【感想・ネタバレ】スロウハイツの神様(下)のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年05月03日

「お久しぶりです」

これで結ぶのオシャレすぎて言葉を失った

愛の物語だった
誰もが誰かの愛で生きている
愛していなきゃ生きていけないし、愛されてなきゃ生きていけない
でも見返りを求めすぎるのもよくない
与えるだけの愛の美しさともどかしさ
果たして「スロウハイツの神様」とは誰だったのか
コウちゃん...続きを読む、環、幸せになってくれ

終盤のスピード感が最高でした
登場人物全員芯があって好き
ただ狩野だけちょっとちゃっかりしてるな!

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年04月12日

正直、最終章までこの話の展開がまだ読めなくて、あんまりだったな、、と思っていた。が、最終章でひっくり返った!泣きそうになった。コウちゃんと環、2人の純粋過ぎるお互いへの想いがすごく切なくて、とても綺麗で。伏線回収もしっかりされてすごく読み応えがあった。最終章を読み終えた上で、もう一回読みたいと思った...続きを読む。やっぱり辻村深月は裏切らないなぁー!めちゃくちゃ良い作品だった。

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Posted by ブクログ 2024年03月20日

この本を手に取れてよかった。
まず、クリエーターがひとつ屋根の下に集まって生活しているっていう設定が最高!その時点で面白い!
そして、住人がお互いのことを分かりあっている関係性が10点!10点!10点!……1000点!!

それで、ワクワクと読み進めていったが………
創作に纏わる、作品の出来や周囲の...続きを読む反応や作者の葛藤など、あれやこれやの鋭い視点がてんこ盛りで出てくる。
少なからず創作に携わる身として、抉られる抉られる笑
絶え間なく降り続ける槍にメッタ刺しにされた。

これは秀作。
人物や物事の切り取り方が鮮明で、本を閉じても、登場人物たちがどこかで普通に生きている様を思い浮かべられる程だ。辻村さん、すごい。

数百ページにわたり、何かを発信することに恐れおののかされていたけれど、物語のラストとともに、自分も救われた。本当によかった。

やっぱり創作はやめられないぜ。

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Posted by ブクログ 2024年03月16日

他の辻村作品に比べ、これはちょっとイマイチかなとか思ってしまっていたが、「二十代の千代田公輝は死にたかった」で一気に心持ってかれた。途中で何故か泣きそうになった。

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Posted by ブクログ 2024年03月13日

辻村深月の作品のなかではかがみの孤城の次に好き。後半のどんでん返しがすごすぎる。途中、中だるみがかなりあるが、読後感が素晴らしい。まさかの恋愛小説だった。ラストシーンが格好良くておしゃれで泣ける。このラストありきで冒頭から書いてきたと思うと、恐ろしい才能だと思った。

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Posted by ブクログ 2024年03月10日

「下」巻に入り、スローハイツの住人たちが動き出し、徐々に辻村さんの心理描写の細やかさが深くなっていく気がしました。「上」巻を読むのに3日ほどかかったのですが、「下」巻は一気読み。

場面・時間の展開も前後左右にスピーディに展開していく。そして、目を見張るばかりの伏線回収。「上」巻も丁寧に読んでいたつ...続きを読むもりだったけど、「もっと時間をかけてしっかり読んでおけばよかった」とついつい思ってしまうほど様々なことが繋がっていきます。

なんとなく朧げに記憶していたストーリーの断片が過去の様々な事実によって形を作り出し、現在のありようを鮮明にしてくる。これまでの人間模様に思わず涙してしまう、そんな感じだったでしょうか。

「スローハイツの神様」と題した背景もしっかりと腑に落ちました。面白かった。

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Posted by ブクログ 2024年02月23日

上巻の時は、そこまでハマらなかったが下巻に来て、一気にハマった。そこと繋がるのか、と読み応えがあった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年01月29日

環が初めてコウちゃんと対面した時、「お久しぶりです」だった意味がわかった時の鳥肌すごい。
最初は環がコウちゃんを追いかけて脚本家までのぼりつめたけど、最後はコウちゃんが環と仕事がしたくてアメリカまで追いかけちゃうのが好き。

