか?
知恵のある豚に搾取されていて良いのか?オーウェルが警笛を鳴らしてくれている。
Posted by ブクログ
想定を外れず想定通りに胸糞物語が進行していく、権力の腐敗と独裁の危険を風刺的に描いた作品です。特にラストの豚が人間に、人間が豚に見える描写は個人的に完璧だと思いました。
Posted by ブクログ
動物農場を読んで(走り書き)
物語のベースがロシア革命をモチーフにして書かれていることは事前情報を調べていな
かったので、読み終えるまで知らなかった。
そもそもロシア革命の概要すら知らないので、あとがきを見て、ざっくりそういう感じなんだというくらいしか理解できていない。
だが、オーウェルが訴えたいことはロシア革命の構造や起こったことももちろんだが、
反発しない民衆に対しても問題視し、こうではいけないと訴えたかったのではないかと思った(思ったというか、あとがきを読んで共感した。 )
物語を読み進んでいく中で、 「なんで豚以外の動物たちは疑問を感じても、そのまま流してしまうのだろうか?」と感じていた。なんかもやもやするなと。
これは当時のロシアだけでなく、現代の民衆も同じような状態なのだとあとがきにあり、その通りだと思ったし、自分もそのうちの一人だと思った。
動物農場ほど規律が単純ではないから、 「何に疑問を持ち、発言するのか」が複雑だと思う。
疑問を持っても、網のように張り巡らされた規律・仕組みに理由があったり、深い歴史背景や宗教背景があったりするだろう。まずはそれを知らなければ、疑問に対する反発は表に出せないのではないか。
「ガザとは何か」でも感じた、今起こっている悲しい出来事に対して抱く疑問や、何とかしなきゃ!という気持ちがあるのに、すぐに行動に移せない自分自身が偽善者であるように感じ自己嫌悪に陥るが、まずは何事も知ることが行動の出発点だと思う。
何に対して疑問に感じるのかは人それぞれだと思う。私の疑問は他人とは違うし、それを 100%理解共感してもらえるなんて不可能。でも、その疑問を解決するためには、疑問の「点」だけを見ると間違えた答えを出しかねないので、疑問「点」の背景にある「面」「線」に視野を広げる必要があり、それを知ったうえで自分の中で疑問に対する解を出せばいい。
動物農場に話を戻すと、行動に移さない民衆はまさに自分であり、自分が抱く社会に対する疑問は、調べることで行動の第一歩を踏み出せると考えているため、いま、自分の中で疑問に思うこと、理解できないこと、なんでなんで?と思うこと、それをすべて知っていくことが重要なのだと、改めて認識した。
オーウェルがこの物語を出版する過程で、いくつかの出版社に断られた(政治的な理由で) 。政府監修の書籍ではなく、個人が物語を書いただけなのに、印刷できないという壁があったことが、私ももどかしかった。でも、今こうして読めたことが、オーウェルが生きた時代よりもオープンで公平な世界になったのかなと思った。
私がこの物語を読んで疑問に思うのは、なぜ人間(動物も?)は統治したくなるのだろう?なぜ、同じホモサピエンスなのに、見えない境界線を引くことにこだわるのだろう?
