【感想・ネタバレ】動物農場〔新訳版〕のレビュー

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本当は角川文庫(髙畠文夫訳)で読んだけど出てこなかったのでこちらで登録

思ってたよりずっと読みやすくて、面白かった
もっと長くて教養がないと楽しめない作品かと思っていたけど、中高校生ぐらいで読んでも十分楽しめそうな作品だった
個人的にはラストをポジティブに受け取ることは難しいなと思ったけど、それでも雑草魂のたくましい民衆に託された希望もあるのかなと思った

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2024年05月06日

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1984年から、ジョージオーウェルを知りたくなり、この本を読みました。
陰湿な空気が流れるなか進む物語。かわいい動物を思い描いて読むと最後の展開で痛い目をみるかも。

なんでこんな事を考えられる、思いつくのか。当時の社会情勢を調べもう1回読むとまた違う視点で読むことができました。

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2024年05月01日

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「すべての動物は平等である。だが一部の動物は他よりももっと平等である」
80年ほど前の作品で且つ200ページと短めながら、言葉を失うほどの恐怖を感じる。。そんなおとぎ話でした。名作と言われる所以が素人ながらよく分かった気がします。
無知な私は、それがロシア革命後における権力構造の変遷を描いたものだとは全く思い当たりませんでしたが、巻末の訳者あとがきを読んで結構理解が深まりましたので、未読の方は是非セットで読んでみてください。

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2024年03月20日

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権力の暴走と、それを止められない愚かな民衆が寓話的に描かれる。動物によるおとぎ話ではあるが、恐ろしいまでのリアリティがある。
最初はちょっとした違和感だった。全ての基本だったはずの根本理念の解釈が徐々に歪められ、気づいた頃にはもう手遅れになっている。だからこそ、小さなものであっても不正は徹底的に糾弾しなければならない。ヒツジの喚きに妨げられること無く、声を上げなければならない。権力の暴走は民衆の責任でもある。知識があっても何も言わなければ、何も知らないのと同じだ。
根回し大国の現代日本に必要な本だと思う。

スターリン式の社会主義(独裁)への批判であり、あらゆる権利構造に対する強烈な注意喚起。盲目的な個人崇拝、言論統制、歴史改変は地獄への片道切符に他ならないということを、わかりやすく簡潔に教えてくれる。

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2024年03月06日

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「動物農場」面白すぎた。
単なる共産主義に対する批判ではなく、自ら考えて声を上げない民衆によって歪んだ権力構造が作られてしまうことへの警告だと捉えると、物語がより立体感を持って現代に生きる私たちにも突き刺さる。
個人的にはボクサーの「わしがもっと働く!」ってセリフが切なかった。

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2024年02月02日

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優しく、優し〜く書かれた恐ろしいお話し。
ゆっくりと薄気味悪くなってくる。
ん?と思った時に、ま、こんなものかと受け入れ続けていると、気づいた時には声も上げられなくなっているという状況。あるよね、普通に。これが国家単位で行われているところのなんと多いことか。

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2024年01月27日

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ネタバレ

ソビエト批判、共産主義批判の寓話であるが、xx主義云々というより「知識を悪く使うものたち」と「知識を持たないものたち」による社会全般に対する末路とその教訓という意味では別に資本主義、民主主義社会にも大いに当てはまる話だったと思う。
ブタ以外の動物は無知識層として描かれ、文字も読めず、記憶力もなく、知識層たるブタの言うことは絶対として認識している。
おそらく古くからの封建制の社会でもほとんど同じだろうし、現代においても間にマスコミやSNSが入るという違いはあるが似たようなものではないか。
数多の情報にさらされそれらを処理しきれない(結果、"知識"を持たない)のが今の私たちであり、結果情報を得ることすらできない動物農場とはそこまでの差はないと思う。
つまり無量空処喰らってるいるのと同じだ。
適切な知識を持たずに騒ぐだけのヒツジ、
知識を得ることを放棄し従うウマ、
いまの日本にだって腐るほどそういうニンゲンはいる。
動物たちだって反乱の兆しはいくつもあった。その度にスクウィーラーに諭され、納得する動物。
テレビや、ネット記事や、SNSで得た情報を鵜呑みにして批判だけする人々。