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Posted by ブクログ 2024年01月28日

読んだのは結構前だけど、今でも大好き。創作者の集まりで作られた現代のときわ荘。群像劇の中で明かされるそれぞれの抱えた秘密、過去、切実さ。でも一番の役者はやっぱコウちゃんだよね。

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Posted by ブクログ 2024年01月28日

 上下巻まとめての感想

 素敵なエピソードが散りばめられた感慨深いお話だった。もちろん再読したいと思っている。


 著者の心理描写が上手で、胸にすーっと入り込んでくる。この感じがたまらなく好き。

 クリスマスケーキのエピソードが最高。何度も思い出してしまう。こんなに素敵なことがあったら、どんな...続きを読むに苦しい状況でも頑張っていこう。そう思えるだろう。

 ラストは感動に包まれた。

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Posted by ブクログ 2024年01月21日

読後感がめちゃくちゃいいです!!過去の話も、予想とぴったり合ってて気持ち良かった。チヨダ・コーキの人柄に惚れますね。作中、彼が登場しただけで空気が変わる気がしました。ふんわりと。終わり方も好き。こんなに晴れやかな気持ちになれる事ってなかなかないです。読んで良かった。

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Posted by ブクログ 2024年01月18日

ストーリーの始まり方から、おどろおどろしい小説かと思いきや のーんびりしたクリエイターたちのスロウハイツでの共同生活が描かれる。ひとりひとりを丁寧に書き上げた上巻では、やや「おや?」となる終わり方で、下巻から一気にこれまで敷かれていた伏線の華麗な回収!
下巻の後半は特にすごかった。「天使ちゃん」「ダ...続きを読むークウェルの作者」「鼓動チカラ」など度々でていたキーワードもあれよあれよという間に捲られ、途中チクリと引っかかった部分も、ストーリーとしてさらりと流した部分にも辻村さんが散りばめたお宝だらけ。最後にはコウちゃんのことが大好きになってた。2人の幸せを願わずにはいられない。

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Posted by ブクログ 2024年01月03日

繊細な感情の動きの描写が素敵だなと感じました。
上巻の伏線回収が楽しく、みんなの友情も優しく、ほっこりしました。

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Posted by ブクログ 2023年12月16日

上巻を読んでいる時は、面白いけれどありふれたお話 くらいにしか思っていなかったのですが、下巻の終盤になって伏線をどんどん回収しだしてからは涙が止まらなくなって、この本が大好きだ、と確信しました。読み終わったあと、ものすごいどデカい愛の物語を読んだなあ⋯と胸がいっぱいになりました。伏線の意味が分かった...続きを読む上でもう一度読みたいです。

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購入済み

伏線回収すごい。

2022年07月28日

最近この作者さんの作品を追いかけてるので、よんでみました。
人の死なないミステリーが好きで、後編は読むページが止まらなかったです。あれもこれもあのセリフまで伏線。あっという間に終わってしまって、まだまだよんでいたい気持ちでいっぱいです。

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購入済み

スロウハイツの神様

2021年03月06日

かつて藤子不二雄や手塚治虫が過ごした「トキワ荘」をモチーフにした作品です。下巻は怒涛の展開で一気に読み進めました。伏線の回収もあってスッキリ!素敵な結末で幸せな気分に浸りました。

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ネタバレ購入済み

青春です

2020年12月28日

何だか久しぶりに思い出した、若い頃の記憶。何にも上手くいかなくて、自分を表現することが怖くて下手くそだった頃。私はエンヤの事が最初イマイチ好きになれなかったけど、それは過去の自分にちょっと似ていたから。コウちゃんが不器用ながらも環姉妹のためにやった行動が明かされていく終盤、グッときました。良かったで...続きを読むす。