かくいう自分も、日本で増え続ける外国人に対して気持ちよく感じないのはなぜなのだろう?という疑問が展開された。
これらの疑問の軸は二つあり、
①ホモサピエンスの人類史
②文化、社会的、政治的なアイデンティティの形成による、内と外の境界線これらの疑問は、う。そうすれば、一見めちゃくちゃ主語デカで「???」となる。
ここで自分の思考を停止させずに、さけるチーズを極限まで割くように、ほぐしていこ一つ一つの疑問は小さく乗り越えられるかもしれない。
私は、27 歳になって初めて本格的に本を読み始めた。
遅いスタートなので、私が感じたこと、疑問に思っていることは、ものすごく幼い内容なのかもしれない。
でも、今自分は本を読み、知的好奇心を満たすことで、自分の脳みその密度が濃くなっているように感じる。本は他人の脳内を覗き、自分にはない考えを教えてくれる。
自分の世界が広がっていることを実感している。 「あんな時間があったなら、休職中にやっていればよかった」と思うが、あの期間はあの期間で違うことをいっぱい考えた。
今回読んだ動物農場から、改めて自分が本を読む目的を考える機会となった。
以上
Posted by ブクログ
80年前の小説とは思えない、まるで現代社会かのような面白くてゾッとするお話でした。
ブタたちは狡賢く、ほかの動物が学べない(学ばない)のをいいことに、欺瞞たっぷりの話術で丸め込み、黙らせてしまう。無知な羊たちを洗脳し味方につけ、屈強な取り巻きを作るべく仔犬を隔離して偏った教育を行う。やり方が巧妙で、実に汚い。
けれど、他の動物たちは「何かがおかしい」と思っても、羊(大多数の意見)に負けて深く考えず、育った仔犬(恐怖)に負けて声を上げることもない。空腹で疲れ、人間に打ち勝ったかつての栄光だけを誇りに、或いは諦めと無関心でなんとか生きている。実際のところは皆 ブタたちのために生かされていると言った方がいいくらい(ボクサーがいい例で、彼の最後はゾッとする)
独裁者に都合よく書き換えられた歴史に、若い世代は疑うこともしない。再び自由と平等が訪れる日は来るだろうか。
ネット社会が進んで、"自分に都合のいい"情報や"AIが予測したおすすめ"ばかりになれば、いつか大事なことに気づけない世界が来そうだ。多くを学び、広い視野を持ち、自分で考えて答えを探すことの大切さを再認識しました。そして時には、勇気を出して立ち上がることも。
Posted by ブクログ
スターリン政権がモデルの寓話です。独裁体制や全体主義の恐ろしさが、とても分かりやすく伝わってきます。
もしも、自分がこの農場の動物の一員だったらどうしたらよかったのか…あれこれと考えずにはいられませんでした。
物語の内容は勿論ですが、作者の序文案、ウクライナ語版の序文、そして訳者あとがきもなかなか面白い内容となっていて、読みごたえがありました。
アニメ映画も制作されていて、日本では三鷹の森ジブリ美術館ライブラリーの提供で公開されていたこともあったようです。
そちらの公式サイトでもなかなか興味深い解説やコメントが読めるので、この作品が好きな人にオススメしておきます。
Posted by ブクログ
飲んだくれの農場主ジョーンズを追い出した動物たちは、すべての動物は平等という理想を実現した「動物農場」を設立した。やがて農場は共和国となり、知力を得たブタが大統領に選ばれたが、徐々に権力を乱用していき...