自由であるということは行動に責任を持つことである。責任を持つには知識がいる。少数の無知でも社会に発信できるこの世の中で、どれだけ価値ある情報かどうかを処理するかがこの先動物農場ならぬニンゲン農場となるか、あるべき民主主義と資本主義の発展を実現するかのキーポイントではないか。
動物農場に対して我々の大きなアドバンテージとして"学ぶ"機会がある。社会構造の問題も大きいが、個人としての生存戦略を自ら立てねばなるまい。この世界の根底は弱肉強食であり、資本主義も同じなのだから。

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2024年01月05日

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面白かった。

上手いこと描かれているなと。
流されないで,自分で考えること、勉強すること
思考停止しないこと、改めてそういうことは大事だなと感じた。
ロシアの歴史に関連する小説を読みたくなった。
これは再読するだろうな。

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2023年12月01日

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共産主義の独裁がいかにして起こるかよーくわかる怖いお話。
スノーボールがトップだったらどう変わっていたか、すごく知りたいと思った

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2023年11月30日

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ネタバレ

痛烈なあからさまなソヴィエト批判、であるにとどまらず、広く権力批判であり、臆病で盲目な大衆への批判でもある。

権力の腐敗の様はおとぎ話に落とし込みながらも、緻密でリアルだから、読む手を止められない。この圧倒的な文章力に裏付けされたわかりやすさは、古典として評価すべき一方、これを社会主義体制批判として盲信した大衆を振り回す危険もあると考えを巡らせた。

とにかく、あらゆる読者を射程に収めたアイロニックな文章として秀逸である。

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2023年11月30日

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全員の平等を求めた社会主義は、結局、独裁になってしまう。その過程を風刺的に皮肉って描かれていて、筆者は実際にソ連を批判して書いたそうだけど、現代社会にも通じる部分が多い。政治家の言うことが変わってはないないか?私たちは働くことや苦労することが美徳だと、思わされてはいないか?
ラストのシーンで、豚と人間が協力し合うことが決定したかと思ったけど、そこでも争いが始まっていたのが、終わりとしては良かった。
考え続けろ、疑え、というメッセージを強く感じた。

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2023年10月08日

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強烈な社会風刺の込められた一冊。ある特定の時代のある特定の国家のことを、動物を主人公に語っているようにも見えるが、解釈次第で、過去も現在も大して差がない世の中なのでは…?と感じさせられる。世界、国、人々、それぞれが抱える問題を、戦時中に考え続け、訴え続けた著者の想いを引き継ぎ、我々は考え続け、何かしらの見つからない答えを探し続けなければならない。

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2023年10月03日

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小難しい解釈を必要とする古典だと思い込んでいましたが、こんなにも読み易い「おはなし」だったとは。風刺があまりにもストレートなため、当時は出版社から軒並み敬遠されたようですね。その辺りの事情も著者・訳者の後書きでよくわかります。いずれにしても、もっと早くに手に取るべき作品でした。
中学生の娘にも勧めていますが、ロシア革命や共産主義すらろくに知らない状態で読むと、はたしてどういう解釈をするのか… 興味深いところです。

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2023年09月14日

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オーディブルにて。
事前情報なしで読み、表面的な解釈をしただけでも、ラストはゾクッとした。小説としてもとても面白い。
後から訳者あとがきなどを読み、これがソ連批判だということを知って二度ゾクッとした。
読んでおいてよかった作品だと感じる。

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2024年04月23日

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最初はポップな動物の理想郷みたいな形で話が進んでいくと思っていた。指導者に搾取され続け、それぞれが豚と言われたことを鵜呑みしている、共産主義の姿を描いているとあるが、どこか社会小さなコミュニティにも似て非なるところはあるような気がする。

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2024年03月27日

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最初からなんか皮肉っぽいな〜なんて思いながら読んでたら共産主義を批判することをテーマにした小説だった。動物達で話を進められると読みものとして面白く読めるけど実際こういったことが起きていたんだと思うとなんともいえない気持ちになる。
共産主義がどうとか全く興味ない人でも読みやすいし面白いからおすすめ。