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Posted by 読むコレ 2013年09月27日

上巻で散りばめられた伏線を一気に回収してかなり爽快感があります。
悪人は一人も出てこなくてとても心温まります。
そして…
千代田光輝のなんとも言えない不器用さと優しさの混じった人間性がたまりません!
じんわり涙が( ; ; )
千代田光輝のファンになってしまいました。

下巻を読み終...続きを読むわった後にもう一度上巻を読み直すと、最初は特に意味のないと思って読み飛ばしていたことに意味があったり、何度も楽しめます。
辻村深月さんの本の中で一番好きな作品です。

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Posted by ブクログ 2024年04月16日

誰かを愛するってこんなに素敵なことだったかなと、ぼろぼろ泣けました。

いつかまたもう一度上巻から読み直したい。

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Posted by ブクログ 2024年04月13日

上巻ののんびりしていたところから登場人物たちが動き出して面白みが増した。
「あのときのアレはこういうことだったのか!」がたくさんあって楽しかった。
一つ言えることはチヨダ・コーキは最高ってこと。

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Posted by ブクログ 2024年03月09日

点と点が繋がった時の高揚感をずっと覚えてる。読み終わった後は心にカイロを貼ってるみたいにぽかぽかしていて、読んでよかったなぁと思う1冊です

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Posted by ブクログ 2024年03月05日

少しお久しぶりな長編小説。
最後にドタバタと、上巻からの話がつながっていく。

ドラマの最終回のように、最後の最後で全てを丸く収めてる感じが気持ち悪いような、まぁ全てに理由があったことがスッキリしたような、なんとも複雑な心境。

もう一回最初から読み直したら、きっと全体が違って見えてくるんだろうな。...続きを読む…再読するか?

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年03月02日

下巻になって、一気に引き込まれた。
上巻はスロウハイツに住む人たちの人物紹介。最初は登場人物がやや多いなと思ったけど、それぞれキャラがたってて覚えられるので心配なかったです◎
下巻で物語が動き出す。伏線回収って言っていいかわかりませんが、なんか謎を残して話が終わったな?と思ったら忘れた頃に回収されて...続きを読む、それが読んでて心地よかった。

ネタバレありですが、
莉々亜がチカラであること、環が天使ちゃんであること、環がコーキを好きなこと、などなどの真相が明らかになる直前で読者が予想できるようになってたのが面白かった。

これは好みの問題ですが、
途中でスロウハイツを抜けたエンヤ(と莉々亜)を除き、みんな夢が順調に叶いつつあるのが、良いような、モヤっとするような。ちょっとマイナスで終わって現実を見されられたりするのが好きだったりするので…まぁ、好みの問題です。

とは言え、とっても面白かったです!
(この本をくれた友人に感謝‼︎)

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Posted by ブクログ 2024年01月28日

面白い。繋がりや真相が分かる話の展開のさせ方が上手いなぁと思った。ドキドキしたし、嬉しくなった。
みんなそれぞれが持つバックグラウンドを周りに見せるかどうかは人それぞれだと思う。でもいろんな過去があったから今があるのはもちろんで、立ち向かうことが出来るのもすごいと思う。
そうして踏み出せる一歩は自分...続きを読む1人だけの力じゃなく、誰かの何かに支えられていたりする。1本の映画、1冊の本、1枚の絵、1つの言葉。なんかいいな、って思った。

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Posted by ブクログ 2024年01月25日

「世界と繋がりたいなら、自分の力でそれを実現させなさい」

良い読後感。上巻で広げた風呂敷を下巻で一気に回収したような感じ。「お久しぶりです」の真相はちょっとだけ予想できていたものの、環にとっての「足長おじさん」がコーキだった。みんなそれぞれ辛く苦しい過去があり、それを乗り越えて、時には逃げ出して、...続きを読む全力で向き合っている「クリエイター」へのリスペクトが感じられた。

環の性格は下巻でもキツいな…と思ったけど、ここまで読んでしまうとご愛嬌。もう少し狩野の「あれ」に関して描写が欲しかったけど、コーキとの会話がヒントだったりしたのかしら?