非常に面白い作品だった。この作品は主に2つにわけることができると思う。まず始めが、動物たちの人間からの独立。家畜たちにひどい扱いを行う人間を一致団結で追い出そうと、結束して見事追い出すことに成功する。そこからみんなでかの有名なリンカーンの言葉のように、ルールを決め、みんなが平等となる農場を築いていく。ブタ、ウマ、鳥類など自分たちがみんなのために何ができるか考え仕事を全うしていく。
そして後半が、独裁国家への道のり。独立してから、高い知力を持つブタがリーダーとして動物たちをまとめていく。ここからが非常に面白い。ほかの動物たちが字を読めないのをいいことに、みんなで決めたルールを自分たちの都合のいいようにどんどん改悪、捏造していく。ほかの動物たちが明らかな疑問を持ち反論しても、高い知力を活かし、その反論をねじ伏せる。ほぼ洗脳に等しい状況。最後の方はあっと驚くような展開がある。
今作品は約80年前、第2次世界大戦が終了したころに出版された。ちょうどスターリン、ヒトラーの独裁があったころ。それを風刺したような作品で、動物たちの国づくりと捉えると非常に面白いが、風刺と捉えると今現在も世界中で似たようなことが多くあり、目の前の世界と向き合う大切さ、正しい判断能力が必要と気づかされる作品。
Posted by ブクログ
弟の知り合いが人生を変えた本(高校生の時に読んだらしい)と言っていたということを聞き、気になって熟読。
とても衝撃的な内容で、人生を変えるのも納得。
文章がストレートで無駄がなく、かつテンポが良いため先が気になりあっという間に読んでしまった。
ストーリーの前半は「〜していたそうです」という文体が展開が進んでいくにつれて「〜と確信しました」「〜がわかっていました」と徐々に根拠の無い出来事があたかも事実であるかのように言いくるめられているところが恐怖である。
色々な観点から沢山のことを考えるが、まず2点、無知であるということ、間違っていると思っても自分の意見(丸め込まれないように言い返す術が必要であるが)を言えないで黙認するという事がどれだけ恐ろしく、且つ罪であるという事か。
あとがきに書いてある、出版に至るまで何社も断られた作者の苦労話も興味深い。
ヒトラーは戦後ありとあらゆる映画や本に独裁者としての悪行の内容がこれでもかと言うくらい出回っているが、スターリンはその10分の1も知られていないところから、自主検閲によって言論の自由があるようでないのが今の現実かと考えさせられた。
Posted by ブクログ
権力や平等をテーマに書かれた風刺的な寓話。
人間の支配から自由を勝ち取った動物たちが自ら農場を運営するようになるが、その中で権力や階級が生まれていく。権力社会や権力国家を批判した作品。
力を持った途端私利私欲にまみれていく賢い豚や、そのお零れに群がる手下、搾取されてるとは思いもせず働き続ける馬や羊、鶏などの愚かな動物たち。
支配者が人間から豚に変わっただけで動物たちの生活は何も豊かになっていないのに自分たちは豊かになっていると洗脳され続けている様子が中々グロい。1番の働き者だった馬のボクサーが過労に倒れた時も、労られることなく馬肉やらに加工され、支配者にとって労働者は捨て駒に過ぎないのだと痛感した。ロバのベンジャミンだけはこの愚かな出来事の全貌が見えていたのだと思うと、彼の孤独にも胸が痛くなる。
Posted by ブクログ
150頁くらいで読めるコスパ最高の小説。
ロシア革命や権力の腐敗を描いており現代においても示唆に富む。個人的にはナポレオン死去や農場が崩壊する絵まで描いていたら凄まじいと思えたが、そこまで予言めいた内容は含まれず、当時の体勢批判に留まっていたため、星マイナス一つ。
Posted by ブクログ
オーウェルは社会主義者であり、社会主義を歪曲するスターリンを批判した。
一方、疑問を抱きながらも状況を甘んじる支配下の人々のことも批判した。
疑問を声に出すことが、私たちにできる最善ではないか。今はSNSで世界に声を発信できる。自分の意見を言う勇気が1番大切だ。
Posted by ブクログ
動物が人間を追い出して新しい国を作るという設定が面白かった。そして、動物独自の国になることはなく人間と同様の現象が起きて、動物同士の衝突や主従関係、権力争い、外交と現代の国で行われている社会を反映していた。
Posted by ブクログ