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2024年03月13日

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思ったよりも読みやすかった。1984が難しかったから敬遠していたけど、言葉は簡単だし大まかな主張も理解しやすい。支配階級は首がかかわっても新たな支配者が生まれる、というのが一般的なメッセージらしいが、解説者と同じで、無批判かつ無知な動物側に対する批判を強く感じた。今の自分が社会の出来事に対して無関心無批判だからそれに対する引け目だらうと思う。動物たちの無知が彼らの首を絞めていくのに気づかない様子がわかりやすく書かれていて、知識の大切さ、批判しようとすること、批判が許容されることの重要性を感じた。
ロシアの革命とスターリンによるその後の独裁をおとぎ話に落とし込んだ話らしいが、当時の状況を知らないことで理解しきれていない部分、読み落とし、勘違いもあるかもしれない。これも自分が無知であることの戒めとしたい。
1984はこの作品の後に書かれたらしいが、共通点は非常に多いと感じた。農場の生活が改善していないにも関わらず、スクウィーラーによる演説で生活の質が向上しているとされる点とか。

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2024年03月07日

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もちろんドンドン間違った方に進むトップも悪いんだけど、それを傍観するだけの側にも問題がある。
何も考えず、考えていても行動しない傍観者に成り下がってないか、度々思い起こす必要があると感じた。

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2024年02月20日

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ネタバレ

ソ連の社会主義国家をモデルとし、リーダーはブタ、国民は他の動物たちとして描かれている。
最初は人間を追い出して動物にとってより良い環境を作り上げるために皆で協力していたが、ブタが自分たちが有利な状況になるよう少しずつルールを改変し、利益を搾取するようになる。

私自身、日本の政治にはあまり関わろうとせず、会社でも上司に従い毎日残業して働いているが、まるで本書に出てくる、不満はあれど何の対策もせずブタたちを信じて従っている他の動物たちのようで耳が痛かった。
現状を改善しようとせず流されるままに生きていては、余裕のない生活の中、ただ時間を浪費して保証のない老後を迎えるのだろう。
せめて、動物牧場が自分には合わない環境だと見切りをつけ外の人間に従いさっと離脱したモリーのように、強かに生きたい。

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2024年02月06日

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本作中をどこからどう読んでもソ連とスターリンと愚民への批判。ありきたりの擬人化かと思ったが、序文案を読むと、戦時下の同盟国に対する勇気ある批判だったことがよく理解できた。
ブタが二本足で立つようになったあたりの描写に違和感があった。資本家のように振る舞い出したということ?中国共産党のことかな笑

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2024年01月11日

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■評価
★★★★☆

■感想
◯権力構造に対する痛烈な批判を偶像形式で描いた風刺作品。スターリンとトロツキーが寓話で出てくる。スターリンが何をしたか、簡単に理解するためにはこの本を読むのが一番理解しやすい。そう思えるぐらい、すっと入ってくる。

◯少しずつ、畳み掛けるように、改悪していく姿にどんどん引き込まれていった。結局1日で読んでしまった。

◯はじめは一般動物かわいそうと思ったけれど、解説で「はじめのところで見て見ぬふりをしたのが悪い」というのにハッとさせられた。

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2024年01月03日

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【読もうとしたきっかけ】
 本屋に行ったら、偶然目に入ったため。
【読んで感じたこと、自分が認識したこと】
 本編後の著者の序文や解説を読んでようやく、旧ソ連を風刺した、ソ連の神話を暴くためのお話であることを知った。言われてみればそうかもしれないとも思ったが、権力を持った者は、いずれ腐敗していくという様子は、ソ連に限らず、いずれの国や組織、体制でいえるものに見えた。大昔のことを書いたはずのものが、現代にもあてはまってしまうことに、一種の普遍性を感じずにはいられず、切ない気持ちになった。
権力が公正に使われるためには、支配される側が自分事として監視し、牽制しなければならないと思う。