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Posted by ブクログ 2024年01月21日

上巻入りは若干面白いのかな?という感じだったのだけれど、上巻の終盤あたりから入り込めるようになってきて、下巻の終盤の頃には一気に進めてしまった。
そうなんだろうな…と思っていた通りの展開ではあって、そういう意味で意外性、騙された!という気持ちよさはなかったのだけれど、ばらまいた伏線をきっちり一つ一つ...続きを読む回収していって、どんどん巻き戻っていく気持ちよさは素晴らしかったです。登場人物の将来に幸あらんことを!と言いたくなる。
ただちょっと、書き込みすぎかなと。もうちょっと読み手の想像に委ねて、物語としてはさらっと描写するだけでもよかったのではないかと。

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Posted by ブクログ 2024年01月17日

読み始めはそれぞれ違った形でモノづくりをする仲間たちがスロウハイツに住むようになったことによってお互い切磋琢磨して成長していく物語なのかなーって思って読み進んでたけどまあそれだけじゃ終わらないのが辻村さんだよね。
伏線は後から考えるとわかりやすいくらいにいろいろあったのにもかかわらず一つも気づけず最...続きを読む後の回収作業の時に驚きの連続だった。しかもその伏線の一つ一つが心があったかくなるようなエピソードばっかりで読みながらにやにやしてた。
お互いの知らないところでお互いがお互いの命の恩人になってたってもう運命としかいいようがない気がする。だけどコウちゃんの性格上環にはずっと言わないんだろうなって思うし環もまた同じようにコーキの天使ちゃんなんだってことも言わないんだろうなって思う。そんなとこもまたいい。
最後にニューヨークで再会するところもう泣いたーーーめっちゃよかった。

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Posted by ブクログ 2024年01月15日

その作家の本に生きる力を与えられた女の子、その女の子から書く目的、書く力を与えられた作家。
この二人を中心に現代版トキワ荘で繰り広げられる若いアーティストたちの物語である。
下巻から物語が動き始め、次々と伏線が回収されていく。

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Posted by ブクログ 2023年12月28日

いい意味で裏切られました。
途中までは、作家さんの物語にかける想いとか、信念みたいなお話しなのかと思っていたら…。

自分の苦しい時に出会った人や作品、人生の中で出会うという意味。
そして、運命があるのならば、再び出会いなおす。

辻村さんの人を輝かせて書く力と、愛に、まさに「強さと優しさ」を感じま...続きを読むした。

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Posted by ブクログ 2023年12月26日

やっぱり辻村さんはすごい。

後半の怒涛の伏線回収ラッシュと想定外の展開に興奮が収まらなかった。
特に印象深かったのは、
①莉々亜が『コーキの天使ちゃん』ではなく、黒木の差し金で、公輝のことなんてまったく好きじゃなかったこと。あっさり天使ちゃんが現れたからさすがに何かしらの展開はあるだろうとは思って...続きを読むいたけど、ここまで酷い仕打ちだとは思わなかった。人間不信になってしまう。

②公輝が実は『コーキの天使ちゃん』の正体にたどり着き、幼い環と会っていたこと。
ここはとにかく感動の連続だった。誇張無しに泣きながら読んでいた。


「かがみの孤城」をきっかけに小説の面白さに目覚め、辻村さんという作家に出逢い、自分自身も人生がほんの少しだけだけど変わった。
このお話では、小説によって人の人生が大きく変わる(それが良い方向にも悪い方向にも)ことが描かれているが、実際にこれくらい影響を受けている人が世界中にたくさんいるんだろうなって思った。
環みたいに小説が生きる希望になっている人もいるだろうし、クリエイターになってる人もいるかも。

改めて小説って素晴らしい。
文字の羅列が、こんなにも人の心を動かすのだと自分に教えてくれた。
本当にありがとう。

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長い双方向片思いの末に

2015年08月04日

最後は愛、で締めますか。しかも急展開、なようでいて、実はそれまでの全てが最終話の振りだったと。

最初はトキワ荘のような、作家の卵の集まるアパートでの個性的な住人にそれぞれ降り掛かる悲喜こもごもの人生劇場を描いてるのかな、と思ってたら、あら不思議。まるで関係ないように思えた1つ1つの小さなお話が、最...続きを読む後にミステリー小説の謎が解ける瞬間のように1つに繋がっていく、辻村深月小説の醍醐味、最終話での大どんでん返しが待ってます。

