【感想・ネタバレ】動物農場〔新訳版〕のレビュー

あらすじ

飲んだくれの農場主ジョーンズを追い出した動物たちは、すべての動物は平等という理想を実現した「動物農場」を設立したが、指導者であるブタは手に入れた特権を徐々に拡大していき……。権力構造に対する痛烈な批判を寓話形式で描いた風刺文学の名作。『一九八四年』と並ぶオーウェルもう一つの代表作、新訳版

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Posted by ブクログ

ネタバレ

訳者あとがきより。
この話は、社会主義批判にとどまらない。独裁者や支配者階層たちだけでなく、不当な仕打ちをうけてもそれに甘んじる大衆批判もされている。なにもしない大衆が、権力者の横暴を招き、独裁者を容認してしまうことになる。
本当にその通りだと思った。

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2025年06月18日

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ネタバレ

人間を追い出した動物達が理想の農場を作り上げようとするが、知恵を持った豚が権力を持ちやがて独裁を始める風刺話。
選挙で有る事無い事相手を貶めて勝ちを得たり、七戒と呼ばれる七つの約束事が豚のいいように改変されたり、不満を持つ者を反乱者扱いして追放したりと理想の農場は徐々に恐怖の農場へと変貌していく。
最初は笑って読んでいたが段々恐ろしくなってきた。
ジョージ・オーウェルが1943年にソ連をモデルに書いたそうだが、今現在、当てはまる国が沢山ある。日本も例外では無い。お米問題にしてもなんか変だ。国民の一人としてできる事はなんだろうか?
知恵のある豚に搾取されていて良いのか?オーウェルが警笛を鳴らしてくれている。

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2025年06月08日

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ネタバレ

想定を外れず想定通りに胸糞物語が進行していく、権力の腐敗と独裁の危険を風刺的に描いた作品です。特にラストの豚が人間に、人間が豚に見える描写は個人的に完璧だと思いました。

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2025年05月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

動物農場を読んで(走り書き)
物語のベースがロシア革命をモチーフにして書かれていることは事前情報を調べていな
かったので、読み終えるまで知らなかった。
そもそもロシア革命の概要すら知らないので、あとがきを見て、ざっくりそういう感じなんだというくらいしか理解できていない。
だが、オーウェルが訴えたいことはロシア革命の構造や起こったことももちろんだが、
反発しない民衆に対しても問題視し、こうではいけないと訴えたかったのではないかと思った(思ったというか、あとがきを読んで共感した。 )
物語を読み進んでいく中で、 「なんで豚以外の動物たちは疑問を感じても、そのまま流してしまうのだろうか?」と感じていた。なんかもやもやするなと。
これは当時のロシアだけでなく、現代の民衆も同じような状態なのだとあとがきにあり、その通りだと思ったし、自分もそのうちの一人だと思った。
動物農場ほど規律が単純ではないから、 「何に疑問を持ち、発言するのか」が複雑だと思う。
疑問を持っても、網のように張り巡らされた規律・仕組みに理由があったり、深い歴史背景や宗教背景があったりするだろう。まずはそれを知らなければ、疑問に対する反発は表に出せないのではないか。
「ガザとは何か」でも感じた、今起こっている悲しい出来事に対して抱く疑問や、何とかしなきゃ!という気持ちがあるのに、すぐに行動に移せない自分自身が偽善者であるように感じ自己嫌悪に陥るが、まずは何事も知ることが行動の出発点だと思う。
何に対して疑問に感じるのかは人それぞれだと思う。私の疑問は他人とは違うし、それを 100%理解共感してもらえるなんて不可能。でも、その疑問を解決するためには、疑問の「点」だけを見ると間違えた答えを出しかねないので、疑問「点」の背景にある「面」「線」に視野を広げる必要があり、それを知ったうえで自分の中で疑問に対する解を出せばいい。
動物農場に話を戻すと、行動に移さない民衆はまさに自分であり、自分が抱く社会に対する疑問は、調べることで行動の第一歩を踏み出せると考えているため、いま、自分の中で疑問に思うこと、理解できないこと、なんでなんで?と思うこと、それをすべて知っていくことが重要なのだと、改めて認識した。
オーウェルがこの物語を出版する過程で、いくつかの出版社に断られた(政治的な理由で) 。政府監修の書籍ではなく、個人が物語を書いただけなのに、印刷できないという壁があったことが、私ももどかしかった。でも、今こうして読めたことが、オーウェルが生きた時代よりもオープンで公平な世界になったのかなと思った。
私がこの物語を読んで疑問に思うのは、なぜ人間(動物も?)は統治したくなるのだろう?なぜ、同じホモサピエンスなのに、見えない境界線を引くことにこだわるのだろう?
かくいう自分も、日本で増え続ける外国人に対して気持ちよく感じないのはなぜなのだろう?という疑問が展開された。
これらの疑問の軸は二つあり、
①ホモサピエンスの人類史
②文化、社会的、政治的なアイデンティティの形成による、内と外の境界線これらの疑問は、う。そうすれば、一見めちゃくちゃ主語デカで「???」となる。
ここで自分の思考を停止させずに、さけるチーズを極限まで割くように、ほぐしていこ一つ一つの疑問は小さく乗り越えられるかもしれない。
私は、27 歳になって初めて本格的に本を読み始めた。
遅いスタートなので、私が感じたこと、疑問に思っていることは、ものすごく幼い内容なのかもしれない。
でも、今自分は本を読み、知的好奇心を満たすことで、自分の脳みその密度が濃くなっているように感じる。本は他人の脳内を覗き、自分にはない考えを教えてくれる。
自分の世界が広がっていることを実感している。 「あんな時間があったなら、休職中にやっていればよかった」と思うが、あの期間はあの期間で違うことをいっぱい考えた。
今回読んだ動物農場から、改めて自分が本を読む目的を考える機会となった。
以上