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2023年10月17日

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大変胸糞であった。でもめちゃくちゃ勉強になった。というか、現在進行形でこの本に書かれてることの幾つか(残業を美徳とする労働と、タンポポみたいに窓辺に咲いてるだけのお腹のはち切れそうな権力者達など)は「あれ…?見たことある…」ってなって戦慄した。面白くてパスタ食べてる時も読むのをやめられなかったが正直ミートソースの味全然わかんなかった。どうしたらいいんだ。この世でハッピーに生きるコツは程よく馬鹿でいることじゃないのか。ハッピーに生きることとより良く生きることは全然別らしい。後書きに書いてあった「革命の成功条件は 仕事を無事に完遂した指導者を民衆が撤退させることができるか」的な文言にはなるほどなと思った。何か変化をもたらす為には多勢を率いるリーダーが必要だけど、変化後の状況を維持するのには立派なリーダーはむしろ独裁者ルートまっしぐらなんだな…。自分の利益だけを考える愚物共が最後、動物なのか人間なのかどちらでもあるのかそもそも違いがあるのか無いのかもはや分からない様相を呈しているエンドは大変良かった。選挙行かなきゃ。給料おかしいもん。

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2023年10月11日

Posted by ブクログ

小説の中の世界は、動物と人間が互いに言葉でコミュニケーションを取れるファンタジーの世界。
ただ、自由を手に入れた動物の中でも頭の良いブタが動物たちを牛耳り、やがては一部の権力者対社会的弱者という対立構造が生まれていく。
現代の日本を風刺されているようでならなかった。
歴史は繰り返す。

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2023年09月30日

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人間が農場で動物に働かされる話かと思ったら違った。政治家ムーブするキャラがいたり、風刺的な要素つよめ(そこが面白い)。ルールが少しずつ変わっていっていて、それに対して反対の声を上げられず丸め込まれてしまう展開に怖さを感じる。

誰が何の動物か分からなくなる瞬間があるw

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2023年09月22日

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ネタバレ

最後ブタと人間の区別がつかなくなるの、ワッー、、

社会主義って、すごく良さそうなのに、なんで独裁的になっていってしまうんだろうねえ、社会主義なのに(故に?)、スター的リーダーを必要とするからか?圧倒的リーダーがいなくても平等は成立するか、?

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2023年09月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

コミカルながら深い話だった。
農場の動物たちが反逆して農場主を追い出し、動物たちの社会を築き上げる。最初は皆平等で自由を謳歌していたが、次第に権力が集中して、社会構造が歪んでいく。
頭の良い豚たちが情報操作によって、他の頭の悪い動物たちを都合よくコントロールする様子は、人間社会にも横行している。何も知らなければそれはそれで幸せなのかもしれないが、自分はそうはなりたくないので教養を身につけようと思えた。

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2024年03月16日

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牧場の劣悪な労働環境に対抗すべく団結して牧場の管理人を追い出す動物たち。晴れて動物達だけの牧場を手に入れた彼らは、最初こそみんな力を合わせて一生懸命働きます。ですがしばらくすると、賢い豚たちが得をすることを覚え、他の動物達をだまくらかして働かせ、甘い汁をすするようになってしまいます。最終的には、そもそも憎くて追い出した人間たちとすっかり同じような醜悪な姿と同じに見えるのでした。世を牛耳る支配層を排除しても、結局次の誰かが支配を始めるという、人間社会の愚かしさを皮肉たっぷりに描いたお話です。

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2024年03月01日

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ネタバレ

思ったよりも読みやすかったけど、読み進むにつれてつらくって読んでられなくなってきたw
初めは共通の敵が居て、結束して、理想に燃えて……という感じだったけど牛乳だかを独占した辺りからどんどん不穏な感じが漂い始めて「あーあ」って感じで。
人間の本質がこういうもの、だとするならやりきれないぜ。

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2023年09月20日

Posted by ブクログ

本当によくできた寓話。ではあるけれど、古今東西あらゆる寓話に付きまとうある種のお説教臭さやわざとらしさからは逃れられてはいないように思う。

それにしても訳者あとがきが素晴らしい。何より豚に支配され不当な仕打ちに甘んじる動物たちの罪を鋭く指摘する箇所は目から鱗どころではない。

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2023年09月15日

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