農場主を追い出し自由を求め独自の国家を築いた動物たちによる革命の誕生と崩壊を描くソ連を風刺した寓話。
操作された情報しか与えて貰えず、懐疑心を抱いても声を上げる前にもみ消される…
権力を振りかざすブタ達の行動は許されないが、見事にコントロールされてしまった労働者の動物たちの世事疎さが独裁を助長させている様が滑稽だった。
自身の置かれている状況に興味を持ち正しい情報を見極める知恵を身に付ける努力を怠ってはいけないと思った。
Posted by ブクログ
ジョージ・オーウェルによる
独裁と腐敗。社会主義。
そういった人間社会の愚かさや汚さを動物達を使って描いた風刺小説。
ロシア革命を動物達でなぞって書かれる。
ロシア革命が何なのか分からない人はこれを読めば簡単に概要を理解できる。
実際私もその1人。
ただロシア革命だけではなく
革命したとて頭が変わるだけであり、体制は何も変わらないこと
違和感を覚えながらも行動しない市民達の愚かさ。
など
社会主義そのものが書かれている。
それを動物の特徴を捉えつつ、わかりやすく描かれている。
教科書にすべき。
Posted by ブクログ
民主主義が全体主義に陥っていく危険性を、とある農場の動物たちを通して寓話的に描く怪作。
1984年に通じるメッセージはあるものの、よりシンプルで読みやすい。
豚がドンドンぶっ壊れていく様が、面白くも怖かった。豚が完全に人間化し、どちらが支配階層か分からなくなるラストが秀逸。
Posted by ブクログ
読みやすかったが、動物がたくさん出てきて楽しそうな話なのに怖かった…。豚怖い。序文案と解説まで読んで昔のある国のことを書いていると知った。解説にもあったが、権力握った豚も悪いんだけど、それに反論できず流されてしまう他の動物たちも悪いんだよなあと思った。そういうのって実際会社とかでもあるし。自分の意見を言えないとか。でも反論したらその場で命奪われそうな空気だったらやっぱり言えないと思う。
Posted by ブクログ
強い者に追従して尻馬に乗って何も考えないのが楽なのはよくわかる。知識がないって怖いけれど、もともと知識を得ようとするには、基本的な教育を受けているのが必須だし。
一応教育を受けた人が大多数の今の日本を見ていても、とんでもない偽医学が大手を振っていたり、政治家が言ったことを翻しても、大して叩かれることもない現状を見ていると、絶望的な気分になる。
Posted by ブクログ
1984が面白かったので他のオーウェルの作品も読んでみたいと思っていた。
豚が人間を支配する猿の惑星的なディストピアかと思ってたら動物が動物を支配する人間社会の風刺だった
不穏を感じながらもだんだんと独裁が当たりになっていく様が読んでいて興味深かった
Posted by ブクログ
「動物農場」は「昔の作家が書いたブラックな風刺作品」としてYouTubeで紹介されているのを見たことがあり、作品名とあらすじは知っていた。古いし、実はあんまり自分で読もうと思っていなかった小説。
ところが最近SNSでこの作品を読んでいる人を見かけ、その人は働き者の馬にとても哀愁を感じているようだったから私も読んでみたくなった。
私はてっきり社会風刺の作品に登場する「大衆」はただの「大衆」で名前なんかついてないんじゃないのかと何となく思い込んでいた。でもその働き者の馬には名前がついていて「個」として書かれているらしい。
実際、読んでみると登場する動物の特性はキャラクターとしての在り方に結びついていて、私も働き者の馬「ボクサー」のシーンではかなり参ってしまった。
理想の共和国を作ろうとする希望から始まる物語が独裁体制へと転落していく様は恐ろしい。
人間を動物に置き換えて「集団」ぽさが強調されるんじゃないんだ……この農場の動物に皆一緒の結末が訪れるのではなくて、個々が行ってきた行為、能力に応じてそれぞれには違う結末が来るんだ……と。
この作品を通じて、自分の生き方は社会でどんな役割を果たし、どんな終わり方を迎えるのだろうと考えさせられた。大衆をなす個人たちの対比は、鮮やかすぎるほど際立っていた。
Posted by ブクログ
寓話とはいえ大分直接的な話だった。権力を持ったブタの批判をしつつ、それを止められずに欺瞞に誤魔化される他の動物たちへの批判も大いに含まれてるのかな。
木材をどっちに売るかによって敵の農園が変わるのが1984を彷彿とさせた。