上巻は盛り上がり処に欠け、主人公の環にも共感できず、そんなに面白くないなと思ってたら、下巻になってからストーリーが深くなっていき、一気に面白くなってきます。なので最後まで読み切って欲しいです。

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Posted by ブクログ 2024年03月29日

317ページ
940円
9月20日〜9月22日

人気作家チヨダ・コーキが暮らすスロウハイツの住人たちは、平和な日々を送っていた。新たな入居者、加々美莉々亜がくるまでは。コーキに急接近する莉々亜の存在が不穏な空気を漂わせる中、突如判明した驚愕の事実。赤羽環のプライドを脅かすこの事件がどんな結末を迎え...続きを読むるのか。そして皆、スロウハイツを旅立つ時が来る。

ラスト50ページが、かなりおもしろかった。それまでのフリが長すぎた。幹永舞、鼓動チカラがどっちがどっちか、どういう設定だったかわからなくなって混乱した。辻村深月さんの若い頃の話は、こんなんだったのかと感慨深かった。

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Posted by ブクログ 2024年03月26日

様々なクリエイターが住む「スロウハイツ」。ここに一人の少女がやってくる。
登場人物の前後関係が少々分かりづらい点があるが、これはあえて補完してくれ、ということなのだろう。
創作者の苦悩などが描かれていて興味は惹かれるのだが、なかなかに入り込めなかった。題材は魅力的なだけに残念、自分には合わなかった。

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Posted by ブクログ 2024年03月17日

上下巻読み通すのに、時間がかかった作品。
上巻を読んでから、下巻を開くまでに間が空いてしまったせいもある。

私が読んだ辻村深月作品の中では、唯一と言っていいくらい、登場人物たちの前後関係というか、背景が分かりにくいと思った。

スロウハイツに住んでいる人たちは、それぞれ作家、漫画家の卵、脚本家、画...続きを読む家を目指していたり、編集者だったりするわけだけれど。
彼らが生み出す作品の絡みとか、小説が漫画になるまでの流れとか、今一つ頭に入ってこなくて、あまり感情移入できなかった。

この時期、忙しくて本の世界に没頭できなかったせいもあるのか…

最後、伏線回収されていく過程は面白かった。でも大量に発注したクリスマスケーキを、たったひとつプレゼントするために、何日もかけて自分でケーキを食べ続ける、という描写は、非現実できすぎて、どうにも共感できなかった。
チヨダコーキが、狩野とスロウハイツのリビングで仕事をしながら言う台詞。

気に入ったフレーズは、
「いいことも悪いことも長くは続かない。いつか終わりが来て、それが来ない場合には、形が変容していく…」というところ。

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Posted by ブクログ 2023年12月27日

上巻で深められた登場人物達がどのような結末を辿るのか期待しながら読んだ下巻。
まさかのスーと正義が別れる所からスタート…変わらないことなんてないけど、スーと正義のカップルを推してたから少しショック。
でもそこから正義が覚醒し映画監督として花開く展開は納得した。

正義や狩野が物語に与えた意味について...続きを読む、私はコーちゃんとの対比というか、ひとつの創作者の在り方の提示かなと感じた。
正義は現実世界で感情を閉じ込めないとそれが作品に出てこないつくり手だった。
同じく狩野も闇の引き出しを持ちながらもそれを作品に昇華することを拒んだ。一方で闇の引き出しをもって活躍のきっかけを掴む。
その一方で、コーちゃんは書き続けた。スロウハイツの生活という幸せの中でも。コーキの天使ちゃんという光をもって。

コーキの天使ちゃんの正体含め、これまで謎だった部分が綺麗に回収されてさすがだと思った。
纏めると盛大な両片思い。エピローグの満足感がすごかった。

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