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2025年05月16日

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80年前の小説とは思えない、まるで現代社会かのような面白くてゾッとするお話でした。

ブタたちは狡賢く、ほかの動物が学べない(学ばない)のをいいことに、欺瞞たっぷりの話術で丸め込み、黙らせてしまう。無知な羊たちを洗脳し味方につけ、屈強な取り巻きを作るべく仔犬を隔離して偏った教育を行う。やり方が巧妙で、実に汚い。
けれど、他の動物たちは「何かがおかしい」と思っても、羊(大多数の意見)に負けて深く考えず、育った仔犬(恐怖)に負けて声を上げることもない。空腹で疲れ、人間に打ち勝ったかつての栄光だけを誇りに、或いは諦めと無関心でなんとか生きている。実際のところは皆 ブタたちのために生かされていると言った方がいいくらい(ボクサーがいい例で、彼の最後はゾッとする)
独裁者に都合よく書き換えられた歴史に、若い世代は疑うこともしない。再び自由と平等が訪れる日は来るだろうか。

ネット社会が進んで、"自分に都合のいい"情報や"AIが予測したおすすめ"ばかりになれば、いつか大事なことに気づけない世界が来そうだ。多くを学び、広い視野を持ち、自分で考えて答えを探すことの大切さを再認識しました。そして時には、勇気を出して立ち上がることも。

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2025年06月07日

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オーウェルは社会主義者であり、社会主義を歪曲するスターリンを批判した。
一方、疑問を抱きながらも状況を甘んじる支配下の人々のことも批判した。
疑問を声に出すことが、私たちにできる最善ではないか。今はSNSで世界に声を発信できる。自分の意見を言う勇気が1番大切だ。

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2025年11月03日

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ジョージ・オーウェルによる
独裁と腐敗。社会主義。
そういった人間社会の愚かさや汚さを動物達を使って描いた風刺小説。

ロシア革命を動物達でなぞって書かれる。

ロシア革命が何なのか分からない人はこれを読めば簡単に概要を理解できる。
実際私もその1人。

ただロシア革命だけではなく

革命したとて頭が変わるだけであり、体制は何も変わらないこと
違和感を覚えながらも行動しない市民達の愚かさ。
など
社会主義そのものが書かれている。


それを動物の特徴を捉えつつ、わかりやすく描かれている。
教科書にすべき。

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2025年07月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

民主主義が全体主義に陥っていく危険性を、とある農場の動物たちを通して寓話的に描く怪作。
1984年に通じるメッセージはあるものの、よりシンプルで読みやすい。
豚がドンドンぶっ壊れていく様が、面白くも怖かった。豚が完全に人間化し、どちらが支配階層か分からなくなるラストが秀逸。

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2025年05月22日

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ネタバレ

読みやすかったが、動物がたくさん出てきて楽しそうな話なのに怖かった…。豚怖い。序文案と解説まで読んで昔のある国のことを書いていると知った。解説にもあったが、権力握った豚も悪いんだけど、それに反論できず流されてしまう他の動物たちも悪いんだよなあと思った。そういうのって実際会社とかでもあるし。自分の意見を言えないとか。でも反論したらその場で命奪われそうな空気だったらやっぱり言えないと思う。

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2025年04月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

1984が面白かったので他のオーウェルの作品も読んでみたいと思っていた。
豚が人間を支配する猿の惑星的なディストピアかと思ってたら動物が動物を支配する人間社会の風刺だった
不穏を感じながらもだんだんと独裁が当たりになっていく様が読んでいて興味深かった

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2026年01月04日

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